【日 付】1997/10/26(日曜日) 【天 候】晴れ時々曇り 【ルート】難波駅集合−南海河内長野駅−(バス)−滝畑ダム −登山口−鉄塔−山頂(897.7m)−五ツ辻−根古峰(749.6m) −三合目−二合目(越ガ滝)−根古谷−南海高野線紀見峠駅 −難波駅解散 【地 図】昭文社 山と高原地図53「金剛山・岩湧山」1:25000 【参加者】視覚障害者の山を楽しむのグループ「山ネット」の方々と それをサポートする一般参加者(グループ「囲炉裏」の方々含む) 計24名(うち視覚障害者8名) |
「山ネット」の山行に参加するのは先月に続いて二度目。 前回と違い迷わず3階北口へ行くと早くもMUさんがいらっしゃった。 わたしが出席ノートの担当、ナイトンが集金係でお手伝い。KABAさんから ナイトンに六甲の水ボトルを、わたしに食材の野菜を持つように分担依頼。 ナイトンもはりきっている様子。今回は視覚障害者が前回より少ない。 難波駅に18名集合、河内長野6名集合の予定で難波駅を8時25分過ぎの 電車で出発。OさんとUさんはすぐにうたた寝。気持ちよさそう・・・。 河内長野駅に着くと、どぼたんさん達5名が。PANCHOさんが遅れて合流する とか。9時20分の滝畑ダム行きバスに乗る。山行客でいっぱい。なかなか人気 のある山らしい。堀江さんと杉の子さんが本日のマドンナ役のユカさんに通信 ソフトのアドバイスを開始。 10:00 滝畑ダムに到着。バスの中は暑かったのに、ここはなんと寒いことか。 風がなかなかきつい。どぼたんさんは教頭先生に偶然出くわした様子。 バス停よりマス・あまごつり場を横に見て500mほど行ったところの 売店横のトイレで用を済ませていざ出発(10:15)。 どぼたんさん、おなかの調子が悪いみたい。 私とナイトンはどぼたんさんと。すぐに階段ののぼりが始まった。急坂を登り、 左手に水場を見ながらベンチのあるカキザコを通過。ここからは雑木林となるが 樹木の間から千石谷を隔てて南葛城の山容と深い谷が見え隠れする。まだ紅葉 には少し早いなぁ。 ダイヤモンドトレールの石柱が所々にたててある。ダイヤモンドトレールは 大阪府と奈良県が整備した、屯鶴峰(どんづるぼう)から槙尾山施福寺まで の全長45キロメートルの道のりで、金剛葛城山系の稜線を縦走するコース。 送電線の下の樹林の中の道を上っていく。右手に水場。きれいな鳥の鳴き声。 どぼたんさんが「何の鳥だろう」と。今度いえにある鳥の声のCDで勉強してお きます。すぐ忘れてしまうのです・・・・。 松の木さんが左の道が切れている方に・・・2度ほどズルッと、危機一髪。 小休止。すてひじりさんのママが「ペースが少し速いのでは」と。私もそう思う。 ユングさん今日は前回よりハイピッチだなぁ。なにを食べたのだろう。 ここで、お湯湧かし先行隊出発。お世話かけます。 石がゴロゴロしていて名前にふさわしい山道。松ノ木さんとどぼたんさんの 「ピクニックとハイキングと登山」の違いについての討論会開始。そういわれて みると定義はどうなんだろう・・・。あれっ、どぼたんさんが静かになってきた ぞ。鉄塔まではまた急坂。ハァ、ハァ、ハァ。しんど・・・。 11:50 鉄塔下を通過。ここからキトラ山(790m)を通過して平野まではなだらか。 ユカさんが「もう頂上かしら」、ユングさん「もうひと登りありますよ」と。 鉄塔付近からえらく急な山がちらっと見えた。キトラ山を過ぎたあたりから ススキが。そのすごい数にはおどろいた。一面すすき、すすき、すすき。 風がきつくてススキがとびちっている。平野を過ぎるとすごい坂になってきた。 2メートルはある背の高いススキにかこまれている。ススキもこれだけあると 圧巻ですばらしいものだ。 ユングさんもどぼたんさんも息が切れている。ナイトンがTさんをサポートし て抜いていった。「ペース落とせよ」と声をかけても2人とも「大丈夫」と。 途中で先に行ったはずの松ノ木さんとSさんとKABAさんが。「バテた」と。 私も「頂上か」と思ったら梅の木永久索道の木柱。あと5分ほどか・・・。 12:10 頂上到着。\(^o^)/ Tさんもどぼたんさんも頂上の展望板にふれた。これには方角と周りの山が 彫り込まれている。 東に二上山から大和葛城山と金剛山。北には大阪平野が広がり、西には槙尾山 (まきのおやま)。紀泉高原が延びている。ナイトンと杉の子さんと私はPLの 塔をみつけた。ナイトンはPLの塔をしらないので「野球と花火で有名なあの PL」といってやっと理解。 |
