【宍粟】残雪の天児屋山から大通峠スノーシューハイク
【山 域】 宍粟 千種高原-天児屋山(1244.6m)-三室高原 【日 時】 2017年3月11日(土) 【メンバー】だっちゃん、RYU、あっこ、矢問 【コース】 ちくさスキー場-三国平-天児屋山(1244.6m) -Ca1111m-大通峠-旧道-三室高原-竹呂山登山口 |
囲炉裏の忘年会で「スノーシューでどこか行きませんか」と言われてたことを実行すべく 「あっこ隊長と三匹のおっさん隊(だっちゃん、RYUさん、矢問)」が結成された。 ありがたいことに、皆さん朝が早いのは問題ないという。どこの山に行こうかと、前の週 まで残雪の状況を見ては、やきもきしていたが、だっちゃんからの提案ルートに即決。 加西SAに朝6時集合となった。朝3時半に起きて、4時15分に家を出た。 RYUさんから「5時には加西に着きそうです」とメール。「早っ!」まだこちらは中国道に乗った ばかり。僕はだっちゃん号と同時に5時50分に加西SAに着いた。 加西SAで朝食をとり、まずは三室高原へ。 きっと竹呂山の登山口までしか除雪はされていない。みんな4WD車なので心配なし。 7:15 竹呂山登山口に着いた。無人の先着車が1台。なんとか車をデポできるスペースはある。 矢問号に全員乗り込んで、他の車はここにデポ。 7:30 先月、2月4日にMICKEYと大海里山に登る際に、Uターンさせて貰ったちくさスキー場の 駐車場は500円。登山目的だと伝えると一番奥の林道に近い場所に駐車誘導して下さった。 「また今年も夏はユリを咲かせるのですか」と係の人に伺うと「いや~、もうしないよ」 とのこと。2015年の8月にMICKEYとここにユリを見に来て、すぐ横の長義山を登った。 |
7:50 出発。10分も歩くとつぼ足もつらくなって来た。昨日、一昨日と新雪が降ったし今朝も チラチラ降って10~20センチ沈む。「スノーシューを装着しましょう。」 天気予報では晴れになるはずが、雪がちらつきだし、どんどん風もきつくなり怪しい天気。 みんなが楽なようにトレースを付けるべく僕だけ先に出発した。 |
8:30 峰越峠。ここから右へと旧道に入りしばらく反時計回りに進み、尾根に取り付く。 直ぐにブナ林が始まった。天気はどうもまだ好転しないが、このブナ林は素晴らしい! 8:50頃に陽が差して光芒がブナ林に出た。「晴れるかな」と期待したが一瞬だった。 ゴジュウカラが木を登っている。「かわいいなぁ」 9:45 江浪峠。だっちゃんとRYUさんは天児屋山まで経験あるが、ここの記憶は無いとのこと。 ガスが濃くなりルート取りが難しくなって、何度もシルバーコンパスの角度を合わせつつ 地形図を確認して進んだ。 「こっちで合ってるの?記憶に無いなぁ」とだっちゃん。「大丈夫、信じて下さい」と僕。 |
10分弱で「三国平」に着いた。 宍粟50山の「三国平」の標柱は頭だけが見えている。ウサギが走っている。 ここからはさらにガスが濃くなり風も雪もきつくなり、コンパスの確認を何度もする。 「ホントに晴れるのかしら」と、あっこ隊長。「雲が厚いよね。昼からかなぁ・・」と僕。 時々晴れ間が出て、後山から駒ノ尾の稜線が見える。 |
11:15 天児屋山1244.6mに着いた。みんなも間もなく到着。 「バンダナショットを撮りましょう」とRYUさん。カメラをセットする。 無線機FT-1DでAPRSを発信。これで家にいるMICKEYにも無事に天児屋山への登頂と その位置と時間がGoogle Maps APRSでタイムリーにわかる。 新雪が降って積もった分、ペースが遅れるのは仕方が無い。みんなの登りのペースから 今日は終盤の三室山を登るのは時間的に無理だと判断した。 エスケープルートに考えていた大通峠から林道では無く、旧道を下ることに心を決めた。 旧道は2年前の2月にMICKEYやOAPさんと下っているので、ややこしい所や危ない所も 記憶している。 「腹減ったよ~」とだっちゃんの声。「もっと晴れて欲しいよ~」とあっこ隊長。 ここで展望を期待してランチタイムにしようかと思ったが、やはり風がキツイ。 「少し下って風のゆるいところで食べよう」とだっちゃんの声で「了解」と出発した。 |
気持ちの良い新雪の下り。RYUさんの下りに出やすい膝痛も大丈夫の様子。 ブナ林が広がる。良い感じの尾根筋だ。時々展望が広がった。 すぐ北側には2015年の3月にMICKEYと登った「くらます」が、で~んと構えている。 今日はしみけんさんたちが登っているらしい。ドローンでの撮影もするのだろうか。 |
