【神戸】布引滝から再度山公園・水源林
研修会テーマ:布引貯水池の水源林の歴史を探り、植林114年後の森林を見る
【日 程】2016年6月11日(土曜日) 【山 域】再度山 【コース】新神戸駅-布引滝-布引貯水池-再度東谷 -再度山公園-神戸外国人墓地-三ノ宮駅 【メンバー】森林インストラクター兵庫会メンバー |
今日はFIGO(森林インストラクター兵庫会)の6月研修。 新神戸駅から布引滝を経由しつつ、六甲山が100年前にはげ山だった頃から、どのように して今のような緑多い山になり水源地が守られたか、そして今日のゴール地点の再度山も はげ山から今のような緑多い山にすべくどのような手順で植樹をされ、いまも再度山公園 周辺の整備をしつつ、市民や子供達とともに活動されている「森の学校」の活動拠点や 活動の様子を学ばせて頂く。 今日の研修を担当して下さるWさんからは、事前に大量の資料が自宅に郵送されてきた。 FIGOからは11名の参加。朝8時過ぎに家を出て、集合地の新神戸駅1階に向かった。 再度山には2014年2月にも登った。新神戸駅からの今日のルートは息子達が小学生の頃 には何度か歩いたものの、最近では2005年12月に山ネットのサポート登山で通って以来の ルートだ。11年前のルートである。 息子達と歩いた25年ほど前は、複数軒あった茶店も今は閉店してしまっている所が多い。 |
10時の集合時間前に着いた者から、Wさんが取り出した機械に注目。 測定器は2万円ほどするし、唾液の使い捨ての測定棒は1本200円ほどするらしい。 Wさんには資料の送付郵送費といい、測定棒各自2本使用という出費・・・申し訳ない。 森林セラピーで使われる、唾液のアミラーゼを測定して開始時と終了時とのリラックス度を 見る。ストレスの変化を見るチェック方法の1つでもある。 それがなんと言うことか、出発時の数値があまりにも低い1桁が続出。すでにリラックス。 「終了時の数値は、研修で頭を使い、登山で体が疲れ、森林浴とは逆に、ほど遠い数値が 出るのではないかな」という笑いが出た。はたしてどうなるだろうか。 |
10:00 新神戸駅を出発し、直ぐに斜面の状態や阪神淡路大震災の地震の時のずれた方向などの 説明を受けつつ、川沿いに登っていく。その道中に花が咲いたり珍しい植物があると立ち 止まり、昆虫がいると立ち止まり、各自が質疑応答。流石インストラクターの研修会。 なかなかWさんが想定した時間ペースで進まないので、一番ストレスがあったのはWさん ではなかっただろうか。すみません。 |
各滝に着くたびに今と昔の写真をもとに水源や断層などの詳しい説明もWさんから受ける ことが出来、単にこのルートを歩くのとは訳が違う意義のある研修だと実感した。 |
13:00 「あ~、やっと再度山公園に着いた。昼も過ぎてるしランチタイムだな」という参加者の 声がしたものの、到着が遅れてお待ち頂いていた「森の学校」の関係者の方からの 再度山の緑化の歴史や最近の活動の詳しい説明が続いた。とても勉強になった。 |
そしてランチタイム。時間が押しておりランチタイムは30分にカット。 その間もWさんは、午後の予定に四苦八苦。外人墓地の参拝許可もとりにいって下さった。 前回、再度山公園に来たのは2014年2月の雪の頃だったので、池に冬鳥は多かったが、 この公園にこんなに人が居るのを見るのは初めてになる。憩いの場としては素晴らしい。 松の木を見ると、松枯れ病の防止殺虫もされているようだ。 |
午後は皆伐地の更地が10年でどのように植生が変化したかを観察し、ツリーハウスと ロープでのアスレチック場の見学、炭焼き窯とピザ焼き釜などの見学と説明を受けた。 外人墓地へと向かった。 |
管理人の方から写真撮影の可能なところだめなところ等の注意事項を受けつつゲートの 鍵を開けて頂き、Wさんの先導の元、普段は入れない奥地まで進んだ。すごく広い。 歴史ある十字架も見受けられる。 古き十字架にはRIPの文字「やすらかに眠れ」が刻まれている。 14:50 大急ぎで、入り口ゲートに戻り、再度山公園のバス停へ急いだ。その間も植物の観察。 ここでお約束のアミラーゼ検査。全員を検査するためにバスを一便あとのものに乗ること になった。徒歩帰宅予定者も全員がバスに乗って三ノ宮に戻ることになった。 |
アミラーゼ検査は・・・・予想通り大半の者は最初より3倍くらいの数値が表示された。 「やはり時間が押してしまいバタバタしたせいですね」と苦笑いのWさん。 森林浴のようにゆったり歩いてのではないのでこの数値が出たのは仕方ない。 しかし、ストレス域に少し入っていた人は1名のみだった。充実した研修だった。 バスは神戸市立森林植物園から来るが、そちらでもあじさい祭り期間。バスは満員だった。 15:50 三ノ宮に着いて解散。 資料の準備から内容の濃い研修企画をして下さったWさんに感謝。 |
本日の研修行程 9:45~10:00 唾液アミラーゼ測定(活動前) 10:00 諏訪山断層(新神戸駅は断層の真上にある) 10:05 新神戸駅出発 雌滝・鼓滝 10:40 雄滝・夫婦滝 ・隆起によりできた滝 布引みはらし台・トイレ 11:30 布引貯水池 ・ここから国立公園区域に入る ・大雨時にしか見られない放水路の幻の滝を見る ・布引断層の上に立つ 12:15 市ケ原、トイレ 再度東谷・蛇ケ谷 13:30 再度公園・風楽山荘(ログハウス) ・地元によるこうべ森の学校の説明、木工所見学 14:00 昼食、ログハウスの中または広場) 14:15 再集合再度公園・風楽山荘前 ・こうべ森の学校の炭焼窯を見学 ・こうべ森の小学校のツリーハウス・ハンモック見学 ・再度山北面の植生・禿山当時の写真と比較 (修法が原池を挟んで遠望) ・再度山永久植生保存地調査区No25を観察 (11年前植栽を剥ぎとり裸地化し復旧状況を見る) ・外国人墓地のヨハネス・デ・レーケさん家族を墓参 15:00~15:28 再度公園バス停 唾液アミラーゼ測定(活動後) 15:30 バス乗車(疲れたため徒歩の下山者はなし) 16:00 JR三ノ宮駅南側着 |
観察したもの |
歩いたコースの指定地一覧 |
本日のルート/紺色 |
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