こんなにすすきが多いのには驚き | あちこちから昼食のいい匂い |
「豚汁に間に合った」とPANCHOさんの姿。寝過ごした上に電車も間違えた とか。合流できてよかったよかった(^^)。PANCHOさんが元卓球部だと 言うことを伺い、ナイトンもうれしそう。 MUさん、KABAさん、SJさんの3シェフによる豚汁は寒い頂上では最高 だった。気温15.5度。風がきついので体感温度はもっと低いだろう。 杉の子さんと堀江さんはストーブを出してホットメニュー調理開始。 おとなりにすわっていた、Kさんがポットのお湯を手や足にこぼして しまったとかで驚いたが、やけどにならずよかった。 どぼたんさんは今日はワインを振る舞いサービス。なおとはTKさんから チーズケーキを戴いた。やっぱり山で食べる弁当はおいしいね、みなさん。 13:15 記念写真を撮って下山開始。早々に丸太の階段を下りつつ東の尾根をたどっ ていく。約10分で東峰の兼松新道との出会いに到着。みなさんキジウチ開始。 ryoさんは道も下りながらおなかも下ったとのことで、大キジウチとか。 少し待って再出発。500メートルほど行くと左手に昔のコンクリート建ての 展望台。今は展望台より杉の背が高くなって展望できなくなってしまっている。 13:53 五ツ辻(いつつじ)通過。名前の通り5本の道が分かれているが南西側の千石谷 と五葉谷への道は立入禁止になっている。ここから842.6mの阿弥陀山の北を 巻いて広い道に出る。 14:24 根古峰の手前300メートルのところのベンチで小休止。 三合目で自己紹介をしようと言うことになった。 14:40 三合目到着。楕円形にベンチに座り自己紹介開始。 MUさんから次の「飛鳥の里、歴史ハイク」の実施日を聞いて ナイトンががっくり。毎月第3日曜日は朝から塾が・・・。 「飛鳥はいきたかったのに」としきりに悔しがっていた。 参加回数でTKさんの表彰も実施された。おめでとうございます。 15:00 出発。松の木さんがユカさんにサポートしてもらっているのでどぼたんさん 「口攻撃」開始。マドンナ役はもてます。ここから二合目(越ガ滝)までは急な 下り坂。丸太階段やがたがた道をを20分ほど下りきったところで、どぼたさん の電話が。奥様から「CDのプレイのしかた」の問い合わせ。 安全な道になってからかかってきて「ホッ」。 さらにコンクリートの坂道を10分ほど下った。 コンクリートの下りはふくらはぎにも膝にもなかなかこたえる。 |
たのしい話で笑い声が絶えません | あと一息ですよー |
15:30 二合目到着。PANCHOさんがノートパソコンを持ってユカさんとこへソフトの インストールに行くことに。「みんなマドンナ役には親切だね。」と、ナイトン。 ここからは根古谷のせせらぎ沿いにコンクリートの広い道を紀見峠駅まで。 このあたりの民家は茅葺きの家に柿木・・・風情があるなぁ。 駅の手前のます釣り場では、魚の焼く良いにおい。 16:05 紀見峠駅到着。すぐ上には国民宿舎の紀見荘。炭酸ナトリウムの冷鉱泉で肌に よい「美人の湯」で知られている(入浴料300円)。今回はパス。 堀江さんが「右の耳が聞こえない」と不調を訴え、どぼたんさんが真剣な表情で 施術開始。「良くなったよ」と堀江さん。ナイトンが「スゴイ」と感動。 14:24 大阪府勤労者山岳連盟のダイヤモンドトレイル縦走ゴール者やボーイスカウトの キャンプ帰り子供たちとともに24分発難波行き急行に乗車。混んでる。 17:20頃 難波駅到着。ホームに「カンカンカン」と杖で床をたたいている人発見。 前回、とてもにぎやかに山行をどぼたんさんともりあげていたMAさんだった。 17:25解散。打ち上げ組と帰宅組に分かれた。今回も事故もなく楽しい山行 であった。天気も良くて本当に良かった。 ナイトンとわたしは梅田のロッカーに朝デポしてきた塾への鞄を取りに行き、 19時の塾に間に合うように梅田で食事をして帰路についた。 サポートロープをつけての視覚障害の方々との登山を初めて体験したナイトンは そのバランスの良さに驚き、明るさにとても喜んでいました。 いつものファミリー登山とは違った新たな登山の喜びを知ったとのこと。 みなさん本当にありがとうございました。 初参加のすてひじりさんのママもお疲れさまでした。これにこりずにまた お会いしましょう。 こんなにススキの群生が頂上にある山は初めてでした(^^)。 矢問(やとう)・その息子 ナイトン(中1) |