【北摂】剣尾山から横尾山/北面からのルート
【山 域】 大阪府と京都府の府境:剣尾山から横尾山/北面からのルート 【日 時】 2010年1月30日(土) 【コース】 亀岡市畑野町土ヶ畑−畑野住宅地−マムシヶ原−笠山719m −剣尾山784m−横尾山784.9m−P716m −P701m・171番鉄塔−Ca628m−畑野町土ヶ畑 【メンバー】矢問単独 |
もう何十回と登っている剣尾山。しかしいつも大阪側からいろんなルートで登っている。 「北の京都府亀岡市側から登ったよ〜」とやまあそさんからメールが来た。 北からのルートや横尾山からさらに西へは「また今度」とまだ実現していなかった。 今日はやまあそさんは剣尾山のすぐ北にある金山に登るようだ。 相棒が風邪で、今日は山に行かないという。「困ったときの剣尾山」北から登ってみよう。 大阪側の登山口へは車で25分。今日は北側へ回り込むので35分かかるが近い山だ。 |
やまあそさんが渡った橋が見える | ひな壇の住宅地は木がぼうぼう |
9:50 畑野町土ヶ畑(ドンガハタ)の公民館に車を駐めさせていただいた。 やまあそさんがドンガバチョを連想させた地名。やまあそさんの足跡探し。 バス停でもある公民館から、田畑の続く小さな静かな集落の車道を東へ20分ほど歩く。 途中でやまあそさんが渡った橋があったが、ヤブコギを避けて「はたの台住宅地」まで歩 き、そこから南下し山道へと入ることにした。 畑野台住宅地のバス停は「土ヶ畑口」で1日に3本、土日祝は1本しかない。 住宅地に入ると最初は少し点在している住宅もすぐに整地したひな壇だけでそこには木が ぼうぼうに生えている。川沿いに南東に進路を変える。 |
細い沢の流れに沿って | しっかりした踏み跡が |
左手にコンクリートの水利施設の横から、川の左岸に渡り川沿いに歩く。左岸にも右岸に も炭焼き窯跡が点在していている。このあたりの木々も二次林のようだが、剣尾山の南側 である大阪側とはえらく違った雰囲気で、深山や高岳の麓のような雰囲気だ。 やがて、左岸側にしっかりした踏み跡になった。 やまあそさんが見つけた自然石の「界」 と掘られた標石が地面に埋まっている所(地形図を見ると横尾山へダイレクトに登れるル ート)を通過し、小さな沢を渡り左手へ。 |
「マムシヶ原」と古い道標 | 「マムシヶ原」と思われる湿原 |
10:40 「マムシヶ原」と古い道標があった。マムシが沢山いるのだろうか・・・・。 マムシヶ原という湿地帯は、いまやゴミが沢山流れてきておりやや荒れている。 やまあそさんはこの先の笠山コースの登山口から登ったようだが、すぐ横によさそうな 尾根があるので、逃す手はない。尾根から行くことにした。斜面を見ると倒木。それに 沿って鹿の足跡くらいあるはず・・・やはりある。鹿の足跡に沿って尾根へと登った。 |
金山が目の前に | 展望も良い尾根 |
尾根を登りながら振り返ると、いまやまあそさんが登っているはずの金山が眼前に大きく 見える。登りやすい尾根で山腹には松林が広がっている。 |
北風で木が斜めに | P719m/剣尾山8合目 |
『笠山コース』と合流するところがP719m。剣尾山8合目。「笠山」と呼ばれているらしい。 その向こうに剣尾山が見えている。一旦下って登り返すと剣尾−横尾の縦走尾根の見慣れ た「攝津・丹波 國界」と彫られた標石の所。ここから山頂は歩き慣れたルート。 |
山頂へは一旦下って | 「攝津・丹波 國界」と彫られた標石 |
ここで無線機をザックから出してワッチをしながら歩き出した。するとやまあそさんから のコール。しばらくQSO。今日の金山のルートもなかなか良いようだ。山頂直下に来る とトラックのコールサイン無し局などの混信が増えたのでファイナルとした。 6cm程の霜柱が土からぎっしりと出ている。ガシャガシャと踏んで登る。 |
剣尾山の山頂 | 山頂の祠 |
11:15 剣尾山の山頂。 先ほど沢山あった霜柱が山頂は陽の光でとけていてぬかるんでいる。 1人の男性が食事をされている。「こんにちは」と挨拶。祠の方まで行って戻り、岩の上 でガソリンストーブ「NOVA+」でお湯を沸かす。「ポカポカ陽気なのでメタは1個の半分 で良いな」すぐにお湯が沸いた。うどんにしゃぶしゃぶ用の薄い餅を入れる。 天気が良くて気持ちがよい。大阪側から4人グループと2人グルーブ、単独者。 11:40 山頂がにぎやかになってきたので、出発することにした。 但馬の瀞川山に登っているたぬきさん(JN3IRC)が僕をコール。しばらくQSO。 雪が多くて父たぬきさんとスノーシューハイクを楽しんでいるとのこと。鉢伏などのスキ ーヤーが多くて混まないうちに早めに下山するという。 亀岡の送信テストの局のブレイクも受けたが、トラック局で空きが無いくらいだ。 |
