【兵庫】氷ノ山は秋の気配
【山 域】 兵庫県:氷ノ山 【日 時】 2009年8月29日(土) 【コース】 親水公園−氷ノ山越−氷ノ山−大平頭避難小屋−大久保−親水公園 【メンバー】矢問単独 |
今月はめずらしくまともな距離を歩く山行をしていない。 去年から行きたかった不動谷から氷ノ山への沢登りに行こうと、前夜に出る。 中国道の加西SAで車中泊しようと車中で映画を見てると沢の師匠から「明日なら一緒 に溯行できるよ」と携帯コールがあった。「もう加西まで来てるのですよ・・・不動谷は 直登すれば4級、巻きつつ2級の沢。天気も悪いし1人だし、巻きつつ行きます」と。 翌朝、福崎で高速を降りると「割引950円」と出た。ここから播但道に入る。 親水公園には僕の車のみ。登山届けを出して、体操しながら溯行開始の準備をしていると 「あっ、大事な溯行装備が足りない!」ここまで来てなんてこった・・・。 不足装備で1人では沢を溯行すべきではない。無謀といえる。仕方がない。 登山装備に切り替えて、登山だけでもして帰ることにしよう。くそっ。 |
不動谷の入り口・・・ |
7:30 出発。沢登りから登山になり気分はダウン。うっすら曇っている。 今日、溯行するはずだった不動谷を左手に見つつ進む。去年の8月に布滝谷を溯行した祭 に下った登山道ルートの登り。今日も登山道から布滝を覗きに行くも木の葉で見にくい。 昨日は雨が降ったようで湿度が高く蒸し暑くて直ぐに汗が出だした。不動滝ののぞける所 からも木の葉でチラッと見える程度。「本当は今日はあの谷を溯行してたのになぁ・・・」 |
地蔵堂の内部 | 中央の左の像が閻魔様? |
8:00 地蔵堂。やまあそさんから「閻魔さんを見てくること」とメールが来てたので中に入る。 中央左にやまあそさんのご指定の閻魔像があった。四頭身くらいの頭のデカイ像。 「天気も良くないし、水量も多いし、今日は沢登りをせずに正解じゃ!」と言われた感じ。 |
ブナ林は気持ちよい | わき水「ひえの水」 |
木地屋敷跡の手前で不動谷の右俣に落ちる支流をまたぐ。木地屋敷の人はここの水を生活 に使っていたのだろう。ここからは、細いながらも綺麗なブナ林が斜面に広がる。 わき水「ひえの水」でのどを潤した。いつも冷えていてウマイ水だ。 |
氷ノ山越避難小屋 | 今朝の氷ノ山越 |
8:55 氷ノ山越避難小屋。蒸し暑いので外のベンチで朝食(〜9:15)。 無線機VX-8でAPRSを試したが、どこにも届かないようだ。 ガスが出てきた。天気予報は昼から回復のように言っていたが、気圧が落ちてきている。 雨が降らないまでも、これでは回復は見込めそうもない。 ブナの原生林地帯もうっすらとガスで覆われ出した。 登山道から山頂避難小屋が見えるが、山頂もうっすらとガスっぽいのが確認できる。 9:50 仙谷口。標高が上がり吹く風が冷たく感じる。涼しいとバテた体が元気を取り戻す。 こしき岩を過ぎて左を注視しつつ進む。今日溯行予定だった不動谷の左俣を詰めればこの あたりに飛び出してくる予定だったのだ・・・。クサイチゴが赤い実をつけている。 |
山頂への最後の木道 | 氷ノ山 山頂1,510mにて |
10:05 氷ノ山 山頂1,510m。誰もいない静かな山頂。 うっすらガスがかかっており展望がきかないのが残念。じっとしていると寒い気温なので、 雨具をはおった。気圧はさらに下がり傾向。天候はしばらく好転しないと見た。 |
家でも見られるGoogle地図での位置情報 |
無線機VX-8でAPRSを試す。直ぐに反応。Google地図にもう反映しているだろう。 (受信してくれたのは四国・香川県のI-GATE局だった。電波は良く飛んでいる) しかし、無線機のGPSは、時計の高度計のように気圧による補正が出来ないので、ここ の標高は1510mなのに、1540m〜1575m位まで低気圧の気圧変動でうろうろ表示する。 家でGoogle地図を見ているMICKEYには正しくない標高で表示されるということだ。 430MHzFMで奈良県御所市の金剛山のJH3JFFさんのCQに応答しQSO。 無線機ID-92でD-STAR。