【北摂】剣尾山で雪見ラン


【山 域】 北摂:剣尾山-横尾山
【日 時】 2018年2月4日(日)
【コース】 登山口-行者山-剣尾山784m-横尾山784.9m
      -Ca702m-頂上広場-さわがに広場-駐車地点
【メンバー】矢問単独
家で朝食をとっていたら窓から見える空が雲1つない晴天だ。
昨日は午後から急に曇って霧雨やあられが降った。山では雪が降ったに違いない。
「ランチタイムは久々に山で食べたいなぁ・・・」と昨日と同じ気持ちがよぎった。
   
 
1月は森林インストラクター兵庫会のFIP研究会の査読会、次男の急な引っ越し、地元の
里山整備のお手伝い、そして実家の母の救急搬送などが続いて、山には行けず、アマ
チュア無線の新年2日の「QSOパーティー」大野山の山頂直下に車で行ったきりだ。
12年連続新年20局以上との交信をして毎年ログを提出し、JARLから送られてきた12
年間の干支シールがやっと揃った。
「毎年、正月に山からCQを出せたのは元気だった証拠」だと思う。


「もう10時前か・・・」今の時間から行ける山で、雪も踏みしめられる近場と言えば・・・・・
「困ったときの剣尾山」だ。

2016年10月に登って以来の1年2ヶ月ぶりの剣尾山。定番の鍋料理はやめて、今日の
お手軽ランチの予定としては、コールマンのホットサンド器で作る「ホットサンド」と、
コーヒー豆を挽いての「ホットコーヒー」にした。
相棒は今日は家の片付けがあるというので行かないため、自分一人分だけ用意した。

家から約20kmで剣尾山の登山口。国道173号線は去年10月の台風での土砂崩れで
天王から先の篠山にはまだ抜けられないので車は少ない。

登山口付近は狭い。滋賀ナンバーと神戸ナンバーの2台が道沿いに駐車している。
僕は、ご近所や山整備のかたに迷惑がかからないように100数十m程先の川の左岸沿い
の広場に駐車するのだが、最後に急な登りがあり雪やわき水で凍結していて、冬タイヤ+
4WDにロックしてもやや空回りしてやっとのことで登れた。流石に普通の乗用車やノー
マルタイヤではここを登るのは無理だ。流石に白いジムニーが1台のみ停車していた。

登山口へと下り始めた瞬間、凍結した道に足を取られてすってんころり、そのまま10m
ほど勢いよく尻セードとなった。痛くも無く汚れずで良かった。 
   
   
 10:50
登山口からゆっくり登る。六地蔵までゆっくり登っても1時間ほどだ。
イノシシに注意の看板がある。
大日岩の大日如来座像も寒そうだ。
を過ぎると少しずつ雪道になり始めた。「いいぞ、いいぞ」


行者山を過ぎると下りになる。雪と凍結で滑らないように慎重に下る。登り返し始めると
ゆっくりの足取りの年配のご夫妻。挨拶して先に進んだ。

「ピーッ!」シカの警戒音がすぐ前でした。牝鹿が左斜面へと駆け上がっていった。
笹が沢山有るので食べていたのかも知れない。こちらも口笛をならしたら振り返った。
2組目のご夫妻が歩いていた。先ほどと同じく挨拶して先に進んだ。
   
   
11:50
六地蔵の所も雪が青空に映えて綺麗だ。風も無く静かな雪景色。
20cm位の積雪でスパッツも要らない。キュッキュッと雪上を歩くいい音がする。

月峯寺本堂跡で男女の下山者。そのあと後ろから身軽なトレラン風の男性が僕を
抜いていった。
山頂直下で腕章をつけて記録をされていた男性が「こりゃ下山時に注意しないと
滑ってしまうなぁ」と登山者の心配をされていた。
僕は横尾山へと回って下るのでここは下らない。
   
12:00
山頂。まずは祠の所へ行く。
山頂はトレラン風の単独男性、若い女性3人組、男女5人組などが食事をしていた。

いつもの岩横は空いていたので雪を踏み固めて食事場作り。座る前にダウンを中に
着込んでおいた。ここは展望が良いので好きだ。30年前からこの場所利用が一番多い。
   
   
SOTOのガソリンストーブのボンベは今日は小型。
昨年末、好日山荘で小型ボンベをポイント交換でゲットしたのだ。
雄大な展望を楽しみつつ、久々のボンベのポンピング。この時間も好きだ。

