【南紀】子ノ泊山(906.7m)


【山 域】南紀・子ノ泊山(906.7m)
【日 付】2006年11月4日(土)
【コース】浅里登山口−詰ノ滝−山彦新道−子ノ泊山(906.7m) ピストン
【メンバー】矢問 単独
烏帽子山を登り終えて、雲取温泉・高田グリーンランド(400円)で汗を流し、熊野川役場
のそばの「コープくまの川」で食材の買い出し。浅里の登山口が分かるか心配なので、
今日のうちに登山口へ行って、そこで車中泊する事にした。
全国でただこの山だけが干支の「子(ね)」がつく山。12年に一度大変な人気が出るらしい。
囲炉裏の面々には、立間戸谷からナメの沢登りで行くコースで人気があるが、今回は登山道
で登ってみたい。
「飛雪ノ滝」
15時20分に「飛雪ノ滝」のキャンプ場に着いた。滝の前の広場も広い。
素晴らしい滝だ。ここから30分ほど林道を上ると、浅里登山口があった。そのすぐ上の
わき水が流れる岩盤横のふくらみで今日は車中泊。16時半を過ぎるともう薄暗くなった。
夜は長い。食事をしてラジオを聞くがNHKか短波しか電波が入らない。明るい月夜だ。
浅里・登山口 間伐されてテープもまばら
6:10
うっすら明るくなったので登山口へ。登山口から入ったとたん植林帯で薄暗くて見えない。
そのまま踏み跡とかすかなテープを頼りに西谷の源流沿いに右岸を進むが、岩壁にぶちあ
たった。へつって行けなくもないが、普通の登山者には無理だろう。きっと別のルートが
あるに違いない。対岸へ移るのかも。でも見えない。鉄則に従ってテープのある位置まで
後退してもう少し視界がきくまで待つ。10分ほど待つとうっすら見えだした。予想通り
対岸の左岸にテープがある。岩沿いに徒渉して左岸を進む。大きな岩壁沿いに進む。

また右岸に渡り進む。間伐帯で踏み跡が分からない。一升瓶が沢山ある。明るい所に出た。
左からナメ滝が。そのまま進むと岩壁。その左上にリボンが続く。偵察に行くが踏み跡が
消えた。もとに戻り岩壁沿いに右岸を直進するとテープ。そして滝が見えた。
岩壁沿いに進む 詰ノ滝
6:55
詰ノ滝。水量はそれほどでもないが美しい。周囲の紅葉はまだ青い。
ここから滝の右手を登る。「山彦新道」という古い道標がある。虎ロープ沿いを登る。
岩場はロープを持って 痩せ尾根を通過する
7:05
ヤケーの頭。ここからもなかなかの登りだが、テープを慎重に見つければルートは迷わな
い。岩壁にぶちあたる。岩壁をルートは左へ巻いていく。虎ロープを登り、さらに登る。
岩肌のヤセ尾根を通る。風がきついときは足場が細くていやな所だ。展望は実に良い。
樹林帯に入りまたしばらく登る。
ブナと自然林の尾根道 林道へ飛び出した
7:40
浅里辻。ここからルートは西へと折れる。素晴らしいブナや自然林の登山道となった。
まるで今までのご褒美のような道だ。左手に林道が並行して見えだした。
最後の登り 秋色の最後の登り
8:00
林道に出た。しばらく林道を歩く。車で林道でここまで来られるのかな。
なんとなく興ざめする林道である。右に虎ロープがあり、そこからまた斜面の踏み跡を登
ると頂上らしい雰囲気が近づいてきた。
子ノ泊山 山頂 ルート案内板や鯉のぼり
山頂からの展望 雲海が広がる
8:10
子ノ泊山 山頂。山頂周囲は秋色の葉だ。登山道のルート案内のイラスト板もある。
小さな鯉のぼりもあった。家にいるMICKEYに山頂メールを送った。
無線機をつけると、和歌山のモービル無線の電波のみが入る。
しばらく休憩しつつ軽く朝食にした。じっとしていると寒い。
右岸の無名の滝 岩が積み重なっている感じ
同じ道を下山する。左岸の踏み跡を進んでいると、朝気づかなかった滝が右岸に
見える。なかなかの美形だ。徒渉してその滝の下で休憩する。気持ちいい。

9:45
登山口に着いた。昨日の2座もこの山も人に全く会わない。静かなものだ。
林道を浅里の集落へと下る。飛雪ノ滝が綺麗だ。
次の五大尊岳へは東の篠尾の集落からの旧登山道を西へと登る予定で、R168を北上し、
西敷屋から篠尾へ車を飛ばすと、山手の先で工事中。「平成19年3月まで」とあり通行
には時間規制がある。進めない・・。あきらめて帰宅するか、と国道に戻りかけたときに
以前のmimaさんの山行レポが頭をかすめた。たしか、山在峠から登ったようなレポ。
道路地図で見ると「あった」。この庚申から西へ林道を上るとそこへ行けるかも知れない。
本日のルート
この1つ前の記録は「南紀・烏帽子山」の記録です