反射板のある石柱の所 | 深山がよく見える |
先ほどの標石の所まで戻り(12:00)、横尾山(二等三角点、標高784.8m)へ西進する(12:15)。 途中でも見えたが、ここでも深山が右手に綺麗に見える。 |
横尾山 784.8m | さて、ここから西進は初歩き |
D-STARでは生駒RPTの声がメリット5で聞こえるが、こちらからは届かない。残念。 横尾三角点からすぐ先にある分岐ではいつも南に下っていってたが、今回はやまあそさん が歩いた笹枯れしたさらに西進するコース。ここからは西へは初めてだ。 中庄谷さんの「低山ワールドを楽しむ」ナカニシヤの本では読んでいたが、あまりおもしろ そうな記述もなく今まで食指が動かず放置していたルートでもある。 ボロボロの黒いネットと鹿避けのネットとが続いている。南方向や西方向が大展望だ。 背の低いイバラがあって新しいズボンがひっかかる。またMICKEYに文句を言われそう。 P716mを過ぎて左手から登ってくる巡視路があった。これから行くP701m峰のところの 鉄塔は171番鉄塔のようだ。静かな落ち葉の気持ちの良い尾根筋だ。 |
落ち葉の絨毯 | 171番鉄塔・P701m峰から西方 |
13:05 171番鉄塔・P701m峰。西には大野山、周囲に見える山々も登ったことがある山々だ。 奈良県高市郡高取町からのCQ。JS3VRUさんだった。昨年11月に僕が須留ヶ峰でVRU さんが葛城山の時につながって以来だった。しばらくQSO。 |
静かな雑木林 | 良い感じの所が続く尾根 |
P701m峰から少し戻り北進して下っていく。広くて歩きよい尾根で、すばらしい雰囲気 のところが続く。「コーヒータイムにしよう」テルモスのお湯でコーヒーを作って飲んだ。 広い尾根筋といい、緩い谷間の雰囲気といい気持ちがよい。良く知る山域とは思えない。 剣尾山や横尾山の延長とは思えない、静かで良い雰囲気の雑木林の尾根だ。 |
右(東)の谷間へも下れそう | 峠道がある |
途中に「界」の石と峠があり左右にも行けそう。そのまま北進。 左の檜の植林は最近枝打ちされたばかりのようだ。鹿が大きな声で鳴いた。 下りばかりでなく緩い登りを2つほど登る。Ca628mあたりから東に下っても良さそうだ ったがそのまま進むことにした。フェンス沿いになり、そのフェンス沿いに進んでいると やまあそさんからメール。レストランで食事をしているとか。距離にしてあと1kmほど で車の駐車地点と知らせる。やまあそさんは金山へどこから登っているのだろう。 |
集落への谷筋か? | フェンスの先右手の旧道を下る |
13:55 金網フェンスが途切れた所から右へと古い道らしいものがある。 きっと集落への道だろ うと下っていく。2箇所ほど崩落しているところがあったが通っていける。 この道沿いにも炭焼き窯跡が点在する。 |
獣よけネットを開け閉めすると集落 | もうすぐ駐車地点だ |
右下には涸れた沢筋。集落が見えると目の前に獣よけネット。開け閉めして舗装路に出る。 大阪側から登ると行場や石仏などが沢山あるが、今日の亀岡側からはそういうものが無い ルートだが、剣尾山や横尾山に続く尾根の新しい魅力の発見が出来た気がする。 |
歩いてきた尾根を見ながら | 公民館のバス停 |
14:10 少し歩けば公民館。ちょうどハンディー機のバッテリー切れ時にやまあそさんからの コールの声。バッテリー交換するより、いそいで車のモービル機をオンして応答。 もうすぐ下山完了らしい。「いいルートの紹介をしてもらってありがとう!」と伝えた。 1日一本のバスも来てここで待機。「ふるさとバス・亀岡市」という小振りのバスだ。 15時前には家に着いて、山頂で泥が付いた靴を洗った。 近場で気持ちの良い時間を過ごせた。 |
本日のルート |
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