【播磨】岩尾根登りの紅山 (小野アルプス縦走)


【山 域】小野市・紅山(小野アルプス)
【日 時】 2015年3月8日(日)
【コース】 白雲谷温泉ゆぴか-高山-前山・愛宕山・安場山-地蔵堂
      -総山-アンテナ山-小野富士(惣山)-紅山-岩山-福甸峠
      ・・・鴨池・・・日光峠-白雲谷温泉ゆぴか
【メンバー】MICKEY・矢問
土曜日は雨だったが、年に1度の「大阪森林インストラクター会」の総会と懇親会に出席。
日曜日は曇り。昼前から天気は良くなり夕刻にはまた曇るという予報。

「遠出をせず1時間半ほどで登山口へ行ける小野アルプスの縦走にしよう。交通事故後の
右膝のリハビリ登山も今回で卒業したい。」と、朝もゆっくり6時過ぎに家を出た。
途中の吉野家で朝食を食べてから中国道から山陽道利用で小野市へ向かう。
   
   
白雲谷温泉ゆぴかに到着。営業時間前の広い駐車場には車が数台のみ。
左手に絵看板があり、縦走路へ続く入り口らしき石段が見えた。

8:00
出発。ここを起点に福甸峠まで北西方面に連なる高山・前山・愛宕山・安場山・総山・
アンテナ山・惣山・紅山・岩山の山並みを総称して小野アルプスと呼ばれている。

低山らしいスタートでコシダが多い。気温が低くて寒いが、すぐに体は暑くなり出した。
あちらこちらからウグイスの鳴き声。笹藪も多いので巣もあるのだろう。「春だなぁ」

8:10
まずは高山で展望を楽しみ、順次縦走する。最も高い山で惣山の198.9mなので、低山の
連続なのだが、1つ登ってはまた下る、そしてまた登るというのが続くのだ。
大きなアンテナの所に来ると、スイセンなどの花が植えてある。
   
   
   
予報より早く8時半過ぎには晴れてきた。2人ともTシャツになった。
「天気は期待してなかったけど、晴天ね。気持ちいいわ~」とMICKEY。
樹木を観察しつつもそこそこの急登もあり、「またか・・・」と僕はやや気が萎えてくる。
一方、MICKEYは「楽なコースだけど、たまに展望もあり、こういう山もたまにはいいね」と
静かな縦走路を楽しんでいる。
   
   
   
高山、アンテナ山、小野見山、紅山、岩山は展望も楽しめるが、それ以外は樹林帯歩きの
ため樹木や草本・シダに興味が無いと面白味を感じない人もいるだろう。 
   
   
   
10:25
当ルートのハイライトはなんといっても「紅山の岩尾根」だ。上から年配の男女が慎重に
下ってくる。「下るのはやっぱりこわそうねぇ・・・」とMICKEY。
僕らの後ろには若い男女が待機して、ずっと僕らの登りを下から見ている。

MICKEYは下るのは苦手でも、今日は登りルート。「行くわよ~」と元気に登っていく。
左手にエスケープルートもあるが、岩尾根を直登あるのみ。

「ホールドもあるし、直登ルートはおもしろかったわ」とMICKEY。
紅山の上にはトレイルランの10人ほどのグループ。「さあ行こう」と下っていく。
「ひぇ~、小走りで下ってるわ・・」と驚くMICKEY。僕らはしばし休憩。
次のトレイルランの4人ほどのグループが来た。「下る気がしないな・・」と言っていた。

登ってきた岩坂が見える地点から、僕らの下にいた男女が登り始めるのが見えた。
   
   
11:30
紅山を通過後もまた下ったり登ったり。最終地点の福甸峠に出た。
ここからは長い長い車道沿い歩き。風が冷たく上着を着た。
「鴨池で、かもや水鳥を見よう」。
   
