【北摂】年始は干支の低山 岩根山から鳥脇山


【山 域】 北摂/猪名川町・川西市/岩根山342.2m・鳥脇山484.2m
【日 時】 2017年1月3日(火)
【メンバー】矢問 単独 
【コース】 戸隠神社前-ローソン-高源寺-赤松集落-岩根山342.2m
      -鳥脇山484.2m-西側北巡視路-戸隠神社前
新年のアマチュア無線は、1月2日に兵庫県川辺郡猪名川町の大野山へ車で行き
朝9時から10時の1時間で規程の20局を超えて22局と「ニューイヤーパーティ」の
交信を終えた。途中に抜けた年があるので、やっと来年で干支を一巡する。あと一息だ。
今年は、雪がほんの少ししか点在していない大野山は、霧にうっすら包まれていた。

 新年の初登山は遠出する時間も無く、半時間ほどの近場の干支の低山、鳥脇山にした。
「お昼ご飯を鳥脇山で食べないか」と相棒を誘うも、「また藪のルートを通るのでしょ、きっと。
あの山は行きたくないわ。展望もないし。今日はイオンに行って買い物してくる」とのこと。
まともなルートを通らないために、鳥脇山も相棒には嫌われてしまったらしい・・・。

鳥脇山には、2013年の3月、そして2013年の7月にも登っている。久々だ。

 家を11時過ぎに出た。正月休みはのんびりしすぎて歩き足らない。明日からは仕事だ。
戸隠神社から岩根山をまず登り、鳥脇山まで歩き、地形図上ではまだ歩いたことが無い
西の北側に下る川沿いの波線路を下ってぐるりと回る計画で出発した。
 
11:50
初詣の方達ももう3日となると少ないので駐車スペースもあった。戸隠神社からスタート。
今走ってきた県道を歩き、ローソンでお茶を買って、まずは大岩のあるところまで、登った
ことが無い赤松からのルートで登ることにした。 
   
春の枝垂れサクラの頃は人が沢山来る高源寺もいまはひっそりしている。
この高源寺は「岩根山 高源寺」という。この右上の岩根山を目指すのだが、この先の
赤松の住宅地の最後のところから地形図には道は無いが踏み跡があるので登ってみる。

「私有地に勝手に入るな」「駐車するな」という自治会の看板がある坂道を終点まで歩く
と、右手に古い階段がある。地形図には無いが、きっとこの踏み跡を進めば以前出た
大岩の所に出そうな気がする。「よし、行ってみるか」と進んだ。

しばらく行くと動く気配と物音が前方上から聞こえる。よく見ると男性がゆっくり登って
いるのがみえる。「地主の人だろうか・・。しかられるかな・・・」追いついてしまった。

「この山には良く登るのですか」と聞かれ「4年ぶりですが、このルートは初めてです。
大岩の所に出ますかね」と伺うと、「そうです。私はゆっくり登るので先にどうぞ。荷物が多い
ですね。岩根山だけではなくて、西の方まで行くのですか。気をつけて」と言ってくださった。

大岩手前から急登になる。この山は低山ながら山頂直下がなかなかの急で息が切れる。
     
12:50
大岩についた。岩に書かれていた文字はもう読めなくなっている。
   
13:00
岩根山。
無線局の山頂札がぶら下がっている。地形図とは標高が少し違う数字が記されている。
ここはスマホの電波が届く。

縦走路。イノシシの掘り返しが多い。今日は鈴を持ってきていないので、手を叩いたり
声を出したりした。やっと鳥の声がしだした。花も無く鳥の声もなければ寂しいものだ。
     
所々でアベマキに変化が見られた。カシノナガキクイムシにやられている。
この山もどんどんナラガレが広がりつつある。

廃屋が以前よりやや綺麗になっていた。その前にツリーハウスのようなものが作られていた。
誰が作っているのだろう。
   
林道の再後らしきところの右斜面の踏み跡をエイヤと登るとまた道が現れ、見覚えのある
廃屋がある。その先は合流点。以前下ったことがあるルート入り口を右に見つつ進む。

分岐を道標に従って左手の直登ルートを登る。途中の送電線鉄塔までの急な登りを終えて
一息つくと最後の急登。ススキが見えてきたら山頂だ。寒いが登りだけは体が熱くなる。

