【鈴鹿】三国岳からダイラ
【山 域】 鈴鹿・三国岳からダイラ 【日 時】 2008年11月9日(日) 【メンバー】矢問単独(ダイラで正午集合するオフ会・集中登山) 【コース】百々女鬼橋−鞍掛峠−焼尾山922m−三国岳911m−ダイラ(オフ会) −ダイラの頭803m−三国岳西尾根−鳴川谷林道−百々女鬼橋 |
滋賀県、三重県、岐阜県の三県の県境「三国岳」のすぐ北側の「ダイラ」あたりで 「やぶこぎネット」の第4回オフが正午にいろんなルートから集合する集中登山がある。 2年前に山日和さんの案内でダイラを歩いたので、広くて起伏がある所とはいえ、 なんとか1人でも場所がわかるかもしれない。痛む右膝と相談しつつルートを考えた。 夜中0時過ぎに家を出て、名神高速で八日市を目指す。眠気覚ましに無線機をオン。 1時過ぎにD-STARで生駒430RPT経由WTC1200RPTにカーチャンクすると、JA3PTR さんが応答してくださった。2時過ぎに着いた八日市IC手前の黒丸PAで5時まで仮眠。 八日市ICから鞍掛峠の鞍掛トンネル西口(以前鈴ヶ岳に登った時に行った)にカーナビを セットしたらR307からR306に入る多賀大社のところから素直にR306を東進すれば 良いのに、少し北の県道17号から河内風穴を通り五僧を通る迂回ルートを示す。 まだ積雪で道路封鎖されているはずもないのに・・・と思いながらナビの示すまま暗闇を 走り、河内風穴を過ぎて行くとドンドン道は細くなりしまいには「ここでナビを中断しま す」とのたまうではないか!その先は「一般車両通行止め」の細い山岳路。「馬鹿ナビめ!」 その上、小雨が降り出した。バックとUターンに難儀した。多賀大社の分岐点まで7キロ ほど戻る羽目になり、何の支障もないR306を百々女鬼橋まで走った。雨はあがった。 |
鞍掛橋までは車道を歩く | 林道にある登山届けポスト |
6:45 チェーンのかかっている百々女鬼林道前の百々女鬼橋横のふくらみに車をデポして出発。 20分ほど車道をヘアピンカーブの鞍掛橋までの緩い登り道を歩く。そこから「注意・熊出没」 の看板のある林道を入る。熱くなりジャンパーを脱ぐ。林道に入り10分で分岐。 |
シロモジの黄葉 |
登山届けのポストがあり、記入して直進すると道が崩落している。進むべき林道は左の古 い石橋を渡る方なので問題はない。登山届けのポストから10分で林道が左へと伸びる広 い場所。その右手のガレ沢の左岸に赤テープがある。地形図から見れば右岸の尾根なのに と思いつつも見上げると土砂で埋もれたような堰堤が見える。きっとあそこで右岸に移る のだろうと登ると、やはり鞍掛峠へのルートを示す手製の赤い看板「クラガケ」があった。 しっかりした踏み跡をどんどんと登る。シロモジ木が多く葉が綺麗に黄色くなり美しい。 |
鉄塔からの展望 | 寒風が強くなってきた |
7:50 鉄塔。やっと植林帯を抜けた。尾根のすぐ西側。分岐。右へと登る。 5分ほどでまた次の鉄塔の所。ここからまた4分ほど登ると次の鉄塔に出る。 展望も良くて右手(東)には伊勢湾が見える。 |
鞍掛峠 | 地蔵堂とお地蔵様 |
8:10 鞍掛峠。6年前の残雪期に来たときと違う新しい地蔵堂とお地蔵様になっていた。 このお地蔵様は平成7年、地蔵堂は平成19年8月のものと地蔵堂の中に記してある。 ここから北進するのだが、時間も有り余っている。今から通る三国岳最高点より11m標高が 高い東尾根のP922mの焼尾山にも寄る事にして焼尾分岐を右(東)へと進む。 分岐のすぐ先の右側は2カ所スパッと切れたガレになっている。 |
焼尾分岐の白ポール | 焼尾山から三国岳方面 |
8:25 焼尾山。狭いピークだ。ここから秋色の三国岳方面が綺麗に見える展望の良いピーク。 また分岐まで戻り北進する。 |
