【沢】丹波・筱見四十八滝


【行き先】 囲炉裏村の沢練習会「丹波・筱見四十八滝」
【日 時】 2001年7月8日(日)
【天 候】 晴天
【メンバー】鬼教官:助役・佐野  生徒:ベリ・矢問

8月のお盆明けに赤木沢行きの練習をかねて、丹波の小さな沢でまずは足慣らし
となった。女性のための練習会って聞いていたけど、オッサン会になってるやんか〜(^^;)。
8時半に三田の駅で待ち合わせだが、僕は現地直行。家から40分のボクは7時
前に着いてしまい寝ながらみんなを待った。さわやかな風が気持ちいい〜(^^)

9:30
四十八滝の登山口キャンプ場の東屋のところで身支度開始。
ベリさんは大きなザックでボッカ訓練も兼ねている。元気や〜(^^)。

9:54
遡行開始。
多紀アルプスの小金ケ岳と八ケ尾山との中間あたりの沢。
天気がいいと、水量もメチャ少ない「ミゾ」のような細くて小さい流れ。
先日の雨でやや持ち直している。ラッキー(^^)v
谷は急峻で登山道もあり、沢の練習にはいいところ。
まずは4mの手洗いの滝を左に渡り弁天滝4mと肩ケ滝5mへ。
弁天滝へは腐りかけた鉄杭が歩幅にあわせて水の流れる岩壁に打ってあり、
カニのタテバイのようにして登る。ベリさんが「下で待ってるわ〜」と言うが
「来い〜」と悪魔の助役の誘惑。登ると肩ケ滝の釜。肩ケ滝は直瀑5mで、
佐野さんと助役が登ろうかと偵察するも、やっぱり無理ということで戻り。

肩ケ滝の釜の中腰まで水

ここは水行の場所らしい。また下りるのがスリリング。
シュリンゲをつないで慎重に下りる。観光登山の人達がめずらしそうに見てる。
滝見道から左へ行き、長滝15mへ。助役と佐野さんが登りかけるが
これもやはり無理な直瀑。観光登山の3人連れの写真係を佐野さんが済ませた
あと、左手のガリーを佐野さんが直上する。右へのトラバースを試みるが
足場が悪く、さらに岩場を直上することに決定。どんどんと佐野さんは行く。
なんとも厳しい巻きですわ〜。浮き石も多いので声を掛け合う。木も腐っていて
「これ持つなよ〜」と注意を呼びかける。

長滝 15m

11:00
最後にシュリンゲをかけてくれて全員無事切り抜け落ち口に着いた。小滝を2つ
ほど登ると8mのシヤレ滝が。ホンマに割れ目に流れる直瀑の滝。
「両岩壁を裂くチムニー状となって落下」と本にあるが、その通り。
この巻きに時間がかかった。右横にある2本のガレ場も佐野さんが偵察に行くが
落ち口に行かずに違うとのこと。やや戻ってすぐ左から佐野さんが取り付き登り
出す。薮こぎ直登って言う感じ。ザイルを引っぱっていき、あとの3人はアッセ
ンダーをつけて登る。途中から助役が先頭に代わり、ヒカゲツツジの崖をトラバ
ース気味にザイルを引っぱって登っていく。途中で足らなくなり、ザイルを継ぎ
足す。「カラーン」ハンマーが落ちたようだ。次に僕が登っていく。
スリムじゃないと木々に絡まって登りにくいのなんのって(^^;)。
途中で助役のハンマーの回収に手間取った。
最後に落ち口に下りるための持ち手を僕の10mザイルで助役が作ってくれた。

「ベリさん、あと一息」と助役

12:27
落ち口に全員そろった。行動食をとって休憩。久々の山行のベリさんがいつにな
く「運動不足でバテた〜」と。つぎに小滝を直登していくが、最初の4mが滑り
やすく滝の左を慎重に登る。ベリさんに助役のお助けロープが出たのに、僕には
出ず「登れ〜」と(^^;)。何とかバランスをとりながら登りきる。あとは快適に進む。

13:00
出ました! 25mの大滝が行く手をさえぎる。助役と佐野さんがトライ。

大滝25mの前で

でも手がなくて無理となった。「登りたい?」と助役に聞かれ「是非!」と答え
てしまった(^^;)。大滝を登れるチャンスなんて最高!!「よっしゃ」と佐野さ
んが練習のために、登山道から落ち口へ行き、ザイルを降ろしてくれた。

「25m頑張るぞー」と僕

トップロープで登る。
左から取り付き、3m地点でやや右に移り流心から左を狙うが、
手がどうしても無い。シャワーを思いっきり浴びながら手を探すと、残留ハーケ
ンがあった。でも足が無い。「佐野さ〜ん。3歩だけテンションかかります。よ
ろしく〜」と言って腕力で登る。あとは小さなクラックをとりながら佐野さんの
横を通過して、慎重にベリさんの待つ二の滝落ち口まで登った。次に助役もトッ
プロープで挑戦。助役も「矢問さんの困ってた所は僕もやっぱり無理やった。
くやしい〜」とのこと。助役が無理なところを僕が行けるわけ無いわなぁ(^^;)

「助役〜あと一息ですよ〜」 「佐野さんとの赤い糸」と助役(^^)

二の滝を登り、一の滝の釜は深くて「母なる壺」「子宮」って感じ。助役は「こ
こは個人水浴にエエなぁ」と。登るのは無理で左を巻いて岩場を登り始める。

13:50
岩場を登り切り景色の良いところで休憩。ベリさんの新発見のメロンパンを頂く。
「矢問さん、この岩場を雨の日に犬抱いて登ったんか?」と助役。「大変でした
わ」と僕。「そりゃ、変態やで〜」と言われた(^^;)。
沢筋に帰路のための飲み水を汲みに下りて、下山開始。
「懸垂下降の練習しながら下りるぞ〜」と佐野さん。一の滝と深い釜、シヤレ滝
を懸垂下降で下りた。一の滝の釜にもシャレ滝の釜にもしっかりつかり、冷たく
て気持ちよかった。こんな小さな沢だけど、時間をかけて、巻きやら直登やら
懸垂下降やらとなかなかの練習が出来た。

一の滝を懸垂下降するベリさん シヤレ滝を懸垂下降するベリさん


16:20
下山完了。みんな着替えをして帰路へ。
佐野さん助役さん、ご指導感謝です。ベリさんお疲れさまでした。
焦らず時間もたっぷりの楽しい練習会でした。m(..)m

この記録の1つ前の山行記録はヘク谷の記録です
筱見四十八滝から小金ケ嶽(725m)」の記録へリンク