【沢】比良:鴨川 八池谷(八淵ノ滝)


【行き先】 比良:鴨川・八池谷(八淵の滝)
【日 付】 2001年10月8日(祝)
【コース】 ガリバー旅行村〜八池谷遡行−魚止めの滝−障子の滝−空戸の滝
      −大摺鉢−小摺鉢−八淵の滝−貴船の滝−七遍返しの滝−広谷
      〜ガリバー旅行村への沢沿い登山道を下山
【天 候】 曇りときどき晴れ
【メンバー】矢問&MICKEY

奥の深谷と並ぶ比良有数の名瀑で、八つの淵と釜、
そして大小21の滝群をかけることから「八淵の滝」と呼ばれる。

7日8日の連休の天気が安定していれば、前鬼を1泊2日で完全遡行する予定
だったが、7日夜があいにくの天気らしくて、中止。では、8日に野洲川の元越谷と
思っていたら「帰路に温泉はあるの?」とMICKEY。「うっ、知らない(^^;)」と僕。

ということで、比良の八池谷にした。早朝出発予定だったが、22時に
「もうガリバー旅行村まで行って車中泊しよ」とMICKEYがいうので、出発。
24時に着いた。オートキャンパーがぎっしりとテントを張っている。
オートキャンプ場の一番奥のトイレ横のひな壇状の駐車場で車中泊。
この奥に登山届けのポストがある。
そこから800mほど奥に5台ほどの駐車スペースがあるが、途中、道が崩れているので
夜中は走行をやめた方が安全。

6:20
駐車場から徒歩で出発。登山届けポストを過ぎて、5台ほど駐車できる所に着いた。
ここからは登り道。すぐに下に下りていく道らしきものがある。通り過ぎて登ったが、
「沢から離れるなぁ。さっきの所から入渓しよう」と戻る。
コレが失敗(^^;)
沢におりたものの、ドデカイ堰堤!「入渓点が早すぎた!」堰堤の右の石積みを登り
左岸の細い道をつたい、また沢に下りたが、また堰堤!
スタートからこんなことを3度繰り返し、汗だく(^^;)
やっと小滝が現れだした(^^;)

6:48
4mの滝の左岸の鎖場は細い古い鎖。小滝を過ぎると6mの魚止めの滝。

すごい水量で左をへつれない。右の巻き道で逃げて、再度沢へ。
4m、3m、そして障子の滝の3m、7mの滝クリアーするものの、ナメを過ぎて
空戸の滝の手前の斜瀑8mの水量も異常に多くて、左の水際は頭から
ずぶぬれ覚悟じゃないと登れない。

「真夏じゃないしなぁ」と弱気(^^;) 「巻くぞ〜」

7:10
直ぐ左横の長い鎖を登って登山道に出て、斜瀑6m空戸の滝の滝頭に再度下りた。

「もうすぐ大摺鉢よ〜」

小滝を過ぎると間もなく「大摺鉢」そして「小摺鉢」が続く。

大摺鉢と八淵ノ滝へ 小摺鉢

7:15
八ツ淵の滝。あとに続くゴルジュの中の2段5mの滝の釜はすごく深い。
右岸の巻き道でチョックストン5mの滝の頭に下る。


7:34
屏風滝を過ぎると、今度は左岸の梯子と鎖場で30m貴船の滝を巻いた。
鎖も梯子も新しく、しっかりしていて心配がない。

鎖場で巻き開始 鉄梯子を登って・・ 太い鎖をさらに登る

7:40
少し広く明るい所に出たので朝食タイム。岩に遭難碑が埋め込まれている。

小滝を2つほど過ぎると、遡行図にはないが左から枝沢。つぎの10mの滝も水
量が多くて、右岸を巻いてすぐ沢に下りた。ナメ滝6mの右岸をへつったら上に橋。

8:15
「七遍返しの滝」と看板。斜瀑12m。橋の下から沢筋をどんどん直登していっ
た。小滝が10ほど続く。ナメ滝7mと斜瀑7mを過ぎると平流になり調子に乗
って水の中を進んでいると、足が冷えて感覚が麻痺し出した。
「長いことつかると冷たいなぁ」「ホント、ホント(^^;)」。
全部直登できるね〜
これも直登するよ〜 気持ちいいね〜
8:40
オガサカ登山道との交差。さらに平流がしばらく続く。「静かで気持ちいい(^^)」
4m、5mの滝を過ぎしばらくすると大きな左俣にまぼろしの滝が見える。
「ここから核心部。初心者だけでの入山は危険です」の看板。
「マイナスイオンが一杯〜」 「頑張れよ〜」と上から声援(^^)
左に切れた残留アブミ。右壁面にロープがある。

9:38

大きな流木のつまる3mの滝の左岩肌にはロープがあるが、MICKEYが「こっちから
行こう」と左俣に少しはいって右壁を木の根を持ってよじ登り、今度は僕が雑木の中を
「ヒーハー」言いながら巻いて、慎重に沢筋に下りた。
「おまえ、勇気あるなぁ。僕は怖かったぞ〜(^^;)」「そう?(^^)」
負けそう・・・(;_;)。あとの3つほどの小滝も直登した。

10:05
右岸に台地状の広いスペースがある。
「テン泊に良い所やなぁ」「きれいしねぇ(^^)」
しばらくすると橋が見えた。広谷だ。遡行終了の記念写真を撮った。
「おっ、広谷に着いたぞ〜」 安全に遡行完了(^^)v
10:20
橋を越えずに少し沢沿いに進み、、細川越方面に100mほど行くと「ヒュッテ・
コーズ」その奥に日本電気硝子健保の「硝華荘」小屋。ここのベンチ・テーブル
で早い昼食。上空は青空で気持ちいい。一部だけ紅葉が始まってた。

10:40
広谷から「ガリバー旅行村へ」の道標に従い下山開始。途中で今日登ってきた沢
の横をずっと下りていくのでこれまた楽しかった。多くの登山者が登ってくる。

僕たちの格好が登山道の整備者に見えたのだろう。
「ご苦労様」「お疲れさま」と何度も声をかけられた(^^;)
本物の整備者と途中で会った。ロープを新しいモノに換えて下さったり、出っ張った
岩を割って下さっていた。

11:50
下山完了。てんくうの湯へ向かう。朽木スキー場のトンネル向こうが10月末まで
工事で全面通行止め。大きく北をまわりこみ、12時半に到着。
流石に時間が早いとガラガラ(^^)v
息子に頼まれてる鯖寿司も買って、渋滞知らずで15時半に帰宅できた。
これの前の山行記録は「比良:荒谷から釣瓶岳」の沢登りの記録です