【加西市】 鎌倉山でのリハビリ登山はヤブコギ下山


【行き先】 加西市・鎌倉山452.4m
【日 時】 2015年1月25日(日)
【メンバー】MICKEY・矢問
【ルート】 普光寺・ハイキング者駐車場-大天井-小天井
      -東の覗き―鎌倉山-鎌倉谷集落-駐車場
昨日は森林インストラクター兵庫会の神戸での会議に出席したので山に行けず。
今日も夕方までは天気が良さそう。膝のリハビリ登山に加西市の鎌倉山に行くことにした。
朝5時に家を出る。まだ真っ暗だ。中国道も空いている。
加西ICで降りてもまだ暗いのでローソンでゆっくり朝食。ほんの少し明るくなってきた。
昼くらいには下山する予定なので行動食のみ購入し、普光寺のハイキング者駐車場へ。
   
   
誰もまだ来ていない。登山口から東側はスギの植林帯で東側に尾根があるため、ここ西側
はまだ暗い。先に天台宗の普光寺へお参りに行くことにした。
ししおどしの音が静かな朝に響いている。モリアオガエルやヒメハルゼミでも有名らしい。
   
   
   
7:10
登山口から出発。老夫婦が軽トラで旧校舎跡にやって来た。
たきつけ用にもされるのか枝打ちのスギを集めておられた。
「おはようございます」とご挨拶。「えらく早い時間から登るんやねぇ」
スギの植林帯に入り川の左岸沿いを進む。「静かで風も無く気持ちいいね」とMICKEY。

右斜面に取りかかるところに道標。スギの間伐が数年前にされたのか明るい。
ルートの上部斜面は光が入りつやのあるホソバカナワラビが林床に群生している。
斜面下部は光の入り方が弱いせいか、カナワラビも無く土が見えている斜面だ。
上に登るにつれて、ホソバカナワラビとともにオオバノイノモトソウも増え始めた。
   
   
   
木々の葉や冬芽を観察しつつゆっくりペースで登る僕に、普段は登りペースが速い
MICKEYも「リハビリ登山だしゆっくり行きましょ」と、僕のペースにつきあって
くれるのはありがたい。
「この葉は何々の木、この冬芽は何々の木だな。これは何の木だろう・・」とか話しつつ進む。
   
   
   
7:50
東の尾根に出た。東側の朝日が目に入りまぶしいが、とてもすがすがしい気分になる。
「尾根筋の南下から続いている行者道にでたな」役行者、大日如来、孔雀明王などの石仏
が点在する。コシダが点在し始める。ネズミサシもあちらこちらに出始めた。

「近道って道標があるよ」とMICKEY。大天井を通らずに左斜面の等高線上をトラバー
ス気味に通る道だ。「せっかく来たのだから尾根筋を歩こうよ」と僕。不満そうなMICKEY。
大天井への登りにかかると斜面に裸地があり、アカマツの稚樹が目立ち始めた。
   
   
   
8:05
大天井。ガイドブックでは「鉢尾峰」と記されているが、鉄の文字抜き道標には「八尾峰」
とある。「鉢尾と八尾、どちらが正しいのだろうね・・・」とMICKEY。

先に大天井に登ったMICKEYの「うわ~、ぎりぎり雲海が見られるよ!」と声。
「雲海は、朝早く登った者のご褒美よね」とつぶやいているMICKEY。
   
   
   
   
大天井から下りに入ると大きなモミの木が数本出現する。次のピークは「小天井」。

左に下れば「東の覗き」とある。「下ってまた登るの?・・・私はこのまま通常ルートを
歩くわ」とMICKEY。「地形図的にはこの道に合流するから東の覗きを経由しよう」と僕。
今日寝不足のMICKEYは、珍しく楽ちんコースを行きたい様子。

ヒイラギの若樹も点在している。成木、老木もあり身長から上は葉にとげとげが無いと
いう特徴がよくわかる。
   
   
   
   
   
東の覗きには古い鎖が斜めにかけてある。「これ登ろうか」というも「パス」とMICKEY。
左側から簡単に巻いて登れる。上からは良い展望。そしてすぐ横のルート道に合流できる。
   
   
   
   
   
柳峠。南北の集落を結ぶ峠のようだ。ここから右斜め上へと鉄塔に向かって登る。
鎌倉山が正面に見えてきた。あと少しのアップダウンで着く。膝をいたわりつつ進む。
「コンコンコンコン・・・」右手を見るとキツツキ類がドラミングしてエサを探している。
光のかげんで羽色がよく見えないがコゲラのように見える。
   
   
   
9:25
鎌倉山 452.7m
法起菩薩像が祀られている。双眼鏡もあり「ここはテーマパーク?」とMICKEY。
風も無く、ぽかぽか陽気で気持ちよい。
ハンディーGPSの山頂同定リストで山々を眺める。「あれが私たち家族の登山の原点とも
言うべき笠形山よね」と懐かしがるMICKEY。
息子たちが小さい頃にグリーンエコー笠形のマッシュルームキャビンに泊まってキャンプ
しつつ、笠形山にファミリーで登ったことがある。1991年、もう24年も前になる。

