【兵庫】氷ノ山でフィールドデーコンテスト


【山 域】 兵庫県:氷ノ山
【日 時】 2009年8月1日(土)〜2日(日)
【コース】 大段ヶ平−大屋町避難小屋
【メンバー】JL3OAP局・JI5LWZ局・わーさん・矢問
8月1日の21時〜2日の15時まではJARLの「フィールドデーコンテスト」
無線機やアンテナをかついで、多くの無線家が日本中の山から声を出しにぎやかになる。

山でよく交信しているOAPさん、そして四国からLWZさんが氷ノ山にサービス運用に行くと
のこと。無線免許勉強中のわーさんも参加。大屋町避難小屋からの運用予定らしい。
LWZさんには移動用のアンテナを作っていただいたが直接お会いしてお礼を言いたい。
天気が悪くていたるところに注意報や警報が・・・。とりあえず大段ヶ平まで行ってみる。

朝、6時過ぎに家を出る。中国道宝塚付近で天理移動中のJO3DINさんとD-STARでつな
がった。APRSでも発信しているので、やまあそさんがGoogle地図で見てくれたらしく
「いまどこどこ走行中だね」とメールが来た。やまあそさん付近は雷が鳴っているらしい。

山崎ICで下りて29号線を北上。これまたOAPさんがGoogle地図を見て430MHzFMで
コールして下さった。わーさんとLWZさんを乗せてお昼前には大段ヶ平に着く予定との
こと。「一足先に行って待っています」と応答。これぞ、本来のAPRSの使い方!
ソーメン滝の水量はすごい
マンガ谷のソーメン滝は雨後で、今日も吹き出している。
途中のコンビニで食料補充。ボーッとして走ってたので「やまめ茶屋」から林道に入って、
ダート道をしばらく行ってから「あっ、これじゃ通過できない地点がある」と思い出し、
横行渓谷沿いの道へと方向転換。

9:30
大段ヶ平。3台の無線局がアンテナ群を立てている。2局はLWZさんやMXFさんと同じ
三木クラブの方らしく、昨日から来ていたとのこと。JM3GDEさんとJN3EIFさん。
JN3EIFさん JM3GDEさん
その奥にアンテナを1つ1つ立てている局長さんが、JR3KQJさんでコンテスト運用では
その名を知られている方で、今日も「全バンド運用」のためのアンテナ設営とのこと。
JR3KQJさん
アンテナの立て方、アースの取り方、発電の仕方、電波のかぶり、パイルアップ、QSL
カードの事などいろいろ教えていただいた。
アンテナ群を人の手を借りずにどんどんと手早く立てていく技術にも驚いた。
モービルからはD-STARでかろうじて六甲西RPTが反応。大段ヶ平では1150m位
あるけど、山々が邪魔しているようだ。
「山頂からはハンディー機で過去に届いた。大屋町避難小屋からならいけるかな。」

11:50
OAPさん達3人がOAP号で到着。JI5LWZさんと初アイボール。握手での挨拶。
やはり登山でも沢登りでも達人である高松のLWZさんは、四国から本州へとリグや
アンテナ、バッテリーを積んで午前3時過ぎから自転車でやってきたという。
この天候の中を!! やはり超人!

3名は予定通り大屋町避難小屋へ行って運用するとのこと。
僕は夕方まで同行し、夜は車に戻る予定として、しばらくしてから追いかけることにした。
ただ、土砂降りで戻れそうもなくなったときの事を考えてシュラフも持参。
ガスに包まれた登山道 森の妖精・ベニテングダケ(毒)かな
12:20
リグ3台(ID-92、VX-8、VX-5)やアンテナ、飲料・食料、ランタンなどをザックに詰めて
10数分後に3人の後を追う。ガスが立ちこめていてブナ林も薄暗い。
「この登山道は去年の11月に通ったなぁ」と思い出しながら歩く。
その前の2006年の秋にMICKEYと歩いたときはまたトイレが工事中だった。

今日は気温が低いのでこの登りも僕にとってはありがたい。
小屋の手前で、重い多くのバッテリーや八木アンテナを持ってゆっくり登っておられた
LWZさんを追い抜いて先に行くことにした。
LWZさんの自作の12エレ2列
12:40
大屋町避難小屋。わーさんやQAPさんが窓を開けて下さってる。
小屋の寒暖計は15℃を示している。じっとしていると肌寒い。