12:00 Ca1111m鞍部 日差しも有り暖かい。良い感じの所なのでここでランチタイムにすることにした。 まずは雪スコでテーブルづくり。 そして、今日はRYUさんのリクエストで「みそ煮込みうどん」にした。 「こ、こんなに沢山の野菜やキノコ類や肉を入れるのですか!」と驚くRYUさん。 「大丈夫、これで4人には丁度の量になるから。囲炉裏の食当を信じて下さいな」と僕。 白菜、椎茸、ブナシメジ、マイタケ、エノキダケ、白ネギ、人参、豚バラ、豚モモ、讃岐うどん。 みそダシ汁不足でRYUさんとあっこさんからのお湯を足し持参の「みそ」を追加し味を調整。 「さあ、食べるぞー」と、みんな持参したお椀にどんどん入れて食べる。 うどん玉も最初は少なめに3玉入れつつも、最終は5玉完食。 「食べた、食べた」とRYUさん。「あ~、お腹一杯だ~。」とだっちゃんやあっこさん。 そして食後のコーヒータイム。 |
13:10 さあ、出発。目の前にグングン下って、P1199mへの登り返す雪面が白く見える。 「あの登り返しがつらそう」とだっちゃん。「そのために今回はアルコールを控えて貰い ごめんなさいね。」と僕。「それが一番つらかった」と笑うだっちゃん。 あと2回、P1199mとP1081mへの登り返しを乗り越えないと大通峠には着かないのだ。 気圧計の数値も上がってきている。天気はやっと回復傾向になった。 |
P1199mでだっちゃんのはずれやすいと言うスノーシューのベルトを見ると、経年劣化で硬化 していて相当の力で引っ張らないと穴にかからない。「危険です。交換時期ですね」と僕。 P1199からの下りは尾根筋への入り方を間違えるととんでもない方向に進む。新雪で滑り やすいので後続の為にもジグザグにトレースを切っておいた。 その次のP1081mへの登りもなかなかきつかった。息が切れる。あっこ隊長も大量の汗を ふきふき頑張って登って来ている。P1081mで休憩。ブナの木に宿り木が多い。 「これで今日の登りは全て終了。」「もう登りは満腹や~」とだっちゃん。 だっちゃんの粘りはすごいと思う。だっちゃんの年齢まで僕は頑張れるだろうか・・・。 |
14:50 大通峠に到着。三室山からのトレースがあった。先行者が複数で下っているようだ。 「ミラーがあるはず」と僕。そこから尾根へと入り込み旧道沿いに下るのだ。 「うわ~、カーブミラーの背が低い!」と林道の積雪量に驚くあっこさん。 ここで三室山をバックに集合写真を撮った。「三室山はまた今度ですね」とRYUさん。 「ここから何分くらいの下りですか」と膝が心配なRYUさん。「約80分と思って下さい。 最後の林道歩きが長いです」と僕。 旧道をどんどん下る。沢音も聞こえだし、「誰が落ちるかな」という感じの危なっかしい ロシアンルーレットのようなスノーブリッジを渡って、傾斜が緩くなるともうすぐ林道だ。 |
15:40 林道に出た。あとは長いが安心なルート。周囲の植物を観察しつつ歩く。 16:15 三室の滝(地形図では燗鍋の滝)で小休止。 16:30 竹呂山登山口の車のデポ地点に到着。「お疲れ様でした」とみんなと握手。 RYUさん号に載せて貰い、僕の車を回収すべくちくさスキー場へと走った。 全員そろって汗を流すべく、エーガイヤの湯(400円)へ。 スキー帰りの親子が多い時間帯にぶつかってしまい、満員で洗い場も待ち状態。 こんなにここが混んでいるのは初経験だ。お湯に浸かりながら「だっちゃん、もう開脚は できるようになったのですか」と聞くと「まだまだ・・。なかなかキツイよね。」とだっちゃん。 18:00 湯上がりして、「早く帰って酒を飲みたいよ~」と雪焼けで真っ赤な顔のだっちゃん。 ここで「あっこ隊長と三匹のおっさん隊」は解散となった。「お気をつけて!」 20:45に帰宅して、荷物を車から降ろしているとご近所さんの車が来たので、スペースを 開けてあげようと無理して寄りすぎて、僕の車の左のウインカーをうちのガレージの金具で 「ガリリリッ」と大きな音。破損し周囲も少しへこんでしまった。「あちゃ~・・・。」 翌朝修理に出した。フェンダーとウインカーの取り替え修理をして4日後には帰ってくる。 「人身事故でも無いし、相手も無いので問題なしよ」と相棒。 解散時の「お気をつけて!」は、まさに僕のことだった・・・。 |
本日のルート |
この1つ前は「【岡山県】残雪の駒ノ尾山北尾根・大海里山 展望スノーシュー」の記録です |