三国岳・最高点911m |
9:15 三国岳・最高点911m。2年前の12月にも北の時山集落から登った三国岳最高点だ。 地形図では901mとなっているが、山頂札はどれも911m。ガイド本も911mだ。 (地形図の標高点901mは最高点のやや東よりになっているようだとの山日和さん談) 心配した右膝が痛まなかったのでホッとした。今日はなんとか右膝も持ちそうだ。 正午にオフのあるダイラに行くには早すぎるので、無線機(ID-92)でD−STARを試み る事にした。生駒430RPTへも京都嵐山430RPTへも届かない・・・。 何度か京都嵐山にカーチャンクしていたら・・・あら不思議!反応が! おっとっと〜、、聞こえたのは昨夜ロールコールで聞こえた7L1FFNさんの自動応答音声! 名古屋大430RPTと京都嵐山RPTが同じ周波数なので反応したのだ。 「伊勢湾が見えるし、愛知県のレピータに届いたのかも」 CALLボタンを押すとうまく名古屋大の430MHzRPTに設定できた。 名古屋大430経由生駒430にCQを何度か出していると、茨木市のJA3WBFさんが応答 してくださった。時々声がひっくり返るのは1200MHzkのRPTからのアクセスのようだ。 しかし、うまくハンディー機の電波が届くと嬉しいものだ! その後、名古屋大430RPT山かけでJF2KQCさんが声をかけてくださった。 「山頂からだと、愛知県幸田の430MHzRPTが山頂にあるので山かけならFBですよ」 とありがたい位置情報を下さった。 また430MHzFMをワッチしていると、0エリアの長野県下伊那郡平谷村からCQを 出されていたJP2MLS/0さんに応答しQSO。寒くて体も冷えてきたので無線を終えた。 しばらく景色を楽しんでいると女性のしゃべり声が聞こえだした。男女2名が登ってきた。 女性は山頂で休憩しつつ携帯電話で誰かに電話している。そのあと男性1名も登ってきた。 気がつくと寒風の三国岳で1時間20分も経っていた。そろそろダイラに向かおう。 |
三国岳・894mピーク | マレーネさん達と下る |
10:40 三国岳・894mピーク。ここが三重県・岐阜県・滋賀県の県境合流点なのだが三国岳の 最高点は先ほど無線をしていたピークである。見たことのある男性から「囲炉裏の方です か」とザックの囲炉裏のワッペンを見て声をかけられた。中野さんだった。囲炉裏の月例 会では会ったことがあるが、山で会うのは初めて。「あれ?矢問さんだったの?私、マレ ーネなんですよ」と女性。先ほど最高点で会った女性がマレーネさんだったのだ。 みんな「やぶこぎネット」のオフに参加するというので、一緒に下って行くことにした。 少し下ると、聞き覚えのある男性の声。通風山さんと男女3名がいた。先ほどマレーネさ んが最高点で電話していた相手は通風山さんで、ダイラの地点がわからないというので待 っていたという。みんなそろってダイラを目指すが、歩くペースが違いすぎる。 オフ主催者の通風山さんが遅れてはいけない。「通風山さん先に行ってください。マレーネ さんを引率していきます。場所がわからなかったら無線機で通風山さんをコールします」 「了解」と通風山さん達は先を急ぎ、僕と中野さんたちはマレーネさんとともに進んだ。 2年前山日和さんたちと来たダイラへ下っていくと、女性が1人いて「ダイラに誰もいな い」という。マレーネさんとは顔見知りのようだ。バーチャリさんだったかな。 ダイラはだだっ広く起伏があって人の気配がわかりにくい。一緒に下って行く。沢沿いに 進むのはマレーネさんには危険そうなのでトラバース道をとる。 途中で、ヤマメさんたちと出くわす。「ダイラのどのあたりかなぁ」やはり探している。 炭焼き窯跡から少し登った所で通風山さんの呼ぶ声。そちらに向かうと黄葉の綺麗な地点 がオフ会場であった。はじめて来た人にはわかりにくいところだ。 |
