【北摂】能勢妙見山「エドヒガン種採祭」~光明山・天台山・青貝山
【山 域】 能勢妙見山-光明山-天台山-青貝山 【日 時】 2013年6月8日(土) 【コース】 妙見口駅-新滝道-能勢妙見山(660.1m)-能勢妙見宮 -妙見の森ふれあい広場-エドヒガン群生地-光明山(639m) -天台山(639.7m/三等三角点640.1m点名川尻)-青貝山(391.2m) -一の鳥居駅 【メンバー】MICKEY、矢問 |
能勢妙見山には春3月下旬から綺麗な花を楽しませてくれるエドヒガンの群生地がある。 能勢電鉄や川西里山クラブの方達が、山を整備したり木々の保護保存活動をされている。 今日は能勢電鉄と川西里山クラブが企画された「エドヒガン(桜)種採祭」に参加する。 30名限定で募集されていたので、MICKEYと共に先月申し込んだ。 「エドヒガンとはバラ科サクラ属の落葉高木。ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種。 ソメイヨシノよりやや早く、3月下旬から4月上旬に花を咲かせる。ソメイヨシノと同様、葉が出る 前に花をつける。花は淡紅色、まれに白色で、ソメイヨシノと比べて小さい。本州(中部以西)、 四国、九州の山地に多く分布する。 兵庫県下では生育地が少なく、「兵庫県の貴重な自然」(2010年、兵庫県)においてCランク (日本版レッドデータブックの希少種に相当。特殊な環境に生息・生育する種、個体数のきわ めて少ない種、分布域の極限している種、兵庫県内において存続基盤が貧弱な種。Bランク (植物群落)は、規模的、質的に優れており貴重性の程度が地方的・都道府県的価値に相当 するもの」)に指定。黒川周辺の群生地は兵庫県下では見られず、大変に貴重である。」と 資料にある。猪名川水系にはエドヒガンがまだ残るものの、加古川水系には無くなったという。 種採祭りは10時半から約1時間のみ。先にMICKEYと共に妙見山へ登ることにした。 8:00 妙見口駅前のお店で佃煮にしようと豊能産のサンショウの実を2パック買う。 「山から下りるまで預かっておこうか」とお店の人。「今日はこの駅には戻ってこないと思うので 持って行きます」と僕。でっちようかん等を買ったときは下山まで預かって貰っていることも。 |
暑がりの僕らには時間も遅いので、暑い尾根ルートを避けて日陰の新滝道で登ることにした。 子供達が小学生の頃はよくこのルートも使ったが、20年ぶりくらいに歩く。懐かしい。 妙見ケーブル黒川駅のすぐ右側から登る。(左側から行くと大堂越えのルート) 「妙見大菩薩」の石の鳥居をくぐり進むと白いウツギの花がここかしこに満開状態。 |
「行場が見えてきたよ」 | 行場 |
「次の行場が見えてきたよ」 | 行場 |
左手の下で大きな牝鹿が倒れている。軽トラに鹿を積もうとされている男性。 「鹿猟でしとめたのかな。大きいなぁ」「荷台に一杯になるね」 右手の堰堤そばの斜面が土砂崩れで荒れている。 |
「新緑のシャワーが気持ちよいね」 | 「ここも崩れた斜面かな」 |
9:25 三角点。「ここは涼しいなぁ」としばし休憩。電車で同じ車両だった男性が来た。 |
「まずは三角点の方ね」 | 「三角点にタッチ!」 |
妙見宮にお参りに | コアジサイが咲いている |
先に妙見宮へお参りに行くことにした。まだ人も少ない時間だ。 リフト乗り場の横を通り、ふれあい広場へと向かう。道中にコアジサイが咲いている。 |
FT1DでGoogle Maps APRSに反映 |
10:05 妙見の森ふれあい広場(旧呼称は「妙見の水広場」)に着いて「種採祭」の受付をした。 ここには20年ほど立ち寄っていない。えらく綺麗に生まれ変わっていたのには驚いた。 「もうしばらく待って下さいね」と言われたので日陰で種採祭の開始まで25分待ち。 新しい無線機FT1DでAPRSを発信してみた(10:20)。うまくGoogle地図に反映している。 |
エドヒガン種採祭の受付 | チップを敷き詰めた遊歩道 |
10時半から「エドヒガン」の説明と今日の流れを川西里山クラブのT会長さんから伺う。 実から種の上手な採り方、保存の仕方、発芽のさせ方などを説明書を見て解説された。 エドヒガンの植生地である桜谷へと移動。 エドヒガンの背丈ほどの苗木は、鹿食害防止のために金属ネットで保護されていた。 ブルーシートに落ちた種を採取。果肉が乾燥して小さくなっているものは、発芽しないら しい。エドヒガンの木肌(樹皮)がソメイヨシノと全く違う。 樹皮には地衣類のウメノキゴケが付いている木も多いのも特徴と言えるかも知れない。 |
鹿の食害防止に苗はネット保護 | 「出会いの妙桜」の種を採る |
桜茶が振る舞われた | 1年苗、2年苗を希望者に配布 |
遊歩道は間伐された木のチップを敷き詰めてある。フカフカするしこれで雑草も生えにく いらしい。ふれあい広場にもどり、桜茶を頂き、種から発芽させた2年苗を2つ頂いた。 「もう1つ持って行って良いよ」「ありがとうございます」袋を貰いザックにセット。 「また里山クラブの活動にも来て下さい」とT会長さん。 「また来させていただきます。ありがとうございました」と挨拶して、帰路ルートの検討。 時間もたっぷりあるし、樹林帯の日陰のコースでいくつか山を越えていくことにした。 11:40 「妙見の水」で喉を潤してから、ふれあい広場から出発。 途中から来た林道ではなく、ショートカットルートで短縮して登った。 「先に弁当タイムにするか」と日陰で食べてから、山頂直下のバス停前の自販機へ。 コーラを一気に飲んでから、水量補給としてペットボトルを各自1本補給した。 昔、父や母とも歩いた車道をしばらく歩き、途中から光明山への登山道を歩く。 この光明山や天台山へのルートも何年ぶりだろう。もう10年以上歩いていないと思う。 |
