【但馬】室尾山と人気のジェラート
【山 域】 兵庫県朝来市・室尾山 【日 時】 2013年9月28日(土) 【コース】 岡田・法宝寺-八坂神社-法宝寺跡-男山-室尾山(653.5m) -ca563m-P610.2m-ca379m-東和田集落 (下山後、とがジャージー牧場あいす工房「らいらっく」) 【メンバー】MICKEY、矢問 |
先週の御嶽山は最高の天気と展望に恵まれた。今日も天気が良い。 午前4時半に家を出る。「うわ~、すごい星空。今日も晴れるね」とMICKEY。 舞鶴若狭道の西紀SAで朝食をとり、北近畿豊岡道で和田山で下りる。気温は10℃。 室尾山の西側の室尾のキャンプ場からではなく、法宝寺のある岡田の集落へと向かう。 「法宝寺跡を通るので、今の法宝寺や八幡神社がある所から登るほうが歴史を感じる ことができるしね。あまり使われていない道だからちょっと荒れてると思うけど。」と僕。 法宝寺一帯は法宝寺から京都と出石を結ぶ街道として室町時代は栄えたが、江戸時代に 街道筋から外れてから衰退していったという。 |
6:40 室尾山法宝寺を出発。この寺が建立されたのは天平20年(748年)で、大雪で崩壊した 昭和9年(1955年)に山腹から岡田村へ移転された。 鎌倉時代に15ほどのお堂があった寺跡がこの室尾山の山腹にある。そこを通る。 その寺跡のまたすぐ上にあった八幡神社もこの地に大正4年(1934年)に岡田村へ移転。 法宝寺から3分ほど西側にある八幡神社へ向かう。 道際には実を沢山付けたムラサキシキブ。あぜ道の彼岸花はやや終盤の色。 |
小さな橋を渡れば八幡神社。小さな祠と、本堂。本堂の後ろにもさらに歴史ある建物。 登山道は左手下のようで、戻るまでもないだろうと斜面をエイヤッと下りる。 獣よけゲートを開け閉めして寺跡への道へ。最初は雨水でえぐられてやや荒れているが すぐに仕事道らしい道となる。ヒノキの植林帯でまだヒンヤリしている時間だ。 小さな沢を渡ると鹿の白骨が落ちていた。 |
7:20 岡田からの道と室尾からの道の分岐点。「うわっ、今度は蛇の骨があるわ」とMICKEY。 長くて細い蛇の骨があった。林床の下草が少ないなぁと思っていたら学習看板があり、 やはりここも鹿害の様子。鹿の嫌いな植物の写真が載っている。オオバイノモトソウ、 ベニバラボロギク、タケニグサ、ジャケツイバラ、ウリハダカエデ、シロダモ、アセビ、 そして僕らが芦生研究林でブナの調査をしいているイワヒメワラビなどが載っている。 登山道(かつての参道?)の右手には石積み。ここも旧法宝寺のお堂群跡の一部だろう。 |
また獣よけゲートを開け閉めして登る。ここは階段状に整備してある。 「うわ~、雲海の展望。」と振り返っているMICKEY。「良い感じだなぁ」と僕。 桜の木が鹿害に遭わないように下部が針金ネットで囲われている。 |
7:30 法宝寺跡。右手に小屋があり、法宝寺の歴史が手書きで貼ってある。左手には案内板。 その一段上に「薬師堂跡」という表示柱があり、その広い台地状の上はイワヒメワラビで 覆われている。右手奥にムクゲとサルスベリの木に花がきれいに咲いていた。 また獣よけゲートを開け閉めして通るのだが、ゲート横のネットが倒れて締まっていて 地べたをはっており意味がない。沢山のアケボノソウの花が咲いている。 アベマキやクロモジの木が多いし、いろんなキノコがあちらこちらに沢山生えている。 ヤマモミジがとても多いので、紅葉時期には綺麗な紅葉を楽しめる山のようだ。 室尾山と男山の分岐。 「先に2~3分の男山に行ってベンチで休憩しよう。風も通ると思うし」と僕。 |
8:10 男山。風が通り寒いくらいに涼しい。しばらく休憩。鳥の声がいい感じだ。 もとの分岐へ戻り、最後の登り。「この登り、涼しい時間で助かった」と僕。 |
8:40 室尾山 629.7m。 お湯を沸かして抹茶ラテタイム。西紀SAで買った黒豆パンを半分こ。 西紀SAで売ってる黒豆パンは「これでもか!」と言うくらいに黒豆が入っている。 空には白い十文字雲。「どうしたらあんな雲ができるのかしら」とMICKEY。 無線機を出すが、まだ静か。ID-31でD-STARを試みるが、最寄りレピータ(舞鶴や姫路) にも届かない。FT1DでAPRSを発信した。これはうまく飛んだ。 ここからピストンなんておもしろくなさ過ぎる。あと400mほど東へ行って真南へ下るか、 さらに先の610.2mの四等三角点の先から南の東和田の集落に下るか検討。 二人とも近頃あまり歩いていないので、遠いルートに決定。 |