「お〜、待ってたよ〜」とSHIGEKIさん | 通風山さんのワインでの乾杯 |
11:55 ダイラのオフ会場に到着。到着者リストの赤布にハンドル名をそれぞれ記名する。 懐かしい顔、初めての顔がそれぞれの自分の設定ルートで集まり、総勢40名になった。 グーさんの号令で先日他界された御池杣人さんへの黙祷を全員でして、総合進行の山日和 さんの挨拶に始まり、通風山さんのワインでの乾杯、自己紹介と続き、司会を山日和さん、 グーさん、piccoloさんとバトンタッチしつつオフ会が進んだ。 秋狸さんの採取したキノコをzippさんが鑑定しSHIGEKIさんとこわごわ煮て食べた。 「ZIPPさん、これなにキノコ?」「ヌメリスギタやな。心配なし!ハハハ」「・・・・・・・」 「SHIGEKIさん、同じ所に車を置いたのなら、一緒に下山ルート行きましょか。キノコ で倒れたら助け合って車まで帰ろうな」「よっしゃ!ダイラの頭で矢問さんに見せたい物 があるからダイラの頭を通って帰ろう」アルコールがたんまり入ってSHIGEKIさんは暖 かそう。僕を含め、下戸の人たちは長時間じっとしているとすごく寒さが応えてきた様子。 集合記念写真を撮り、またの再会を誓いつつ予定より45分延びて散会となった。 |
いろんな府県から40名がダイラに | ダイラの頭に向かう |
14:15 下山開始。それぞれ独自のプランを立てた下山ルートにみんなは見事に散っていった。 SHIGEKIさんと僕はダイラの頭に登って三国岳西尾根を進み、北側の鳴川谷林道へ下り 百々女鬼橋へと出るルート。ダイラの頭への直登はなかなかキツイ。 |
下着パッチでの道標(@_@); | 山頂札と彫り文字 | もう1本の彫り文字 |
14:35 ダイラの頭。地形図の岐阜と滋賀の県境尾根のP803m地点を指している呼称。 「コレ見てくれ。下着のパッチを木にくくって道標にしてるんやで。ひどいモンやろ・・。 2本の木にも深くダイラノカシラと彫り込んどるしな・・・」とSHIGEKIさん。 |
洞吹さんと秋色をみつつ進む |
ここから南東に下り、P815mの手前のトラバース道を西に進み、西尾根に乗るのだが、 トラバース手前で、鞍掛峠に置いた車までピークを3つ越えて行く洞吹さんと会った。 「洞吹さん、帰路にしんどいコースとりましたね。僕らは暗くならないうちに車にたどり 着く楽ちんコースですよ。明るいウチに車に着いてくださいね」と言いつつ、分かれた。 |
SHIGEKIさんおすすめの展望のきく鉄塔の所で話をしながら休憩。遠く琵琶湖も見える。 このあたりの山を知り尽くしているSHIGEKIさんに見える山の名前を教えてもらった。 シャクナゲの多い尾根ルートを進み、P714m手前の鞍部あたりから植林帯をジグザグ に下っていく。しっかりした踏み跡の登山ルートだ。下で林道工事の音が聞こえる。 |
林道に工事車両が | 百々女鬼橋までのんびりと |
15:45 林道に出た。筑豊ナンバーのトラック。人は見えないが林道奥で工事をしているようだ。 あとは林道をテクテクと歩いていけば百々女鬼橋。 16:15 百々女鬼橋。滋賀県人のSHIGEKIさんとはここでお別れ。「またね」「気をつけて」 ナビを自宅に設定したら、やはり朝と同じく迂回経路を示す。無視して八日市まで走り、 名神高速に乗って帰った。本日の車の走行は275km、21240歩の山歩きだった。 |
本日のルート |
この1つ前の記録は「【若狭】ブナ林の若狭駒ヶ岳から百里ヶ岳」の記録です |