【丹波】県下一のネズミサシがある畑市から弥十郎ケ岳(715.1m)
【行き先】 丹波・弥十郎ケ岳(715.1m) 【日 時】 2016年5月28日(土) 【メンバー】矢問 単独 【コース】 畑市・西光寺跡ネズミサシ巨樹~薬師野ケ原キャンプ場跡 07:30 -8:30 洞窟-8:50 弥十郎ヶ嶽 9:25-10:30 キャンプ場跡 |
来月6月、FIGOの有馬富士での勉強会での僕の担当樹木は「ネズミサシ」。 ネズミサシと言えば、県下一のネズミサシを見て弥十郎ヶ嶽に登ったのは平成11年3月。 このルートで相棒とこの山に登ったのはもう17年前になる。 弥十郎ヶ嶽には2005年4月、2012年10月にも登っているがいずれも南から。 北からの薬師野ケ原キャンプ場跡から登ったのは17年前だけだ。 相棒はまだ風邪が治らないので、単独で家を6時半に出た。 途中のコンビニで朝食を済ませて篠山へと向かう。日置北から東進し宮ノ前で右折し畑市へ。 細い道を南下し集落が終わると右手に西光寺跡。17年前に見たネズミサシの巨木がある。 |
樹高 21m、幹周 3.1mのネズミサシ。推定樹齢 不明、県指定郷土記念物・市指定天然記念物。 正直、大きすぎてネジキの親分か、と思うようなねじれた幹しか目視できず、ネズミサシのチクチクした 葉が間近で見えないので、県下一のネズミサシの木を見た気がしない・・。 この木を母樹とした背丈ほどのネズミサシの木でも周囲に有れば良いのだが・・・。周囲には無い・・・。 西光寺跡というだけあって広い。端の方にはシャガがさいている。 |
7:30 ここまで来たのだから、久々にキャンプ場跡から弥十郎ヶ嶽に登る事にした。 以前は無かったシシよけゲートを開け閉めしてキャンプ場跡へ。誰もいない。 「おや、この香りは・・・キンギンカでは?」やはりスイカズラの花が左手に咲いていた。 |
右手の薬師野ケ原キャンプ場跡への斜面には赤松の実生が沢山生えていて、白やピンクの アベリア(ハナゾノツクバネウツギ)が満開だ。優良保全林として昭和52年にヤマザクラ、うめ、 ウツギ、アベリア、ひらど、ツツジ、かえでが植樹されたとのことなので、その時に植樹された アベリアかもしれない。複数株あるので見事に咲いている。しかしキャンプ場も無くなり、誰にも 見られること無くひっそりと寂しく咲いているようにも感じた。 4月の有馬富士であったFIGOの勉強会での僕の担当樹種は「ツクバネウツギ」だった。 そのときにアベリアの事も話した事を思い出しつつ観察した。アベリアの花には蜜標がないし ツクバネウツギに比べて花期がとても長い。 イロハモミジはプロペラ状の種を沢山付けている。池のそばの右手にはこれまた白い花が 満開の木があるではないか。近づいてみるとエゴノキの花だった。これまた見事に満開だ。 |
花など期待していなかっただけに、スタートから嬉しくなった。 その後も、植林帯を歩きつつも沢沿いの自然林になると、いろいろな花が咲いている。 ジャケツイバラはじめ木々に咲いている花を観察しながら洞穴まで歩くので退屈しない。 ヤブデマリは早くも花期を終えて結実していた。先週行った西ヶ嶽ではヤブデマリも ジャケツイバラもモチツツジ花の盛期だったが、たった一週間で終わりかけの時期と なっている。今年はどうもどの花も早く咲き始め、早く終わっているような気がする。 8:30 洞穴に着くと、ヤマフジの花が右手に咲いていた。不気味な洞穴に彩りを添えている。 山頂へは右へと曲がる迂回路で登る事にした。下りはここまで岩場ルートで下ることにした。 (この岩場ルート、ロープがあるものの、沢筋の岩場なのでとても滑りやすい岩場である) |
沢筋を登り、尾根筋に着いて右へと登っていく。出ペソがあるホオノキの巨木がある。 大きな葉を広げて緑のシャワー。もう山頂まですぐだ。 |
APRS |
8:50 弥十郎ヶ嶽。誰もいない。無線機FT1DでAPRSを発信した。 姫路のJA3AQW-10さんのIゲートに飛んだ。 すぐ後ろにはクロモジがあった。サルトリイバラもあり、通常は5枚なのに6~8枚ものの ニガナも咲いている。伐採面にはモチツツジが沢山咲いていた。 展望はいまひとつだが、実に涼しくて気持ちよい。 30分ほどのんびりして、下山にかかることにした。 |
10:30 キャンプ場跡に到着。 ネズミサシの巨樹は西光寺跡で見たものの、来月の勉強会で使うネズミサシの実や枯れ葉の採取をしたい。 ネズミサシの木が多いのは千丈寺山の南尾根だったことを思い出した。今日は曇り空だし暑くないだろう。 「ネズミサシを求めてもう一座、登ってみるか」と、30kmほど離れている北浦天満宮へと向うことにした。 |
本日のルート |
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