【六甲】有馬三山から花盛りの高山植物園へ
【日 程】2014年5月6日(火・祝) 【山 域】兵庫県神戸市 裏六甲・有馬三山 【コース】有馬温泉駅-落葉山-灰形山-湯槽谷山 801m-極楽茶屋跡 -六甲高山植物園-前ヶ辻谷・アイスロード-阪急六甲駅 【メンバー】MICKEY・矢問 |
3日に赤穂の雄鷹台山、相生の天下台山に登り、4日は相生の三濃山、たつの市の大倉山に登り、 5日が雨予報になったために4日夕刻に一旦帰宅。GWに渋滞と人の多い山を避けたい二人は、 今日6日の節約登山は久々の電車利用で、涼しいルートでのんびりと行くことにした。 家を出る直前に、MICKEYとちょっと口論勃発。お互いに口をきかないまま駅へと歩く。 |
朝5時半前の始発に乗り、がら空きの電車で車窓を楽しみ7時4分に有馬温泉駅に着いた。 GWはどこも満室という有馬温泉街も、店も開いていないこの早朝には歩く人も数名で静かだ。 久々に裏六甲縦走路で有馬三山を登って、番匠屋畑尾根道で極楽茶屋跡に出て、いま沢山の の花が咲いている時期の六甲高山植物園に寄ることにした。このルートならGWでも静かだ。 |
7:10 妙見宮参詣道の登山口の横は工事中。 日差しを避けて北からの登りは冷たい空気で暑がりの二人にはありがたい。 西国三十三カ所巡りに模した石仏が妙見寺(7:30am)まで並ぶ登山道。 北斜面の日陰でも咲くシャガの花が多い。妙見寺では竹の子が顔を出していた。 トレイルランの男性が後ろから抜いていった。 |
7:40 落葉山 533m。 綺麗な山名石柱がある。神戸有馬ロータリークラブ平成23年4月に作られたものらしい。 ここからは南向きで僕らにとっては日差しが気になったが、ありがたいことに樹林帯で 日陰になっている。フジの花も咲いている。 |
8:15 灰形山 619m。 ここにもロータリークラブの新しい山名石柱ができていた。 先ほどの人とは違うトレイルランの男性が向こうからやってきた。しんどそう。 「せっかく登ってきたのに急な下りねぇ」とMICKEY。下り終えてしばらく歩くと男性 が来た。「このあとの登りはきつそうですね」と。「ちょっときついですね」と僕。 同じく僕らも下った分、登りが待ち構えている。 |
ヤブツバキやツツジだけではなく、六甲山地が一大自生地となっているシロバナ ウンゼンツツジがかわいい白い花を綺麗に沢山咲いていて、目を楽しませてくれる。 「この花、かわいいし沢山咲いているね。」と次々に出てくるシロバナウンゼンツツジの 花を見ては喜びつつ、MICKEYはいつものようにどんどん先に登って行って見えなくなった。 |
9:05 湯槽谷山 801m。ここにもロータリークラブの新しい山名石柱ができていた。 有馬三山の最高峰。この山名はこの山の木で有馬温泉の湯槽を作った ことに由来する。丸太ベンチで一休み。 逆コースから1名のハイカーの男性が通り過ぎていった。 ここからもせっかく登ったのにまた下りだ。暑くないので二人ともまだ大丈夫。 |
9:20 湯槽谷峠。 また登りが始まるが、日陰なので涼しくて助かる。花が沢山咲いているのも嬉しい。 四島三角点752.0m ゴーッという音に驚くMICKEY。「六甲有馬ロープウェイが上を走っているんだよ」と僕。 「うわ~、ホントだ」と上を通るロープウェイに乗っている人に手を振るMICKEY。 リスが松ぼっくりを食べた跡のエビの尻尾があちこちにおちている。 |
10:10 極楽茶屋跡。海の展望を楽しみながら3~4人が休憩している。 ドウダンツツジが沢山咲いている。僕たちもドウダンツツジの木陰で一休み。 今時の山ボーイと山ガールが自分のいる位置がわからない様子でハイカーに聞いている。 ウエアーやザックや靴という格好はできているのだが、地図やコンパスは持っていない 様子。きっと雨具も持っていないのだろうな。六甲はこういうハイカーがとても多い・・。 うり坊が車に当たったのだろうか。死体が横たわっていた。 |
