【播 磨】小富士山から御旅山・軍師官兵衛ゆかりの地巡り
【日 程】2014年4月9日(水曜日) 【山 域】姫路市 奥山地区と飾磨区妻鹿地区周辺 【コース】①奥山・麻生八幡神社-小富士山(173m)-仁寿山(175.2m) ・・・・御旅山(139.6m)-松原八幡宮 ②荒神社-甲山(98m)・妻鹿国府城址 ピストン ③姫路市埋蔵文化財センター・御着城址・黒田家御廟・小寺神社 【メンバー】矢問、MICKEY |
実家の用事で休みをとったのだが、その用事が急に中止になり土曜日に延びてしまった。 相棒とともに風邪気味だが今日は「春爛漫」という晴天らしい。風邪気味だからと、家で ごろごろしているのは性に合わない。 体もややだるいので高さ200mもない173mの播磨の低山「小冨士山」に行くことにした。 朝6時前に家出て、高速に乗る前にマクドナルドで新メニューの朝食を食べたが、味は 今ひとつだった。山陽道も混んでなくて順調。4月からの高速代のアップが痛い・・・。 |
7:40 姫路バイパスと交差し麻生八幡神社へ向かう道のふくらみに駐車。 まずは「麻生八幡神社」へ向かう。ここからの小冨士山(麻生山)の姿は、かわいらしい 富士山型に見える。さすがに姫路火力発電所に近いだけあって周囲には送電線や鉄塔が 数多く見える。畑には菜の花もたくさん咲いていてきれいだ。 麻生八幡神社の狛犬は左右が逆に配置されている。普通右が「あ」で左が「うん」と聞く がここはその配置が逆になっている。 神社の右手から、東池の縁を通り高御位山のミニ版のような露岩の登山道を上る。 |
さすがにスタート時は冷たい空気だったが、日が当たり始めると登りは暑い。 すぐに二人ともTシャツ姿になった。コバノミツバツツジがあちらこちら咲いている。 岩場のクラックに鎖が見えるが、これは修行のルートだろう。それを登らなくても左回り の登山道でその岩の上に出て、展望を楽しむことができた。ウグイスの鳴き声が多いが、 空には10数羽のトビが、獲物を狙ってか上昇気流に乗ってくるくると旋回して飛んでいる。 |
8:15 小冨士山の山頂台地には、飾磨郡西国札所の修験のお寺「華厳寺」があり、境内は南北に 長く、風雨で傷んではいるものの、千手観音や菩薩・不動等の多くの風化している石仏が 境内を囲んでいる。お百度石もある。 南側へ進んでいくと一気に展望が開け、関西電力の姫路第二火力発電所や海も見える。 MICKEYは双眼鏡を出して、姫路第二火力発電所の方を熱心に眺めている。 西側には、これから行く仁寿山(じんじゅさん)や御旅山、NHKドラマ軍師官兵衛で今後登場 する甲山(こうやま)が見える。甲山には登山者はあまり行かないらしいが、そこには妻鹿(めが) 城跡(妻鹿国府城跡)があるという。 展望を楽しんだ後、山頂から西側へと一気に仁寿山への急な岩尾根下る。雨後だと滑りや すい細い登山道だ。そして斜面を登り返し、点検車道をまたいでまた斜面を直登する。 「あかん!低山はやはり暑いな!」木々の日陰があればその都度休みつつ登る。 |
9:00 電波塔や反射板が建ち並んでいる「仁寿山(175.2m)」では工事の人たちが数人いた。 ここからの姫路城方面の展望を期待していたが、木々が邪魔して良くない。先に進んだ。 こちら側から見る小冨士山(麻生山)は台形で全く「小富士」のイメージはない。 その背後に高御位山が見える。 コバノミツバツツジがたくさん咲いている尾根道を南下する。 2つ目の関電の反射板の横からは姫路城方面が、桜の木の向こう側によく見える。 僕らが双眼鏡で姫路城付近を眺めていたら、ダブルストックの男性が1名登ってきた。 |
斜面を下っていく。眼下には姫路バイパスが見え、どんどん近づく。 「下に道路を渡れる歩道橋が見えるだろう。あれを渡るのでそれを目指して下るよ」と僕。 斜面にはコバノミツバツツジが八分咲きで下るに従ってとてもきれいだ。 左手向こうの斜面にもたくさん咲いている。 9:40 下部は雑木林になり竹林になり歩道橋の左手に飛び出した。 歩道橋を渡り大歳神社の満開の桜を見つつ、町中を歩き、御旅山への鞍部に向かう。 |
この鞍部の公園の桜も満開で美しい。右が甲山、左が御旅山。 左の御旅山への登山道を進む。樹林帯の陰のルートでひんやりして暑がりにはありがたい。 アベマキやカクレミノの木が多い。ツツジもたくさん咲いていてチョウチョも飛んでいる。 10:10 御旅山(139.6m)の東屋で休憩。ここからは今まで歩いてきた山々がぐるっと一望できる。 ここからも姫路第二火力発電所や海の方面が近くによく見える。 ここからは尾根を南下する。 山頂からの斜面は去年1月26日の広範囲の山火事で、山肌も木々が真っ黒に焦げている。 そんな中にもレンゲツツジが2株ほど生き残って咲いていた。しかし、木々の日陰もなくなり 丸裸の裸地状態になったので、このあたりの植生は以前と変わるだろう・・・。 尾根道にはコバノミツバツツジが満開状態でとても綺麗だ。 「姫一火力線」の札のある鉄塔の横には、ベンチテーブルがあり南側の展望を楽しめる。 |
