【北摂】残って欲しい長尾山(池田市)と舎羅林山(川西市)


【行き先】  池田市の長尾山(299m)と川西市の舎羅林山(264.5m)
【期 日】  2011年4月29日(金) 
【メンバー】 矢問 単独
【コース】  能勢電多田駅9:00am−池田北高校−10:50長尾山299m
       −13:00舎羅林山264.5m−能勢電平野駅−13:40多田駅
東斜面はほぼ無くなった長尾山/下止々呂美から五月山への林道より
池田市の五月山に国道423号沿いの下止々呂美からの林道で 登る度に、採石場でもある
長尾山の東斜面がどんどんと「すり鉢状」に山頂近くまで削られているのがよく見える。
長尾山の西斜面は伏尾ゴルフ倶楽部であり、この山の姿は消えてしまうのだろうか・・・。
低山も新緑が綺麗な季節 ヌカが入れられたシシ檻
能勢電鉄の多田駅前から、舎羅林山の上之芝霊園ルートのすぐ南側のルートで南尾根に乗る。
住宅地を過ぎて少し上までは車も入れそうだったが、そこからは歩行のみの細い踏み跡になった。
振り返ると線路の向こうに釣鐘山や石切山が見える。
北へ行くと左手西支尾根にぬかを入れている猪檻が仕掛けてあった。
山桜が綺麗に咲いている ミツバツツジも満開だ
青空に映えて山桜やミツバツツジが綺麗に咲いている。
地蔵様の手前を先週は登りに使った尾根を南東に下り池田市の伏尾台へ。
伏尾台の住宅地では庭の花の手入れをされているご婦人が多かった。

地形図に山名があるものの、東は採石場、西はゴルフ場に挟まれているために、ルートが
実にわかりにくくて、「長尾山」はなかなか山頂には行きにくい山としても知られている。
CATV電波塔 沢筋を東進する 北の涸れ沢を詰める
池田北高校の北側道路からCATV電波塔へと登り、その北側の谷の急斜面を下る。
この電波塔からしばし西進し、ゴルフ場の道の際から沢沿いへ下るという方法もあるが、
どうせこの下に来るのだから今日はそのまま右岸沿いをしばらく進み急斜面を下り、沢沿いを
水を避けつつ飛び石で右へ左へと渡渉しながら細い谷筋を東進する。
水量の多いときはなかなか進みにくいが、今日は苦もなく進め、北の涸れ沢を詰める。

この涸れ沢にはゴルフ場からの白を主体にオレンジやイエローのロストボールが新品を
含めて数百個落ちている。これまたゴルファーのものであろうか、5番ホールの東屋から
でも捨てたのだろう、ポカリスウェットの空き缶も沢山涸れ沢に落ちている・・・。
左は5番ホール 長尾山山頂から
涸れ沢を詰め切るやや手前で右手の長尾山の南尾根に乗り、ゴルフ場の5番ホール真横を
通る。本当にゴルファーのティショットのすぐそばを通るのでゴルファーの気が散らない
ように気を遣う場面だ。そこを過ぎて北進するとすぐに長尾山の山頂だ。
三角点は無いが、JS3UUUさんがつけたらしき山頂札が木にぶら下がっている。

この山頂の標高点はいまの地形図には299mとなっているが、昔のエアリアマップ「北摂」には
333mとある。ということは・・・ひょっとして333m地点はこの台地状のところにあってすでに削ら
れてしまったのかもしれない。
長尾山の山頂際まで北東側は台地状に整地されており、山頂からその台地を100mほど
歩くとドーンと垂直に採石場となっていて下を見るのはコワイ壁状。
横には1本の山桜が満開。ぐるり周囲は痛々しい位に削られている斜面・・・。
「山」と言うよりもゴルフ場との「南北の壁」のように薄っぺらく残るのだろうか・・・。
採石場のパノラマ写真
VX-8でAPRS発信
五月山や明ヶ田尾山青貝山能勢妙見山などがよく見える。
無線機ID-92を出して、430MHzにて東大阪市のJI3XNJさん、交野山のJM3GVH
さん、西淀川区のJQ3AJDさんと交信した。

長尾山からの帰路は沢までピストン。鹿と何度も出くわした。帰路は用のない電波塔には
行かずに配水タンクのところに出るように少し手前の急斜面の木をつかみつつ鹿道をジグ
ザクに登り、ドンピシャで配水タンクに出た。タンク横を通って高校の北側車道へ出る。

住宅地造成で北斜面を削られ、伏尾ゴルフ場で東斜面を削られている「舎羅林山」を経由
して平野駅に下ることにした。
ゴルフ場へのゲート手前から谷筋に下り、時計回りで尾根を巻いて沢沿いに北進。
沢沿いを詰め切って右岸の登山道に出た方が楽だが、途中で登山道へと斜面を登った。
舎羅林山の山頂 山頂から北の造成地
岩場に鳥居と岩壁上には祠
先週も舎羅林山に登ったが、あのときは山頂の東奥に進んだら鳥居と東屋があり、こんな
ものがこの山にあったのかと初めて見て驚いた。ゴルフ場の工事で建てたのだろうか。
そして先週山頂では急に天候が変わり曇って雹が降ってきて痛かった。
今日も先ほどまで晴天だったのに曇ってきた。一日中晴れのはずなのに・・・。
新緑の静かな踏み跡を進むミツバツツジの花が点在して咲いており綺麗だ。

山頂でおにぎりを食べつつ、八尾市の高安山487mのJA3JCHさん、泉南郡熊取町の
JO3WSPさんと交信。WSPさんの声は「若い男性の声だな」と思いきや、中学生とのこと!
展望岩場から造成地 舎羅林山方面
山頂からは少し西側に進むと某開発会社の「立ち入り禁止」の看板前を過ぎてると、岩場
がありここからの展望の方が山頂より良い。造成地が一望、そして舎羅林山山頂も見える。
この岩場の木には「日の出日の入り」の細かい時刻表が付けられている。なぜだろう??
北側斜面の造成地は、もう10年以上放置されたままだ・・・・。
舎羅林山は手軽にいろんなルートで登れる山。この山も残って欲しいものだ。
(散歩がてらに手軽に登れる山だが、相棒と上之芝霊園から登ったのはもう5年前になる)

平野スペイン坂の住宅街を目指して歩いていると空身の男性1人とすれ違った。
住宅地は以前よりずっと斜面の上まで建てられており、なかなか坂がきつい。
階段には荷揚げ用のレールも敷かれている。
平野駅の東側を歩いて岡本寺の前を通り多田駅へ歩く。本日の歩行は17,700歩だった。

どちらの山も残って欲しい。記憶からも消えてしまわないようにまた登るとしよう。
本日のルート(起点は左下部・赤四角印の多田駅)
この1つ前は「【兵庫】丹波市/三尾山から鋸山そして栗柄峠まで縦走」の記録です