【山 名】三草山(564.1m)から屏風岩


【日 付】1996年3月20日(春分の日)
【天 候】晴れ
【山 域】北摂(奥能勢)
【ルート】森上−稲地口−美濃谷−才ノ神峠−三草山
       −才ノ神峠−仁部−槻並−屏風岩
【地 図】エリアマップ「北摂の山々」1:30000
【参考書】山と渓谷社「大阪周辺の山」

またまた朝起きは私のみ。生後2ヶ月のシュナウザーの子犬「ヴァイザー」の7時
のえさにも誰も起きてこない。うちに来て今日で10日のこの子もかわいそうに・。

8時に妻と長男次男を起こす。「今日は近場の三草山に行くぞ。バスは9時13分」
能勢の郷行きは、日曜と祝日の9:13と10:13の2本しかない。
いつものことながらバタバタした準備。
アウトドア犬のラッキー(シェルティー8才)
も今日は連れていく。バスは初めて。トートバックに20分ほどの我慢。
バスが10分ほど遅れた。2年前はガラガラのバスだったのに今日は登山姿の人で
満員。剣尾山へ行くらしい。我がファミリーはこの方々より少し手前で下車する。

9:50森上から徒歩開始。
バス停の先のT字路を左へ。岐尼神社の前で左折。稲地口バス停を右折。
2年前に一人で来たコース。このあたりでふきのとうを次男とせっせと採る。
2年前は4月6日に来て、ほとんど花が開きかけていたが、今回はグッド。
てんぷらに最適なつぼみ状態。
神山で左のあぜ道を登り、10分ほどで岩坪古墳へ。小さな道しるべがあり
迷うことはない。天井岩が無くなってしまっており玄室内部が露出している。
入り口には石碑がある。息子達は「心霊写真が撮れるかも」と無礼にも写真を
2枚撮った。この古墳から眺める奥能勢の光景は能勢随一と言われている。

  古墳の中を観察 古墳の上から中を覗いた(中は次男)


元の道に戻り、長谷の棚田を眺めながら緩やかな山道を進む。
「ガマ」と呼ばれる、山から引いた水を巧みに調整する仕組みを田畑の地下排水溝
に取り入れている。つまり、梅雨期に降る雨水で、すぐに必要としない水は地下に
抜けさせ旱魃の時のために灌漑用水として蓄えているという。能勢の人々の長年の
工夫による資産である。
美濃谷のバス停手前で再度ふきのとうの採取。ほんとにたくさんある。
バス停を少し過ぎて、左折。才ノ神峠を目指す。峠の手前で4人の男性が道いっぱ
いに椎茸の台木をひろげて菌の仕込み作業をしていた。

11:30才ノ神峠
ここは道標や地蔵もあって風情がある。能勢路最古の道標らしい。
安政2年や寛文11年と刻んである標石や文化3年のものもあるという。
2年前には無かった「三草山」の古い名前の説明や「才ノ神峠」の説明のB3サイ
ズくらいの詳しい看板が立っていた。ガイドブックにもない内容なので写真に撮っ
ておいた。ここから左に急登。このたった20分ほどの登りがこの山に似合わない
ほどきつい。雨上がりなどは土が滑って登れない。2年前もハーハー言いながら登
った。
しかしこの道を今はマウンテンバイク愛好家やオフロードバイク愛好家が挑戦する
密かな人気コースともなっている。

11:50三草山頂上。564.1m。
中年のご夫婦が一組先着で昼食をとっておられた。私と長男とラッキーの3分後に
次男到着。そのまた5分後に妻到着。昼食をとった。

みんな弁当を食べて元気もりもり

眺めは最高\(^o^)/。五月山連山、東六甲そして東には剣尾山、北には高岳、西
には大船山も見える。2時間くらいボーッとしていたいような眺め・・・。
しかし、そうはいかないのがこのコース。屏風岩バス停の13:57をのがすと
16:57までない。二年前も必死で歩いた(最後は走った)
オフロードバイクのおじさんも到着。柴犬を連れたご夫妻も到着。

12:30頂上出発。
才ノ神峠から舗装道をどんどん下る。仁部の集落をすぎて槻並の集落を早歩きで
どんどん進んだ。地図ではここから二時間ほどの行程だがそれほどはかからない。

13:35屏風岩バス停到着。
猪名川渓谷の奇勝の屏風岩を見に来る人も多い。
近くには東光寺には木喰上人が彫ったと伝わる十四体の仏像もある。
次のバスでと時間に余裕があればバス停横の薬草風呂で知られる
岩屋館で外来入浴800円も良いかも。
四人と一匹は水分補給。13:57のバスが14:20に遅れて来た。
あとは30分ほどバスに揺られて無事帰宅。

妻 :「風邪をひいている私には、才ノ神峠からの急登にはまいった。」
長男:「楽なコースと思っていたら、峠からの登りにはおどろいた。
    眺めは良かったのでうれしかった」
二男:「低い山なので軽く考えていたのに、最後がきつかった。ふきのとうが
    たくさん採れて良かった\(^o^)/てんぷらが楽しみ」
ラッキー:「頂上ではしんどくて食欲無かった。帰ってきてからしっかり食べた。
      久しぶりで疲れましたワン。」

ふきのとうの春の香りつき天ぷらはおいしかった。森上から美濃谷までの斜面には
本当にたくさん群生しているので是非みなさんもどうぞ。もう少したつとゼンマイ
やその他の山菜もたくさん採れるコースです。頂上も広場になっていて弁当には最
適ですよ。
          ★ 矢問 YATOH★