【北摂】雨森山(393.7m)から渇水状態の知明湖へ
【山 行 日】2020年(令和2年)12月29日(火) 【行 き 先】猪名川町・雨森山(393.7m)と知明湖・一庫ダム 【コ ー ス】猪名川町・能勢電鉄日生中央駅-彫刻の道-登山口 -林道終点-雨森山(393.7m)-知明湖側登山口- -知明湖畔道路-川西市・一庫ダム-日生中央駅 【メンバー】矢問の単独 【天 候】晴れ |
旧宅の年末掃除と実家の手伝いもほぼ片付き、10時半から4時間程の時間が出来た。 運動不足とコロナ禍。人もあまり行かない近場のマイナーな低山にしておこう。 19日に川西市長がTwitterで知明湖の貯水量が約30%になり、猪名川から取水している 団体で作る協議会で21日から水道用水について10%の取水制限が行われると、節水 の協力要請を記されていた。雨森山から知明湖へ下り、貯水量の様子を見てみよう。 |
11:20 クロスカブ110にハンドカバーを付けてから、日生中央まで走り、阪急オアシスでココアを 買ってから、新型コロナの感染防止のために呼吸が楽なスポーツマスクをして出発。 以前、伏見台4丁目辺りからのアプローチ口を探したがフェンスだらけで見つからず断念 したことがある。運動不足だし、地形図+コンパスを見ながらぐるっとまわってみよう。 まず今日は、伏見台1丁目から貯水池に行けるかと思ったが老人施設の駐車場で無理。 戻って、車道沿いに北西へ。ダイハツの中古車店横から彫刻の道を北上。 畑が広がるのどかな景色が続く。畑仕事で野菜を一輪車で運んでいる女性と挨拶。 20~50mこどにペットボトルのトラップが木にかけてある。スズメバチのトラップ だろうか。林道から離れた畑の奥には、この時期イノシシや鹿のワナがあるようだ。 |
12:05 貯水池の法面を左に見てしばらく行くと近畿自然歩道の道標がある。 ここが雨森山の登山口でもあり、畑仕事をされている男性とご挨拶して右へと入って行く。 雨森山は猪名川町の幼稚園児や小学校の校外学習などで登られている山とも聞く。 それだけに、ここからは道標がしっかりある。竹と笹で結界のような場所があった。 杉林だが枝打ちなどもう手入れはされていない様子だ。 やや広いギャップがあった。その先は不嗜好植物のマツカゼソウやオオバノイノモトソウ 位しか下草が無い。鹿が食べ尽くしたのだろうか。林道は思ったほど荒れていない。 この先は林道の両側斜面に薪炭材のコナラやクヌギの萌芽が続くが、能勢妙見山の台場 クヌギの萌芽の母樹ほど幹回りは太くない10数年くらいの若い母樹だ。 |
林道終点らしき所から右へと南下する。ここからは台風などの雨水で道がえぐれているが、 歩く分には問題ない。ここから右手に展望が開ける。上の方から声が聞こえる。 男性2人が道ばたで休憩されていた。「今日は暑いですね」と声をかけられ「いやホント。 登りには暑いです」と応え、僕はゆっくりと先へと進んだ。ヒサカキやホオノキが点在し、 登山道はホオの葉の絨毯。ヒイラギも点在している。リョウブは鹿の樹皮剥ぎがひどい。 |
12:45 雨森山の山頂に着いた。5歳の男児連れの親子3人がベンチで昼食されていた。 同じ方から登って来たという。「ボク、頑張ったねぇ」と声をかけた。我が子達もその頃 からファミリー登山をはじめたのを思い出しつつ、離れた所で微笑ましい親子を見ながら 温かいココアを飲んで休憩した。 南方面は日生中央駅方面の展望が開けており、東側は知明湖の対岸のゴルフ場のコースが 一望できる。展望写真板もある。僕が下山予定の方向へ、親子連れが先に下山開始された。 山頂にあるカマツカやコナラやクヌギ、ハリギリなどに樹木名や解説がつけてある。 猪名川町里山倶楽部の方達の設置と思われるが、幼稚園児や小学生やファミリーが登る山 には樹木のことも学べて良い事だと思う。 このような解説樹木名板を整備活動している能勢妙見山や、森林インストラクター仲間と ルート作りをしている勝尾寺園地の樹木にも設置したいものだ。 |
13:00 少し周囲の植生を観察しつつ展望を再度楽しんでから僕もゆっくり下山開始。 知明湖・一庫ダム側への下山路は落ち葉の絨毯で、登って来たルートよりも雰囲気も明る いのが良い。樹木名板も登って来たルートよりも頻繁についていて学べて楽しいルートだ。 落葉時期に葉が落ちずに目立つヤマコウバシもある。赤い実をつけたリョウブもある。 コナラ、クヌギ、スギ、カマツカ、ヒサカキ、ハリギリ、ヤマザクラ、リョウブ、ソヨゴ、 ウワミズザクラ、エドヒガン、ヤマコウバシ、アベマキ、アセビ、カナクギノキ、 ユクノキ、オニグルミ、エゴノキ、クマノミズキ 等々。 ヤマザクラやエドヒガン、ウワミズザクラも点在するので、春に歩くのも良いだろう。 小学生の男児を連れの親子3人が登って来た。そのあとに年配夫婦も登って来た。 山ですれ違った人は登りで2人、山頂で3人、下山時に5人の合計10人だけだった。 コロナ禍の低山をスポーツマスクで登り下りしたが、息苦しくなくて快適だった。 |
13:35 知明湖側登山口。ここからは知明湖の水量を見つつ一庫ダムまで歩く。 越ノ山橋から上流部は湖底の土が露出しているではないか。すごく渇水している・・・。 貯水量が約30%というのが頷ける・・・。 越ノ山トンネルを抜けると猪名川町から川西市に入る。 トンネルを2つ通ったが、車の騒音がトンネル内に響いてヒドイ。一庫トンネルは通らず 湖畔沿いに歩くことにした。静かで良い。 |
ダム横のトンネルは通らず、左手の駐車場奥の階段をダム壁下の一庫唐松公園まで下る。 途中で草花が咲いていた。「シソ科のメハジキの仲間かな。ヨウシュメハジキかな? 葉の形は似ているが色が違うし背丈も違うなぁ・・。花期は夏から秋のはずだし・・。」 14:40 川西市から猪名川町に入り、日生中央駅に着いた。 お腹も空いたので、改札前の金比羅うどんで肉カレーうどんを食べてから、阪急オアシス で年末年始の買い物を少しして、クロスカブに110に積み込み帰路についた。 明日から年始にかけて寒波がやってくるらしい。今年の登山納めはこの雨森山になった。 |
本日のルート |
この1つ前は「【北摂】新名神上の超低山・六石山(198.8m)」 の記録です |