【湖北】東妙理山から妙理山
スノー衆は行く2009「妙理山」編
【山 域】 湖北 妙理山901.5m 【日 時】 2009年1月25日(日) 【メンバー】山日和、通風山、柳川洞吹、とっちゃん、kasaya、 バーチャリ、グー、ふ〜さん、矢問 計9名(男7,女2) (愛知3名、三重2名、滋賀1名、兵庫1名、大阪2名) 【コース】 菅並・六所神社−東妙理山746.7m−妙理山901.5m −東妙理山の西ピーク南南東尾根−洞寿院−菅並 |
スノー衆2009「妙理山」編の集合は、北陸道の木之本ICを出た所に7時半。 朝4時に家を出る。いつもなら山日和さんや洞吹さんと1台の車で行くが、今日は早く 帰宅するため単独で行く。走行しながら生駒、嵐山、守山の各RPTにカーチャンクして 位置情報を送信。家にいるMICKEYがAPRS地図で確認しているだろう。 途中大津SAで朝食をとり、雄大な白い伊吹山を右に見つつ、多賀SAで少し仮眠して 待ち合わせ場所へ。山日和さんから15分ほど後ろを走っているとのメールが来た。 みんなを待ちつつ、セブンイレブンの駐車場から車のIC-2820DGからD-STARで守山PPT −生駒RPTで大阪市平野区のJO3DINさんとQSO。メリット5で入感する。 (家のパソコンのAPRS地図で確認したMICKEYは到着したのがわかったらしい) 7:30 愛知から、三重から、滋賀から、大阪から、兵庫からのやぶこぎ精鋭?9名がそれぞれの 車で到着。某所に移動して、車4台に分乗し菅並の集落の六所神社へと向かう。 気温はマイナス7度。無風で晴天。寒さは感じない。 「矢問さんは薄着になる気温」と山日和さん。その通り〜。 下着と上衣の2枚だけでフリースやマウンテンジャケットはザックに入れた。 何度もこの山を訪れている山日和さんと洞吹さんが雪質と積雪量を見て「今日はアイゼン とピッケルは90%不要だな」と。それでなくても雪山装備は重いのでみんな車中デポ。 kasayaさんの着衣やザックのデザインやロゴを見てねんきの入った一品だと山日和さんが 解説。なるほどkasayaさんの健脚ぶりは、これを見ても長年の山経験で裏打ちされてい るのを感じることが出来る。 |
「さあ、進め進め〜」 | ツボ足で進む |
8:30 神社の裏から山日和さんが先頭で斜面にとりつき登り始める。 |
スノーシュー装着!! | バーチャリさんも頑張る |
9:10 スノーシュー装着。スノーシューのモデルは、バーチャリさんはTSLのランド、 ふ〜さんはMSRのデナリアッセント、他の7名は同じMSRのライトニングアッセント。 バーチャリさんのモデルは以前、芦生の大段谷山に行った際にBAKUさんも使っていた。 |
雪が深くなってきたな | 「えっさ、ほいさ」 |
先頭を山日和さんからふ〜さんに交代。その後順番に先頭を交代する。通風山さんとバー チャリさんもバトルのように登っていく。kasayaさんも力強い。グーさんが先頭の時「も っとみんなを引き離して前に出て、前方からみんなが登ってくるのをカメラで写したかっ たのになかなか引き離せない」と悔しがっていた。(結局、下山までその場面は無かった) 雪質は年末に登った湖西の釈迦岳よりは重くはないが、やはりパウダーとはいかない。 20cmほど沈む。「おおっ、ウサギや」とグーさん。ウサギや小動物の足跡も多い。 膝下くらいの雪深いところは雪がやや重くて足を抜くのにパワーがいる。 「矢問さん、出番やで〜」とグーさん。先頭はスノーシューでも膝まで沈む。 「矢問さん、雪蹴り上げて進んでる。パワフルや〜」と通風山さん。 「矢問さんが歩いた後は歩きやすい」と、とっちゃん。体重差のなせる技と言えるのか。 「うわっ」木のそばの雪穴からウサギが跳びだして走って逃げた。かわいいものだ。 登りであえぎつつ、「矢問さん、無線機で交信してみてくださいよ」と通風山さん。 ID92でD-STARにてカーチャンク。反応表示は届いたり届かなかったり・・・。 