【但馬】秋晴れの氷ノ山(1510m)
【山 域】但馬・氷ノ山(1510.0m) 【日 付】2006年10月28日(土) 【コース】坂ノ谷登山口−三ノ丸避難小屋−氷ノ山(1510m)−大段ケ平−坂ノ谷登山口 【メンバー】矢問・MICKEY |
先日の八経ケ岳で膝を痛てからの膝リハ第三弾。痛みもないので、今回がリハ最終回。 紅葉目当てで大山に行く予定だったが、地元情報はあと1週間早いとか・・・・。 先週、氷ノ山は黄葉真っ盛りで丹波のたぬきさん達が登っておられた。WEB情報では やや色あせはじめたらしい。落ち葉の絨毯が膝に良いだろう。秋の氷ノ山は何年ぶりか。 家を4時半に出て、中国道を山崎で下り、R29で戸倉峠手前のヤマメ茶屋から坂谷林道 に入り北進する。R29では牝鹿が車と当たったのか、道ばたに血を流して死んでいた。 ダートの林道は溝蓋も時々はずれていて、それをはめたり、落石を除けたり忙しい。 |
道標前の紅葉 | コース道標と説明板 |
7:30 「←坂ノ谷コース登山口・500m、殿下コース登山口・4km→」と記された道標とコースの 説明看板横に駐車し、坂の谷登山口へと出発。エアリアマップでブナの原生林と書かれ たこの南からのコースが以前から気になっていた。強い鹿の鳴き声が聞こえる。 登山口からは、しばらく手入れがされていない、やや薄暗い植林帯を20分ほど登ると、 やっと自然林となりホッとする。背丈よりやや高い笹が両側にある広い氷ノ山自然歩道だ。 「Gメン歩きができるね」とMICKEY。「じーめん歩きって何?」「Gメン75の並列歩きよ」 ・・・・そういう意味か。道は3人ほど並列歩きができる幅に笹が刈り取られている。 |
フカフカの落ち葉の絨毯 | 「落雷にやられたのね」 |
紅葉はピークを過ぎたもののまだ黄色や赤い葉を残す木々も点在する。何よりも赤や黄色 の落ち葉の絨毯が足にも膝にも優しく気持ちいい。傾斜もゆるく楽すぎるルートだ。 背の高い笹で笹原の中は見えないが、これがブナの原生林を守っているのかも知れない。 |
「ブナの色づきが綺麗ね」 | 「青空だから映えるね」 |
リボンやテープが点在してついているが、3mほど上。雪の頃に付けたテープだろう。 水場への古い道標がある。太いブナも点在する。複数の大きな物は雷でやられている。 |
コース合流点 | 涼しい風と青空と♪ | 見返りの丘での展望 |
8:35 殿下コース登山口からの合流点の道標。振り返ったら山々の展望があるが、ここから15 分進むと「見返りの丘」という古い道標があり、本当に素晴らしい展望が広がる。 モグラが死んでいた。振り返るともうMICKEYはずっと先を歩いている。 風は冷たく、青空が気持ちいい。汗もかかない。水分も全然摂っていない。 見返りの丘のすぐ先は若桜町からの合流点の道標があり、ここからも良い眺めだ。 |
三ノ丸避難小屋 | 「360度の素晴らしい展望よ」 |
展望台より・南側・左が避難小屋 |
展望台より・北側・氷ノ山山頂が見える |
8:55 三ノ丸避難小屋。MICKEYが待っていた。周囲はこんなに背の高い笹の海だったのか。 雪の頃しかこのあたりは知らないのでその景色の差に二人とも本当に驚いた。 避難小屋の中は綺麗に整理されていた。 展望台へMICKEYが登り「素晴らしい景色よ」と。僕も登る。360度のパノラマ展望。 三室山も見える。氷ノ山山頂も青空に映えて、まるでアルプスの少女ハイジの景色の様だ。 雪の時は横にある道標の頭が少し見えていただけだったのを思い出す。 仙石ルートから登る予定だった男性が来た。間違えて先ほどの若桜合流点から来たらしい。 しゃべっていると、もうMICKEYは相当先を歩いている。千年キャラボクの道標を過ぎ、 背丈ほどの笹に挟まれた道を進む。くるぶしくらいの笹高ならもっと綺麗だろうに。 涼しくて快適。汗もかかないし、水分も今日は全然摂っていない。 |
「先に行くわね〜」 | 山頂・三角点前にて |
9:40 氷ノ山山頂。6人ほど先客が居た。大山も遠くに見える。「凄いなぁ」 |
トイレ棟2階の展望所からの展望 |
避難小屋前からの展望 |
扇ノ山、鉢伏山、瀞川山、蘇武岳、妙見山、藤無山などなど、青空と素晴らしい展望が 広がる。こんな晴天の氷ノ山は初めてだ。 雪の頃は雪でドアが半分埋もれていたトイレ棟の2階は展望所になっていた。 山頂避難小屋のドアには「氷ノ山越えよりハチ高原ブン廻しコースの登山道が先日の大雨 で一部流出した為、通行を禁止します・養父市観光課」とある。その部分の工事の様子が 山頂からも見える。 無線はまだ早いので静かなものだ。寒いし、だれも入らない小屋に入って行動食をとった。 あまりに楽すぎるコースだったのでピストンも面白くない。大段ケ平へ下り長距離だが林 道で戻ることにした。外の人の声は増えているようだが、誰も入ってこない静かな小屋。 小屋の外へ出るとびっくり。人が20人ほどに増えていた。さらに登山道を見るとどんどん 上がってくるのが遠くに見える。「山頂QSOはあきらめて、ワッチしながら、もう下ろう」 |
