【岡山】駒ノ尾山からダルガ峰


【山 域】 岡山県(西粟倉村から)/駒ノ尾山からダルガ峰
【日 時】 2010年6月12日(土)
【コース】 西粟倉村・登山口−駒ノ尾山−大海里山−ダルガ峰
      −林道・ダルガ峰線−西粟倉村・登山口
【メンバー】MICKEY・矢問
「久しぶりに山に行かないか」とMICKEYを誘うと「久々なので、条件が厳しいよ〜」とのこと。
「あまり時間がかからずに山頂に行けて、晴天の稜線を歩いても暑くなく涼しい高度の山で、
ピークからは展望がきく山。そして下山したら温泉がある山・・・ならいいね〜」ときた。

2年前の3月残雪期に行った駒ノ尾山にして、登り口を岡山県側にすれば、MICKEYの言う
注文の条件もまあまあクリアーする。林道状態がどうなのかをWEBで調べると「平成22年
4月20日から平成22年12月31日まで、林道ダルガ峰線南側及び大海里線の一部区間
で、法面改良等の工事が行なわれるため、林道ダルガ峰線は大規模林道の分岐点側、
林道大海里線は全線にわたり通行止めとなります。
 駒の尾山登山口へ向かう際は、村道大茅線を経由し、林道ダルガ峰線北側からお越しく
ださいますようお願い致します。(WEBには地図付きで説明あり)」
とある・・・。
去年3月に、沖ノ山へ行った際の大茅線を利用して時計回りで南下しないとならないようだ。

ワンコの朝の散歩を終えて、家を5時過ぎに出る。中国道を佐用で下りて左折し北上。
鳥取道(無料)の分岐があったが、出口がどのあたりかわからないので国道を走る。
「あっ、佐用IC出口の右側にあるコンビニに寄るのを忘れた・・・」この道は長々と
何もないのを知っている・・・。もしこの先の大原駅のそばのファミマが閉まっていたら朝食も
昼弁当もなしとなる・・・。大原駅そばのファミリ−マ−トが開いていた!「ホッ」

朝食を済ませて、北上。国道373号線から村道大茅線に入り、大茅スキー場を過ぎて時計
回りで林道ダルガ峰線に入り南下する。
ダルガ峰から先に登って駒ノ尾山へと縦走し林道を戻る手もあるが、帰路の林道を登りで
戻るのはシンドイ。予定通り黒岩峠の「駒ノ尾山・登山口」へと進んだ。
黒岩峠から南は全面通行止め 立派な登山口の東屋とトイレ
8:00
車が1台停まっていた。ここから先の林道は全面通行止めの為、南からは来られない。
ここはすぐ西の黒岩山の登山口でもある。駐車場には、テーブル3つとトイレがある立派
な東屋がある。登山口の右手には水場もあり、タニウツギが沢山咲いている。
黒岩峠の駒ノ尾山登山口 水場
さて出発。丸太階段を上っていくと、日本熊森協会岡山県支部の貸し熊鈴置き場があるが、
1つも戻ってきていないようだ。僕たちは自分たちで持参している熊鈴をつけた。
「しっかりした登山道でおもしろみは無いだろう」と言うと「今日はこれくらいが良い。
木陰で涼しくていいわ〜。山頂までどれくらいかかるの?」「今でさえ六甲山の上くらいの
標高点だから、1時間も掛からない」「そりゃ助かるわ〜」と、いつにない楽ちんコースだ。

「あっ、綺麗な花」「これはドウダン。ピンクのサラサドウダンやね」木陰の登山道は涼しい。
土止めの丸太も、いやな段差の高さでもなくいやな奥行きでもなく良い感じの配置。
木陰の登りは涼しい! 第一展望所
8:20
第一展望所についた。二人とも上着を脱いでTシャツに。じっとしているとヒンヤリする。
東屋からの展望も素晴らしい。山頂まで1100mとある。ここから15分で第二展望所。
笹が出だしたら山頂は近い 展望が開けたらもう山頂
ここから少しの距離は、両側が背の高い笹に挟まれ風が止まりちょっと蒸し暑い。
前からジャズの音楽が聞こえると思うと、ご夫妻連れが下山されてきた。
あの駐車場にあった車の方だろう。「おはようございます」
駒ノ尾山 1280.7mの山頂石柱 無線の間は新聞を読むMICKEY
8:50
駒ノ尾山山頂。素晴らしい展望だが、笹が出ているので残雪期とは景色がやはり違う。
残雪期には山頂の石柱が僕のお腹あたりの高さだったが、いまは僕より30p以上高い。
晴天だが、流石に1280.7mでの朝の風は冷たくて気持ちよい。三角点は説明看板の前。
「涼しくていいわ〜。ゆっくり朝刊を読んでおくので無線機をつけてみたら」とMICKEY。
東西南北が彫り込んである石に座って涼しい山頂で気持ちよさそうに朝刊を読んでいる。