LWZさんが自作の12エレ2列のアンテナを組み立てられ、運用チェック。
わーさんはもうアルコールで良い顔色に。みんなでの楽しい会話が始まった。

男性が1人登ってきた。アンテナポールがザックの横にくくりつけられている。
山頂避難小屋まで行って430MHZ帯のCWを運用するとのこと。

OAPさんとわーさんは氷ノ山が初めてのLWZさんとともに山頂までを空身でピストン
してくるとのこと。ガスで展望はないだろうが、腹ごなしとか。僕は留守番をする。

「ID-92」でD-STARを試す。六甲西RPTに反応したので生駒RPTにカーチャンク。
門真移動のJO3PBIさんが応答。このお盆に氷ノ山に登ってD-STARを試すとのこと。
次に六甲西RPTにアクセスしてゲート越えでWTC1200MHzのレピータにD-STARで
カーチャンクアクセスすると吹田のJM3GWEさんが応答してくださった。
先月の池田市での関西ハムフェスティバルでもお会いした局長さんだ。
430MHz帯のリグで1200MHz帯の局長さんと交信できるのもD-STARのすごいところ。
「VX-8」でのAPRS/大屋町避難小屋にて
「VX-8」でAPRSの送信を試みた。大段ヶ平では全く無理だった。この小屋でも最初は
うまく届かなかったが、アンテナを換えてみたらうまくいった。Google地図でやまあそさん
がそれを見てくれたらしく、おいしそうな抹茶の写真メールが携帯に来た。
その5wでのVX-8からのAPRS電波をどのデジピータもしくはi-gate局がキャッチして
くれたのかGoogle地図で確認すると生駒市の「JF3MTW-5」のi-gateだった。すごい!

18:45
まっ暗にならないうちに、僕は小屋を後にして大段ヶ平へと向かう。もう薄暗い。
ガスの薄暗い登山道は不気味。ガサガサと音がする。鹿があちらこちらにいるのだろう。
鹿の群れが登山道にいて「わっ!」「ピー!」お互いに驚いた。大段ヶ平に着いたら完全
に日が暮れた。雨も降らないうちに戻れた。

19時過ぎに小屋のLWZさん、そして自宅にいるやまあそさんとQSO。
21時のコンテスト開始から22時まで、車内でテレビを見ながら7局にサービス。
22時からはすごい雷と雨でアンテナを短いホイップに換えた。
144MHzで福井県の移動局との交信を最後にして、雷を気にしながらテレビで紛らす。
50MHzはモールスがかぶってきて交信不能。24時から3時半まで寝た。

8月2日
朝4時過ぎから144MHzで4エリア(鳥取)、5エリア(徳島)、0エリア(長野)等の6局に
サービス。みなさん山の上からの無線運用で、昨夜の雷にはアンテナを上げたり下げたり
リグへのコードを抜いたりと大変だった様子。
氷ノ山の三の丸(鳥取県側)からのJI4HKAさんとは何度か過去にも山から交信している。
今日は430MHzと144MHzの2バンドでサービスした。やはり昨夜の雷が怖かったとのこと。
天気が回復しだした ガスがどんどんはれていく
明るくなり食事にして、山頂方向を見ると晴れ間が出ている。
横の車でサービスされているJM3GDEさんやJN3EIFさんと車外に出て歓談。
JM3GDEさんやJN3EIFさんたちはまだ頑張って運用されるとのこと。
7時過ぎに避難小屋のLWZさんと交信し、7時半にここを出発し帰宅すると伝えた。


途中の道の駅でとれたて新鮮の朝市があったので、いろいろ沢山買って帰路についた。
中国道・加西SAで本当は氷ノ山に来るはずだったJP3MXFさんとQSO。
天気が悪いので一緒の予定だったJA3KNNさんともども今回不参加にしたらしい。

家には11時前に着いた。車を洗い靴を洗い、22局の交信ログ入力と後片付け。
2日間のフィールドコンテスト。サービス運用しただけだが、いろんな事がまた学べた
2日間だった。

土曜から日曜にかけての22時から夜中の3時過ぎまで雷がひかり、すごい雨が降ったが
行動中の時間帯は傘も雨具も全く不要のガスのみだったのはラッキーだった。

OAPさん、LWZさん、わーさん、お誘い下さってありがとうございました!
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