【鈴鹿】内部川:中ノ谷から鎌ヶ岳
【山 域】 鈴鹿・内部川:中ノ谷から鎌ヶ岳 【日 時】 2010年7月31日(土) 【コース】 カズラ谷出合・ゲート〜中ノ谷出合(橋の名/南中谷・不動橋) −ゴルジュ−北中ノ谷出合−30m滝下−右(東)支尾根 −釜尾根−岳峠−鎌ヶ岳1161m−岳峠−カズラ谷登山道−駐車地点 【メンバー】山日和・矢問 |
「山日和さんと先日ご一緒できなかった庄部谷から庄部谷山に行こうかな」と思っていたら 山日和さんが8年越しの宿題を消化すべく中ノ谷へ行くとのことでご一緒することにした。 新名神を走るのは初めてで、時間が読めず3時半過ぎに家を出た。 草津から新名神に入り甲南ICで6時集合なのだが5時に着いてしまった。すごい濃霧だ。 ゆっくり弁当を食べた。6時前に山日和さんも到着。 03年にナイトンやMICKEYと台風後の増水の池ヶ谷から沢登りで入道ヶ岳へ行った時 より、鈴鹿に来るのがずいぶん便利になったものだ。途中のコンビニに寄り宮妻峡へ。 7:15 カズラ谷出合の広場に駐車して、ゲートからしばらく林道歩き。 どうも風がなく湿度が高くて生あたたかい。本当に今日は予報通り晴れるのか? 雨が降るかも知れないので、雨具の上とTシャツを入れておいた。 |
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明るくて気持ちよい谷! | 水しぶきが体を冷やしてくれる |
7:40 中ノ谷出合の不動橋の左から入渓。すぐに3mの小滝があり腰から下のシャワーで右から 登る。堰堤を左から越えてナメのように小滝を過ぎると、二段10m。右岸から直登。 次の2mと3mの小滝(右水際)を登りナメを過ぎるとまた堰堤。右から巻く。 堰堤の上から振り返って景色を見るが、ややガスってる感じ。 今日は晴天のはずだけど、ちょっと怪しい雲行きと湿度を感じる。 真新しい1人の足跡が残っているが、入渓者がいるのだろうか。車は無かったが・・・。 イワタバコが咲いているので、山日和さんがシャッターを切っている。 左にカチヤマ谷を見て(日帰り本の溯行図は漏れている)時々ナメのある明るいゴーロを 進むと、左にガレたルンゼがあり右のゴルジュ帯へと進んでいく。 |
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これは溝のような滝だ | 「明るくて綺麗なぁ」 |
溝のようなくの字10mの斜瀑はなかなかの水圧だが、楽しく登ることができる。 続くいくつもの小滝も快適に直登できる。 |
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8:30 木と岩が右から崩落している。「8年前はこの8mを右から巻いたけどなかなか悪い。 その岩盤が崩落しているなぁ。日帰り本は左から巻いて懸垂で下りてるけどそれも悪そう。 今日はこれを直登して8年前の宿題を済ませたい」と釜に浸かって行く山日和さん。 |
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「宿題を片付けるぞ!」 | 「あと一息。慎重に!」 |
右のクラックを使いつつ登るのだが、登り初めと中段で足場にやや手間取っている。 水流で良い手と足場が見えないようだ。左はスラブ状。しかし登り切った!! 「念のためにロープ出す」と言ったきり上からロープが来るはずがなかなか姿も見えない。 周囲をぐるりと見回しても落ち口あたりに木が少ないので、きっとビレーポイントを探し ているのだろう。 ロープが来たのでセットして登る。案外手はあるが中段でやや足場に注意するポイント。 最後も手をよいしょと伸ばしてホールドをつかむ。思いっきり顔面にも水を浴びる。 「あ〜、8年越しの宿題を処理できた〜。」と満足そうな山日和さん。 ビレーポイントが無くて岩間に石をかましたようだ。 |
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なかなかおもしろい | 「ここは空身で行く」 |
狭いゴルジュの中の滝を次々に直登していく。7mの滝もシャワーで直登。 CS10mの滝はシャワーを浴びながら登るが、最後の岩間が狭く空身で体をくねらして キョン足ぎみに山日和さんが先に上がり、ザックを2人分シュリンゲで上げた。 次に僕も登る。最後の手のかかりを探し足はフリクションをきかせて「よいしょ」 「変な足の形で足がつりかけた」と山日和さん。 「体はくの字にして踏ん張らないとならないし、足はあっち向くしね」と僕。 狭いゴルジュ帯を抜けると、また崩落したようなゴーロ。その先は沢は右に曲がるのだが そこにまた滝が見える。 |
