【但馬】日本海を眼下に観音山


【山 域】 新温泉町・観音山
【日 時】 2013年4月27日(土)
【コース】 白馬公園駐車場-相應峰寺-阿弥陀堂・圓通殿-観音山245m
      -海岸(西の参道)-白馬公園駐車場
【メンバー】MICKEY、矢問  

今日は早朝からシャクナゲとブナ林の久斗山を登り、道の駅あまるべで早い昼食も
済ませた。178号線を西進し浜坂へ向かう。車もまばらで快走。天気も快晴! 
   
 「花の散歩道」を東進する  石仏が点在する道
 11:05
トイレのある白馬公園に着いた。駐車スペースには1台も車はない。ここも静かだ。
空は晴れ渡り気持ちの良い風が吹いている。観音山の姿がすぐ上に見える。

ガイドブックには車で来た道を歩くように書いてあるが、堤防の車道歩きで遠回りとなる。
駐車スペースからはすぐ山裾につけられている「花の散歩道」という遊歩道を歩くほうが
静かでずっと良い。八十八カ所巡りのいろいろな形の石仏が点在する遊歩道を東へ
相應峰寺に向かって歩く。ベンチのある藤棚の藤の花も咲いている。
東屋の前に金網を張った鴨の小屋がある。いろいろな幼稚園児が植えた花の道。
   
「金水」を汲む男性 観音山相應峰寺 
後ろからバケツを積んだ自転車で男性が僕らを抜いて行き「金水」で綺麗なわき水を汲ん
でおられた。「綺麗な水ですね」と僕。「いい湧き水なんですよ」と男性。
   
 参道には石仏が多い  日本海が見えてきた
11:15
「観音山相應峰寺」。右手にこれまた「金水」があり、その先が登山口となっている。
登り始めると右手に竹林があり、前掛け姿の年配の女性が竹林を見つめている。
「おはようございます」と声をかけると、「あら、おはようございます」と、とても優し
そうな笑顔で返して下さった。タケノコがそろそろ顔を出す時期なのだろう。

流石に昔は12の坊があった信仰の山だけあり、今も山頂直下の阿弥陀堂や圓通殿まで
お参りされるので、道も幅広くてずっと石仏が並んでいる。石仏の横には信者さんが植えた
らしい綺麗な花が咲いている。参道の縁にはキランソウやイカリソウも咲いている。

石仏の下を見ては「あっ、中山寺!」「あっ、勝尾寺!」「あっ、清水寺!」とMICKEY。
お年寄りでも休みながら登れるようにベンチも所々にある。朝の久斗山で疲れた足には
ありがたい。ちょっと休んで水分補給できる。
参道縁の土が落ちて大木の根がむき出しになっているのを見て「アメリカのディズニーワ
ールドにこんなのがあったね」とMICKEY。途中で日本海が見えるところもある。

「3丁目」という札や「5丁目」と書いた札があり、7丁目、9丁目となる。
「三丁目などの丁番は、漢数字の方がここでは似合うと思うなぁ」と僕。
   
 山門 作善上人の墓 
11:50
9丁目を過ぎると道もなだらかになり、古い山門がある。門の中の仁王像の目や胸に特徴
がある。左手に「作善上人の墓」があるので見に行った。古い墓塔と新しいものとがある。
祠のある右手から元の道へと下ると「10丁目」で、鐘楼。
「3回つけば極楽浄土に行けるらしいよ」とMICKEYが言うので、それぞれ3回ずつ鐘を
ついた。「ゴ~ン、ゴ~ン、ゴ~ン」×2.
   
 ゴーン、ゴーン、ゴーン♪♪♪ 鯉のぼりの棒がある 
左手に展望がきくところがあり、麓から見えていた鯉のぼりを取り付ける高い棒が立って
いる。5月の端午の節句には鯉のぼりが舞うらしいが、1週間ほど早いので今は何も無い。
浜坂の町がよく見える。東の方には午前中に登った久斗山や蓮台山が見える。

参道に沿って多くののぼりが並んでいる。
「国指定重要文化財 十一面観世音菩薩 平成25年癸巳年四月 圓通殿平成大修理落慶
天台宗 圓通殿 相應峰寺」
とあり、寄進された方達の名が書かれているのぼりだ。
今年のこの4月に落慶法要があったのだろう。
   