僕はFT1DでAPRSを発信。D-STARの最寄りレピータも静かなものだ。
紀の川市の葛城山800m地点からJE2VDA/3局さんがCQを出されていたので応答した。
行動食をとりつつ約1時間のんびりしていると、神戸から来たという男性が同じルートで
登ってきた。1時間ほど山頂にいたし、男性に場所を譲って、僕らは出発用意。
「西の覗きから下ろうか。尾根筋をこのまま進もうか」と地形図を見て悩む。

10:30
「時間も早いし、リハビリ歩数も稼ぐために尾根筋をぐるり周り、地形図点線のルートを
下ろうかな」と僕。「そんなルートあるの?今日はヤブコギはいやよ」とMICKEY。
「僕も今日はズボンも新品だし、ヤブコギはしたくないよ。大丈夫と思う。」と返事。
しかし、このルート選択が失敗の始まりになろうとは・・・。 
   
   
   
しばらく進むと西の覗きは左手という道標。「こちらからも西の覗きへ行けるのだな」と
横目で見つつ尾根道を進む。「だんだんと踏み跡が怪しくなってきたよ。本当に最近人が
歩いてるとは思えないけど・・・」とMICKEY。地形図の点線、要するに町界線沿いに
僕は進む。所々に町界の赤杭があるのだが、町界線沿いからはずれた南東尾根筋に
入り出すと、倒木とシダで踏み跡も消えて実に歩きにくい尾根になった。
東側の斜面のスギの植林と違い、西側のこのあたりはヒノキを植林されている。

「こっちの方が楽そう。」と尾根筋直下に鹿の通り道のような所をMICKEYは進む。
倒木とシダなどで姿が見えないが、少し離れて並列で進んでいるのを声で確認しつつ進む。

黒い獣よけネットが尾根沿いに張ってあるがそれ沿いにも歩けないほどのシダと藪。
「この地形図の点線上はしばらく人は歩いていないな・・。MICKEYの歩いているルートの
方が良かったかな・・・」と思いつつも倒木をこえ、シダや藪をかき分けて進む。

次に東へと進路を変えるところを少し下ってMICKEYと合流。ここから点線は斜面を下り、
鎌倉谷の集落へと出る植林の仕事道だと思われるのだが、そんな踏み跡のかけらも
無いくらいの倒木とシダと藪。「やっぱり、こんなことになったじゃないの!」とMICKEY。
右へ左へと旧ルートを探すが全く無い。下の方に間伐で開けたところが見える。
あの谷間が地形図の点線の谷間。それまでに阻む激藪地帯・・・。

「あそこまでこの激藪地帯を巻きぎみに進んで出ようよ」というMICKEYの言葉に従って
進むも、シダと藪で見えない倒木に阻まれてこけたりズボッと倒木の間に挟まったり
足を打ったりとなかなか進まない。「まあ、これも練習と思えばなんでもない」とMICKEY。
こういう想定外のつらいヤブコギにも最後は文句を言わず歩いてくれるのはありがたい。
   
   
   
11:40
谷筋に出た。やはり地形図の点線の通りに古い踏み跡らしきルートがある。
「ここからはこれを外れないように進もう。きっと集落手前に獣よけネットがあるので、
その出入り口はこういう旧ルートにもあるはず。出入り口を探す手間は避けたい」と僕。
思った通り、金網ネットが集落直前に張り巡らされており、踏み跡先に出入り口。

11:45
集落に出た。水溜の深い淵がある。田畑が広がりのどかな集落。
「なんとも最後にひどいヤブコギ下山とは・・・変なリハビリ登山となったものだ」と僕。
「新品のズボンのおしりに小さな穴があいてるよ。」とMICKEYがいう。
「なんてこった・・。西の覗きから鎌倉寺経由で鎌倉谷の集落に下れば良かったな」
「今頃言っても遅いよ。まあ、ヤブコギもたまにはいいじゃない」とMICKEY。

12:05
振り返ると鎌倉山と西の覗きが良く見える。駐車地点に着くと車は4台になっていた。

「さて、汗を流しに行こう」と、ここから10数分の「加西天然温泉・根日女の湯」へ。
「やってないよ」とMICKEY。スマホで調べると、2001年の10月から営業していたが、
燃料費の高騰などで2013年10月に閉店となったらしい。「あ~あ・・・帰ろう」

しばらく地道を走り、帰路は滝野社ICから中国道に乗り帰路へ。
帰りの中国道も空いていた。高速を下りて途中で釜揚げうどんを食べてから帰宅。
14時過ぎに帰宅完了。曇り始めた。すぐに風呂に入ってさっぱりした。往復140km。
本日のリハビリ登山での歩数計の表示は、11,871歩、9.3km、2,975kcal、燃焼脂肪46.8g。
 本日のルート
 
  この1つ前は「【篠山市】干支の山「櫃ヶ嶽(羊ヶ嶽)」に登る」の記録です