まずはフライパンで目玉焼きを作った。牛乳パックを広げたまな板に置いて、コールマン
のホットサンド器で食パン2枚の間にその目玉焼きを載せて、ベーコンをたっぷり挟み、
とろけるスライスチーズも挟んで、グ~ッとはさみ焼いてホットサンドを作った。

小さなタッパーに入れてきたマヨネーズやケチャップをちょこちょこつけてほお張る。
   
   
単独の時は、YouTubeのwinpy-jijiiさんが昨年2月に紹介されて、すぐに僕も海外に注文し
使っている。4in1の、湯注ぎとミルと漉し網とタンブラーが一体型のALOCSを持参した。
コーヒー豆は年末に買って残っていたハワイのコナコーヒー豆を景色を見ながらミルで挽いた。
豆を挽きながら漂うコ-ヒ-の香りも山では格別だ。

香りも味も良いコーヒーをのみながらのんびり景色を見る至福の時間。
四季折々、天気の良い日は家でのランチタイムより、山でランチがいい。笑顔になる。

振り返ると、いつの間にか山頂にいた複数が下山をされて、山頂は僕と途中で抜いたご夫婦だけ
になっていた。ご夫妻は食事を開始されていた。

景色を楽しんでいると、いつの間にか1時間経っていた。
まだまだボーッと、のんびりしていたいが、相棒に頼まれた灯油を買って帰るお使いがある・・・。

横尾山への出発前に、インスタントではあるが「しょうが甘酒」を100ccのお湯で作って飲んだ。
「う~ん、なかなかうまい。寒い時期はこれもいいな。さてそろそろ出発しよう」 
   
   
13:00
ご夫妻に「お先に」と挨拶して横尾山へと向かう。 静かな雪道。

ヒノキのプラカバーの沢山有る地帯はいまだに放置なのだろうか。
小さな苗木の頃、シカの食害を防ぐプラカバーだが、今は3倍くらいの背丈に成長し、
プラカバーに隙間が無いほどパンパンに樹径も太くなって針金も食い込んで苦しそう。

電波反射板への登り。ここは日当たりが良いのでアセビの花芽が開き始めている株も
あった。急な登りで、雪が溶け気味でおまけに粘土質なので滑りやすい。

反射板のところでこれから行く先から声が聞こえた。暑いのでダウンを脱いだ。
しばらくして声の主の男女2名とすれ違った。
   
   
   
 
13:35
横尾山。
三草山の方は麓に雪が見えるが、山の斜面には雪は見えない。

鹿よけネット横を下るところで、山頂にいた男女のグループが雪の上にうつぶせにバタン
と倒れて写真を撮っていた。僕は先に下った。シカよけネットももう何年も放置されてい
る。破れているところも多々あるし、雪圧や支柱の老朽化で朽ちて地表に倒れている。
これではシカは通り放題。縦横無尽に鹿の足跡と、新鮮な糞がある。
笹の少ない所はリョウブの樹皮も食べているようではがれていた。

鉄塔のある急な下り場で山頂にいた3人組の女の子が苦戦していた。
焦らさないように岩場を下りきるのを待ってから下り、先に進んだ。

色々な木々の冬芽を観察しながら歩く。雪の上には鹿やタヌキの足跡も沢山ある。

14:05
予定通り、さわがに広場への急坂を下ることにした。ここは日当たりが良いので残雪もな
く滑る心配も無く下れると予想していた。その通りで、なんの問題も無く下れた。

14:20
さわがに広場から林道に出た。ここから駐車地点までは5分ほどだ。
朝の白いジムニーがまだ停まっていた。下の川でガサガサと音が聞こえたのでのぞき込む
と男性が登ってきた。ジムニーの主だった。「こんにちは」

先に出発され、僕も続いた。朝の凍結部分はまだ凍っていたが、朝よりはマシの様子。
エンジンブレーキを使いつつ慎重に下った。173号線は朝同様に車が少ない。

コーナンで食卓のイスの修理金具を買い、相棒に頼まれてた灯油をガソリンスタンドで
2缶入れた。ガソリンスタンドが混み混み。16:00に帰宅完了。

低山とは言え、久々に雪を踏んで歩けたし、晴天の山で展望を楽しみつつランチできた。
やはり天気の良い日は、山を歩くと気持ちが良い。
 本日のルート/青線
 
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