生駒、有田、六甲のレピータの声は綺麗に聞こえるが、5Wで 届くのは六甲。六甲430経由で生駒430にCQを出すと、吹田のJM3GVHさんが応答し て下さったのでQSO。土曜日の六甲経由はやはり違法局の抑圧を受けぎみだ。 男性2人と女性1人のパーティーが登ってこられた。神戸から来たとのことでご挨拶。 ガスがなくて、展望がきく日なら大山までも見える山頂なのに残念な天気だ。 11:10 ピストンではおもしろくないし、東尾根回りも数回してるし、久々に北尾根へと進む。 天気も回復しそうもないので、大平ノ頭まで行って下山予定とし、回復しそうなら久々に 鉢伏山まで行く心づもりをして、神戸からの3名の方に挨拶して出発。 氷ノ山越へと下りはじめると、男性やご夫妻連れ、10人強のグループとすれ違った。 山頂避難小屋はにぎやかなランチタイムとなるのだろう。 やまあそさんから無線でなく携帯コールが入った。無線機を忘れ自転車で走行中らしい。 少し霧雨が降り出した。 |
滑りやすいところにロープ | 膝にこたえる丸太階段 |
11:45 氷ノ山越非難小屋。複数名が休憩されている。僕はそのまま通過して登りに入る。 霧雨も止んで蒸し暑い。のどが渇く。赤倉頭の登り口へ行くまでのロープのある下り地点 はとても良く滑る。下ったと思ったら今度は天狗岩・赤倉頭・布滝頭方面への登りだ。 冷たい風が吹く時は元気がス−ッと出るが、風が止まり蒸し暑くなると急激にバテる。 去年の夏、布滝谷を溯行して飛び出した地点を通過し、大平ノ頭方面へと進む。 |
大平ノ頭避難小屋 | 小屋の内部 |
12:40 大平ノ頭避難小屋。「ふ〜っ、疲れた。昼食にしよう」 無線機でラジオを聞きながらラーメンを作りおにぎりを頬張る。 パラパラと小雨が降り出した。天気悪いし、鉢伏まで行くのはやめてここから下山しよう。 食後のコーヒーを作り、小雨が通り過ぎるまでゆっくりラジオを聞きながら休憩する。 小屋の中の「小屋使用者ノート」を見ると、2年前の5月に宝塚の知り合いの名もあった。 13:35 雨も上がったので出発。ガスが風に乗って飛んでいる。 ムシカリの木に沢山の黒い実が付いている。 ホードー杉への分岐地点。この杉は以前に見たし、小雨が来そうなので今日はパス。 ロープや土止め丸太はあるものの、なかなか滑りやすい下り道が続く。 枯れ葉の下り斜面にひときわ目を引くこぶしほどある白いキノコ。ドクツルタケだ。 |
大久保への踏み跡道 | パイプ沿いに左岸を歩く |
13:50 大久保への下山地点。 あまり使われていないためか、草が伸びていて土部がほとんど無く、細い踏み跡程度。 周囲はもうススキの穂が沢山出ているススキ地帯。トンボも沢山飛んでいて秋の気配。 右が植林帯、左は自然林という感じの道をドンドン下る。 沢にぶつかる。道がない・・・と探していると、導水パイプ沿いに沢際左岸を歩くようだ。 14:15 舗装路にでた。あとは大久保の集落へと歩くのみ。アスファルト道は疲れる。 霧雨が降り出した。雨具の上着だけはおったが、またすぐに止んだ。 「親水公園への近道は無いのかなぁ・・・」と地形図をながめたり、右の山裾周囲の集落 の家の路地をのぞいたりしつつ、結局は今朝車で通った道まで来て、氷ノ山林道をえっち らおっちらと緩やかな登りを歩いて公園まで歩くことになった。 |
「万灯の湯」 |
14:50 親水公園。朝は僕の車だけだったのに、渓流釣りの人の車が4台ほど。釣れたのかな。 去年の8月の布滝谷溯行後に寄った「万灯の湯」は石油高騰のあおりで閉鎖されていたが 今月2日から再開していた。冷えたお茶もおばあちゃんの漬け物も、マッサージ機も無料。 ゆっくり汗を流し、帰路は北近畿豊岡道を走り、舞鶴道へと入るコースで帰る。 その舞鶴道で、北上してくる丹波のたぬきさんご夫妻の車と、南下している僕とが無線で 交信しながらすれ違うことができた。これもモービル無線のなせる技かな。 宝塚が渋滞らしく、三田西ICで降りて自宅へと向かい18時半着。久々に良く歩いた。 |
本日のルート |
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