「あれ?JN3OUJさんともう一局のコールサインが表示されたような・・」急いで応答し たが、電波が山の斜面に遮られてか、うまく届かない。残念・・・。 「東妙理山を過ぎて稜線ではきっと届くだろう。」ガツガツ登る。 右手(東側)の雪景色の山々が木々の間に見え隠れして実に美しい。 山日和さんやとっちゃんが雪の頃に登ったという山々の尾根も見える。 「あれは上谷山、あれが横山岳」と山日和さんから山名を聞く。本当によくご存じだ。 とっちゃんも山日和さんとともに沢山の雪山を登っており、今日も快調で元気だ。 東妙理山の手前からはまた急な登りとなる。ふ〜さんが先頭で頑張る。「ふ〜さん、短く 交代していけばいいよ」と言うと「ありがたい!」と返事しつつ、パワフルに稜線まで先 頭で登っていった。若さのパワーは素晴らしい!そして感謝! 登りの熱い吐く息と汗で、拭いても拭いてもめがねがくもってばかり。あと一息で稜線だ。 |
東妙理山 746.7m | 立派なブナ |
11:15 東妙理山 746.7m。「遠くに三周ヶ岳が見える」と山日和さん。 ここからのブナ林は美しいと聞いている。なるほど立派なブナが多い。 |
バーチャリさんが先行 | あうんのブナ | 展望も素晴らしい! |
「ここは新緑の頃も素晴らしいでしょうね」と僕が言うと「来られたらね」と山日和さん。 「あっ、そうか無雪期は激藪の山か・・」と気づく。所々に雪から小枝が出ているが雪の 多い頃を知ってる洞吹さんは「こんな藪枝もすべて雪の下でスパーッとどこでも歩ける気 持ちのいいブナ林だった。今年は雪が少ないね」と。 |
「暑いよ〜」通風山さん | ブナ林を行く | もうすぐ山頂だ! |
稜線を歩きつつ守山RPT-生駒RPTにID-92にてD-STARのCQコール。 大阪の日本橋をモービル走行のJA3GBTさんがピックアップしてくださった。 このQSOで確実に現在の位置情報も送信できている。 |
妙理山 905.1m 到達 | 「とっちゃん頑張れ」 |
12:25 妙理山。9人の協力で山頂に立てた。西には椿坂への尾根が美しい。 消えかけた小さな山頂プレートに雪がかぶっている。雪をかぶった枝が美しい。 「やはりこの雪景色は青空に映えますね!」とkasayaさん。同感同感! 山頂で記念写真を2枚。続いて、立ち位置にこだわりを見せつつグーさんの記念写真。 |
スノー衆9人組 | 椿坂への稜線 |
テープの位置からはやはり雪が少ないようだ。 しかしストックを差し込むとすべてが沈み込むのでまあまあの積雪といえる。 山頂はそれほど広くなく展望も先ほどの場所がいいので少し下ってランチにすることに。 |
「良い景色だね〜」 | さてランチ場所へ下ろう |
ここで山頂コールを、守山430RPTからWTC1200RPTにすると吹田市のJM3GWEさんが ピックアップしてくださった。 (※このD-STARでの山頂コールで位置情報送信したのを家でMICKEYがAPRSの地図 で見ていて、みんなで交代ラッセルして山頂に到達した時間を確認したらしい。 まるでベースキャンプ的な感じの使い方もできるのもD-STARの優れた所とも言える) |
「これがジェットボイルだよ〜ん」 | 「展望ランチは最高だ〜」 |
12:50 「ここが展望もいいしここでランチにしましょう」とランチタイム開始。 山日和さんと僕の雪スコップでテーブル作り。それぞれ温かいランチ作りを始めた。 通風山さんが「ジェットボイル」で雪から水作り。「ほ〜、なかなかだねぇ」「ちょっと かさばるかな」とみんな興味津々でさわったりのぞいたり。 「風もなく、ツェルトも張る必要もないし最高やなぁ」 「これでもう少し日が差すといいのにね〜」 「これ以上贅沢言ったらあきまへんで〜」と楽しい時間。 食後のコーヒータイムにバーチャリさん手作りのパウンドケーキをみんなに分けていただ いた。「おいしいなぁ」「ホントホント」「展望レストランでこりゃ最高だねぇ」 |
