【若狭】雪の大御影山から大日/スノー衆オフ2013・パート2
【行き先】 福井県・野坂山地/大御影山(950.1m)から大日を周回 【山行日】 2013年2月17日(日) 日帰り 【メンバー】 山日和、バーチャリ、クロオ、グー、kasaya、ふ~さん、わりばし、 のんくん、kitayama-walk、柳川洞吹、シュークリーム、矢問 【コース】 松屋-ノロ尾-大御影山(950.1m)-三重嶽分岐-大日(750.9m) -(やや迷走)-大日登山口・・・・松屋 |
やぶこぎネットで、山日和さんが今年企画された「2013年/スノー衆オフ・パート1」が あった1月20日(日)の「奥美濃・天狗山 北東尾根」は、真珠婚旅行でアメリカのフロリダに いたため行きたかったが参加できずだった。 「2013年/スノー衆オフ・パート2」は「若狭のノロ尾から大御影山」とのこと。このルートは 6年前の2007年1月に山日和さん、Yご夫妻、とっちゃん、SHIGEKIさんとともに登った。 今回のオフの予定は16日(土)だったが、あいにくの天気予報。 翌日の17日(日)に延期となった。(延期により5人が用事や体調不良で欠席となった) 「星がいっぱい出ている」朝3時半すぎに家を出て、山日和さんとの集合場所へ(4:30a.m.)。 山日和号で、洞吹さんとともに3人で敦賀ICへ向かう。すっ飛ばして2時間ほどという。 27号線沿いの集合場所には7時だが、6時40分にはもうみんな集合していた。 本日は、愛知県3名、三重県4名、滋賀県1名、京都府1名、大阪府2名、兵庫県1名の 「府県混成・スノー衆12人隊」である。 今日のメンバーで僕が初顔合わせなのはシュークリームさんとkitayama-walkさんの2名 だと思っていたら、kitayama-walkさんから「矢問さん、実は初めてじゃないんですよ。 2007年11月に白谷の林道分岐でお会いして名刺も頂きました。矢問さんたちが出発して どのとりつきルートで行ったのかわからず、あの日は結局迷いながら大御影山に登った んです」とおっしゃる。「あっ、あのときの!ベンツの!」と僕も即座に思い出した。 BAKUさんとゲキさんを秋の大御影山に案内したときにお会いしたのがkitayamaさんだ ったとは!もう5年以上前になるが、こんな再会もうれしいものだ。道路の気温は-2℃。 |
天気も上々、風もないぞ! | 神社の建物へと向かう |
7:35 車を某地にデポして4台にまとめ、松屋へと移動し出発準備。神社の方へと進む。 前と同じくそれぞれの祠は雪よけのためにブルーシートで覆ってある。 「矢問さん、前はどこからとりついたかな?」と山日和さん。「前は祠の右手から」と僕。 今回は左手からこの急登にとりついてみるようだ。「これが道?」とバーチャリさん。 前回と違い、うっすらながらも下から雪が斜面についている。横を見ると藪慣れしている みんなは思い思いのルートで登っている。 |
20分ほど登りスノーシュー装着 | 思い思いに登る |
少し傾斜が緩くなったところで「ここからスノーシューを装着しましょう」と山日和さん。 「あちゃ~、左のストックのパウダーバスケットがどこか雪の中に抜け落ちたかも」と僕。 僕の後ろには10人いたが見ていないという。きっと雪の中に埋もれているのだろう・・・。 |
右手に紐で空き缶の列 | 好きなルートで登る斜面 |
もう体は熱い。まずアウターを脱いだ。先週の氷ノ山のようにラッセルじゃなく雪はいい 具合に締まっているので、もも上げ運動はないが、いきなりの急登は寝不足にはキツイ。 先週の氷ノ山ではとても困った調光レンズのサングラスに曇り止めを事前に塗っておいた ので今日は全く曇らない!空き缶を沢山紐でぶら下げてある。シシよけか?? この登りは振り返るたびに展望が次々に展開していくのを思い出し、疲れたら振り返った。 |