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「シャワーで先に行きます〜」 | 「シャワーが冷たかった〜」 |
9:05 これまた明るい花崗岩の7mの滝。「矢問さん、先に登って」と山日和さん。 左岸から左上にバンドを上るのだが、滝芯のど真ん中で頭からシャワー覚悟で登る。 「ひぇ〜、冷たい!!」狭い足場で足を置き換えてさらに左上へ行き、今度右へと登る。 ★その時の動画はここをクリック このあとも2〜4mの小滝がありすべて直登出来る。 |
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どんどん直登! | ホイホイ直登! |
9:35 右からルンゼが入るところで休憩。その左の岩盤には水量が少ない8mの滝。 山日和さんがいつになく汗をかいている。 「矢問さんと2人なら待つ間がなくてペースが上がってしまうね」 「ゆっくり行きましょう。明るい谷で全部直登出来るし、虫もいないので快適だしね」 |
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右が北中ノ谷の出合 | 正面の岩間の小滝群を登る |
「これが北中ノ谷の出合。出合と言うより岩壁やね。」と山日和さん。 「中ノ谷の北俣って感じですね。ここから北進か」 日帰り本はまだ先まで行って右俣へと詰めて鎌尾根に出るが、今日はこの北中ノ谷を行き 鎌尾根の鎌ヶ岳に近い地点へと出る。山日和さんは8年前もこのルートで行ったらしい。 |
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「では僕も続きます」 | この岩がくせ者・・・右からハイハイで |
北中ノ谷へはすぐには入れず、この先の小ゴルジュの小滝群を直登し、でかい丸岩上を 右からハイハイ状態になって滑らないように時計回りに回り込む。 「無様な格好で登らないと駄目な手のない滑る丸い岩やねぇ」と山日和さん。 |
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滑るぞ〜・・・ズリズリ腹ばいで前進 | ここから右斜面へUターンし北中ノ谷へ |
すぐにゴーロ状とナメ。このナメの右手に回り込んで北中ノ谷へと下りると、先ほど見た 8mの岩盤を伝う滝の落ち口の上部。 |
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北中ノ谷へ下る | ナメ滝はフリクションをきかせて |
水量の少ない小さなナメ滝があり、次に左の岩壁に沿うように7mの斜瀑が2つ。 その上部には裏見の滝のようにハングの岩上から水が落ちている。 |
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この岩間も先は狭いなぁ | ひぇ〜狭いやんか〜、登れるの〜? |
1つ目を山日和さんが先に直登して、次は僕が先に登りハング上からの水も頭から浴びたが それを見て「やめた」と山日和さんは直登後に右へと頭上シャワーを逃げた。 |
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ハング頭上からシャワー | 「ひぇ〜、逃げよ」山日和さん |
突然伏流となり水が切れ、植林帯が現れ風景が一変した。水が現れてゴーロ状を進むと 5mの滝があり直登。次の細い2mは体を岩間にくの字にして登るが僕は右横から。 |
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「よっこらせ」 | 「う〜ん・・ツライ体勢」 |
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「またかいな、こんな体勢」 | ここを登って右の支尾根へ |
次の3mも同じような体勢で登る岩間で、2人とも登る。 10:10 二俣のような感じだが、地形図で見ると右はザレ場。左の少ない水の階段状の5mを登る。 この次が最大の30mの滝だが、水が流れている滝と言うより湿っている岩壁のよう。 前回はモンキークライムで右(左岸の木々の所)を巻いたらしい。 「巻くだけで最後は2〜3の水の少ない小滝を詰めて右の支尾根に乗り鎌尾根に出るなら このすぐ右(左岸)の支尾根に乗って鎌尾根に出ませんか」と僕。 |
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支尾根に出た | 支尾根の痩せ尾根 |
