【京都丹波】南丹市・地蔵杉 898.8m


【山 域】 京都丹波・南丹市/地蔵杉898.9m.
【日 時】 2010年4月17日(土)
【コース】 美山町豊郷・西川/岡本橋〜洞谷川林道−Ca686m
      −Ca771m−地蔵杉−吉谷源流−洞谷川林道
【メンバー】MICKEY・矢問
今日は晴れ予報。5時に起きたが、行き先検討やワンコの散歩で7時に家を出た。
行き先は、長老ヶ岳頭巾山の間にある地蔵杉(地蔵山)に行くことにした。

美山町に9時過ぎに入るとなんと雲が厚くなり雨が降り出した。予報はハズレか・・・・。
岡本橋のたもとの民家の間の細い林道に入り、ふくらみに駐車して雨が止むのを待つ。
このふくらみの横の斜面にも軽トラが登れる細い林道がある。
それを利用して尾根に取りつこうと考えた。
9:20
晴れることを期待しつつ霧雨になったので出発。その斜面の林道を入ると祠とお地蔵さん。
この林道はどこまで延びているのだろうか。霧雨は止みつつあるが気分はまだ上がらない。
その前の尾根に取り付くつもりが、昨日からの雨でズルズルでMICKEYが却下。
谷を少し入り斜面が滑りやすい左岸尾根より、植林で登りやすそうな右岸尾根に登る。
標高差40mほど登れば支尾根に乗れた。そこにはツヅジが咲いていた。
尾根筋は楽に歩ける。「今日はどうも膝が痛いわ・・。車で待とうかな・・・」とMICKEY。
荷物をほとんど僕が持つ条件で、ついてきてくれることになった。
霧雨はやんだが、今日はとても気温が低いし風がとても冷たい。
植林部分が終わると自然林で気持ちの良い尾根に大変身。ブナも少しずつ出だした。
ブナシメジが沢山ある。わからないキノコもある。
Ca771mを過ぎ、進路は南に。岩山があり登るが一旦下りて右から巻いて尾根筋に戻る。
右下には沢筋が見える。(帰路にその沢筋を通ったのでこの位置も上に見えた)
「日帰り沢登り」に載っている、吉谷の沢登りルートの源流部だ。
台風後の倒木なのか、沢にも尾根にも所々で倒木が待ち構えていてそれが玉に瑕。
高度が上がるにつれブナがどんどん増えてくる。「いい雰囲気ね」とMICKEYからも声が
出るくらいの雰囲気になった。
「かわいいね!」尾根筋に沢山あるイワカガミの花も少しずつ咲き始めている。
僕は斜面をトラバース気味にブナ林を楽しみ、MICKEYは尾根筋のブナ林を楽しんだ。
長老ヶ岳方面の展望が開けた。支尾根から主尾根に乗って進みつつ、右からの支尾根を
見ると植林の尾根。今日登ってきた尾根の方が断然綺麗だと思われる。

山頂までもうあと100m位という所で、京都の飯森山791mからCQを出されているJM3AVI
さんに応答。登り途中で、息が切れて呼吸が乱れつつのQSOで失礼してしまった。
12:20
山頂についた。展望は良くないが自然林の良い雰囲気。
三角点で記念写真を撮り、無線機でAPRS送信。
(何度すれども反応がなかったが、帰宅してグーグル地図を見てみると表示されていた。
 西宮IC近くのJF3UYN局のI-GATEがこの発信をキャッチして下さっていた)

人の足音。「かねちゃん、お久しぶり!」かねちゃんは仏主側から登ってきたらしい。
向山でヒカゲツヅジオフをしているJN3IRCさんを無線機でコールすると応答あり。
少し遅れて観音堂からの逆ルートで登っておられるJN3DQKさんともつながった。

かねちゃんはおにぎりを行動食としてほおばってすぐに移動開始。
「気をつけて〜」と別れた。僕たちは火を使ってゆっくりとランチタイムにした。
今日は時々陽がさす程度ですっきり晴れないのが残念だが、山で食べる食事はおいしい。
13:25
さて、下山路は尾根伝いに林道に下りるつもりだったが、沢登りルートのそばを通る
「京都丹波の山(下)」に載っていた支尾根トラバースルートを使うことにした。
踏み跡もほぼないルートだが沢筋も見てみたい。(この選択が下山ルートの大失敗)
最初は沢筋へ下る綺麗な景色とミズナラなどの斜面の巨樹を見つつ下る。
水たまりにはカエルの卵がぎっしりと数珠つなぎ。まるで芦生の雰囲気の明るい沢筋も
あり「綺麗だなぁ」と言いつつ、右へ左へと飛び石で徒渉しつつ進めだのだが、台風や
崩落の倒木が目立ち始め、倒木越えに苦労させられ、さらには地形図には現れない
起伏が多く、細い枝沢越えが何度もあり、登ったり下りたりの繰り返し。実に疲れる!
なかなか読図も難しいトラバース気味のルートでもあり、お勧めしたくないルート。
しかもその斜面の登りも下りも昨日までの雨でズルズルと滑りやすい。
「ごめんMICKEY・・・」こういうルートを下山に使ったことを後悔しつつ進む。
最後の尾根に乗る手前はさらに泥状で滑りやすい斜面のトラバース。我慢の前進。
「あの尾根に乗れば楽になるから」と後続のMICKEYに伝える。
「最初からあの尾根を下れば良かったのに〜」とMICKEYから大ブーイング。
15:15
目的の尾根に乗るとテープも出た。踏み跡も所々にある。ここからは楽に進める。
シャクナゲの木も多いが、まだ花の時期には少し早い。
「地蔵杉」ではなく「←地蔵山」という道標が木に時々ぶら下がっている。

「やはり当初予定した尾根を上からこの地点まで下れば楽だったな・・」と後悔しきり。
沢が見えた。「徒渉できるかな・・・」上から見ると幅に心配だったが、少し上流の滑滝
の落ち口が狭くなっていたのでそこを飛び石で簡単に徒渉。

15:50
渡渉してほんの少し登れば林道。
登りルートは良かったが、下山路は選択の大失敗で前半の良さが帳消しになってしまった。
膝が痛かったMICKEYには申し訳ないことをしてしまった。

林道からは立派な滝も見える。林道斜面にはところどころヒカゲツヅジが咲いていた。
「この花も綺麗ね〜」とMICKEY。「向山はもっともっと沢山咲いているよ」と僕。

吉谷の沢登りルートのスタート地点を林道から見た。川床まで相当の高さがある。
しかし、あれだけの倒木が沢筋に現れることがわかった今としては、この沢登りルートは
楽しくないだろうと思われる。

林道途中にチェーンがはられていて車は進入できない。そこから先には民家が見えた。

16:30
「こんにちは」と集落の人と挨拶しつつ田植えの準備開始の田を見ながら車に戻った。
ラジオでタイガース戦を聞きつつ帰路に。負けた・・・・。

どろんこの靴を洗っていると、大学時代の同級生であるBAKUさんから「明日、鈴鹿の山に
行きたい。予定が空いていたらつきあって〜」とメールが来た。
二日連続の山行も久しぶりだが、BAKUさんとの山行も久しぶりだ。

本日のルート
この1つ前の記録は「【奥美濃】残雪の野伏ヶ岳1674m」の記録です