【北摂】パスタランチの前に烏ヶ岳へ


【山 域】北摂・三田市 烏ヶ岳(カラスガタケ・528.3m 三等三角点)
【日 付】2013年2月23日(土)
【コース】切詰峠-市之瀬・磐神社-P450m-烏ヶ岳(528.3m)
     -行者山(Ca500m)-見晴らしの道-七松新池-市之瀬-切詰峠 
【メンバー】MICKEY・矢問
今日は天気予報では天気が良さそうな岡山県の山に行こうしていたら、昼までは雪が
ちらつく不安定な予報に急に変わったので中止にした。「ガッカリよねぇ・・・」とMICKEY。

「三田方面は晴れの予報。は~ぶしょっぷ香器のシシ肉パスタを食べに行こうよ」と僕。
「お腹を空かせるためにお店近くの低山に登ってから行けばいいね」とMICKEY。
は~ぶしょっぷ香器のすぐ西にある「烏ヶ岳」に登ることにした。

烏ヶ岳は東側の「もち処つくしの里」から登るのが一般ルートらしいが、慶佐次誠一氏の
「北摂の山(下・西部編)/ナカニシヤ」の記録では南の市之瀬集落の磐神社側から登っ
ている。「烏ヶ岳のすぐ南にある450mのピークも気になっていたので南からのルートに
したいなぁ」と僕。「また・・・ヤブコギになるのと違うの・・・」と疑いの目のMICKEY。
     
磐神社の社殿後ろには大岩   こちらにも岩が 林道は閉ざされている 
10:30
切詰峠の妙法寺近くのふくらみに駐車し出発。7分ほどで市之瀬集落の磐神社についた。
社殿のすぐ後ろの大岩をご神体としているらしい。その横の林道を進みたいが、フェンス
が張ってあり「関係者以外立ち入り禁止」と厳重に閉ざしてある。「困ったな・・・」
地元の老人が来たので伺うと、少し戻って上がると山に入ることも出来るが道はないらしい。
   
 フェンスのドア部を開け閉めして MICKEYはTシャツで急登開始 
やぶこぎに慣れているので相棒も「行くしかないよね」と言うので、少し戻り仕事道のような
細い道を上がると、ネットの一部にドア部があり、開け閉めして通過。
ここからは急登の斜面。1歩1歩ゆっくりと登って行く。 「このままP450m峰を目指そう!」
   
 スラブのすごい岩壁が広がった ここから登れそうだが・・・ 
11:00
眼前にスラブの岩壁が広がった。クライマーなら喜びそうな岩壁。巻こうと右へ進むと
端近くに難しいけど登れそうなルンゼがあった。「先に登ってロープを垂らして」とMICKEY。
近くまで行って見ると「クライミングシューズならともかく、登山靴ではちょっと僕の実力じゃ
登れないなぁ」と返事。今度は左へと巻く。
   
 斜面をトラバース  急登「頑張れ~」
岩壁と土の境目をトラバースしていき、左端から急登のヤブ斜面を腕力に任せて登る。
南から照りつける太陽。登りも急だしすぐに汗が出始めた。
ズボンがヤブに引っかかって複数の小さなほつれ。「また家に帰ったら修理だな」と僕。
   
イノシシの住みかのよう   鹿道のような踏み跡を
10分ほどで台地状の所に出た。イノシシの住みかなのか辺り一面、牙で掘り返している。
ここからはシダの葉が一面にある。鹿の通り道のような薄い踏み跡。それを登る。
   
 露岩面がある登り P450m峰に着いた 
MICKEYは先に行って見えない。尾根上に一部は高御位山のような露岩面がある登りだ。
振り返ると清水山が見える。「ドドドッ」と大きな音。落石なのか、MICKEYが落ちたの
かと思ったが大きな鹿が左斜面を下っていったのだった。 
   
 北正面の烏ヶ岳へ  急な下りを鞍部へ
11:35
P450m峰に着いた。赤と白のテープがあるなんの変哲もない展望も悪いピークだった。
真北に烏ヶ岳が見える。少し休憩して、北の鞍部へと急な斜面を鹿の足跡を下る。
   
 鞍部に着いた 「展望が良いよ」 
   
 左は先ほどのP450m峰 もうすぐ烏ヶ岳の山頂 
この鞍部は、慶佐次誠一氏の「北摂の山(下・西部編)」の記録にある磐神社の横の林道
を北へとしばらく進み、東へと谷道を登って来たときに出る所だ。テープと小さな道標札が
ついており、1つは「切詰」、1つは「烏ヶ岳」の方角を指している。
ここからは今までと大違いで、踏み跡がしっかりしている。「高速道路ね」と先にどんどん
登るMICKEY。「展望が良いよ~」と上から叫んでいる。僕はしんどくてゆっくり登る。
   