意地で滑るグーさん | そろそろ下山の支尾根の南へ |
14:00 下山開始。そのままピストンするはずがない山日和さん。地形図を見ている。 「みんなの賛同があればこの尾根を下ってみようかと」「ほい、来ましたね。う〜ん・・ 川にぶち当たりませんか・・・徒渉点が無いなら賛成」と言うと「橋があるから安心して」 と山日和さん。信じ・・・ましょう。 一応、ルート変更あるだろうと予想してやや広域気味に地形図と靴下を用意しておいた。 しばらく進むと山日和さんが止まった。「ちょっと足をつってしまった・・すぐ治る」 指示で先に進む。 |
下に集落が見える | 後ろはやや遅れ気味 |
急降下の尾根を洞吹さんと下り出すと、リボンがある。急な斜面をどんどん下る。 急に黒い雪雲がかぶってきてチラチラと雪が降り出した。その雪雲周囲は晴れている。 後ろの方で、持参のヒップそりで必死に滑ろうとしているグーさんが見える。 |
下れ!下れ! | しばらく作業道を行く |
右手(西)にもう1本、下山候補だった尾根が見える。「ブナがありそうな尾根だな」と山日和 さん。最初はなだらかだが下部でドーンと急降下の尾根だ。あれは下で川を徒渉しないと ならないだろう・・・「今日のところはこっちの尾根下りで正解でしょうね」 「左手の谷筋に丸太での雪止めが見える」と、kasayaさん。僕たちの下っている尾根の東 斜面にもずっと丸太が打ち付けてある。この丸太を運び上げるためのものなのか、途中か らのり面を明らかに削ったらしい作業道が現れた。それをジグザグに下っていく。 「素直にこのまま下るのは山日和さんらしくないなぁ」と思っていたら案の定、道とはサ ヨナラして尾根筋を下り始めた。植林内に入ると傾斜もきつく積雪が少ないため絨毯のよ うに雪がめくれ滑りやすい。後ろで滑ってる声が聞こえる。 大きな橋が見え、林道も見えてきた。あと少しで林道だ。雪も止んで日が差してきた。 |
旧林道に出た 上は大橋 | あとは林道を歩くだけ |
15:20 林道に出て小休止。上に大橋が見える。元の名を高時川ダムである丹生ダム建設のために 作られた道路のようだが、知事のダム見直しで平成22年完成予定も本工事は未着工。 ここから駐車地点まで2キロ弱。すぐ横に谷筋からの川がある。 |
頑張る後続組 | グーさんバテたかな?? |
「西隣の尾根を下っていたらこの川を徒渉するハメになっていましたね」と山日和さんと 洞吹さんとともに笑う。 丹生ダム建設用に作り始めた新道を上に見つつ、ここからは旧道を進み、曹洞宗の洞寿院 を目指す。「寺まで行けば除雪されている」と山日和さん。バーチャリさんもホッとする。 |
洞寿院が見えた | ここからは除雪されている |
15:55 立派な禅寺が見えた。山日和さんが言うように洞寿院は立派な山門を持つ。 ここでスノーシューをはずす。あとは除雪された道を500m弱歩くのみ。 |
洞寿院の山門 | 民家の向こうは墓谷山 |
あれが七々頭ヶ岳への稜線か・・・と右手の稜線を見る。民家の向こうにのぞく山頂は 七々頭ヶ岳かな・・・と思っていると「あれは墓谷山ですよ」と山日和さん。 1時間に1本のバスが来た。僕たちはもちろん乗らずに歩く。もう赤い橋が見えてきた。 |
六所神社に到着 | 高速道路からの伊吹山 |
16:15 朝出発時に見たこの六所神社の鳥居は昨年2月に出来た真新しいものだった。 山日和さん、そしてスノー衆のみんなに感謝の楽しい一日も「明るいうちに」終わった。 車のデポ地に戻り解散。再会を期待してそれぞれの帰路へ。気温は1度に上がっていた。 帰路の高速道路も空いていた。夕日に赤く染まった伊吹山が美しかった。霊仙山も綺麗だ。 吹田ICで生駒RPTへのカーチャンクをJE3RLLさんがピックアップしてくださった。 19時半到着。今日の往復走行は334km。楽しいスノーシュ−登山だった。 |
本日のルート |
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