【但馬】冬モード開始の氷ノ山(1510m)


【山 域】 氷ノ山(1509.6m)
【日 時】 2008年11月29日(土)
【メンバー】矢問
【コース】 大段ヶ平(8:40)−(10:00)氷ノ山(11:00)−大段ヶ平(12:00) ピストン
今日は兵庫と鳥取の県境「氷ノ山(1510m)」へ。
昼過ぎには低気圧が来るというので、早く登って早く下れる2年前の秋にMICKEYと
下山に使った大段ヶ平ルートを選択。

家を5時に出た。中国道のSAで朝食をとりテルモスにお湯を入れる。
山崎ICで下りてR29号で戸倉へ。そこから県道48で大屋町中間。横行林道をひたす
ら上り大段ヶ平(1100m)に8時半に着いた。そこまでの林道の雪はスノータイヤも
はいてるし問題なし。
大段ヶ平のトイレは冬期閉鎖されている。5月の中旬に開けると記されている。
大段ヶ平から山頂方面 バイオトイレは冬期閉鎖
デリカが1台とまっているが人の気配が無い。ここは晴れているが、山頂は猛スピードで
流れている雲に包まれたり晴れたりの繰り返し。「低気圧の接近が予報より早いのかな」
山頂までたった3キロほど ブナの葉はもう落ちている
8:40
登山道に入るともう先週までにブナの黄葉は散って落ち葉の絨毯。所々に残雪。
500mも行くとくるぶしまでの積雪となった。「靴に雪が入る。スパッツをつけよう。」
大屋町避難小屋を過ぎ、上を見上げると厚い雲で見えない。
雪には今日の物でない外の足跡が先日の雨と雪の中にのこっているのみで、今日の
足跡は時間も早いし全くない。細いブナに混じってよく覚えている立派なブナもある。
大屋町避難小屋 神大ヒュッテ
9:30
神大ヒュッテ。東尾根からの道も合流するところ。ここから先はここまでのうっすら消えかけ
ている数日前の人の足跡に変わって狸の足跡のみが登山道に続いている。
時々雪が解けてできたらしい水たまりがあるが、凍っていてカチンコチン。
雪厚で笹が倒れると歩きにくい 時々一瞬晴れて鉢伏方面が見える
キックステップで登る どんどん深くなる雪
木道からはずれると膝まで 古生沼付近の積雪
神大ヒュッテを過ぎて雪の下に隠れている木道からはずれると「膝までズボッ」の積雪。
この雪は氷ノ山の根雪になるのだろう。先日の雨で固くなっていて坂の所はキックステップ
でも案外固い。ザク、ザク、という音が聞こえる。スゴイ強風が吹いているが、周囲の背の高い
笹が防風林の役目をしてくれて音とは合わないくらい減速して僕に吹き付けている。助かる。
神大ヒュッテからの狸の足跡はずっと続いている。
「道先案内人のように山頂小屋までいくのだろうか。狸が山頂に何の用があるのだろう」
山頂小屋が見えてきた 飛ばされそうな強風!!
10:00
山頂避難小屋。到着と同時に福定側から女性が1名登ってきた。「おはようございます」
「風がキツイですね」僕でも飛ばされそうな超強風で、新幹線が走っているような轟音。
台風の中に立っているような風の音と強さ。誰もいない避難小屋に女性が先に入った。

小屋に入ると風もなく別世界。風圧に負けないようにドアを閉める。風の轟音だけは聞こえる。
荷物を軽くするために早めのランチとした。ラーメンを作り、おにぎりと食べる。
う〜ん、体が温まる。

無線機を持って小屋の表に出た。先ほどよりさらに風がきつくなっている。
鳥取側からの雲が山頂で止まってガスの中。展望を楽しめないのは実に残念。

FM430MHzで東床ノ尾山のJN3IRC(丹波のたぬきさん)さんとFM430で繋がったが、轟
音で聞こえないし手も口もが寒くて動かない(^^;)。一旦避難小屋に入り、気合いを入れ
て避難小屋横に回り込み、風を幾分かよけてQSOできた(^^)v。

D-STARもテスト。六甲RPT(直線距離92km)には問題なくアクセスできる。
生駒RPT(直線距離130km)には繋がったり無理だったり。CQを出したが応答なし。

男性が1人登ってきた。鳥取側から登ってきたらしい。
そして次の男性5人グループが登ってきて、食事タイムのようだ。女性は下山していった。

山頂の天候の回復は見込めそうもない。本当は山頂から少し南下して、地形図のCa1212m
に行く東進路をとる予定だったが、風とガスだし、ピストンでの下山に切り替えた。
雪の上には僕の足跡だけだったルートが複数になっているところから、先ほどの5名パー
ティは大段ヶ平から来たようだ。

山頂から下山途中1400m付近(古生沼あたり)の風の弱いところで、六甲西430RPTを経由し
生駒430RPTでCQを出すと、JJ3GAAさんがモービルから応答してくださった。
これで氷ノ山からも小さなハンディー機のID−92さえあれば、D-STARで日本中にも
世界中にもアマチュア無線でアクセスできることがわかった(^^)


再度FM430MHzで東床ノ尾山のJN3IRC(丹波のたぬきさん)さんとFM430で繋がった。
IRCさんとQSOしていると先ほどの5名が下山していった。
無線が終わってから僕も下りていく。

神大ヒュッテのところで休憩されているようで、また僕が先行となり1人となった。
朝と違い気温が上がったのと複数に踏まれて雪が腐ってぐちゃぐちゃの部分が増えてよく滑る。
大段ヶ平まで下りると晴天 大段ヶ平からの鉢伏方面の景色
12:00
大段ヶ平まで下りると晴天。なんとも悔しいが、氷ノ山ではよくあることだ。
「ここは晴れてるのに山頂は展望なしでしたか・・・帰ります」とデリカの男性は登らず
帰るとのこと。「お気をつけて」
他にも車が3台ほどある。朝見たデリカもまだあるが主はまだ戻っていない様子。どのルートを
登っているのだろう。事故でなければ良いが。

車のIC-2820DGで、D-STARで六甲RPTにCQを出していると、デュアルワッチしている430FMで
JL3IXW(やまあそさん)さんからのコールが聞こえたので、急いで応答。
宍粟・養父境界にある量見山の尾根を歩き峠あたりにいて今からランチタイムにするらしい。
寒い上にヘロヘロだとか。こっちの雪の山頂の雪と強風に比べるときっとマシだろう。

大段ヶ平から、D-STARでは生駒RPTは無理だが六甲RPTはアクセスできることがわかった。
頂いた水ボトル「氷ノ山」
男性が車に近づいてきて「これ、私が作っています。宣伝の意味もあり、1本どうぞ」と
「氷ノ山」というラベルの2リットル入り水ボトルを頂いた。「あ、ありがとうございます」
他の車の人にも配っておられた。ボトルには養父市の「マルタ総菜株式会社」とある。
(水に気を取られていて駐車地点に金色のストックを忘れてきてしまった・・・(;;))

大段ヶ平を去る頃に、抜いた5人パーティーが下りてきた。この3台のうちの1台だった。
横行林道からの秋色の景色 林道途中に名水「ぶなのしずく」
今日はたった9100歩。疲れてもおらず、温泉も寄る気が無くなった。
帰りは地道で9号線経由、和田山から先週もみじ三山に行った経路で、IRCさんの
家のそばを通り、16時に帰宅。氷ノ山の冬モード開始お手軽登山だった。
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