【湖東】太郎坊宮から箕作山
【山 域】 湖東(東近江市)・太郎坊宮から箕作山 【日 時】 2008年11月23日(日) 【メンバー】矢問単独 【コース】太郎坊宮前駅・P−太郎坊宮−太郎坊山−瓦屋寺−箕作山372m −小脇山−岩戸山−十三仏−石切場−太郎坊宮前駅・P |
昨日は「丹波もみじ三山」の高源寺、円通寺、石龕寺と紅葉三寺を巡り歩いた。 今日は湖東のもみじの低山、太郎坊山から箕作山へ行こう。 箕作山は、月刊誌「山と渓谷」の今月発売された12月号にも載っている。 人が少ない時間帯に登ろうと家を朝5時前に出た。吹田から八日市へ高速に乗ればよいが 時間もあるし、高速代節約。大津のSAで朝食を食べ、大津ICで下りることにした。 大津SAで、最近できた滋賀守山のRPTにカーチャンク。反応するがなんか遅い感じ。 国道8号線で野洲市を走行中に8N3GENJI記念局(源氏物語千年紀記念局)のCQに応答。 「山と渓谷」には市辺駅方面からの時計回りルートが紹介されているが、車の回収もあり 時計の逆回りで行くことにした。(太郎坊宮の境内案内図) |
太郎坊宮前駅の鳥居から | 格好の良い太郎坊山は岩山だ |
7:40 太郎坊宮前駅の道路沿いに鳥居がありその横の参拝駐車場に車を置き、出発。 (参道をもう少し進んだ御神田横の駐車場スペースに置けばなお帰りに便利) 最澄が50あまりの坊を建立し、明治の神仏分離令が発せられるまで、神道・修験道・天台宗 が相混ざった形態で信仰されてきたという。御祭神は勝運の神と崇められており、どんな事に でも「勝つ」という勝運の神。太郎坊というのは神社を守護している天狗の名前。 正面に太郎坊宮のある紅葉の形の整った岩山を見ながら桜の木が植えてある参道を進む。 |
太郎坊宮までは石段 | 寄進の鳥居が続く |
春の桜の頃も綺麗に違いない。御神田を過ぎると懐かしい赤のポストがあり、階段が始まる。 地元の男性と女性が朝の散歩で登って行かれる。他に人はいない。 木造薬師如来のある所で階段は左へと進路を変えるが、この広場で上着を脱いでいると 「いま湖西で大地震が発生し、この地も大きく揺れています。危険ですので○○公民館ま で避難してください!!」と大きな非常時放送が3度流れた。散歩の女性は下っていき、 男性は携帯電話で確かめている。僕もどうすべきか悩んでいると「・・ああ、今のは訓練放 送です・・」と遅ればせながら済まなそうな声で再度大きな声の放送。ホッとして登りを再開。 |
太郎坊=天狗 | もみじが綺麗になってきた |
右は下から見えていた社務所と参集殿がありここが山上駐車場。 左は一願成就社やお百度道があり、ここからの展望も良い。みこさんが掃除をはじめた。 ここから裏参道(女坂)を登れば地主神社経由で本堂へ行くが、今日は表参道(男坂)を 登る。もみじの紅葉が美しい。 |
夫婦岩の間を抜けると本殿 | 本殿からの景色 |
御本殿前の夫婦岩は神の神通力により開かれたという言い伝えの大岩。悪しき心の持ち主 や、嘘をついた者が通れば挟まれると伝えられている。又、夫婦岩の名前の如く夫婦和合 や縁結びのご利益もあるといわれている岩でデカイ。この岩間の細道を通ると御本殿だ。 8:20 御本殿。ここからの展望もとても良い。下に見えるもみじの紅葉も素晴らしい。 |
紅葉真っ盛りの境内 | ハイキング道からの展望 |
竜神社へ戻り御霊水のところでザックを開けるとなんとスポーツドリンクと間違えて サイダーを持ってきてしまった。「ま、サイダーもたまにはいいか」と負け惜しみ。 空のペットボトルも持参してきたのでコーヒー用の御霊水を入れておいた。 ここから箕作山へのハイキング道が始まる。 少し行くと左の急斜面に踏み跡があるが、これがご神体の山へ登る修験道の道かもしれな い。今は禁止されているのでプレハブ右横に続くハイキング道を進む。 左手にコンクリートの四角い箱のような物がある。中は空洞。何だろう。 自然林の気持ちの良い道だ。 |
自然林の落ち葉の絨毯 | 赤神山への分岐 |
8:40 赤神山への分岐。この山頂一帯へ行ってはいけないのかと思っていたらちゃんと白い ロープで入ってはいけないところに「山止め」と記してあり、道標のあるしっかりとした道に なっているではないか。ここから2分で太郎坊山山頂。「お〜、すごい展望だなぁ」 |
太郎坊山山頂 | 山頂からの展望 |
