【丹波】高源寺から岩屋山(718.3m)
【山 域】丹波・岩屋山(718.3m) 【日 付】2006年11月25日(土) 【コース】高源寺−三重の塔−冒険コース−東屋−岩屋山 (ピストン) 【メンバー】矢問、MICKEY |
奈良の笠捨山に前夜泊で行こうと思ったら、天気が下り坂とか。それなら北の若桜駒ヶ岳 をと切り替えると、曇りらしい。丹波あたりが晴れのようで、岩屋山に向かうことにした。 のんびりしていると、もう9時ではないか!「もっと近くにしたら・・・」とMICKEYの声。 国道176号線から水分かれを経由して県道7号線−国道427号線で青垣町の桧倉へ。 上を見上げるとハングライダーが沢山飛んでいる。大きな赤白の鉄塔。あれが岩屋山だ。 「三丹一・かえでの名所・高源寺」というノボリが道路沿いにはためき、国道沿いの真っ 黄色に色づいた大きなイチョウの木のそばの臨時駐車場に停めた。 知らなかったが、ここは天目楓の名所らしい。紅葉までも楽しめるかも。 |
高源寺から山頂を目指す | 天目楓の紅葉が素晴らしい | 頭上を見ても紅葉 |
11:40 駐車場から高源寺へ向かう。駐車場は無料で地元のおじさんが「今日は先週よりも数段 良い色づきで、赤も黄色も最高だよ」と。予期しなかったプレゼントのように嬉しい声だ。 参道では真横の畑からとった野菜を安価で売っていたり、ご高齢のおばあさんがタクアン や漬け物を売っていらっしゃる。人もそれほど多くなくのどかで心が落ち着く紅葉の参道。 民家を過ぎ、露店が並ぶ。寺に入るところで「入山料」300円がいる。 そこまでの参道のプロムナードでいつになく気持ち良く払えた。 寺にはいると素晴らしい楓の紅葉で真っ赤な参道。 「素晴らしいね〜。人もそれほど多くないし、こんなに綺麗な紅葉が見られるなんて!」 「いや〜、ホント。太陽光で参道の周囲の楓が赤いステンドグラスのように美しいなぁ」 寺をのんびり散策していると三重の塔のところでもう正午になった。 |
石仏の点在する登山道 | 苔むした石と岩がゴロゴロ | 大きな岩壁に囲まれる所 |
12:00 三重の塔の横から登山道が始まる。「岩屋山頂まで2800m・約2時間10分」と道標。 無線機のワッチを開始しつつ、左へのびる石仏の点在する登山道を進む。 5分も歩くと幅広の林道っぽい所に出て右へ進むと2分ほどでまた細い登山道となる。 ご夫婦が登っていた。挨拶して抜いた。僕たちは暑くてTシャツ1枚になった。 このルートが「冒険コース」と呼ばれているルートだ。4本丸太の古い橋を渡り、岩がゴ ロゴロの道を進むと、倒木と落ち葉でルートがわかりにくいが、テープが時々ある。 そのテープたるや背の届くところではない。「雪の頃のものだろう」 「ドドドドーッ・バタバタ〜」と大きな音に驚いた。MICKEYの目の前を大きなキジが 走り飛び去った。下にいた僕は猪でも走り抜けたのかと思ったほどの音に聞こえた。 右の岩肌が出っ張っている所を慎重に通過すると、垂直の岩壁に囲まれた急な登りとなり、 一旦右の岩壁を巻くように下り進むと、7段の木のはしごがある。ここからしばらくロー プがある急な登りとなる。 |
山肌もシブイ色の紅葉が美しい | 林道に出た |
12:40 「うわ〜、良い展望よ」とMICKEYの声。左下に寺が見え、右の山肌は紅葉で輝く。 傾斜がきつくなる。48分に、たぬきさんのコールが無線機から聞こえた。即座に応答し たが、「のちほど」と言う声が聞こえたものの、こちらの声は届かないようだ。 男女6人グループが下ってきた。「ここの登りはキツイでしょう」と僕の汗と息づかいを 見て言われた。「低山ながらなかなかですね」と応えた。 |
東屋の横からの展望 |
下には真っ赤な寺の楓が見える | 今から飛び出すハングライダー |
12:50 林道に出た。なんの道標もテープもないので、林道から逆にこの取り付きはわかりにくい。 少し進み左へ登ると東屋があり、ハングライダーの出発点になっている(地形図 P637m)。 直ぐしたにも出発点がある。ここからは素晴らしい展望が広がる。下の燃えるような赤い 紅葉の高源寺も見える。 4機ほど優雅に飛んでいる。「私も一度やってみたい!!」とコワイ者知らずのMICKEY。 「僕はごめんや〜。地に足つかずいつ落ちるか分からないし・・・」 13時にまたたぬきさんからのコール。雑音で聞き取りにくい。やはりこちらの声が届い ていないようだ。「残念だなぁ。もう1時だし、最終コールかもしれないな・・・」 NTTのアスファルト道を進み山頂へ向かう。ぐるっと回る手前で山肌を直登した。 |
赤白鉄塔と青空 | ここが移設された三角点 | ここで遅い昼食にしよう |
13:10 西から赤白鉄塔に着いた。これが出来たときに三角点は山頂から9mほど移設されたとか。 展望も良かったらしいが、南側だけの山並みが見えるが、その他は木の間から少ししか見 えないほど木が成長している。 三角点を探しかけると無線機にたぬきさんからのコール。まだ下山されてなかったのだ。 「篠ヶ峰山頂にいます。岩屋山の鉄塔も良く見えていますよ〜」とのこと。 ここから南に直線距離で10kmだが電波状態は今ひとつ。この山もよくご存じで、三角 点の位置を無線機で誘導して教えて下さった。鉄塔の北へ行くとあった。 三角点の横には基本測量の「大切にしましょう三角点」と白杭があるが、その文字は赤白 鉄塔に向かっている。まるで自分の定位置をとられた鉄塔に向かって三角点が吠えている ようにも見える。「ここで遅い昼食にしよう」今日は簡単にインスタントのうどんにした。 |
岩を巻いて通る | 高源寺の三重の塔が見えてきた |
13:55 「あの紅葉をもう一度見たいわ」「下山は観音堂コースで東の小倉へ下る予定。でもあの 美しさは僕ももう一度見たいし、今日はピストンにするか〜」と急遽変更して下山開始。 |
赤く色づいた葉も美しい | 黄色く色づいた葉も美しい | 墓石上に立つ仏像 |
14:45 高源寺に着いた。人は先ほどより減っている。青空も曇り空になり紅葉がさきほどほどは 映えないが光の加減がかわってまた風情がある。赤も黄色も本当に鮮やかだ。 MICKEYは「目に焼き付けておくわ。素晴らしい紅葉の穴場よね」と満足そう。 露店で鯛焼きを食べ、ピリッと辛くておいしい「あざみ菜漬け」を買って帰った。 帰路で国道176号線沿いの柏原駅付近(16:00)を走行中に、たぬきさんのモービルからの コールが僕のモービル無線機に聞こえ、挨拶をした。 そのあと「今聞こえていたのはだっちゃんのコールサインじゃなかった?」とMICKEYが 言うので僕からコールすると、書写山から帰宅されただっちゃんがご自宅で応えてくれた。 ここらあたりは、丹波のたぬきさんやだっちゃんの庭のような所だ。 「出発時はもっと近くにしたらいいのにと思ったけど、来て良かったね」とMICKEY。 紅葉に満腹となり、ハングライダーの雄姿を見られ、本当にいい山行となった。 |
本日のルート |
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