腕はひっかき傷だらけの相棒   山頂ベンチでお茶タイム
12:00
烏ヶ岳(528.3m )に着いた。三等三角点がある。
正午のサイレンが鳴り、ふもとのお寺の鐘が鳴った。
「丁度正午に山頂だなんてねぇ」とTシャツ1枚でヤブコギしていたMICKEの腕はひっかき
傷だらけ。「あ~おもしろかった」と笑うMICKEY。

体が熱くて二人とも上着を着ずに記念写真を撮ったが、風が冷たくてすぐ上着を着た。
ベンチに腰掛けて温かいお茶タイム。「青空で気持ちよいねぇ」「静かでいいなぁ。」
無線機をつけたが、静かなもの。数人コールしたが応答無しだった。
     
 見晴らしの道ルートで  行者山の祠は崩壊  展望所
12:20
下山開始。水辺広場へと下る予定だったが、見晴らしの道という名にひかれてルート変更。
山頂から5分ほどで行者山の崩れた祠と展望所。南側の集落と羽束山が綺麗に見える。
   
 「良い感じの道ね」 「アカマツ-モチツツジ」ベンチ 
さらに下ると松茸山の注意看板があり、ベンチと「アカマツ-モチツツジ群集」の説明板。
さらに下るときらりと水面が光る七松新池に出た(12:45)。
この池の説明板にはモリアオガエルやカスミサンショウウオがいるらしい。周囲にはキツ
チツキの仲間のアオゲラもいるようだが、今日は木をつつく音は聞こえない。
     
 七松新池に出た  廃道のような道  峠
ここから地形図の点線道で池の横を少し南下しゆるい登りを西進し峠に着いた(13:10)
すぐ南にある次の池の所で少し藪を漕いで西側を回り南下。すぐに良い山道に出たが、
長くは続かず廃道同然。黒い水管がずっと廃道同然の所を走っておりその管沿いに進む。
     
 良い道もある  沢水が流れている  フェンスが行方を閉ざす・・・
13:30
集落に出た、と思いきや、獣よけフェンスが張り巡らされていて出入り口がわからない。
少し西にフェンス沿いに歩くと低い部分があったのでフェンス越え。
フェンスとフェンスの間の道を進むと池に出てその池に黒い水管の先が沈んでいた。

13:40
道路に出た。車の停車地の切詰峠へと歩き、車に到着(13:45)
「あ~お腹も空いたし、は~ぶしょっぷ香器に向かおう!」と1kmほど車を走らす。
     
シシ肉パスタとトマトパスタ  花のように美しいサラダ   桃の節句の甘酒
「こんにちは。お久しぶりです。ここの裏山の烏ヶ岳に登って来てお腹が空きました~」と僕。
「烏ヶ岳?近く?しらないわ~。今日は千丈寺山はどこって言うお客さんがいたわ」とママさん。
僕は季節限定の「シシ肉パスタと花サラダ」、相棒は「トマトパスタ」を頼み、食後は体調に
合わせたマスター調合のハーブティーと、サービスに桃の節句の甘酒やお菓子も頂いて
満腹満腹!甘酒や、ともに出して下さるお菓子も良い店の逸品を使っていらっしゃる。
マスターやママさんといろいろ楽しくお話しタイム。MICKEYの腕の藪での引っ掻き傷を見て
ラベンダー入りホホバオイルを塗って下さった。良い香りが漂う。

「あ~、本当に美味しかった!」「落ち着いたよね~」と大満足。
食事をしている間、窓から見る外には雪がちらついていた。天気予報は晴れなのに?

ハーブシュガー菓子を3種、ハーブキャンディー、ラベンダー入りホホバオイル、貴婦人
エルダー(ハーブティー)を買った。ポイントが貯まってハーブティーをもう1袋頂いた。
「ちょっと遅いけどね」と僕にはバレンタインデーのチョコを下さり、「ちょっと早いけどね」と
MICKEYには桃の節句のひなあられとバス用ハーブをプレゼントして下さった。
「ごちそうさまでした!。お元気で!また来ますね!」と帰路へ。1時間弱で帰宅。

★烏ヶ岳への登山は、東側の「つくしの里」から水辺広場ルートや見晴らしの道ルートで
 登山をするのをオススメする。七松の森以外は松茸山でフェンスも巡らせてあり難路。
 慶佐次誠一氏の「北摂の山(下・西部編)/ナカニシヤ」の記録にある磐神社横の北へ
 の林道へは集落関係者以外、今は入ってはならないようなので徒歩利用できない。
 P450m峰は、南からのルートが今は無いので、今後もひっそりとしたピークだろう。
 本日のルート(赤)/紺色の破線が通常ルート
 
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