9:15 室尾山から東尾根へと出発。歩きやすい尾根ルートで、暑がりには嬉しいずっと木陰。 国土調査の杭が続く尾根。モチノキの赤い実も多い。左手(北側)に姿の良い山が見える。 GPSで山座同定すると西床ノ尾山だ。「あの山、登ったことあるかしら」とMICKEY。 「9年前の春、僕が胆石の手術直後にナイトンも共に登った。覚えてないのか?」と僕。 9:50 地形図の563m地点。基準石があった。ここからさらに東へ。やや細い尾根を下る。 鞍部はその昔、北と南の集落をつなぐ道であったのではないかと思われた。右(南)へ 谷筋を下って行くと僕らが下山する予定の集落につながっている。鞍部から610.2mへの 登りは今日の中で一番傾斜がきつくて息が切れた。ずっと歩いて来た尾根沿いには獣よけ ネットがあるのだが、全て地べたに倒れていてちぎれたりしている。国土調査の杭も続い ている。 |
10:25 610.2mの四等三角点。鳥がとても多い。「ここで軽く食事をしよう」と僕。 二人ともまだお腹がそれほど空いていないので、お湯を沸かして、家に災害時食として 置いていた、アマノフーズの卵スープを作り、サタケのえびピラフは1人前を半分こした。 「この卵スープ、美味しいよね。このえびピラフは振るなり混ぜないと底の味が濃いね」 とMICKEY。 |
11:00 下山開始。 次の東のピークから南下するのだが、次のピークのすぐ南斜面をトラバース気味に 鹿の足跡をMICKEYは進む。トラバースして南の尾根に乗ったとたん「ドドド-ッ」 「うわ~!!!」MICKEYの叫び声。大きな角の鹿がMICKEYのすぐ横を走り西斜面を 走り下って行ったのだ。もう1頭は東斜面へと下って行った。すごく大きな牡鹿だった。 「鹿も秋のさかりの季節は気をつけないと、人にも向かってくるよ」と僕。 |
アカマツの多い尾根筋独特のいろんなキノコが多い。 立ち枯れた大木の跡か、誤ってはまったら怪我をしそうな深い大穴もある。 「こんなにいろんなキノコがあるのに松茸はなかなかないよね~」とMICKEY。 「篠山の昔は松茸山だった某ヤブ山にいけばあるけど、またこんど行こう」と僕。 西の水源地の方へ下るかそのままCa379mの方へと南下するか。南下することにした。 ここからの気がかりは下り最後の集落そばにはきっと獣よけ金網ネットがある。 出入り口ゲートがうまく見つかるかが気がかりだ・・・。 Ca379mで最後の休憩。南西に下るか292.6mの三角点を通り南へ下るか。 南西の集落側にゲートがあると願って南西尾根を下る。 |
12:30 頑丈な金網ネットが見え、その上にさらに有刺鉄線がはられている。 「ゲートが見当たらないよ・・・越えられないね」とMICKEY。「右へ行って見ろ」 僕が予想した右手の集落側へ10mほど行くとゲートがあった!。「さすが~」 |
ここからはアスファルト道を西へと戻る。「山は涼しかったのに暑いね~。」とMICKEY。 日向は暑いが、日陰に入ると風が冷たくて気持ちよい。日陰の自販機でコーラを飲む。 「ここから1..5kmほど東側の白井の集落に、丹波のたぬきさんもオススメで、知る人ぞ 知るジャージー牧場アイス工房「らいらっく」というとても美味しいジェラートのお店が あるから車にもどったらジェラートを食べに行こう」と彼岸花の咲く道をのんびり歩く。 今日、僕は2年前に話題になった鎌倉頭巾をかぶってきたのでシュッとひさしを出した。 |
車に戻る際に、向かい側から無線機のアンテナがついた軽トラが10台ほど連なってやっ てきた。荷台を見ると大きな角の牡鹿や牝鹿の死体が載っていたり、猟犬が載っている。 衣服を見るとハンターの方達の車だ。今日は鹿を駆除する日だったようだ。 「どこへ運んで行くのかしら」と鹿肉好きのMICKEYは振り返って見ている。 13:05 車の所に着いた。人には誰も会わず、鹿と鳥と花とキノコに会った静かな山だった。 (マイミクさんたちが言っていたヒルには全く会うことがなかった) |
朝は10℃で寒いくらいだったけど、今は暑くて車のエアコンをかけた。 「さあ、オプショナルツアーのらいらっくにジェラートを食べに行こう」10分もかから なかった。こんな田舎なのに車が沢山来ていた。流石に人気のよく知られたお店だ。 僕はコーンででピスタチオとラムレーズンのダブル、MICKEYはカップでカマンベール チーズとピスタチオのダブルにした。 「去年、イタリアのローマで食べたピスタチオジェラートも美味しかったけど、ここのも 美味しいね!」とMICKEYは満足そう。牧場の新鮮乳で作っているジェラートは美味しい。 帰路は北近畿豊岡道を氷上で下りて、地道で篠山の街を抜けて帰った。 篠山走行中に、三尾山からの帰路らしい丹波のたぬきさん夫妻からモービルコール。 ジェラートを食べて帰ったことを無線で伝えた。「おいしかったですぅ!」 篠山のデカンショ街道は早生の丹波の黒豆や丹波栗、柿などが売り始められていた。 秋の気配を感じながらデカンショ街道を走り、のんびりと16時半に帰宅。 歩数計は13,799歩 脂肪燃焼53.5gと出ていた。体重が戻るのは・・・まだまだだな。 |
本日のルート |
この1つ前は「15年ぶりの御嶽山から継子岳」の記録です |