10:55 松原八幡宮の御旅所。ここは毎年10月にある「灘のけんか祭り」で良く知られている。 ここも見事に桜が満開。お供えをされていた男性が「ここまで来たのなら是非、甲山の国 府城址にも行って見てください。軍師官兵衛にももうすぐ登場することだし」とおっしゃる。 我が住まいの近くのこともよくご存じで、その周辺の山々にもよく行かれている様子。 展望のきく開けた地点までご一緒し「下山してから甲山の妻鹿国府城跡へも行ってみます」 と言ってお別れした。 |
僕らは東側の踏み跡を拾って集落へと下り、踏切を渡り、ノボリが沢山たっていたこれま た桜が満開の「桜太刀自神社」へ立ち寄ってから駐車地点へと戻った(11:40a.m.)。 車の所で靴を履き替えていると、散歩されていたおばあさんが「今から登るのかい」と。 「もう登って帰ってきました」と答えると「そりゃ良かった。いま2人が登りに行くと歩いて 行ったけど、今日の天気じゃ今から登ると暑いよね~」と笑っておられた。 車で甲山(こうやま)の南側にある「荒神社」へ移動した。ついさっき仁寿山から御旅山 に向かう時に歩いた同じ道で鞍部へと走り南側へと桜並木道を下っていき回り込む。 |
12:00 荒神社。妻鹿 国府城跡(めがこうやまじょうせき/妻鹿城址)への、南側からの登り口に なる「荒神社」のそばに、自治会が官兵衛のゆかりの地巡りのための無料駐車場を準備して くださっているのはありがたい。 たった98mの甲山。スニーカーと空身で登っていくことにした。 荒神社には「妻鹿 国府城跡」の説明看板と、知事の書という「妻鹿城址」の石碑がある。 メグスリノキも2カ所植樹されていて説明板がある。荒神社の右手から城址への登り。 井戸跡やかまど跡、郭跡などがある。甲山経塚のところからの南の展望は良い。 |
12:15 主郭跡には展望写真説明板もあり、周囲の山々もわかりやすい。 ルートはぐるりとまだ奥まで続き、磐座跡(いわくらあと)などもある。 もと登ってきた道へと回り戻るルートになっている。 荒神社まで下ると2組、これから登ろうかどうしようかと迷っている老夫婦がいた。 今日の登山は低山なので、よく歩いたものの12時半には終わった。 |
さて、次は今朝行くところを考えた官兵衛関連のオプショナルツアー。 この13日の日曜日まで開催されている企画展「御着城跡 黒田官兵衛起つ」の姫路市 埋蔵文化財センターへと向かった。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の主人公・黒田官兵衛に ゆかりの深い御着城にスポットを当て、発掘調査成果の品々が展示されており、無料で 見ることができる。平日なので僕らだけ。静かな観覧ができた。 |
そして次に、御着城址へと向かった。いまドラマ軍師官兵衛で「御着」はよく出てくる。 国道2号線沿いの今は姫路市役所の東支所の所だ。ここも前に広い駐車場が用意されて おり、案内ボランティアの方々が親切に説明してくださる。 休日は観光バスや車で沢山の人が来て混むらしいが、平日なので人気の地もすいている。 左手には黒田家御廟所があり、道路向こうには小寺神社がある。歩いて1分。 ここで見落としやすいのは東支所裏にある「天川橋」。この石橋も古く、よくできている。 「おなかがすいた」とMICKEYが言うので、官兵衛ゆかりの地巡りツアーもこのへんで終了し すぐ近くの「ガスト」でランチタイムにした。 ランチの後、MICKEYの希望でここから10数分と近い長男の独身寮の建物を見に行き、 そこからまた10分ほどの長男が勤務している所の周辺を見に行ってから帰路についた。 帰路もすいていて80分程で帰宅完了。 風邪気味の二人には、播磨の低山巡りと官兵衛関連巡りもでき、コバノミツバツツジや 桜の花も満喫出来たし、長男の寮や勤務地にも寄れた「春爛漫の充実した1日」になった。 (歩数計は19,324歩 15.2km 3,203kcal 燃焼脂肪68.3gと表示) |
本日のルート |
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