   
鴨池では冬鳥のヒドリガモが口笛のように「ピュー」「ピーユー」とさえずっている。
「100羽以上いるなぁ」
「遠くのあの端っこにいるのは白鳥かしら」「行って見よう」とCafeの横を通って水辺へ
と歩いて行くと、「な~んだ。白鳥じゃ無くてアヒルだわ~、ハハハ」とMICKEY。

ゆぴかまでのバスは平日の2曜日のみ。今日は日曜日で勿論バスの運行はない。
「車も少ないし、人も歩いていないし、のんびり歩けばいいよね」とMICKEY。
歩いてきた山々を右手に見ながら歩く。途中のベンチで軽くランチタイム。

13:00
「ぐるっと回らず、旧道の峠道を利用して日光峠に行こう」地形図を見て竹林を入ってい
くと墓地。「地形図の破線道がないなぁ・・・」「この沢を渡って右岸側に道がありそうよ」

溝のような深く掘れた沢に降りて登ると踏み跡とテープがある。「これで日光峠に行けるね」

13:20
日光峠。ここからはまた少し登れば、あとは朝ゆぴかから歩いた道なので気が楽になった。

13:35
ゆぴかに到着。駐車場は満杯に近かった。「ゆぴかは、そんなに人気なのかしら」
洗い場も多くて混んでいるがスムーズだった。男は川辺の温泉、女は森の温泉の日。
とても気持ちよかった。(600円)

売店でイチジクソフトクリームやヨーグルトを買って一休みして帰路についた。

17時に帰宅。日暮れまでにタキイ種苗から届いていた草本類を大急ぎで植え替えた。
歩数計の表示は、24,975歩、3,434kcal、燃焼脂肪 84.1g、19.7kmと出ていた。
本日の小野アルプス縦走ルート 
 

その週末・・・

3月14日(土)は京都「宝ヶ池 連続学習会」の最終回。今年は「八瀬ルート」の学習。
「歴史からみた宝が池界隈の自然と暮らし」ということで、京都市埋蔵文化財研究所の
吉崎先生が講師をして下さり、三宅八幡方面の歴史散策。

10時から1時間はスライドと講義でいろいろな事を学び、午後3時までは歴史散策。
昼前までは冷たい霧雨が降っていてとても冷えた。
   
   
   
賀茂氏ゆかりの御蔭神社では、下賀茂神社との関係や国の史跡に近々なること、神社は
社よりも神が降り立った地が聖地として大切にされること、神社跡がなぜ残りにくいかなどを
学び、新緑時や紅葉時に入れる瑠璃光院やルイ・イカール美術館の前を通り、八瀬比叡山
口駅前で弁当タイム。陽が差してきて暖かくなってきた。

僕らは川原近くで冬芽やシダの観察をしたり、駅前のしば漬けを買ったりして過ごした。
   
   
   
午後は崇道神社へ行き、小野妹子や小野毛人のことを学び、小野神社の横の石碑横から
15分ほど山を登り小野毛人(おのの えみし)の墓をお参りし、展望を楽しんだ。
小野神社横のお地蔵さんの顔尾見て「これは平安時代に造られたお地蔵さんの顔の特徴」と
教えて頂いた。
   
   
   
   
のどかな道を進んでいくと高台にある多宝堂が右手に見える。三明院だ。
そこを過ぎると三宅八幡神社。子供の疳の虫に効くと言われている。古い絵馬でも有名で
狛犬の代わりに鳥居の両横に鳩があるのも珍しい。ハトのエサも売っている。
   
   
   
   
その後は、吉崎先生のご専門でもある小野瓦窯跡(おのがようあと)平安時代の瓦のこと
を学んだ。縄目や板目がついている瓦が無造作にあちらこちらに落ちている。
瓦の歴史にまつわる藤原氏の話しや、織田信長の時代に墓石や石仏を、石垣の内部に
詰め込んだばちあたりの理由などの話しはとても興味深かった。

帰りに梅田のモンベルに寄り、ホワイトディのお返しとしてMICKEYの上着を買った。
ついでに、骨のバネ具合が悪いモンベルの傘の修理も出しておいた。
 三宅八幡方面の歴史散策ルート
 
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