【鈴鹿】雨乞岳(1238m)
【山 域】 鈴鹿 雨乞岳(1238m) 【日 時】 2007年12月1日(土) 【メンバー】山日和、kissyan、ひい、わかば、矢問 【コース】 甲津畑・鳴野橋−蓮如上人遺跡−西尾根−雨乞岳(1238.0m) −南雨乞岳−清水ノ頭(1095m)−大峠−ツルベ谷出合−鳴野橋 |
6時半に集合しわかば号で名神高速・八日市ICを目指す。甲津畑の集落に入り鳴野橋へ。 名古屋ナンバーの車が1台停まっている。流石に肌寒い。 |
「今日はこの尾根を進むよ」 | 「頑張りま〜す」 |
8:10 鳴野橋から出発。直ぐ横の斜面についた植林帯を通る道を進む。 かつて千草街道として織田信長も通った道もいまや途中まではアスファルトの林道だ。 |
桜地蔵尊 | 今年9月にかけられた丸太橋 |
杉谷善住坊のかくれ岩や、洞吹さんがいつも拝むという桜地蔵尊を見ながら進む。 今年の9月に丸太橋などを渡りすすむと塩津々集落の古屋敷跡。この右手(南)がツルベ 谷出合で下山時にここへ出てくる地点だな、と地形図を見ながら進む。 この街道を杉峠まで行かずに今日の山日和さんのプランは「西尾根」を登るという。 Ca1048を通る尾根は「真西尾根」と呼ぶらしくその1本北側の「西尾根」。奥ノ畑谷出合 の尾根最終地点から取り付くのではなく、少し先から取り付くという。炭焼き窯跡を左手 に見ながら丸太橋を渡りつつ進む。「ガラガラガラ・・・・」我々の足音に驚いた鹿が、左の ガレの斜面を駈け上がり岩屑の落石が発生したのだ。「危ないなぁ」と上を見上げる。 |
蓮如上人遺跡 | 中にはベンチもある |
9:20 蓮如上人遺跡。突然避難小屋のような建物が出た。「これを見せようと思って」と山日和 さん。入り口には「蓮如上人と頓入 一夜泊まりの竈」とある。ホンマカイナ??? 炭焼き窯跡にトタン屋根と囲炉裏風の堀りこみとじざい。 これも今年9月に出来たらしいベンチ。10分休憩。 |
「立派な大シデ」 | 「ちゃんと立てませ〜ん」 | 「ひぇ〜、キツイ〜」 |
立派な大シデを見て進むと丸太橋があるが、その手前の斜面を登って尾根に取り付く事に。 ジグザクに斜面を登るが、わかばさんが「ちゃんと立てないです〜。手をつかないと進めない です〜」と斜面登りに苦労している。「よっこいしょ」「ふぅ〜」「滑る〜」「足が上がらない〜」と 女性二人の声が響く。それほどの急斜面ではないが、お二人のザックがいかにも重そう・・・。 一泊装備のようなザックには、何が入っているのだろう???。 |
気持ちの良い尾根筋 | 笹が出てきた |
斜面に取り付いて20分で尾根に出た。細い痩せた尾根だが、クヌギなどの木が生えており なかなか良い感じの尾根で気持ち良い。高度が上がるにつれ鈴鹿の山並みの展望が開け ていき、左手にはイブネや杉峠方面が見える。地形図の崩壊地マークの左手を巻きながら 進むと炭焼き窯跡にでた。こんな高所でも炭焼きをされていたのだと感心する。 |
展望が広がり出す | 背の高い笹になってきた |
しばらくすると笹が出だし、最初は膝高の笹斜面を素晴らしい展望を楽しみながら快適に 登っていたが、だんだんと胸高になり笹をかき分けかき分け進む。わかばさんの頭は笹の 中で見えない。「これこそ山日和さんらしいルートって事ですね」とわかばさん。「甘い! まだまだこれから。もっともっと山日和さんらしいルートが展開しますよ」とひいちゃん。 |
雨乞岳 1238m | やってきました雨乞岳! |
11:30 雨乞岳 1238m。真東に御在所岳、その右に鎌ケ岳の素晴らしい姿! 鈴鹿の山々を知り尽くしている山日和さんから各山の名前を教えてもらう。 自分が登ったことがある数少ない鈴鹿の山々もこうして眺められるのは嬉しいことだ。 「もっと展望の良い南雨乞岳でランチにしましょう」と移動開始。 |
わかばさんはどこ?? | 少し笹の高さもましになったかな? |
さて南雨乞岳へのルートは「深い笹」というべく、身長より高い笹の海で、踏み跡は笹の 下に潜ると見えるが、通常の視線では見えない。もう女性陣はずっと笹の中という感じで どこにいるのか分からない。山日和さんやkissyanの頭が時々笹の上に出ている。 一旦腰高の笹になり展望を楽しみながらの好天の山上歩行だ。最後の登りはまたまた 頭の高さの笹をかき分けて登る。 |
南雨乞岳から雨乞岳方面 | 御在所岳と鎌ケ岳は目の前だ |
