【北摂】下山ノ谷池から舎羅林山


【日 程】2014年4月5日(土曜日)
【山 域】兵庫県川西市 舎羅林山
【コース】多田駅-下山ノ谷池-二俣-尾根-鉄塔52-舎羅林山
     -鉄塔53-展望岩-造成地-鉄塔54-沢沿い北西進-廃屋
     -鉱泉裏踏切-三ツ矢サイダー発祥の地(平野鉱泉工場跡)-多田駅
     (+川西市赤松字北谷98・高原寺のエドヒガンの老木桜)
【メンバー】矢問、MICKEY
今日は昼過ぎから雨予報。それらなら、いつもの短時間で登れる舎羅林山で朝食タイム。
今は全く登る人も下る人もいなくなった、古いルートで行ってみることにした。
   
7:40
多田駅からすぐ南の踏切から東へ進み、下山ノ谷池を目指す。
左手には畑があり、右手には水路。この水路の先が下山ノ谷池。
右手の斜面への階段がある。上野芝園地から登るときの尾根に出るのかもしれない。
「この階段を登るとどこへ行くかはまた今度にして、今日は舎羅林山への直登ルートで
下山ノ谷池の先の沢が二俣になったところから尾根を登って行く」と僕。
水路沿いにはスイセンが咲いていた。

「有害鳥獣駆除実施中」という川西市産業振興課の掲示がある。
この先にイノシシや鹿の罠檻などの仕掛けがあるのだろう。
   
下山ノ谷池を見てみようと階段を登る。足板角度が悪く登りにくく下りにくかった。
水路沿いの右岸を進んでいくと水路よりだいぶ高くなってしまい、また下りて沢筋内の
際を歩いて行くことにした。
次の池へは右へとコンクリート水路になっているが、僕らは左手の斜面のへこんだ部分
から上に出た。
   
   
   
池の看板が水路の向こうに見えたので池の名前でも書いてあるかと、僕だけ水路を飛び
越えて行ってみたが池の名前は書いてなかった。
   
歩きやすい開けた所になり、右手にイノシシの罠檻があった。ヌカをエサに仕掛けている
が入ってはいない。池への水が入ってくる流れの所から池を振り返るとなかなか広い。
この先はしばらく杉の植林地のようだが規模は狭くて放置されている感じだ。

8:15
二俣。竹林になっている。人がかつては住んでいたのかも知れない。
左俣も右俣も登って行けばいつもよく通っているルートに出るが、今日はこの真ん中の
尾根を進む。左俣には3m程の小滝も見える。カヤの木が少しあり葉が痛い。 
   
標高差80m程は少し急な斜面だが、木もつかめるし鹿の足跡もありMICKEYは先にぐい
ぐいと登っていく。僕は息が切れそうになると少し休みながら登った。

標高180m辺りで傾斜は緩くなりコシダが多くなった。鹿かイノシシが通った跡や、寝床
があちらこちらにある。シダも膝高位なのでそれほど進むのには苦ではない。 
   
8:35
鉄塔沿いの巡視路に出た。すぐ左手に行けば52番鉄塔。巡視路ここから少し下りになる
のだが、今日は右手の尾根筋を直登する。今は誰も歩いていないのでコシダの海。
「こんな所通らなくてもいいのに・・」と後ろでMICKEYがぶつぶつ言っている。
「あと高度で30mほど北東方向に登ったらいつもの道に出てそこからの直登道はしっかり
してるから我慢して。5分程度だから。」と先に進む僕。

良く知る道の岩のある地点に出た。ここからの直登路は良く通っているしっかりした道だ。
コバノミツバツヅジが咲き始めている。まだ7分咲きという程度だが綺麗だ。
   
   
8:50
舎羅林山 山頂。264.5m。誰もいない静かな山頂にウグイスの声だけが響いている。
「今朝は冷える。朝食は陽が当たって暖かい展望岩のところで食べよう。」と展望岩へと移動。

展望岩は陽が当たり暖かい。今日は二人とも双眼鏡持参。朝食を食べて、コーヒーを沸か
してケーキを食べつつ、高速道路の工事の進み具合や、沢山鳴いている野鳥、そして妙見
山の方面を双眼鏡で見ながら朝のひなたぼっこタイム。
いろんな木々の芽吹きが始まっている。「これからが楽しみね」とMICKEY。

9:30
山頂から途中の53番鉄塔の手前に北へと下る道が、以前は通行止めの丸太がかかって
いたが今は朽ち果てたのか無い。
53番鉄塔の所から真北の次の54番鉄塔へ下る予定だったが、その道を下ってみることに
した。下って行くとやはり朽ちかけた昔の発破工事の時の通せんぼ看板。

その先へは行かず、踏み跡は左へと下って行く。行ってみると造成地の道路に出た。
少し北西へ歩いてみたが、引き返し、踏み跡のある54番鉄塔へと向かった。
   
54番鉄塔からは少し西の谷筋に向かって斜面を下る。すぐ右上の水溜池の下に出る。
この細い沢沿いを下って行く。ここにも古く朽ちた「信和・川西ニュータウン造成工事」
の発破作業の注意看板があった。

右岸は竹の伐採でもしたのか古い竹が沢山斜面に放置されたまま。
右岸へ左岸へと歩きやすいところを沢沿いに下って行く。ヤブツバキガ多く、野鳥も多い。
   
   
広くなってくると右手に荒れた竹林が出てきた。その先に堰堤。左手から通過すると廃屋。
水溜もあり、何かの作業所だったのだろうか。なかなかの広さがある。
ここからは道も広くなり、周囲にはアベマキの木も多くなった。
   
   
   
10:20
能勢電鉄の鉱泉裏踏切
この踏切の横には「三ツ矢サイダー発祥の地」の工場跡がある。
以前はサンシャイン、いまはコーナンになったすぐ裏手にあたる。
MICKEYはここへは初めて来たという。
「毎日のように三ツ矢サイダーを飲んでるのに、ここに来るのは初めてとは」と僕。

コーナンで少し買い物をして、裏道の桜並木を歩いて多田駅へと戻った。
「この黄色い花も綺麗ね」とMICKEY。「これはレンギョウ。今が盛りだな」と僕。

昼まで時間もあるので、息子達が昔かよっていた幼稚園に近い、赤松地区にある
高原寺のエドヒガンの老木のサクラを今年も見に行ってきた。
樹齢は300年を越す見事な老木。
隠れた静かな桜の名所として地元民には愛されている。
   
ウチでは去年6月の能勢妙見山で行われた「エドヒガン種採祭」で採取dた種を、指導して
頂いた通りに処理後、冷蔵庫で保管して2月にまき、4月に入ってから25ほど芽を出している。
兵庫県では希少種になったエドヒガン。花が咲くまでうまく育つか、楽しみでもある。

昼過ぎには雨は降らず、夕刻になって降り出した。
本日のルート 青線 
 
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