09:20 小休止。バーチャリさんとシュークリームさんからおせんべいを頂いた。 Ca590~600mにさしかかる右手に山日和さんお気に入りの立派なブナがある。 このブナの木は良く覚えている。 |
良い感じに締まっている雪 | 雪庇が見え始めた |
雪庇が発達している | 「気持ちいいねぇ」 |
10:30 重い感じの雪庇が発達している。「矢問さん、前より雪が多いよね}と山日和さん。 「そうですよね。こんな雪庇、この辺りにはなかったし」と僕。 熱い。上着を脱いでインナー1枚になった。熱いとバテる。 「あつがりなのに上着を着てたの?」と洞吹さん。洞吹さんはずっとラガー柄のシャツ1枚。 |
ワッセ、ワッセ! | 雪庇をのぞき込むのんくん |
グーさん、ガンバ! | グーさんと洞吹さんの後ろは絶景 |
右を見ると海が見えてきた。今日は展望も利く良い天気で良かった。 「うわ~、右手に海が見え始めた」「おお~、いい感じ~」右へ左へとひょいひょいと 実に身軽に写真撮影に移動するkitayama-walkさん。本日、一番距離を歩いて堪能してい るに違いない。(このkitayama-walkさんの身軽さはずっと下山まで続く) |
「いいねぇ」と、わりばしさん | 振り返ると疲れがとれる景色 |
「ノロ尾の高ってまだまだなの?」とバーチャリさん。「もうすぐですよ」と僕。 「矢問さん、今日はバテないねぇ。バテてくれないと想定と違うんよねぇ」とグーさん。 「矢問さんは一昨年はホントに調子が悪かっただけなのよ。いつもは元気よ」とバーチャ リさん。グーさんは2011年1月の小津権現での僕のバテようが相当印象付いている様子。 「矢問さんは、近頃筋トレやらプールやらMICKEYさんと鍛えてるし段々復調してる」 と山日和さん。 またまた大きな雪庇。雪庇の上部を僕は歩く。途中から山日和さんやkitayama-walkさん わりばしさん達数人は雪庇のひさしの下を歩いて通過してきた。 |
「ノロ尾の高」ブナ林レストラン | 大御影山方面を見る |
11:10 6年ぶりの雪の「ノロ尾の高」。「ここも6年前より雪が多いな」と山日和さん。 「山日和さん、ブナ林レストランは今日も健在でしたね」と僕。 「やっぱりここはいいなぁ」と山日和りさん。ここでランチにするか雪原でするか。 「風もないし雪原の景色のいいところでしよう」とわりばしさん。 「そうしましょう!」とのんくん。「じゃ~、そうするか・・・」と山日和さん。 |
「立派なブナ!」とKWさん | ランチ場所の雪原へ |
ここから少し西に下ったところの立派なブナに挨拶してから移動することになった。 「おおっ、立派なブナだねぇ!」とkitayama-walkさん。 |
スノー衆12人隊のスノーシュー | 食事だ♪ |
11:20 ランチ場所で6人の雪スコで大きなテーブル作り開始。いつもと違い、テーブルに雪を 積み上げるので平らにするのに時間がかかったが、準備完了。 「さあ、食べるぞー」と思いきや、「スノーシュー並べて記念写真を撮ろう」とグーさん。 「今度こそ、食べるぞー」と、みんなのストーブが「ゴーーーーッ!!!」と大合唱。 ふ~さんのよからぬ話題提供に笑いが絶えない。グーさんは写真に余念がない。 ここから見る「ノロ尾の高」もブナ林がこんもりとあり綺麗だ。全体を眺めつつ食事。 |
大御影山へ向かう前に | 「ノロ尾の高」よさようなら |
大御影山への登り | 後ろにはグーさんと洞吹さん |
「え~、ルート変更します。早く着いたので大御影山から大日まで足を伸ばします」と 山日和さん。きっとこの健脚揃いのパーティーなら早く着くだろうと思い、来る車中で 「大日まで行って下るというプランもいいだろうなぁ」と僕もボソッと話していたのだ。 ブナ林の続く尾根道を無雪期とは違い、大日までブナの尾根筋を歩けるルートなのだ。 ランチタイムを終えて再度記念写真。目の前の大御影山へ「出発~」(12:40)。 |
あと一息で山頂 | 大御影山 950.1m |
山岳同定をする山日和さん | 良い展望だ!! |
