【沢】鈴鹿:三滝川・一ノ谷から御在所岳


【行き先】 三滝川・一ノ谷
【日 付】 2001年10月21日(日)
【コース】 湯の山温泉・山の家東側〜入渓−30mの滝−20mの滝
      −ロープウェイ駅南側−御在所岳山頂−一ノ谷新道
      −山の家〜駐車地点
【天 候】 曇り
【メンバー】矢問&MICKEY

「前鬼を楽しみにしてたのに、天気悪そうよ(;_;)」とMICKEY。インターネット
で調べると、「段ケ峰の倉谷も昼までに降りそうやなぁ・・。おっ、鈴鹿の御在
所岳方面なら昼まで持ちそう!」と鈴鹿・三滝川の一ノ谷に決定(^^)v 22時
過ぎに出発した。竜王で下りずに八日市まで行って477号に入った。大規模検
問に引っかかった!!「あなたは行ってよろしい」とパス(^^)
「よかった〜30キロオーバーしてたし・・・(^^;)」
かもしか温泉の前では、本物の大きなカモシカが急に道路を横切って急ブレーキ!
先週行った元越谷から先は、道沿いにある全てのパーキングスペースに暴走族ら
しき車が10数台ずつ集結。合計すると100台こえてそう。「なんかいややな
ぁ・・」ゼロ・ヨンまがいをしてるようで危うく正面衝突しかけた。一ノ谷の入
り口の「山の家」横のパーキングスペースで車中泊しようと思ってたが、暴走族
が走り回って落ち着いて寝られそうもないので、湯の山温泉街まで下りて、県道
577号から国民宿舎湯の山ロッジに入るところの公衆トイレ横にある広場で
0時半から車中泊。横は明日遡行する三滝川が流れている。星も出ている。
静かでよく眠れた(^^) 明日は「第41回 中日御在所岳登山大会」があるらしい。
人出は多くても、沢からは誰も登らないでしょう(^^)v

6:35
県道577号をそのまま温泉街を登っていくと、鈴鹿スカイラインにぶつかると
ころでガードレールで行き止まりとなる。その右横に10台ほど停められる
広場がある。そこに駐車し、出発。

6:40

一ノ谷遡行は右へ行く 行きは右へ、帰りは左からです

スカイラインに出て、左(西)に100m程歩くと、右手に「中道」への登り口。
堰堤が正面。登山届けポストもある。右へ行くと中道。左へ行くと「山の家」横
から堰堤を巻いたかたちになり、一ノ谷に入れる。堰堤の砂地を歩いていよいよ
入渓。最初から岩がゴロゴロしている。水はすこぶる綺麗だ。えっちらおっちら
と岩を乗り越す。「ドボン」と音。「早くも滑ってはまった〜」とMICKEYがテレ
笑い。斜瀑7mのところで「暑いなぁ。一枚脱ごう」ともう汗だく。二条4mや
4〜10mの滝が10ほど続くが水量が少なくて滝身やすぐ水際を登っていける。
滝肌の岩は登りやすく階段状。

さあ、いよいよ沢ですよ〜 登りやすいねぇ
水量が少ないよ〜 快調 快調(^^)
先に行くよ〜

7:19
「うわ〜。こんな岩落ちてきたらどうしょ〜」とチョックストーン30mの滝を
見たMICKEYが叫んでる。ここは左を巻く。このあとも小滝が続く。

あの岩、大きいね〜

7:34
遡行図には「巨岩」とあるが「どれもこれも巨岩だらけですがな(^^;)」ホント
に巨岩がゴロゴロと多い。その岩の上から、登ってきた景色を見て
「綺麗に見えるね〜」とMICKEY。「静かで気持ちいいなぁ」と僕。

こりゃゴロ岩登りですよ(^^;) 「綺麗!」と巨岩の上で

7:50
二俣に着た。どちらにもペンキで赤丸がある。「ううっ、どっちかなぁ・・」地
形図とニラメッコ。(遡行図にはきっちり左が正解とあるが、見落としてた
(^^;))右に行くと上のロープウエイを越えてしまう。
「どう見ても水が流れてる左。左に行くぞ〜」と僕。

