【比良】黄葉期の武奈ヶ岳
【山 域】 比良山系:武奈ヶ岳1214.4m 【日 時】 2010年11月6日(土) 【コース】 坊村・御殿山登山口−御殿山1097m−ワサビ峠 −西南稜−武奈ヶ岳1214.4m 【メンバー】MICKEY・矢問 |
「ピストンルートは嫌いだろうけど、今日はそれほど遠くなくて早く帰る為にピストンで 黄葉と展望の山にしてほしいなぁ」とMICKEY。 「ピストンか・・・2月にも単独で歩いた坊村から武奈ヶ岳のピストンにするか」と僕。 明日は曇りか雨の予報。今日は晴天予報。今日にしよう。 いつものごとく、中国道と名神で90分で坊村に着いた。気温は10℃。 トイレ横に大きな猿がいたため、ご近所の方も猿が悪さをしないか心配そうに見ている。 7時半には明王院横の駐車スペースはもう満杯で、警官が10名ほどいて、会議室の長テ ーブルを3〜4本と椅子を置いて「登山届けを出して下さ〜い。駐車は橋向こうの広い駐 車場に停めて下さい」という。 |
駐車場から見える山肌 |
7:55 橋向こうの市民センター前の駐車場を出発。ここはまだ3台ほどしか駐車していない。 空は澄みきっている。明王院横のテーブル席で登山届けを記す。 「こんなに沢山の人で、何かあったのですか」とMICKEY。「熊が出たのです」と。 登山届けの項目を記しつつ「GPSはお持ちですか?熊鈴は持っていますか?無線機は持 っていますか?」と聞かれ「ほぅ!すべて持っておられるのは今日は初めてです」と。 |
耳の聞こえない熊もいるのでは?? | 登り初めはまだ緑色が多い |
登山届けを書くのに時間をとられて、10名ほどが団子状態で出発。 「今日は人が多い山ねぇ」とMICKEY。「黄葉と展望を求めてだろうな」と僕。 「たまには登山道があって人のいる登山でもいいと思うよ」とMICKEY。 「ここからはスタートから急な登りがしばらく続くので、すぐにばらけるさ」と僕。 「おはようございます」お掃除をされていた住職さんらしい方と挨拶を交わした。 思った通り、固まっていたのは20分程度。空身に近い男の若者2名がさっさと行ったが、 あとの人達はずっと後ろで僕たちから見えなくなり、いつもの2人の登山となった。 「ちょっとペースを落としてくれよ」と言うも、MICKEYは振り返るだけでどんどんと 先に登っていく。暑くて上着を脱いだ。MICKEYはすでに半袖のTシャツ1枚だ。 あまり黄葉が進んでいなくて点在程度。谷ルートくらいには黄葉が広がっているはず。 |
谷ルートは黄葉満開 | 右も左も綺麗な黄葉 |
9:05 尾根ルートと谷ルートの分岐。「いつも僕は人の少ない尾根ルートをいくけど、今日は谷 ルートの黄葉を見て山頂に向かい、帰路に尾根ルートの黄葉を楽しもう」と提案。 谷ルートは冷気と霧がたまりやすくて黄葉が早いはずとふんだ。 「うわ〜!すごい綺麗!」とMICKEY。思った通り、谷ルートの黄葉は綺麗だった。 |
黄葉のトンネル状態でルンルン♪ | 鮮やかで気持ちよい |
9:30 尾根ルートと谷ルートの合流点。今日は誰もいないが、鹿の糞が多い。 晴天予報なのに雲がかすかに出始めた。 「右のピークに行くとP846mと木に板がぶら下げてあるよ」と言うが、MICKEYはこれ また振り返っただけで「興味なし」と登山道(トラバース道)をそのまま行くようだ。 今年の2月にコーギーを連れたご夫妻と会った地点で少し休憩。 |
御殿山から武奈ヶ岳方面 | 渋い秋色の山肌に赤い色は鮮やか |
9:45 御殿山1097m。誰もいない。ここからの武奈ヶ岳は良い姿だが、朝は逆光ぎみでなおかつ 出始めた雲で陽の光が一部遮られて、渋い色に染まった山肌が半分影になった。 ここから急下降してワサビ峠。 今年の口ノ深谷の沢登りの時にBAKUさん達と下山路に使ったことをMICKEYに話しつつ、 次のピークへと岩肌を時計回りに登って立つ。赤色の葉が目立つ登りだ。 今年の2月はここで太ももが固まってしまったことを思い出す。 |