12:55 大御影山(950.1m)。 kitayama-walkさんによると点名は「野呂尾」らしい。 無雪期はおもしろみのない山頂だが、積雪期は展望が実にいいではないか! 「大御影山」という山頂にある看板のようなものは雪の下で今は見えない。 山日和さんが遠望できる周囲の真っ白の山々の名前を説明する。すばらしい景色だ! 笹ヶ峰、去年も歩いた金糞山、三周ヶ岳、伊吹山、霊仙山なども見える。 |
この雪庇が→ | 突然崩れた! |
大日へ向けて出発(13:05)。ここからは2006年6月にMICKEYと歩いたルートだ。 左手には琵琶湖が、右手には日本海が見える。 ぐんぐん下る。無雪期のルートではなく尾根上を展望を楽しみつつどんどん進める。 13:25 雪庇が発達している。雪の造形美。すぐ横を山日和さん、ふ~さん、kitayama-walkさん が歩いて通過中に眼前で「ピキピキピキ」とひびが入り「ド~ン!」。雪庇が崩れた。 「おお~ッ、危機一髪!。なんか山日和さんのこんな光景、前にも見たなぁ。」と僕。 「あ~、予期できていたら動画で撮って欲しかったなぁ」と山日和さん。 |
ブナ林街道で休憩 | 景色は最高 |
無雪期はグニャグニャと歩く道を通る必要もなく尾根筋をスノーシューで快適に歩ける。 ブナの木のオンパレードが始まった。左手には雪庇。右手には大御影山が見える。 |
「もうすぐ分岐ですよ」 | Ca850m三重嶽との分岐 |
14:15 Ca850m三重嶽との分岐。 「ここがもう大日?」とバーチャリさん。「ここはまだ分岐ですよ」と僕。 「ミチヨ」と誰かにナイフで痛々しく幹に彫り込まれたブナの木は健在だった。 |
14:50 地形図の784m地点。「古道近江坂という道標の頭がでているよ」とふ~さん(15:00)。 送電線鉄塔のところを通過。もうすぐ大日だ。 |
大日(750.9m) | 「あとは下るだけ~」のはずが・・・ |
15:10 大日(750.9m) 無雪期は僕の身長より高い大日の山頂柱は、いまの雪の時期は腰高くらい。 グーさんにアーモンドを頂いた。さてここからは高圧電線の下あたりをずっと北東に下っていく ルートだ。「あとは下るだけだよね」とみんな元気な顔になった。 2006年6月にMICKEYと来たときもここのルートを下った。 |
どうもおかしい?? | 軌道修正~ |
下りはじめて、高圧鉄塔を過ぎて先頭の山日和さんが少しずつやや西寄りにずれていく・・。 梅林のように雪を枝につけた低木地帯で右へ左へと迷走。あまりにおかしい。 言うべきか・・・。いやこれが山日和ルートかも。「ここをよく知る山日和さんだしお任せしましょう」と ふ~さん。「そうですよね・・・」と僕。やはりどんどんずれていく。 わりばしさんと阪神と中日の野球談義をしながら歩く。「今年もダメですぅ」と僕・・・。トホホ。 「山日和さん、これそうとう西にずれてるのでは・・・尾根が違うような・・」と僕。 ここをよく知る洞吹さんが山日和さんと地形図を見て「軌道修正しま~す」宣言。 |
ソレ行けガンガン | ここまでは良かったが・・・ |
つ 、ついに始まった~!恐怖の山日和劇場が!鉄塔を過ぎて無雪期ルート通りに直進する かと思いきや、東へと地形図の破線に沿って行く・・。(無雪期ルートは北東へほぼ直進) 斜面を下り、斜面を登り、みんな疲れた足にムチを入れる。笑顔は消えて無言のスノー衆隊。 はたまた斜面を下り、激急登。「ひぇ~、楽には下山させてくれないのか~。」 |
迷走しごき開始~・・・・ | 正規ルートに戻った |
