【兵庫】三室山から大通峠・スノーシューで展望尾根


【山 域】 兵庫県・宍粟市/三室山1358mから大通峠
【日 時】 2015年2月7日(土)
【メンバー】MICKEY・矢問 (下山路はOAPさん+Mちゃん同行)
【コース】 三宝橋-Ca793m-三室山1358m-大通峠-三宝橋
2012年3月にも筋力の確認に雪の三室山から竹呂山をスノーシューで登りに行った

去年の11月末に交通事故に遭ってから2ヶ月が過ぎた。
今年3度目の膝のリハビリ登山に行ってみよう。3年前よりは天気予報がずっと良い。
今回は単独でなくMICKEYも行ってくれるという。山頂手前の岩場も2人なら安心だ。

 家を朝5時前に出発。星も月も出ている。中国道の加西SAで朝食をとり、山崎ICで
下りたがETC出口が工事中。ETCカードを精算機に挿入するなんて初めてで、他の車に
迷惑をかけてしまい戸惑った。

ゆっくりと三室高原へ向かうが「道に雪が無いね」とMICKEY。道路の気温は-3℃。
河内集落に近づくと雪が出始め「ホッ」とした。流石に豪雪地帯だ。しっかり雪はある。
3年前より1時間ほど出発が遅れたので、先着車で駐車スペースがあるかやや心配だ。

3年前と同じく燗鍋滝の少し手前の三宝橋手前までしか除雪されておらず雪で行けない。
三宝橋の手前に姫路ナンバーの車が1台。単独男性が山行きの用意をされていた。
僕は以前同様に少し手前の「竹呂山登山口」という標柱の所の2台ほどの除雪場に駐車。
僕らが用意を始めたら、単独男性は出発されたようだ。どのルートを行くのだろうか。
   
   
   
7:40
家を出たのが3年前より1時間ほど遅れたので、約1時間遅れで駐車地点を出発。
「今日は大通峠回りで歩く予定だが、山頂での天気によっては3年前と同様に竹呂山回り
で下りることも考えよう。まずは三室の滝を見に行ってみよう」滝への道は鹿の足跡のみ。

滝を見てから、ルートを3年前の直登ルートへと進む。
途中から先行者らしいスノーシューの足跡がある。林道沿いに歩いているようだが、僕ら
は雪の時期の特権でもある「直進あるのみ」で雪原を進む。
すぐに熱くなり、2人ともアンダーウエアの上にジャケットのみという姿で進む。

堰堤の積雪を見て「ミルフィーユみたいね」と先にトレースを付けてくれているMICKEY。
ここで1m弱の積雪なら上はどの程度だろうか。山頂直下の岩場の不安と天候の期待。 
   
   
   
9:30
斜面が急になる地点。MICKEYは蹴り込みに苦戦。「代わろう」と僕が先行する。
後ろを振り返ると、すごい高度感と下まで見える景色。「三点確保を確実に」「了解」

10:14
Ca1200m地点。ここを過ぎると岩場がポツポツ出てくる。
雪に覆われているが簡単に登っていける。「もうすぐクサリや虎ロープのある岩場だな」
3年前は岩場の左手のルンゼ状の所の鎖場をスノーシューをつけたまま登ったが、先行者
は気づかなかったのか、足跡から右手を直登しているようす。
   
   
   
「直登してみようかな」とMICKEYが先行するが、雪の壁を乗り越えられずに苦戦。
「木をつかんで腕を雪に突っ込んで膝で雪を押さえて」とすぐ後ろから指示。
「下から押して!」と叫ぶMICKEY。もがくようにジワジワ登って行くMICKEY。
MICKEYの蹴り込む雪がガバガバ僕の頭や顔に飛んでくる。「登れた」とMICKEY。
「ほんまにようやるなぁ!」と笑う僕。すぐ左のクサリとロープのルートを横目で見た。
   
   
青空が広がりだした。「綺麗ねぇ。来て良かったわ~」とMICKEY。
「雪庇に寄りすぎてるぞ!もっと左へルートをとって」と僕。「了解!」とMICKEY。
少し南の方にガスが出始めた。西や北側は綺麗に見える。
「あと少しで山頂だから」と少々バテ気味の僕。「了解。荷物の一部を持ってあげようか」
とMICKEY。「ゆっくり行くから大丈夫。普段の基礎運動をサボったツケだな」と僕。
山頂直下の尾根に先行者の戻る足跡が無い。「竹呂山へ向かうのではないらしいね」と僕。
   