道路から光明山へのルートへ | 光明山の山頂 |
13:10 光明山。 六甲山から関ハムQSOパーティーのCQを出されていたJQ3XJVさんに応答。 一旦車道に下りて道向こうの天台山へと登る。右へと林道が作られている。 僕らは斜面に取り付く。前に男性が一人登り始めていたが、途中で抜いていく。 |
天台山/三角点・川尻 | 「木陰ルートは涼しいね♪」 |
13:40 電波アンテナがあり、天台山(639.7m)。 平成25年2月8日に設置されたのか三等三角点の記録版に640.1m点名川尻とある。 京都の相楽郡にある鷲峰山からCQを出されていたJO3ALUさんと久々にQSO。 |
溝状のルート | 馬の背状のルート |
スーッと南東尾根に進みかけたが、青貝山へ行くには南西尾根の方が良いのでルート 変更した。しばらく行くと林道が作られているようでそれを渡って樹林帯の日陰へと入る。 ホオノキがすぐ横にある関電の送電線鉄塔の所を通ればもうすぐ青貝山だ。 |
青貝山でお茶タイム | 急下降斜面はロープがある |
14:50 青貝山。ここはMICKEYと2009年の11月に来て以来の山頂だ。 「3時だし、お茶タイムとして休憩しよう。」コーヒーを湧かして休憩。 三田市の羽束山からCQを出されていたJP3EXQさんとQSO。 |
「ウグイスの良い声ね」 | 造成地が見える |
「オオタカを守りましょう」という大阪府の説明看板が立っていた。 2009年にここに来たときも見た左側(東)の工事が平成13年に中断していた箕面市の 宅地開発地点が見えるが、いまも以前とあまり変わってない感じがする。 オオタカの生息が確認された山地であるが、今もオオタカはいるのだろうか。 |
以前にはなかった地図道標 | 「かしながホイホイ」を巻いた木 |
カシノナガキクイムシのトラップ | 「これは何かの観察に使うの?」 |
「里山周回の道」という道標に出た。2009年と違い、地図付き道標になっていた。 今回は前回歩いた西へのルートではなく南へと下るルートにした。 木々に写真付きプレートがついており樹木の勉強になるのはありがたい。 ペットボトルを利用したカシノナガキクイムシのトラップや、アースの「かしながホイホイ」 というまるで「ごきぶりホイホイ」のようなネーミングの調査シードが貼ってある木が数本 ある。カシノナガキクイムシの木々への影響調査や研究をされているようだ。 「このペットボトルのトラップ、どこかで見た気がする・・・・・」と考えながら歩いていた。 「あっ、去年の新聞記事に京都府立大の「おとり丸太」と、このペットボトルの虫取りトラップ で甲虫駆除の効率をアップしていた記事だ」と思い出した。虫がおわん部分に当たって落ち 下のエタノールが入った容器に貯まる仕組み。京都の宝ヶ池公園で14基並べて5月から 8月で、14万匹以上が捕まったという写真付きの記事を切り抜いて家の森林ノートに貼って いたので、記憶に残っていたのだ。 (2012年10月19日・朝日新聞) |
周回ルートから出た | 箕面森町の造成地は作業中 |
箕面市から豊能町へと向かう | 「ぐるっとよく歩いたね」 |
15:40 「NPO法人・とどろみの森クラブ」の建物横に出た。下山完了。人が沢山くつろいでおられる。 箕面森町の企業地・宅地開発が進んでいるがまだ重機での造成中で建物はほとんど無い。 このだだっ広い造成地沿いの道は2年前の12月にチャレンジウォークで歩いたことがある。 「ここからは長いアスファルト道。足が痛くなるよ、きっと・・・・」と僕。「頑張るわ」とMICKEY。 右手に妙見山方面から青貝山方面がぐるりと見える。 ときわ台の住宅地を過ぎて、駅には行かず国道477号線沿いに一の鳥居へと向かう。 後半2.5kmほどは歩道もなく、歩いているすぐ横を多くの車が走り抜けるので怖い。 16:50 一の鳥居の駅前に着いた。江戸時代から大正時代にかけて大阪・池田方面から妙見山への 参拝客が通った参道の入り口にあたり、今は無いが妙見参道の1つ目の鳥居があった所。 昔の人は、ここから歩いて妙見山へ参拝に行っていたというのだから驚く。 「あ~、やっと駅前に着いたなぁ。」と僕。「このまま家まで歩いて帰ろうよ」とMICKEY。 電車に乗らず国道173号線沿いをそのまま徒歩で南下。 一の鳥居と平野の間の、新名神の入口工事は平成28年10月までとある。「あと3年後か」 コーナン平野店に寄って、いただいたエドヒガンの苗の植え替え用の植木鉢を買う。 17:30 自宅に到着。「疲れたなぁ」と僕。早速貰ったエドヒガンの3本の苗木を植木鉢へ植え替えた。 長時間歩きすぎて、エドヒガンの2年苗がひからびかけている。 ちゃんと水を吸い上げてくれれば良いのだが・・・・。 歩数計を見ると「34,233歩、消費カロリー3,326Kcal、 燃焼脂肪87g」と出ていた。よく歩いた。 |
本日のルート |
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