「もう登るのいやだ~。このまま谷筋をいこうよ~」とグーさんの声が谷間に響く。 しかし「小滝を巻いたりせずに、12人が安全に林道にたどり着くには尾根に登るのが ベスト」という信頼するリーダーの結論に今日のやぶこぎスノー衆隊は無言「ハイ」と従う。 急な下り斜面でグーさんが「楽しまにゃ~」とヒップソリを出してやけくそで滑っている。 16:40 高圧鉄塔の立つ尾根についたときはみんな力を使い果たしてヘロヘロに。山日和さん企画 の業というか体罰というかしごきというか、こんなことは今日の参加者は「想定内」なのだ。 「バーチャリさん、魂が抜けた顔になってますよ」と僕。「きつかったよね」とバーチャ リさん。「でもすばらしいブナ林を歩けたので満足よ」とすぐに笑顔に戻った。 ここからの下りは今までと比較すると高速道路。 「いままでの下山ルートはなんだったんだ?」とスノー衆隊に笑い顔がもどった。 |
植林帯 もうすぐ林道だ! | 林道に出た!! |
17:05 林道に出た。「あ~、闇下にならずに済んだ」と僕。小休止。せせらぎの水が綺麗だ。 |
あとは林道を駐車地点まで | 鹿のシャレコウベ |
除雪されていない長い長い林道歩きが始まる(17:15)。クロオさんが先頭で先に行く。 山日和さん、kitayama-walkさん、わりばしさん、ふ~さん、矢問が第一集団となり後続 はゆっくり歩いている。山日和さんには宵の口かもしれないが、薄暗くなってきた!。 白谷の林道分岐(17:30)。 「ここで6年前に矢問さんと会いましたね」とkitayama-walkさん。「そうですね」と僕。 渓流釣りの注意看板に鹿のシャレコウベが上にくくりつけてあった。 林道の法面にはツララが沢山ぶら下がっている。 |
だんだんと薄暗くなり・・・ | 駐車地点には外灯が点灯 |
17:55 朝とりついた神社の囲いには明るく電気が点灯。その先の民家も電気がついている。 「もうよい子の遊ぶ時間は終わっている」と僕がいうと「まだ明るいし~」と山日和さん。 車についてがっちり握手。着替えているとスーッと暗くなった。「闇下ぎりぎりセーフ」と僕。 平然と闇を見つめる闇下の帝王こと山日和さん。 後続が来る林道の方を見ると、ヘッデンが蛍のように林道で光っている。 次々に到着。「疲れた~」「遠かった~」と握手、握手。 18:30 車をデポした所で、温泉+食事に行く山日和さん、洞吹さん、グーさん、バーチャリさん、 kitayama-walkさんと僕の6人と、その他の帰路につく参加者とはここでお別れの挨拶。 もう真っ暗で寒いのなんの。といいつつ、自販機でコーラのペットボトルを一気のみした。 山日和さんが用意してくれていた割引券を持って敦賀の「リラ・ポート」へ。 初めて行く温泉で、割引券で1,000円が700円になりタオルとバスタオルも貸してくれる。 3階にある温泉で冷えた体を温めて、2階のレストランで食事と談笑。 「大日からの下りがスムーズに行けば最高だったのに」とグーさん。 「あれも山日和オフのイベントの1つかもね。みんな健脚で良かったね」と僕。 20:30 バーチャリ号とグー号ともお別れし、洞吹さんの運転で山日和号は敦賀ICからすっ飛ん で帰路についた。 22:30に洞吹号と矢問号のデポ地に到着。「洞吹さん、運転ありがとうございました」 洞吹さんも僕もまた明日月曜日からは4時半起きの毎日が始まるのだ。 「山日和さん、ありがとうございました。ではまた~」荷物を積み替えて帰路についた。 23:15に自宅到着。「疲れたぞ~。良く歩いた~」あと片付けを開始。 MICKEYも兵庫の山へ単独で行って登山から無事帰宅していた。 今日はJR福知山線の古市駅から、10センチほど積雪していた松尾山と白髪岳を回り、 つららがぶら下がる鎖がある岩場や激下りをアイゼンをつけて雪にまみれて楽しんで来た とか。僕が2008年6月に歩いたルートだ。手打ちそばで有名店だった「一眞坊」は看板 も無くなって閉店していたらしい。そういえば今年の1月に今田町釜屋へ移転したのだ。 今田町といえば昨日、韓国家庭料理の店「水刺間(スラッカン)」に食べに行ったばかりだ。 お互い違う山域ではあったが、山を楽しめた1日だった。明日は雨の予報。 |
本日のルート(緑線) (大日から林道までの無雪期ルートは赤い線が正規ルート) |
この1つ前は「【但馬】2月の新雪ラッセル三昧の氷ノ山」の記録です |