   
   
11:10
三室山 山頂。「素晴らしいね!氷ノ山がくっきり白く見えるわ!」とMICKEY。

先行者の男性がいてランチされていた。「もう2合ほど呑んじゃいました」とのこと。
「ところどころトレースを利用させて貰い、リハビリ登山には助かりました」と僕。
今日のルートは初めてらしい。OAPさんやTQFさんをご存じとのこと。
山岳会に入って沢登りもされているとのことで、僕のホームページもご存じだった。
「万ケ谷にも妻と行きました。」とのこと。僕も2007年に万ヶ谷を溯行したことがある。

風がやや強いのでもう少し下でランチにしようか迷ったが、この展望は捨てがたい。
雪スコで座席とテーブルを簡単に作り、ガソリンストーブで湯を沸かし、ランチに。

無線機FT1DでAPRSを発信したり、そうこうしていると後ろにOAPさんとMちゃんが登場!
「矢問さん、久しぶり!見たことがある車が停まっているなと思った。MICKEYさんですね。」
MICKEYも「初めまして」とOAPさんに挨拶。

「矢問さんのトレースがあったのでとても早く登れた。ガンガンと直登、直進ルートをとって
いましたね。雪庇のそばも直進でしたね」と笑っておられた。

OAPさんとMちゃんは山頂の風をよけて少し下で食事するらしい。
「矢問さんの下山ルートは?」とOAPさんから質問。
「天気が崩れそうなら竹呂山から下山と思っていたけど、天気も良いので大通峠へ方面に
進んで下山しようかと」と言うと「それなら、一緒に行きましょう」とOAPさん。
「では、下山ルートはOAPさんとMちゃんのトレースで楽をさせて頂きま~す♪」と僕。
   
   
11:50
先着の男性は「北東方面に寄り道してみます」と、先に下山開始された。

12:15
OAPさんとMちゃんも食事を終えた様子。「さて行きましょうか」とOAPさん。

この下山ルートは去年3月の残雪期にMICKEYと登った「くらます」がすぐ右近くに
見え、その左横奥には同じく去年3月に敗退し、そして9月にリベンジした東山をずっと
見ながら下っていける展望ルート。正面には天児屋山が大きく見える。
広くて気持ちの良い雪原尾根。「綺麗ねぇ。いいわ~、ここ」とMICKEY。
振り返ると、先ほどいた三室山が見える。何度も振り返っているMICKEY。
   
   
   
   
   
山スキーの人のものだろうか。数日前らしきスキーのシュプール跡がある。
僕とMICKEYは、木の幹に穴を開けている鳥の巣を見たり、冬芽を見たりしながら歩く。

13:35
大通峠。ここから少し林道を進み、雪に埋もれているカーブミラーの所から地形図に点線
表示の旧道沿いに下って行く。これもOAPさん先行で、谷筋はトラバースしたり倒木の
ところはショートカットしたりして、下りが実に慎重なMICKEYも順調に下りてくる。 
   
   
   
広い林道まで出ると、ランクルと数人が雪道を除雪と整地をしている。少し離れて2台の
車も同様に作業。下で待つ家族とともに少し上で今日はキャンプをするらしい。

14:45
今朝、三室の滝を見に行った三室高原の入り口に着いた。あと5分で駐車地点だ。
駐車地点では、子供達に雪遊びをさせているご家族達。
先ほどの除雪をしていたグループと同じ仲間とのこと。

山頂にいた単独男性の車はまだあった。どこのルートから下ってくるのだろう。

OAPさんとMちゃんに「下山トレース、ありがとうございました。」とお別れ。
「エーガイヤちくさ温泉(400円)」でゆっくりと汗を流し、釜揚げうどん店に寄って
食事をして19時帰宅完了。スノーシューでの膝のリハビリ登山にはちょっと疲れた。

歩数計の表示は3,398cal、 燃焼脂肪67.2g、 12,763歩、11km。
 本日のルート
 
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