「洞吹さんの言ってた空中回廊の支尾根やね。拝みに行ってみましょうか」と支尾根に。 石楠花や木々をかき分けて10分ほどで支尾根に出た。地形図で見るより痩せている。 「お腹が空いたので涼しいところでランチにしよう」と山日和さん。 二人とも靴を履き替えつつランチタイム。山日和さんは冷えたビールをグビグビ。 「あっ、昨日買ったランチのソーメンを忘れた。行動食のパンはあるけど」と山日和さん。 「あちゃ〜」僕にも冷えた缶コーヒーを下さった。冷えてるのは実にウマイ! 沢は虫がほとんどいなかったのに尾根は飛んでいる。二人とも蚊取り線香をつける。 西の空が黒い。西は雨が降ってるように見える。東は明るい。雨の音が聞こえだした。 通り雨のように降り出した。雨具の上を着て出発。やせ尾根が続く。笹や木が邪魔。 「沢より、ここの尾根が今日の核心部に感じる」と僕。ハチもブンブン飛んでくる。 アブは山日和さんの黄色いザックカバーに寄ってきてはとまっている。 北中ノ谷の詰め部を左に見て笹をつかみながら痩せ尾根をさらに進む。 |
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鎌尾根を進む |
11:30 支尾根から鎌尾根に出た。ここからはしっかりした登山道だ。 三叉路的な所に「道間違い注意」の赤い道標があり、右の岩には赤ペンキ。 その道標の矢印に従えば右の岩に登っていく。「岳峠にはここを下るのに」と山日和さん。 下っていくと岳峠。その先にMICKEYと雪の頃に下った長石谷への降り口を右に見て 山頂へと向かう。後ろで男性と女性の声がするが姿が見えない。 雨も上がっていて、雨具はサウナスーツ状態。暑がり二人組は雨具を脱いで小休止。 男女3名があの間違いやすい道標の先のピークに立っているのが見えた。 |
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登ってきた方面を見る | 山頂北側のケルン |
11:55 鎌ヶ岳 山頂 1161m。誰もいない。 晴れ間が出てきて、ガスが飛び、ときおり景色がパーッと見える。幻想的。 懐かしい祠と鳥居。北のケルンの所にも行った。 03年3月の雪の頃にここから山頂へMICKEYと登ってきた。 スカイラインの工事地点も見える。 |
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GoogleAPRS地図 |
写真を撮って、無線機V-8でAPRSを発信。これで家のMICKEYもGoogleAPRS地図で 登頂を知らせることができる(ずっと東の豊橋市のJK2BAC局に届いたようだ)。 携帯電話が通じない山でも無線機は実に便利だ。 「ちょっと気持ちが悪い」と山日和さん。アルコールを飲んでからの登りで回ったのかも。 日陰で休憩していると男女3名が登ってきた。宮妻から登ってきたらしい。 途中でヒルが3匹いたという。「あのルートはヒル街道です」と山日和さん。 トンボも多いしツバメも飛んでいる。「アサギマダラだ」と写真に撮る山日和さん。 写真で見るアサギマダラの浅黄色よりちょっと黄色っぽく茶色っぽい。 |
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「さて下山開始」 | ここから右のカズラ谷登山道へ |
12:30 下山開始。カズラ谷の登山道で下山する。途中で一箇所わかりにくい所があった。 そこを下ったところの沢水で顔を洗ったり、沢水を飲んだりして休憩。 ヒグラシの声があちらこちらから聞こえる。 白い大きなキノコがなぜか登山道にいくつも落ちていた。 |
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日陰の樹林帯はありがたい | 登山道右(西)の滝 |
13:45 カズラ谷出合の駐車地点。車が2台増えていた。山頂で会った方達の車だろう。 「こんな早い下山はめったにない」と笑う山日和さん。ホンマや! 着替えて、湯ノ山温泉の掛け流しの湯「片岡温泉(600 円)」へ。 エビおろしそばを食べて、山日和さんは仮眠室で寝てから帰るとのことで、ここでお別れ。 帰路は四日市から快適に新名神を走り17時半に帰宅。明るい内に沢装束を洗って干せた。 沢にはヒルもブヨもいなくて、花崗岩の明るい気持ちの良い鈴鹿の沢登りが久々に出来た。 山日和さんありがとう! |
本日のルート |
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この1つ前の記録は「沢【台高】中奥川/赤倉谷からヒメコマツ谷」の記録です |