「先に行くわよ〜」 |
振り返ると堂満岳にも雲がかかっている。いま通ってきた御殿山からのルートを見ると、 秋色の山肌が実に美しい。尾根が右へとカーブしてその先に目的の武奈ヶ岳が見える。 「う〜ん、なかなか綺麗し良い感じのルートね」とこのルートは初めてのMICKEY。 またまたMICKEYはペースが上がって先に行ってしまった。 山頂には、この時間にはいつになくえらく人が多いのが遠目で見える。 ツアーか、何かの団体だろうか?? |
「今年2月以来の山頂だ」 | 「2002年6月の沢登り以来よ」 |
10:20 武奈ヶ岳 山頂。雪の頃よりは1時間短い所要時間。 人が多く見えたのは「和歌山北」というキャップをかぶった赤いジャージの学生達の団体 だった。三脚を立てるのをやめて交代交代で写真を撮った。 「僕は今年2月にもこの山頂に来たけど、MICKEYは2002年の6月の沢登り以来だね」 少し、東斜面側に下って早いランチタイム。生ラーメンに肉やシメジやもやしを入れて みそラーメンを作る。 ID-92を出してD-STARで守山RPTをカーチャンクするもどうも抑圧を受けて無理。 生駒RPTの声が聞こえた。カーチャンクすると、大阪府八尾市を走行中のJA3GBTさん が応答して下さった。明日和歌山のD-STAR講習会へ講師でご一緒する先輩局長さんだ。 六甲RPTの声もメリット5で聞こえのはなぜ??どうもおかしい。「ここから六甲は無理 なはず」と画面に流れるレピータコールサインを見ると愛知県額田郡の幸田のレピータで はないか!。 「439.41Mhzと同じ周波数なので、六甲だと思ったら愛知県の幸田まで届いてたんだ!」 |
無線機をいじくって交信しているうちにラーメンが煮えてきて「山では何もしなくて良い はずなのに、仕方ないか・・・」とぶつぶつ言いつつMICKEYがしてくれた。 どんどんと雲とガスが東側から登り、寒くなってきたのでラーメンは温まる。 |
VX-8にてAPRS発信! |
VX-8でAPRSを試みたが、この斜面では無理。山頂付近に立って発信すると成功した。 阿舎利山のだっちゃんを何度もコールしたが繋がらない。 氷ノ山のJJ3BHNさんの声がRS42程度で聞こえたので応答したが、繋がらず。 |
11:30 下山開始。どんどんと人が登ってくるのが見える。 早めの時差下山は、静かに黄葉を楽しみつつのんびりと下れる。 東海マラソンコンテストのCQを、茶臼山から出されていたJP2MYGさんと2年ぶりに QSOした。 御殿山へ向かう時にだっちゃんと繋がったが、QSY指定の周波数が混信だらけで無理。 御殿山の山頂でも繋がったが、すぐに聞こえなくなった。 |
尾根ルート/西側 | 尾根ルート/東側 |
帰路は尾根ルートで下った。やせ尾根の切れ落ちた右側の黄葉も素晴らしい。 左手の広い斜面も素晴らしい黄葉だ。「静かだし、本当に良い感じね〜」とMICKEY。 こちらは人がほとんど来ないので念のため熊鈴をつけた。 谷道と尾根道の合流点。「ここからは登ったときとは違う景色に見えて、下山が長く感じ るよ、きっと。ジグザクで足に力が入る斜面が長いのでのんびり歩けばよいよ」と僕。 13:50 下山完了。久々に朽木温泉・てんくうの湯で汗を流して帰るつもりだったが、それほど汗 もかかなかったので、老犬の待つ家路につくことにした。山頂と違い下界は晴天だ。 池田市走行中にD-STARで、新潟県の村上RPTから生駒RPTにCQを出されていた、 新潟県のJI3UWERさんと初QSOしつつ、16時帰宅完了。 |
この1つ前の記録は「【但馬】ブナ黄葉真っ盛りの氷ノ山」の記録です |