 阿弥陀堂 のぼりの先には圓通殿 
12:05
歩いて行くと、左手に阿弥陀堂。新しく建て直されたのだろう。
そしてさらに進むと、とても綺麗な観音堂が現れた。これも最近建て直されたのだろう。
とても立派だ。
山頂へは、観音堂の左手の建物の横を通って右手に登っていく。 
   
 観音山 山頂 浜坂港方向 
   
 明日登る三成山方面  御火浦方向
12:10
先に登っていったMICKEYの「うわ~、すごい展望!」という声。
山頂には黒松があり、横に三等三角点。テーブルベンチも2つある。
日本海が直下に見えるし目の前。左(西)には浜坂港、右(東)には御火浦が見える。
南の方に明日登る予定の三成山が見える。
波打ち際の白い波が青い海に映えて綺麗だ。
山頂の縁に行くとイカリソウも沢山咲いている。もうトノサマバッタまでいた。

花が終わった山桜の木の下が日陰になっていて気持ちの良い風が吹く。
「昼寝でもしたいなぁ」と僕。「昼寝にはちょっと涼しすぎるよ」とMICKEY。
ベンチに座ってのんびりした。低山で楽に短時間で登れて、展望がすばらしい山だ。
「あとは温泉に入って、海の幸ね。明日の行動食の買い出しもしなくっちゃ」と相棒。
   
12:30
圓通殿まで下り、周囲を散策。
右手(西)の荷揚げのモノレール軌道の横にある西への参道を下るのだが、
見落としやすい。「ここの入り口、ちょっとわかりにくいね」と相棒。
   
 気持ちの良い参道  「海が見えていいわ~」
下り始めるとこの登山道(参道)も石仏が並ぶ。ミツバツツジなどの花も咲いており、
何よりも右手に日本海を観ながら下れるのは気持ちの良いものだ。
   
 石灯籠のある参道口 浜辺を進む/今日は中潮 
ハマハタダオの白い花が目立ってくると石灯籠があり、海辺に下山完了。
浜辺の斜面にはハマダイコンのムラサキの花が沢山咲いている。砂浜と山裾沿いに歩く。
歩いている山裾の少し上部にも石仏がある。左手に鳥居があり祠がある。
   
 「鳥居があるよ」 白馬公園のトイレも見えた 
左手の階段を登ると左への保養所への広場。その広場を突っ切ると白馬公園の入り口。
山の方を見上げると、あの鯉のぼりの棒が見える。

13:00
駐車場に着いた。
子供を連れてきた地元のお母さんの車が2台。子供達が芝生広場でサッカーをしていた。
   
 ユートピア浜坂 海水浴場から観音山
加藤文太郎記念図書館のすぐ上にある「ユートピア浜坂」で汗を流すことにした。
300円と安い温泉。ボディーソープは中にあるが、シャンプーは無いので購入した。
こんな時間、地元の人が2~3人入っているだけで空いている。「気持ちいいなぁ」

温泉の後は、浜坂港の渡辺水産のビルへ行く。1階は新鮮な魚介類やお土産の売り場で
2階や6階の展望レストランで予約なしの食事ができる。
2階で海鮮料理を食べた。僕らとあと1組のみで空いている。新鮮で安くて実にうまい!
「あ~、漁港の海鮮料理はホントにおいしいね!!」と相棒も満足そう。
(1階で買ったサザエなどの魚介類も調理していただける)お土産も買った。

明日の行動食等の買い物は、加藤文太郎記念図書館から南へ少し行ったところにある
郵便局横のスーパー「ナカケー」に行けば何でもそろう。「これで明日の行動食も安心」
海岸線を散策したり、ジオパークを見たり、海岸沿いのキャンプ場を散策したりした。
海岸線から見る観音堂は、これまた綺麗だ。

今日はトイレもある白馬公園で車中泊することにした。(静かな公園で熟睡できる)
朝も早かったので、車中で寝転んでいると20時過ぎに眠りについてしまった。
(すぐ上にある県立の保養所は流石にGWで満室。関東地方からの車のナンバーが多い)

明日は観音山から南側に見えた三成山へ登り、田君川の梅花藻を見て、そのあと移動して
牛ヶ峰山に登り、久しぶりに湯村温泉で汗を流して帰路につくことにした。
 本日のルート
 
   この1つ前は「【但馬】シャクナゲとブナ林の久斗山」の記録です