こんな早い時間には誰も無線はしていないだろうと無線機を出してスイッチをつけるやい
なや、僕の話題を高松のLI5LWZさんが、四国をお遍路中のJP3MXFさんとされていた。
横にいたMICKEYも「氷ノ山でお会いしたMXFさんの声だね〜」と大笑い。
お二人の局長さんにブレイクしてしばらく歓談した。
「遠くに後山が見えるね」 避難小屋・ここで左折し北進
9:25
雪の頃にスノーシューできたときのルートを説明する。「また雪の頃に来ようね」とMICKEY。
ダルガ峰へと向かう。少し下ると避難小屋。中も綺麗だ。直進東は後山方面へのルート。
ここからは左折して木陰の稜線。「ホントに条件通りの山ね。涼しいわ〜」とMICKEY。
木陰の縦走路はありがたい 風雨で根から倒れた檜
道標に従って歩いているとスーッと左へ。風雨で倒れた木が多いところを過ぎると北進
しつつ左手の展望が良くなる。「しまった!これは大海里山を巻いてダルガ峰に行くルー
トに違いない」「私は先に行ってるし、戻って大海里山を踏んで来たら」と冷たいMICKEY。
ここを左折せず直登で山頂 大海里山の最後の登り
「大海里山は展望が良いってOAPさんが言ってたよ。ダルガ峰は展望無いし〜」というと
「しかたないなぁ」と渋々ついてきてくれた。南の道標の所まで戻りそこから北へと直登した。
途中から急斜面だが、鹿の足跡に従い木をつかみつつ登る。枯れ笹は膝高という程度だ。
山頂手前の岩場で「うわっ、踏みかけた!」爆睡していた鹿の子供がすぐ足下にいたのだ。
僕の声で飛び起きて慌てて跳ねつつ逃げていった。「かわいいバンビ〜」とMICKEY。
大海里山 1206.8m 山頂
10:10
大海里山。地形図のP1206.8mだ。展望は素晴らしく良い。カッコーが鳴いている。
このピークも通る縦走路にすれば良いのに、僕にはわからない何か理由があるのだろう。
MICKEYは展望を楽しんだあと、すぐ北側の木陰に逃げ込んで休憩している。
北へと下っていき少し左に進んだところで西からの巻き道と合流した。
ダルガ峰への登り斜面となる。木陰だからいいものの、これが炎天下だったらツライ。
ダルガ峰への登りも木陰 木陰が涼しいダルガ峰・山頂
10:30
ダルガ峰(ダルガナル)。1163m。木陰のピークで展望はないが涼しくて気持ちよい。
カッコーや小鳥の声が多くて「まるで避暑地に来ているみたい。ここで眠ると気持ちよさ
そうよね〜」とMICKEYは座り込んでまったりし、行動食を食べている。

無線機はえらく静かで、誰のコールも交信もない。
駄目もとでD-STARで反応するレピーターを探すと、倉敷市のレピータ−が反応した!
直線距離でも80kmはある。カーチャンクしてメッセージを送信し、CQを出してみる
と、倉敷のJJ4JMIさんが応答して下さった。08年1月に僕が笠形山でJMIさんは瀬戸
内市の大平山にいらっしゃったときに交信した局長さんだと名乗って下さった。
JMIさんとD-STARでの交信は初めてだ。5Wのハンディー機ID-92でも良く飛ぶものだ。
檜の植林帯を抜けると展望良好 ダートの林道でショートカット
11:00
下山開始。北西部にある避難小屋方面へと下り、林道を南下して戻る予定で檜の植林帯を
抜けて下っていくと、避難小屋が見える地形図のCa1135m手前で、南北に走るダートの
林道がある。地形図にはない道だ。車も3台駐車しているものの人影はない。
「これを南に下った方が少しは早い。行って見よう」と下っていくと、道は西へと進み
バードウォッチングの撮影をしている人たちがいた。
立派な「ダルガ峰公衆トイレ」 「白雲の滝」
11:15
朝通った林道に出た。道ばたには猟銃の薬莢が落ちている。
鳥の写真を撮っておられた男性とお話しした。なかなか写しやすい木の所ま出て来てくれ
ないのでねばっているという。
立派な駐車場のある「ダルガ峰公衆トイレ」横を通り、「白雲の滝」を見つつ駐車場へと
林道をスタスタと下っていく。「林道もこれだけ涼しいと気持ちいいね」とMICKEY。
「うわっ大きな変な白い花!」とMICKEY。「それはホオノキの花。開きかけやね」と僕。

12:05
駐車場に着いた。すぐ横の日陰の東屋で軽くランチタイム。MICKEYは、しばしお昼寝。
僕はランチタイムにした。風は冷たくてじっとしていると寒いくらいに快適な休憩所だ。
小鳥の声も多く、カッコーの声がここでも聞こえる。

あわくら温泉に行くつもりが、涼しくて汗をそんなにかかなかったのでそのまま帰路へ。
中国道は丁度1000円の神戸三田ICで下りて、有馬富士の横を通って15時帰宅。
神戸三田ICでモービル無線で、六甲山移動中のJK3HAMさんと交信した。

お手軽ではあるが、高度がある分、涼しくて、展望がよくて、短い縦走を楽しめた。
明日からは梅雨入りで雨となる。今日は貴重な晴天の山行日だった。
本日のルート
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