岩峰のてっぺんという感じの岩の山頂で、展望が素晴らしい。山頂札には350mとある。 一段南下に見えるふくらみの山がきっと太郎坊宮のご神体の赤神山なのだろう。 |
これから行く尾根筋方面 | 「みつくり君休憩所」 |
太郎坊山からも守山RPTに向けてカーチャンク。反応するが「ピッ」と鳴るまで遅い感じ。 生駒430RPTやWTC1200RPTにCQを出すが応答無し。 早い時間だからか430FMも静か。風もなく寒くない。展望をしばらく楽しむ。 9:15 「みつくり君休憩所」という名の付いた屋根付きの休憩所。 D-STARの守山RPTに神奈川県からのCQが聞こえたので応答。ここは山頂ではないた めか何度会話してもお互いに途中でひっくり返ったりとぎれたりして会話が成り立たない。 藤沢市湘南工科大学の1200MHzRPTからとわかったので、次の山頂でトライしよう。 相手のコールサインもリグにメモリーとしてしっかり残っているのでできるだろう。 分岐を右へと下り、推古天皇の頃、聖徳太子が四天王寺を建立するため、この地で10万 8000枚の瓦を焼き、その瓦を管理するために建立したという瓦屋禅寺へ行ってみる。 ここももみじの紅葉が素晴らしい寺と聞く。 綺麗なもみじの道から突然、金色の観音様の所に出る。そこからの展望も素晴らしい。 |
瓦屋寺の境内も素晴らしい紅葉 |
階段を下るとここも素晴らしい「もみじの広場」のようになっている。 本堂へは鉄門があり躊躇するが参拝するなら入っても良いらしい。 |
瓦屋寺本堂 | 鐘楼とお堂 |
9:35 瓦屋寺本堂。とても趣のある寺だ。参拝する。あたりのもみじも色づいている。 萱葺きの本堂には平安時代作の千手観音立像が安置されているという。一木造の素地像で 国の重要文化財に指定されている。三十三年に一回しか公開されない秘仏。 元の分岐へ戻り、今度は左(北北西)へ箕作山へと向かう。 |
箕作山 山頂 |
9:50 箕作山。地形図は372m。古い山頂札は375.3m、太郎坊山にも会った黄色い山頂 札は373.5mとあり、バラバラ。木々の間に展望がある。 先ほどの神奈川県のJF1CXH局にD-STARでコールすべくID-92にメモリーされている 相手局のコールサインをセットしてコールするとすぐに応答してくださった。 とぎれたり繋がったりするようだが何とかQSOできた。 「守山RPTで以前QSOした祭もよくとぎれたり繋がったりでした」とのこと。 生駒430RPT向けにもコールすると移動中のJJ3WRSさんが応答してくださった。 APRSの事を少しお話しできた。しかしやはり声が時々ひっくり返る。 |
小脇山 山頂 | 新幹線も琵琶湖も見える |
10:40 小脇山。373.4m。日差しが黄葉に照り柔らかくてポカポカして気持ちよい。 竜神社の御霊水でコーヒーを作りパンを食べてのんびり。 |
岩戸山 山頂 | 十三仏の寺を上から見下ろす |
11:10 岩に紅白の紐をかけてある岩戸山を過ぎると十三仏。13どころか沢山の石仏や地蔵があ るではないか。犬を散歩中の父子に挨拶。地元にこういうところがあってうらやましい。 |
ここからはずっと下りになるが、その参道には石仏と地蔵などがずっとしたまで続く。 途中で花を一杯入れたスーパーの買い物かごをもつ老人に会い挨拶。この参道の1つ1つ の石仏や地蔵に花を生けて歩いておられる。こういう信心深い人たちがここを守っている のだろうと、ほんわかとした気持ちになった。 |
竹林の三叉路分岐・参拝杖もある | 西側からの太郎坊山 |
11:35 竹林の三叉路分岐。道標もなく地形図で確認。右は登山口駐車場のようだ。 左に進みみつくり池に出て、東進し石切場を通って朝の参道に戻ることにした。 のんびりとした畑のある東進路は左(北)にいま歩いてきた秋色の山の尾根筋が見える。 進行方向に太郎坊山がデンと構えている。 12:15 駐車地点。帰りは竜王ICから名神高速に乗った。 秋の日差しがポカポカしてX−トレイルの車内は温室効果で眠たくなってきた。 急ぐことはないのでサービスエリアで昼寝でもしよう。気持ちよくて2時間も寝ていた。 楽なルートで、秋色を満喫できた静かな湖東の低山ハイキングの1日だった。 |
本日のルート |
この1つ前の記録は「兵庫・丹波もみじ三山のハイキング」の記録です |