13:40
鳥脇山。干支の低山ながらもマイナーな山なので人の気配は無い。
今日はMTBの人もいない展望も無い山頂。
   
   
   
時々スマホの電波が届く。
イマソラをインスタグラムに送信。直ぐに知らない人からイイネが2つついた。

朝も食べていないし、遅い昼食。SOTOのガソリンストーブを久々に点火して、家から持参の
豆餅、エビ餅、よもぎ餅を1つずつ焼き、業務スーパ-で売っていたジャガイモでできている
というピリ辛のカムジャ麺を作って食べた。やはり外で食べる食事は質素でもウマイ!

静かで、周囲が草木に囲まれているため、イノシシや鹿が突然現れないかと気持ち悪い。
無線機を付けるとまだニューイヤーパーティーでのCQを出している局長やそれに応答し
ている声が多々聞こえた。知人無線局長の声も聞こえたが、ロングQSOされているうち
にバッテリー切れになったらしく、応答出来ずだった。

14:25

そろそろ出発しよう。ここからの下山のスタート地点にいつも悩む。2カ所ほど偵察し
明白な踏み跡に入り右へと回り込む。要するに建物横から行けば良いのだが、建物横より
誘い込まれる踏み跡があるのだ。

今日は歩き不足なので大回りをするつもりでどんどん歩いた。第一目標の川沿いを下る
波線路は全く踏み込めないトゲトゲ藪に化していた。

それならと、その先の波線路で下ろうと行ってみて何度も入り込んで周囲を探してみたものの
これまた全く踏み跡の気配も無い濃いヤブと化していた。
「うっ・・・いかん。今日は時間も遅いしうかうかしてられない。こういうときは戻って明白な所
から下るのがセオリーだよな」と冷静になりつつも、以前に下ったことがあるルートは避けたい
ので、途中にあった巡視路を使ってみようと思った。

地形図では途中で破線は消えているが途中の送電線鉄塔までつながっていれば、あとは
何とかなるだろう。それも無理なら以前下った祠のある北進路で下れば良い。
   
下り始めるといやな予想通り、送電線鉄塔で明白な踏み跡は無くなってしまった・・・。
展望は良いのだが・・・。戻るのが正解か、このまま藪に突入するか・・・と思っていると
ちらりと左手下に赤テープの残骸が見えた。やはりここを下った人がいるようだ。
猪よけに無線機をつけて、他局の交信のボリュームをあげて下山。

「よし、行って見よう。」しばらくは藪もあったが地形図とコンパスで読図しつつ下るとまた
赤テープの残骸。慎重に進む。

地形図とコンパスばかり見ていて「ズルッ」と滑って尻餅。
両手首と右膝に擦り傷。傷テープを貼るために小休止。「新年早々の初怪我だな・・・」
   
   
   
15:50
集落先の仕事道に出た。ホッとした。これで明るい内に車に戻れる。
集落手前は道をトタン板でシシよけしてあったがまたいで通れた。そして集落に出た。
集落の方達が正月の花の出荷の用意をされていた。軽く会釈した。

傾いてきた陽の光に照らされて棚田が綺麗だ。
時々スマホの電波が通じるので、相棒に下山を知らせた。

戸隠神社に到着。まだパラパラと初詣に来る人達がいる。
今年最初の山歩きは低山の干支の山「鳥脇山」。忘れられたほどひっそりとした山だった。
また今度は違ったルートを廃道かどうかを確かめつつ歩いてみたい。
 本日のルート/矢印
 
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