【丹波】ヒカゲツツジ満開の向山・「山ネット」サポート山行
【日 程】2014年4月13日(日曜日) 【山 域】兵庫県丹波市 向山(569m) 【コース】石生駅-一ノ山-二ノ山-三ノ山-四ノ山-向山 -二ノ山-15:20観音堂登山口-水分かれ公園-石生駅 【メンバー】山ネット 晴眼者18名・視障者3名 計21名 |
向山のヒカゲツツジが山岳月刊誌にも紹介された今年、12日(土)もツアーバスや乗用車で 駐車場は満杯だったらしい。 ヒカゲツツジも綺麗に咲いていると、麓にお住まいの丹波のたぬきさんからのタイムリーな ネット情報も頂いた。 13日(日)は降水確率50%の雨予報から、昨夕30%の曇り予報に好転(?)した。 山ネットのみんなは、大阪駅に7時半集合で9時57分に石生駅に着く予定。 僕は車で水別れ公園駐車場へ家を6時半過ぎに出て向かう。途中の猪名川町の桜も満開。 道がすいていて途中で朝食。ゆっくり走っても8時半前に着いた。まだ乗用車が11台。 グランド前の藤棚の蕾は大きくなっているが、まだ咲くのは半月ほどかかりそう。 2年前の4月下旬は、ヒカゲツツジも甘い香りの藤の花も楽しめたのだが今回はまだ早い。 |
たぬきさんと日和見山歩さん出発 | 藤の花のつぼみはまだ堅い |
丹波のたぬきさんと日和見山歩さんも今日、逆コースからオフもある。8時半過ぎに丹波の たぬきさんが来られ「うまく設定ができない」とおっしゃってた無線機FT1DのAPRS設定をして 送信テストをした。「うまく発信できましたよ。これでどこの山でも出来ますよ」と僕。 スマホで確認すると、Google Maps APRSにちゃんとたぬきさんのコールサインJN3IRC-7の 位置表示がされた。 (舞鶴市の大浦森林公園からやや西南部のJN3PHH局のDigiまで飛んだようだ) 9:15 無線機を設定しているときに到着された日和見山歩さんも準備完了。 お二人は先に清水山の方から時計と逆回りコースの登山口である鳳翔寺へと出発。 「また山の上で会いましょう」 僕は石生駅に徒歩で移動(10分弱)し、駅員さんに2番ホーム内で待たせていただいた。 20分以上ホームで待っているには、今日は寒い日だ。「う~・・・寒い・・・」 |
みんなの乗る電車は時間通り9時57分到着。今日はいつもより10人以上少ない。 当初は雨予報でもあったし、奈良や大阪南部の視障者には遠いといえば遠いからかも。 今回は視障者が3名と少なく、晴眼者は18名の計21名。駅前で3班に分けて出発。 僕は3班で視障者の奈良のYさんをサポートすることになった。気温は7度、肌寒い。 先導リーダーはKさん。観音堂登山口からと予定は書かれていたが、Kさんは一ノ山から 今日は登るという。今日は向山連山をぐるりと回る時間はないので、向山のピストン。 登りだけでも二ノ山までは登山道でない登りで行くというKさんならではの趣向だ。 去年、僕とMICKEYがあっき~さんを案内したのと同じ急登尾根筋ルートである。 事前の下見の時に、シシよけゲートのある一ノ山への登り口がわかりにくかったらしい。 「ひえ~、最初から急すぎる~」「落ち葉で足が滑って筋肉が悲鳴上げてる~」と晴眼者 の女性人は賑やかだ。文句をいいつつも楽しんでいる様子。 もう何度もサポートしたことがあるYさんは、登りは着実に登れる力がある女性なので 途中の木々の木肌を触れては「これがアベマキの木肌ね」等々おしゃべりしながら登る。 一ノ山が近づくとコバノミツバツツジの花がだんだんと増えてきて、急登のなかでも何度か 衣服調節の休憩をしつつ、「綺麗ねぇ」と笑い声も増えてきた。 ヤブツバキも所々咲いている。 10:50 一ノ山で、しばしの休憩。 朝一番の急登で相当疲れた様子の人たちもいたが、ゆっくりゆっくり進むことに。 コバノミツバツツジは二ノ山に近づくにつれさらに増えてくる。「綺麗ね~」の声声声。 |
11:05 右手から登山道が合流すると二ノ山 298mだ。 「ここからはまともな登山道ですよ」と僕。「朝から道無き道はもうええわ~」と女性陣。 「あれっ、以前とは様子が違うぞ」樹木が伐採されていて、三角点とその上には空撮櫓。 岩座展望所で、休憩がてら展望を代わる代わる岩場に登り楽しむ。 |
11:40 三ノ山 ここからヒカゲツツジが目に入り出す。「うわ~、綺麗ね~」「初めて見た!!」の声。 視障者にもどのような花かを説明するサポーター達。馬酔木の花は終わりかけ。 逆ルートで歩いている丹波のたぬきさんから無線が入り、現在地を伝える。 |