木道がしばらくある | 「立派なブナね」 |
10:20 大段ケ平へ向けて、下山開始。古生沼はフェンスで囲まれ見ることも出来なくなっている。 木道を進むと「みたらし池」とあるがどこが?と言う感じ。 10:45 古千本杉、千本杉を過ぎると神大ヒュッテ。東尾根と大段平への分岐だ。ここからは大き なブナが登山道に点在し素晴らしさに思わず見上げてしまう。「すばらしい」 「あっ、丹波のたぬきさん(IRCさん)からのコールだ。」市島町の横峰山(高谷山443m)から のモービル移動の様だ。直ぐに応答したが、僕の声は届かないようだ。 こちらが、山頂ではないからしっかり電波が届かない。あ〜・・・無理か・・。 たぬきさんの声はメリット3。話していることは分かるが時々雑音が入る。 ハンディ5wとモービル20wの差かなぁ。アンテナかなぁ。 「おや?今度は男性からの僕へのコールだ」誰だろう。初めての声。たぬきさんに教えて いただいていた三木市のMXFさんの様だ。応答すると大段ケ平から氷ノ山山頂へ向かっ て登っている途中とか。なんと奇遇な事!。下山ルートを変えてこんな幸運が訪れるとは。 サブへQSYして「僕たちはそのルートを下山中です。途中で初アイボール出来そうですね」 何やかやとQSOしながら下山していると「歩く無線機さん」とたぬきさんから伺っている八木 アンテナを手にしたMXFさんらしき男性の姿が見えてきた。「間違いない、あの方だろう」 お互いに初対面。自己紹介し、しばらく歓談。山頂からのIRCさんへのQSOを託した。 |
若ブナの小径 | 大段ケ平の登山口 |
避難小屋がありここからも素晴らしいブナ林が続く。 「登りの坂ノ谷コースよりブナ林はこっちのルートの方が断然綺麗だな」 |
大段ケ平の駐車場より山頂方面 | 綺麗なトイレが出来てます |
11:35 大段ケ平。トイレの改修工事中。綺麗な東屋もベンチもある。 20台ほどの駐車の中に、MXFさんのモービル付きの車が一番奥に駐車してあった。 綺麗な東屋で昼食にすることにした。 氷ノ山山頂からのMXFさんと横峰山のIRCさんのQSOが聞こえてきた。 どちらもしっかり聞こえる が、僕の声はMXFさんにしか届かない。駐車場の見晴らしの良い所のあちらこちらに移 動したが結果は同じだった。お二人のQSOを聞きながら、お湯を沸かし昼食とコーヒー を終えた。MXFさんは今からうどんを作るようだ。IRCさんも昼食に帰宅すると。 あと、MXFさんは奈良の学能堂山の方とQSOされていた。学能堂山にも届くとは凄い。 |
林道の多くのブナも美しい | ススキと斜面の紅葉 | 「横行渓谷終着駅」 |
12:30 林道歩き出発。10分で横行林道との合流点。「横行渓谷終着駅」と道標がある。 ここから先の道は未舗装。オフロードバイクや4WD車が良く通ってくる。 ここから先の道標には「○○駅」とすべてに駅がついていた。だらだらと緩い登りの林道だ。 MICKEYのペースが上がり、登りなのに小走りしている。あぁ・・・もう見えない。 僕は黄葉や展望を楽しみながら歩く。大きな三脚でカメラを構えている人も点在する。 立派なブナの大木が多い林道だ。林道作り前は、本当はもっとあったのではないだろうか。 |
「林道山頂駅」やっと登りが終わった | 登ってきた林道を振り返る |
13:15 林道山頂駅。この先からやっと下りになる。 ダートだから楽しいのかな。林道山頂駅から5分で古い「氷ノ山」の道標がある宍粟市側の 殿下コース登山口、そして「国境の駅」の道標を挟んでまた5分で新しい道標とバイオトイレ のある養父市側の殿下コースの登山口。 |
立派なブナだ | ブナが多い林道 |
「おやっ?MICKEYからコールされたような・・・」メインに珍しくMICKEYからのコールだった。 |
本日のコース |
この1つ前の記録は「湖東・伊吹山で山頂初ラグチュー」の記録です | |
94年7月と95年5月の「氷ノ山ファミリー登山の記録」へリンク | |
2000年12月の「氷ノ山・囲炉裏のオフの記録」へリンク | |
2005年2月の「氷ノ山・新雪スノーシュー登山の記録」へリンク |