沢【兵庫】小田原川・本谷から暁晴山(1077.2m)
【山 域】 兵庫県 峰山高原・小田原川本谷から暁晴山(1077.2m) 【日 時】 2008年6月14日(土) 【メンバー】矢問単独 【コース】 峰山口・登山口−小田原川・本谷−黒岩滝−暁晴山−峰山口 |
この沢は小滝が何十本もありどれも簡単なのは分かっていたが、山頂に日陰のない山であ り登山口まで戻るのに適当な尾根を下るのではなく、アスファルト道なので、ずっと避けてきた。 しかし、どんな小滝にも黒岩滝にもシャワーの直登がいやなら、簡単に巻けるし、南からの 暑そうな沢登りと思いきや、木陰の沢で日陰となり暑がりの僕にはウレシイ。 さらに、山頂から8キロほどあるアスファルト道の下山も、途中に自転車をデポしておけば、 約5.5キロはダウンヒルの快適な下山となるではないか!こりゃ名案だ!実行してみよう! 折りたたみ自転車をX−トレイルに積み込んで、朝6時前に出た。 今日は大阪でサミットがあるが、中国自動車道路も播但道も空いている。 神崎北で下りて県道8号を西北進。 8:00に峰山高原ホテル「リラクシア」のゲート横のガードレールに自転車をデポ。 5.5キロ下った所の登山口へ再度移動。登山口近くのふくらみに駐車した。 |
登山口から3分で入渓点 | 小滝が出迎えてくれる | 堰堤は右から巻く |
8:30 登山口を入り、3分ほど進むと鉄板の橋がある。この沢が遡行する小田原川の本谷。 橋を渡って右側から入渓。直ぐに小滝がある。「蛇か!」と思ったら古い縞柄のシュリンゲが 岩の上に落ちていた。ホッ。 5分ほどで堰堤。右側から簡単に巻ける。釣り人が入っているのか、踏み跡はしっかりし ている。 さてここからはしばらくゴーロ。鈴鹿の御在所岳の一ノ谷ほどではないが、こんな沢にと 思うほど大きな岩がごろごろしている。 |
小滝が連続する | 廊下と小滝 | 小さな淵をもつ小滝 |
滑り台のような小滝 | 直登も巻くのも簡単 | この上は岩の台地状 |
2〜3mの小滝の連続が始まる。真夏なら直登に直登で行っても良いし、釜もへつりなが ら進むのも良さそう。どれも簡単であり、滝の左右からもすっと登れるので、物足りない のも事実だが、初心者にも安心の沢と言える。増水時はすぐ左岸に登山道が走っているの で逃げるのも簡単だし、途中で「や〜めた」と帰る場合のエスケープも容易。 |
淵を持つナメ滝 | 小滝が続く | 真夏なら滑って遊べる |
まだまだ小滝 | 涼しい風を運ぶ | 淵をもつ小滝が多い |
何よりも岩盤テーブルという感じの10畳から20畳くらいの広さがある岩の平たい所が点在 していて休憩にはとても良い。しかも暑がりにはウレシイ木陰である。 鳥の声が多い。カッコウも鳴いている。 「良い感じの静かな沢筋だなぁ。簡単で楽ちんで植林の登山道よりずっと良い。」 沢からの涼風を受けながら休憩したりのんびり進む。汗が全然出ないのもありがたい。 |
「この二条の滝もエエ感じですよ」 | どこからでも登れます |
これまたエエ感じです | 直登でも簡単な滝です |
右岸には古い鹿よけネットがある。さらに古い有刺鉄線も点在していた。 沢筋に張り出した枝が少ないなぁと思って両岸を観察すると、直径5センチほどの枝は綺 麗にのこぎりでカットされている。放水時の邪魔にならないように整備されているのか? 沢の中に古いテニスボールが落ちている。また落ちている。沢でこんな落とし物を見るの は初めてだ。きっと、この上にある峰山高原のテニスコートから流れてきたのだろう。 |
これが黒岩滝 10m | 滝の落ち口からのぞき込む |
10:25 左岸に登山道の石積みが見えだした。二俣になり左俣が本谷で黒岩滝が目の前。 しばらく眺めながら休憩する。左の水際をシャワーして登るも良し・・・と見ていたが、 今日は暑くないし、シャワーはやめて水際右手の岩場を登る。簡単で危なくない。 滝の落ち口から下をのぞく。高所恐怖症の僕にはやはりのぞき込むのは苦手だ。 |
その後も小滝や二段二条6mの滝などがあり、階段状の滝もある。 左手の木の間にコンクリートの壁が見えた。舗装路だろう。もうすぐ水止堰堤だ。 |
水止堰堤 | この先に沢はせせらぎとなり続く |
11:05 水止堰堤。本谷は林道の橋の下を3つの穴で続いている。せせらぎの様な沢になった。 今日の遡行は、ハーネスやロープ、シュリンゲは荷物になっただけだった。 沢の右岸から左岸沿いを歩き、少し斜面を登ると登山道らしき踏み跡。 橋やトイレがある。50センチ四方のコンクリート板の木陰道が続く。 いろんな道や橋があって迷いそうだが、左岸をコンパスを見て西へ西へと進む。 |
掘り割りのような感じ | 木陰の道はありがたい |
「こんにちは」MTBで男性が下ってきた。僕は無線機を出してワッチ開始。 土の広場に出てしばらくは膝高の枯れた笹原を進むとテニスコートの横に出た。 ここから15分ほどはアスファルト道となる。若い男女2名が下ってきた。 |
暁晴山 1077.2m |
11:55 暁晴山。360度の展望。周囲の山の案内板もある。トンボが沢山飛んでいる。 山頂の電波塔の建物の影は一部で、そこには男女の先客が休憩中だった。 沢靴から登山靴に履き替え、ハーネスをはずしハイカー姿に変身した。 先客の男女は下って行き、僕一人の山頂となった。氷ノ山や大江山も見える。 湖北の武奈ヶ岳にいるIRCさんをコールしたが反応無し。すると氷ノ山の神大ヒュッテ まで下山しているBHNさんがピックアップしてくださり、IRCさんとの中継QSOをして くださった。残念ながら、大江山にいるJCLさんの声は聞き取れない。 日陰でおにぎりとパンを食べて、下山にかかった。自転車をデポしたゲートまでの約3キ ロはアスファルト道だ。道沿いの溝に鹿の白骨化した死骸があった。 |
「自転車で5.5kmを下ります」 |
13:00 自転車デポ地。ここからは自転車でビューンと下山だ。ブレーキをかけっぱなしのカーブ の連続。リアブレーキのパッドが半分落ちた。制動力が落ちたので慎重にブレーキング。 1度もこがずに5.5キロのアスファルト道をたった15分で下れた。楽ちん〜! 水はそれほど綺麗とは言えないが、小滝群のお手軽沢登りで暑い時期も山頂に立てる。 帰路の高速道路も渋滞無く快適に走る事が出来た。 ほぼ同じ時間にMICKEYも帰宅。「中山連山に行ってたの。暑かったわ〜」 「涼しい沢に同行すれば良かったのに」まだMICKEYは沢モードにならないらしい・・・。 |
本日のルート 赤:遡行と登り 青:下山路 点線:自転車下り |
この1つ前の記録は「【奈良県】山ネット・大国見山サポート山行」の記録です |