【宍粟】21年ぶりの行者ルートで後山(1344.6m)

後山・・・地元では板場見山(いたばみさん)とも呼ばれ、
西河内側では寺谷山と呼ばれる兵庫県の第三峰・岡山県の最高峰。
「西の大峰山」とも呼ばれ、東の大峰山(奈良県)と似た数十箇所の行場をもつ。


【山 行 日】2020年(令和2年)10月3日(土)                  
【行き先 】後山(1344.5m)・・兵庫県50山・100山の1つ
【コ ー ス】松の木公園−なめらの滝−林道終点・登山口−不動の滝
      −行者コース−後山−馬鹿門ルート−おごしき山−不動の滝
      −松の木公園
【メンバー】矢問、MICKEYの2名             
【天  候】晴のち曇り  
去年、一昨年と義父母の介護や昨年末から新年にかけての引っ越しなどで、しばらく山ら
しい山に登っていない2人。5月から日の出前後の早朝に相棒と毎日90分の歩行トレー
ニングを半年ほど続けて、今日は西の大峰「後山」へ久々に兵庫県側から行くことにした。

2008年3月そして2013年3月は残雪期に岡山県側の駒ノ尾から後山に縦走した。
兵庫県側からは1999年5月に二人で登って以来、なんと21年ぶりと言うことになる。

6:30
新年に引っ越した家からインターチェンジまで5分だし、相棒の新車デイズが8月に来たので
相棒の運転で行くことにした。プロパイロットの高速走行は超楽ちんらしい。加西SAで朝食。

松の木公園から山道に入ってしばらく進んだものの、1本の倒木で車幅ギリギリ。
車が傷ついたらイヤだというMICKEY。21年前はなめらの滝まで車で行けたのに・・。
この倒木が無ければ当時工事中だった道でさらに上まで行けるはずだったが仕方ない。
去年や一昨年の台風の被害だろうか。
あきらめてまた松の木公園まで下ってトイレ横に駐車した。
 
   
   
   
8:10
松の木公園駐車場から出発。
不動明王堂で登山ノートに記帳し、「西大峰教雲山修験行場案内図」を1枚頂いた。
県外ナンバーの男性も登山準備されていたが、出発はまだの様子。

笛石山への登山口を過ぎると先ほどの倒木地。つぎに左手に腰痛に効くらしい動明王の祠。
「ばばあとじじいの登山だし、こりゃお参りしておかないといけないねぇ。」と、二人してお参り。

道沿いに沢山のオオバアサガラが大きく育っている。この辺りも鹿が多いのだろうか。

8:40
なめらの滝。21年前はここが車で行ける終点でここに車をおいた。
右手には「渓谷荘」という建物もある。舗装された林道はまだ先まで出来ていた。
   
 
9:05
観音寺跡を過ぎると行者堂があり、やや広くなっていてここが現在の最終駐車場らしい。
絵看板の標高が10mほど違うのはなぜだろう。
倒木が無くてここまで車で来られたら早かっただろうけど、徒歩で1時間ほどかかった。
 
   
   
   
   
記憶にある小屋が見えた。 「二の沢」には10畳ほどもある古い小屋があり、以前は
その中には石仏もあったが、今は無くなっていた。

朽ち果てたトタン小屋と旧女人禁制垢離取場を過ぎる。
不動の滝、鐘懸の行者、石小屋を過ぎて丸太階段。

9:40
一般コースと馬鹿門コースとの分岐。
21年前と同様に帰路に馬鹿門コースを使う予定で、一般コースへと進む。
護摩跡、そうめん滝を過ぎると一般コースと行者コースとの分岐(10:00)
   
   
   
   
10:00
「左一般道1600m・右行者道980m」の看板がある分岐に来た。
21年前は右の行者コースにMICKEYは迷わず進んでいったよ」と僕。
今日は晴天のはずがどんどん曇り始めた。気温も下がりだした・・・。

さていよいよ行者コースらしいロープ場がずっと約1時間ほど続く急登が始まる。
「廻り岩」「胎内くぐり岩」「屏風岩」「股のぞき岩」「格子岩」「大のぞき岩」、
そして 「熊穴」と、険しい直登の岩登りが続く。20ミリ黒ロープがありがたい。

「21年前は日名倉山を登って下山したあと続いてここを登ったけど、若かったんだなぁ。
ここ数年の台風で斜面も以前よりも荒れてるし、一般コースに行けば良かった」と言って
も後の祭りとはこのことだ。登るしかない。
ガスが出てきて笹や衣服が濡れだした。寒く感じる。 
   
   
   
11:10
笹をかき分けて稜線に出た。 「あ〜、疲れた。行場は荒れてたなぁ」
ここからもガスで濡れている細い笹道登りが山頂まで続く。

11:20
後山 山頂。ガスがかかっていて展望が良くないのが残念。
上着を着て、行動食を食べながら休憩した。

しばらくして男性が来た。「行者コースから来ました。声が聞こえてました。荒れたルートでしたね」と
おっしゃった。少し休憩して駒ノ尾方面に行かれた。

次に馬鹿門ルートから外国人の男性が来た。この冷えるのに半袖に半パン。
祠の前で一服されていた。 
   
   
   
   
12:00
21年前は日名倉山からの2座目で時間が無く、一般道で下山したが、今日は馬鹿門
ルートで下山開始。
最初は細いややわかりにくい笹道が続く。あの外国人は半袖半パンで笹の露が冷たく
なかったのだろうか・・・。

12:30
「平成之大馬鹿門」の石柱に着いた。「おごしき山」と呼ばれている。
行動食とコーヒータイム。
無線機を出してワッチしたが、静かそのもの。のんびり休んだ。
ガスがはれ始めたが曇りがちの天気。

2014年11月の紅葉時に、宍粟市の空山にあるもう1つの大馬鹿門の石柱からこの
石柱を見たのだが、こちらからはどうも空山の大馬鹿門の石柱が見えない・・・。
空山の平成之大馬鹿門との直線距離は2,920mとパンフットにあった。

尾根道を下り「松の木公園コース」という看板の所(12:55)で右へと斜面を下る。
ところどころロープがあるが行者ルートに比べればなんでもない。

13:30
朝見た大馬鹿門コースと一般コースとの分岐点。MICKEYは疲れ気味で遅れている。

14:00
林道終点の登山口に出た。またこの林道を1時間近く下るのだ・・・。
「まあゆっくり下ればいいさ。しかし、今日はバテたなぁ。しかも行者ルートの記憶が
ほとんど無いし・・。本当にじじいとばばあになったなぁ」と二人とも苦笑い。

のんびりゆっくりと林道を下山する。
登山届を記したノートがある不動明王堂に寄って、下山完了と記しておいた。
 
14:45
松の木公園の駐車場に到着。
相棒の愛車デイズを帰路は交代して運転。プロパイロット走行は本当に楽だと思った。
デイズはガソリン代も高速代も安く付くのも良い。次はもう少し軽めの山にしておこう。
兵庫県内の新型コロナ患者発生状況
 本日発生数 重傷者数 中等症以下数  患者数累計 
15  7  100  2,782

 本日のルート
 
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