12:00 四ノ山 511m。 地面に沢山のタムシバの花びらが落ちている。上を見るとタムシバの木があった。 |
12:35 向山に着いた。 神姫バスの団体さんがガイドさんからの山の説明を受けていたので、場所が空くのを5分 ほど待った。団体さんはリーダーが点呼しつつ最高峰の五ノ山へと向かっていった。 大勢の人が移動したので、急に静かになった。宗近さんたち視障の方達が三角点にタッチ。 「さあ、食事にしよう」と宗近さん。 すると向こう側から丹波のたぬきさんと日和見山歩さんが、駐車場で今朝見た覚えのある 男女お二人とともに4人で到着。このすぐ先の向山平の展望所で昼食をとっていたとのこと。 「矢問さん、このお二人は誰だかわかりますか」と、丹波のたぬきさん。 てるさんとも知り合いの、ネットではハンドル名を何度か見たことがあるスナフキンさんと YUKINKOさんとのこと!。「うわっ、よろしく!」と僕。「世間は狭いよね~」とたぬきさん。 宗近さんに「丹波のたぬきさんですよ」と言うと、「あっ、Yさんですね!」と名字でおっしゃる。 宗近さんの記憶力はすごい。 |
たぬきさんが山頂からの景色と稜線などの説明を、スナフキンさんとYUKINKOさんお二人に されて、僕らとお別れした。「お気をつけて」「また会いましょう」 気温が低くて今日は冷える。みんなは上着や雨具を着込めるだけ着込んで食事をした。 宗近さんから「今日は追悼登山でもあるのです」とみんなにFさんの訃報を発表された。 僕と同じ市のベテランサポーターのFさんが3月に病気で亡くなられたという。 Fさんから年賀状をいただいていたのに闘病されていたとは知らなかった・・・。 その後は、僕を含めて誕生月の人3名の名を呼んで、みんなで拍手で祝ってくれた。 みんなの誕生日まで宗近さんは記憶しているのかと驚く。 久しぶりの人も名を呼ばれ一言スピーチ、そして80回目の参加のFさんにも大きな拍手。 加古川から参加の僕よりずつと若いSさんともしばしお話し。川や山の植物を調査されて いる会社でお勤めで、今日も普段仕事で慣れているスパイク地下足袋で参加された。 13:35 集合写真を撮って、下山開始。 「こんな道、登ってきたかしら・・・」「こんなにアップダウンがあったかな・・・」 登って来たときは、地面を集中して見ていた人には別の景色に見えるのだろう。 「ホントにこのヒカゲツツジは綺麗よね」とか声がしていたが、だんだんと疲れてきたのか にぎやかだった声が少なくなりはじめた。 「今日は帰ったら風呂から出られないわ。しっかりマッサージしないと」という女性。 「足が攣りそうに痛くなってきた」という男性。 下山時は、普段も山に良く登っている人と、運動不足の人の差が足に出始める。 僕がサポートしているYさんは下山がやや苦手というので、慎重に先導する。 |
二ノ山からは、登りのルートとは違い、観音堂への登山道をまともに下る。 コバノミツバツツジが本当にすばらしい。 「登山道といえども、なかなか急な下りね~」と、女性陣。 一歩一歩慎重に下る視障者よりも、晴眼者の女性が落ち葉で滑ったり木の根で 滑ったりして尻餅をついている。 「滑りやすいね」「雨でなくて良かった。ぬれていたら怖くて大変だ」と声声声。 予定の電車は、16時17分発とのことで、観音堂へはゆっくり下れる(15:20着)。 |
駐車場にはバス2台と乗用車が15台ほどまだ停まっていた。 みんなとともに、桜もたくさん咲いている水別れ公園へと進みトイレ休憩。 |
そして駅へと移動を始める。 「宗近さん、Kさん、皆さん今日はありがとうございました!」「Yさん、またね。さようなら」 駅へとゆっくり歩くみんなと別れた。車のワイパーにたぬきさんからのメモがあった。 山頂でもちゃんとAPRSが発信できたそうだ。よかった、よかった。車で帰路についた。 もう少し早い時間に下山していれば、いつものようにここから20分ほどの清住のカタクリ も見に行こうかと思っていたが、有料にもなったし今日はやめて素直に帰ることにした。 途中で割引券をもらったオートバックスに寄ってワイパーゴムを交換し、これまた割引き 券を持つガソリンスタンドで高くなったガソリンを満タンにして夕方5時半に帰宅完了。 風邪がなかなか治らない相棒も次男も今日一日ずっと静かに寝ていたらしい。 |
本日のルート (青線) |
1つ前は「【播磨】小富士山から御旅山・軍師官兵衛ゆかりの地巡り」の記録です |