車道を避けて六甲縦走路を進む。「また登りなのぉ・・・」とブツブツMICKEY。 「車の騒音を聞きながら車道を歩くより、人の少ない静かなルートを行こう」と僕。 道沿いに咲いている花を楽しみながら歩いた方が楽しい。 10:40~12:50 六甲高山植物園。モンベル会員割引が効かなくなっていた。残念! 以前はあまり咲いていなかったコマクサも咲き始めていて、ユキモチソウやバイカ イカリソウ、リュウキンカ、チシマキンバイ、クロユリ、ミツバオウレン、チングルマ、 ミヤマオダマキ、ハイヒカゲツツジ、ヤブイチゲ、ニリンソウなどの花たちが、今日は 沢山咲いているので、僕もMICKEYも割引が効かなかったけれど大満足。 六甲の自生植物やその他の山野草など約1,500種が春夏秋と楽しめる。 アルプスに行ったときによく見る有名でおなじみの花も沢山咲いているのも楽しい。 山野草好きの人しか来ないので、GWでもそう混んでいないのも良い。 コマクサやキエビネなどの多くの種類の山野草の苗の販売テントでは、育て方や難易度も 詳しく教えてくださる。販売されている苗も沢山の種類があり、見ているだけでも楽しい。 |
山野草愛好者の展示も沢山あって、素晴らしいものが沢山あり、時間を忘れて見入っ てしまう。盆栽と同じく、小さな鉢の中に大きな世界を表現されている。 先月下旬にFさんと芦生研究林の植生調査をしたときの対象種である、リュウキンカや オオバキスミレもとても沢山咲いていた。葉がここのものはとても大きくなっていた。 ショップでMICKEYはコマクサの刺繍のポーチとストラップ、僕は4年ぶりに改定され た「六甲高山植物園ガイドブック」を買った。この本は花の写真は勿論、この園内での それぞれの花期も載っているので、ここに来る際には便利。 池の横のベンチで軽く行動食を食べて休憩。上着を着ないと寒いくらい冷える日だ。 |
12:55 オルゴールミュージアムの横を通り、前ヶ辻谷のアイスロードを下山する。 「アイスロードって氷りでも運んだ道なのかしら」とMICKEY。 「正解!六甲山頂付近の池畔にあった氷室に貯蔵された氷を運搬した道で、 後にアイスロードって呼ばれるようになったのさ」と僕。 鳥の声と涼しい風だけの、誰にも会わない静かなルートをのんびりと下った。 最後のテーブルベンチに男女が食事をしていた。「こんにちは」と挨拶。 新六甲大橋下から下の旧車道を歩いて、あとは住宅地の歩道沿いに阪急の 六甲駅へ下るのみ。下りばかりで楽なのだが、アスファルト道はあとで足に ダメージが来るので二人とも好きではない。 |
14:55 阪急六甲駅。三宮駅まで電車に乗り、高架下の店を覗きながら元町の中華街へ。 日本人も多いが中国系の観光客も多い。並んでいる店はいつもおきまりの雑誌に載って いる数店。僕らはそこへは行かない。さっと入れて、GW特別価格の安いランチを美味しく 頂ける店に入って遅い昼食にした。(15:30) 阪急三宮駅から電車で帰路へ。 これまた空いている時間にあたり、2度乗り換えても家の最寄り駅までずっと座って居眠り ながら楽に帰ることができた。 有馬や六甲というGWは人が多い山域でも、今日のルートだと人にもめったに会わず 涼しい中で花を楽しみながら鳥の声を聞きながら静かな山歩きができて良かったと思う。 本日の歩数計は、29,751歩、3,600kcal、燃焼脂肪 91.9gと表示。今日も良く歩いた。 明日7日は職場は休業日。ゆっくり休んでGWの節約登山三昧もこれでおしまい。 |
この1つ前は「【西播磨】ドウダンツツジの大倉山から南東尾根バリハイ」の記録です |