【兵庫】篠山市・三嶽から西ヶ嶽


【山 域】 篠山市 三嶽から西ヶ嶽
【日 時】 2008年10月12日(日)
【メンバー】矢問単独
【コース】 オオタワ512m−三嶽793.4m−西ヶ嶽727m
      −三嶽−大岳寺跡−水飲み場−おのぶの滝−オオタワ
丹波篠山の「丹波の黒豆」が先週解禁になった。
今日はそれを買いに行くのが目的だが、12年前の2月の積雪時にファミリーで登った
ことのある三嶽にも登ってみたい。あのころはラッキーもラッセル犬として頑張ってくれた
ことを思い出す。

今日はそれほど遠くないので、7時過ぎに家を出る。
篠山の市街地に入る手前の畑の周囲でも、黒豆の枝豆販売の露店が軒を連ねている。
帰路に買おう。今日はCQコンテストに参加している局が多いようでCQが出ている。
徳島県名東郡大川原高原(旭ヶ丸の北)から430FMでCQを出されているJI5GND局に
モービルから応答した。流石に相手の標高が高いので59で入感。県道301号を北へ進む。
説明板付き東屋 登山口はこの後ろにある
9:15
オオタワを出発。
平成5年の石柱はじめ、立派な説明板付き東屋や広い駐車場、トイレができていた。
12年前とは大きく違うオオタワ。左手(西側)のトイレのある駐車場に駐車。
栗が沢山落ちている 階段はどこまで続く??
三嶽は小金ヶ岳はじめ、多紀連山の峰々は東の筱見四十八滝から西へと連なる丹波篠山
修験道場の山として鎌倉時代から室町時代までは奈良の大峰山より栄えていたというだけ
あり、低山ながらアップダウンのなかなかキツイ山が連なっている。
いきなり土止め風の丸太階段から始まる。「今日はどうも右膝の調子がおかしい・・・」
沢山の栗の空が落ちている。ドングリも多い。なのに今年は兵庫県全域ではドングリ不足で
熊出没の注意報が発令された。鳥の声が多くて気持ちがよい。木の実拾いをされている
男性がいた。
鎖場 熊の足跡出現! 紅葉の始まり
鎖場の斜面を登ったところで「うわっ!」土に明確な熊の足跡! 「来ないでくれよ〜」
鈴をつけて歩き出す。一部、紅葉が始まりだしている。展望のきく尾根筋に出ると岩場で
ご夫妻が休憩されていた。三嶽の山頂のアンテナが見える。
東の小金ヶ嶽方面 行者堂
行者堂(石組)がある。地形図の鳥居マークの所だ。
すぐ下(南)に続く火打岩への道は12年前にファミリーで登ってきた道だ。
当時は真新しかった東屋も、下の杉林の薄暗い中に見えるがいまや古びている。
三嶽793.4m これから行く西ヶ嶽方面
9:50
三嶽。地蔵さんの石室を過ぎるとすぐだった。
12年前は雪の頃だったので全くイメージと違っていた。
方位盤のところで休憩されているご夫妻がいた。
アンテナ施設の記憶はない。こんなアンテナあったのかなぁ・・・。

ご夫妻から少し離れてハンディ−無線機を出して休憩。
430FMでコンテスト参加されている六甲山移動のJF3EPU局のCQに応答した。
D-STAR(ID-92)で六甲西のRPTに届いた。六甲西RPT経由生駒430RPTにCQを
出すと、京都のJA3SQIさんが応答してくださった。
昨日の八尾駐屯地でのアイボールの話題をQSO。
3名連れが西ヶ嶽方面に向かったかと思うと3分も経たないうちに戻ってきた。
大岩の横を通って・・ 急登が右膝にキツイ
10:15
西ヶ嶽へ向かう。急な下りから始まる。「うっ!」登りが始まると右膝が痛んで力が入り
にくい。7年前に三室山でラッセルの時に痛めた古傷の痛みが再発したのかも・・・。
山頂から少し行くととても展望の良いところがある。山頂よりも良いかも。
シャクナゲの木が多い。花の時期は綺麗だろう。
最後の西ヶ嶽への急登は右膝不調でストックに体重をかけて実にきつい登りとなった。
西ヶ嶽 727m 西ヶ嶽から三嶽をのぞむ
10:50
西ヶ嶽。727m。北側の木が切られていて、北と南の展望がきく。
東のさきほどの三嶽は岩に乗って背伸びしてやっと見える。
風がやや出ていてじっとしていると寒いくらいだ。
少し早いが、おなかも空いたので、みそ汁を作り、おにぎりを食べる。
ゆっくりとコーヒーを湧かしながら、誰もいない山頂で無線機を出した。