12:40〜13:20 南雨乞岳1207m。素晴らしい展望レストランでランチタイム! 御在所岳と鎌ケ岳を目の前にしての昼食とは贅沢! 今日は野菜や鶏肉と2人前のうどんパックを持ってきたので、持ち帰るのも重たいし必死 で食べた。さらに女性陣からもkissyanからも美味しいものをいただき、お腹もパンパン。 「ウプッ。苦しい・・・」座っているのも苦しくなり、立って無線機をオンしながら腹ごなし。 雨乞岳に人影が見えていた人がこちらに向かってきて、到着されたのはご夫妻だった。 無線機をつけてみると2エリアと3エリアのCQやQSOはいいものの、土曜日と言うことで トラック交信がバンバン入感する困った状態。 CQをメイン以外で出している2エリアのCHWさんが使用している周波数も、すでに使われ ているばかりか、全チャンネルが使われている感じで空きがほとんど無い。CHWさんに 応答していたら突然「うるさい!使ってるちゅうんや!」と怒鳴り声。CHWさんは当局を 59で入感しているようだが、怒鳴っている局の状態が全くつかめず当局を呼び続けて 下さっている。QSYをCHWさんに依頼するも電波がその怒鳴り局の強力な電波が かぶってきてどうもうまくCHWさんに伝えられない・・・。残念。 |
清水ノ頭へ向かう | 真西尾根の崩壊・崖地点も見える |
南雨乞岳から25分ほどの清水ノ頭への笹は膝から腰高程度で、先ほどよりは断然進みや すい。しかも素晴らしい展望を楽しみながら歩ける素晴らしい尾根コースだ。 |
南雨乞岳を振り返る | 清水ノ頭への尾根道 |
山の名前を教える山日和さん | 鎌ケ岳が素晴らしい |
清水の頭からは綿向山を見ながら進む。左が植林帯という地点まで来ると急に違う山域に 来たかのような錯覚になるくらい表情が違うルートとなる。植林も目に触れなくなると雑木 林の静かな山にもどり、ヌタ場を過ぎるとP1014m。あと10分ほど歩けば北へ進路を変える。 |
カヤトの原を進む | 「ここも良い雰囲気ね」 |
14:15 西ノ頭。大きなブナの木がある。ここから進路は北へ。シャクナゲや倒木があり、やや歩 きにくいところもある。展望の良い岩があり、東に奥ノ畑谷が見え雨乞岳へ突き上げてい る斜面が綺麗に見える。「あそこを雪の頃に行きたい〜」とひいちゃん。 |
奥ノ畑谷から雨乞岳方面 | 岩場に立つ | 激下り〜滑る〜 |
急な下りを下るとまた岩場があり切れかけたトラロープがある。ここからはさらに急な 下りとなる。左側は切れているので注意。粘土質の土に落ち葉がのっており滑る滑る。 「あっ」とkissyanが足を滑らせて7mほど尻餅状態で滑ってひいちゃんの近くまで。 しばらくすると次はひいちゃんが「あっ」と滑ってしまい尻餅状態。慎重に下る。 |
大峠からの下り開始 | ツルベ谷沿いを進む |
15:00 大峠。雨乞岳と綿向山との分岐点の峠だ。ここから北へと下りツルベ谷沿いに出合まで。 左岸へ右岸へと細い沢を飛び石で渡りつつ進む。なかなか足に力が入り応える沢筋下り。 |
最後の徒渉点も飛び石で |
15:45 ツルベ谷出合。ここでしばし休憩。ここでもわかばさんのザックからはまだ食べ物が出て くる。「行動食と、昼食と、休憩食と、おやつと・・・」ドラえもんのポケット?? 沢がどんな徒渉幅が心配していたが、簡単に石沿いにまたいで渡れるのを見て安心した。 沢を渡り、朝通った道に合流。駐車地点まで、また長い街道を鳴野橋まで黙々と歩く。 丸太橋を渡っていると、朝と同じく右の斜面から「ガラガラガラ・・・・」我々の足音に驚いた鹿 が、朝と同じくガレの斜面を駈け上がり岩屑の落石が発生したのだ。今回のは岩屑とともに 頭半分くらいの岩も落ちてきた。山日和さんは急いで通過して無事だった。「危ないなぁ」と 後続の者達は上を見上げる。 16:30 駐車地点に到着。朝の名古屋ナンバーの車はすでに無かった。 温泉へは車のナビルートより近道の山日和ナビに従い、「十二坊温泉ゆらら(600円)」 に向かうと雨が降り始めた。温泉のあとは「サガミ」で食事をしながら反省会。 「最高の天気ですばらしい展望だったねぇ」天気にもメンバーにも恵まれた鈴鹿の雨乞岳。 早くもひいちゃんは雪の山行企画を山日和さんにおねだり。わかばさんも雪デビューかな。 山日和さんのルート企画は今日もすばらしい大満足の山行だった。感謝!! そして、わかばさん、ひいちゃん、kissyan、美味しいおやつや果物ありがとうございました。 |
本日のルート |
1つ前の記録は「【北摂】秋の一本松山(301.4m)」の記録です |