20mの滝も水量少ない まだまだ巨岩が続く

20mの滝の左を巻こうとするが「あの岩壁は登れないぞ・・」と、よ〜く見る
とハーケンとボルトが打ち込んであり、足場になった(^^) そのあと続く小滝は
左岸を進んでいった。すると、今度は左岸の岩に太いロープ。右の鎖場を
道なりに登っていくと、登山道に出てしまった。「面白くないし沢にもどろう」と
MICKEYが言う。「そうやね。沢から行こう」と戻る。

右に登ると登山道にでてしまう・・
どこまで巨岩が(^^;) あの巨岩の下から右へ行くぞ

8:40
今まで暑かったのに高度1000mを越すと急に肌寒くなってきた。ガスも出て
きた。「天気もつかしら・・」「昼までは持ちそう。大丈夫や。」上にはロープ
ウェイが見える。岩だらけ、巨岩だらけのカラ谷となり岩をえっちらおっちら登
る。「こりゃ、沢登りと違うなぁ。ごめんな」「めちゃくちゃ面白いよ(^^)」

9:00
右からロープウェイの「ガチャン」という音が聞こえる。中央の岩に赤い大きな
矢印で右を指している。それに従って右に行くが、また登山道のような感じなの
で「もどろう」とあくまで完全遡行を試みる。
その赤矢印から上に100mも行かないウチに行き止まり。右に細いロープ。左
を見ると古いが太いロープ「左から登ろう」と登る。すぐ背よりも高い笹の薮こ
ぎ開始となる。最初は踏みあとらしきものがあったが、見失う。ガンガン急斜面
を薮こぎしながら登るウチに笹の密度がますますひどくなり、体重をかけても前
に進まない。「だめや〜。元にもどろう」と言うが「方向はあってるの?」と後
ろから姿は見えないがMICKEYの声。「高度も方角もあってる。ロープウェイ駅に
ぶち当たるハズ。」「だったら、元に戻らず薮こぎで進もうよ。かき分けて道を
作ってよ〜」と厳しい言葉(;_;)。「ほな、行きマッセ〜。ちゃんと付いて来い
よ。左手はイバラが多いから注意しろよ」と言ってブルドーザー役を。傾斜がき
ついのと笹の密度が濃いのとでバンバン跳ね返される。空も先もなにも見えない。
「やっぱりもどろうや〜」と僕。「だめ〜!あきらめずに進め〜」とMICKEY。
トホホ(;_;)。

9:20

やった〜。笹薮地獄から脱出!

「出たぞ〜(^^)v」と見ると、ロープウェイ駅の横(南側)の百葉箱前に飛び出
した。ロープウェイから降りた人達が、駅の窓から僕たちを指さして見ている
(^^;)駅の周囲を歩いたが、こちらから入り込めない。ドアも鍵がかかっている
側だ。やや西に歩くと左に下りていく階段。「コレに違いない(^^)」と下りると
レストラン前の公園に飛び出た。沢山の人がいる。流石、登山大会の日だ。

「通行止」から出てきました(^^;)

行動食をとりつつ休憩。登山靴に履き替えた。「見て!僕のズボン(@_@);。」笹
の油と汚れで真っ黒け。僕の作った道を通ったMICKEYは綺麗なモンだ(^^;)

9:40

ガスがどんどん出てきました

\(^o^)/御在所岳山頂。1212m。ガスが出てて、展望無し。寒い〜。
「下山はリフトで下りようか」と僕。「だめだめ、下山も徒歩で完結しよう!」
とMICKEY。ホンマに元気やなぁ(^^;)

10:10

レストラン横の「一ノ谷新道」を下山。なかなか急な道だが、紅葉も綺麗で気持
ちの良い道。登ってくる5人ほどとすれ違った。「この道登る人もすごいねぇ」
とMICKEY。

←下山道にも巨岩があります(^^;)
なかなか傾斜は急です こんな形の岩もある(^^;)

11:10
下山完了し駐車したところに到着。と、そのとき、ポツポツと弱い雨。
「グッドタイミングでした〜」。国民宿舎湯の山ロッジの温泉が400円と安い
ので行くと、まだ早い時間なので誰も入っていない(^^)v
僕もMICKEYも1人での貸し切り〜。

登山家の田部井さんもここに来たようで、「登る」と書いた色紙がフロントにあった。
ポツポツという弱い雨の中、竜王から高速に乗り14:40帰宅完了
うまく雨から逃げて遊んだ一日でした(^^)。

これの前の遡行記録は「【沢】鈴鹿:野洲川・元越谷」の記録です