430FMでコンテストCQを出されている大阪府狭山町移動のJK3ZCR局に応答。
続いて奈良県高市郡移動のJQ3WKY局に応答した。
D-STAR(ID-92)では、六甲西430RPT経由WTC1200RPTでCQを出すと、吹田市の
JM3GWEさんが応答してくださり、続いて亀岡市のJA3QOSさんが応答してくだ
さった。 430MHzでやっていても1200MHzの局ともQSOできるのもD-STARの
優れものと言えるところだ。
2mでは奈良県吉野郡黒滝村移動のJN3KST局のコンテストCQに応答した。
鳥取のくらますを登っている、IXWさんやOAPさんをコールしたが応答なし。
まだ薮こぎ最中かもしれない。

12:05
三嶽へ向かう。急な下りから開始。しばらく行くと3人連れの方達が来た。
「西ヶ嶽はまだまだですか」「もうすぐですよ。すぐ先の急登を登ったら山頂です」
振り返って西ヶ嶽方面を見る 再度、三嶽山頂
12:30
三嶽。誰もいない静かな山頂となっていた。

くらますのIXWさんを再度コールするも応答なし。 まだ藪の中かな(^^;)
福井県今立郡池田町の部子山の西にある能楽の里牧場移動のJF9EDA局のCQに
応答。(去年10月に僕が能郷白山から応答した局で、その時は小浜市移動されていた)

千ヶ峰へモービル移動中のJN3IRCさん(丹波のたぬきさん)が、僕をメインでコールして
くださっていたのでQSO。午後から千ヶ峰行くなんてなんと元気な!!
東屋と簡易トイレ 西ヶ嶽方面が見える
12:45
下山開始。ピストンしてもおもしろくないので、ここからは南へ下り、大岳寺跡経由で
「おのぶの滝」を通ってショートカットでオオタワへと戻る予定とした。
大岳寺跡までは、12年前の2月の積雪時にファミリーで登ってきたルートだ。
しばらく下ると左手が開けて展望がよい。さらに下っていくと左手に岩場があり
そこからの展望は更に良い。ここからしばらく下ると今度は右手の展望が開け、
西ヶ嶽が見える。この先は展望はほとんど望めない。
大岳寺(みたけじ)跡 「水飲み場」の朽ちた立て札
13:25
大岳寺(みたけじ)跡。寺跡らしく石が点在している。
大峰からの登山の催促に応じず、吉野の山伏ら300人に滅亡させられた寺とある。

13:30
「水飲み場」の朽ちた立て札が落ちている。水場らしきものは無い。竹林がある。
ここからは右に南下していけば火打岩へと下って行ける12年前に通ったルート。
今日はここを左(東)へ進む。
ここが「水飲み場」? 間伐木が出だした・・・
地形図には波線があるが、いまは廃道同然の様子だがなんとかなるだろう。
1分もすると、「ここが水場」ともいえそうなお地蔵様と柄杓が置いてある。しかし飲め
るような水ではなく、ちょろちょろと地べたを弱々しく流れている程度の水量。
立派な老木 どんどんひどくなる倒木
ここからは涸れた沢沿いに下るのだが、最初は鹿の踏み跡でまどわされた。
沢沿いは左岸が比較的下りやすいが、伐採木や倒木で実に歩きにくい。
進めば進むほど倒木が多くなり、なかなか進みづらい。時々踏み跡らしき感じにはなるが
またすぐ消える。その繰り返し。最後に畑川を簡単に渡りそこを登ると県道だ。
県道に出ずに川沿いを進もうかと思ったが、どうせ道路にある「おのぶの滝」の道標も
すぐ近いので一旦出ることにした。

14:10
道県301号にでた。2分ほどで「おのぶの滝」の道標。ここから再度北向きの沢筋に。
道から下ると堰堤。右へと進む。しばらく行くとまた堰堤右から巻く。
進むものの道らしくなく薮こぎ同然。「ホントに滝はあるのかな・・・」
もう戻るのも面倒だ。ドンドンと北向きに進む。小滝がある。
小滝 曲がりくねった滝
「これがおのぶの滝なのだろうか・・」どんどん進むと虎ロープが出始めた。
「まだ奥なのか?」踏み跡なんて無いが、ロープが所々にあるのでそのまま進む。
くの字に曲がった滝。「これじゃないだろかなぁ」左岸ぎりぎりをロープ沿いに上る。
溝状のナメ滝 林の中のせせらぎ
溝状のナメ滝のようになる。穏やかな林の中のせせらぎのようになりになる。
「どれがおのぶの滝だったのだろう」もう滝の気配も無いので詰め切る前に右手に見え
はじめた道路に出ることにした。
「もう薮こぎは十分だな(^^;)。どれがおのぶの滝やら・・つまらない小滝ルートだった」
オオタワに着いた
14:35
鹿の足跡に従って斜面を登ると県道301号のガードレールのカーブミラーの所に出た。
5分歩けば駐車地点。空には青空が広がっていた。歩数計は12700歩と出ていた。

篠山の町はイベントでごった返していた。黒豆も一束500円から700円までまちまち。
篠山の町を抜けて、畑のところで家族総出で収穫してその場で束ねて売っている黒豆の
枝豆を4束買って帰路についた。今日はうまい枝豆が食べられるぞ!
本日のルート
この1つ前は「【大峰】かりがね橋から大天井ヶ岳」の記録です