【兵庫】大野山で日食観測
【山 域】 兵庫県川辺郡猪名川町:大野山(753.5m) 【日 時】 2009年7月22日(水) 【コース】 大野山・山頂直下駐車場〜大野山・山頂 【メンバー】矢問・MICKEY |
46年ぶりの皆既日食。小学生低学年の時に見た。 今日、7月22日は46年ぶりに日本国内で皆既日食が見られる。 ただし、皆既日食が 見られるのは、奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部などのごく一部の陸地と、 海上のみ。そんな遠出するお金はない(^^;) いつも流星群の観測で行っている猪名川町の大野山では、皆既日食は見られないものの 太陽の80%以上が欠ける部分日食として見ることができる。 |
大野山(猪名川町)での日食の見え方 |
前日から天気予報図を時間ごとに見て、氷ノ山にしようか、六甲山にしようか、大野山に しようか・・と悩む。ナイトンからは「和歌山はいま快晴」とメールが来るも「メインの時間 には和歌山は曇るはず」とナイトンに返信した。 朝6時の天気図で「猪名川町の大野山に決めよう!。メインの時間には薄曇りか薄い晴れ になるはず」と予想し、1月前に買っておいたビクセンの日食グラスとハンディー機を持 って午前8時すぎに出発。「今日は観測だけだから車で山頂直下の駐車場まで行こう」 (今回は天体望遠鏡や望遠鏡用の太陽グラス+接続カメラは持参しない) 大野山の手前では曇っている。登り道にさしかかるとガスが濃くなってきた・・・。 「本当に晴れるの?場所を変えた方がいいのでは・・・」と不安げなMICKEY。 「天気図を信じなさ〜い。大事な時刻には山頂からちゃんと太陽は見えるから!」と僕。 今日は猪名川町天文台でも皆既日食の説明や観測会があり、小学生連れの家族が続々と 登ってくる。 過去の流星群の観測の時は山頂が人でいっぱいになったが、今日はみんな山頂には来ない 様子でラッキーとも言える。僕たちと、お孫さんを連れたご夫妻のみの静かな山頂。 お孫さんを連れたご夫妻に、ここ大野山での「日食のスケジュール」を教えた。 「猪名川町での見え方は、食始が9時47分、最大が11時6分(食分0.821)、食終が 12時25分ですよ」お孫さんはあまり興味が無さそうで帰りたがっている(^^;) |
マンゴー蒸しパンと抹茶ういろう | ビクセンの日食グラス |
2台のハンディー無線機をつけた。 VX-8でのAPRSは反応なし。ここからは2mのデジピータまで飛ばないようだ。 ID-92でD-STARにて生駒RPTにアクセス・・・反応音は聞こえないが、JJ3WPSさんが 「メッセージが見えました」と応答してくださった。 山頂はガスの上部になるようで、日が差したりときおり薄雲が飛ぶ程度。 MICKEYが作ってくれたマンゴ−蒸しパンと抹茶ういろうを食べつつ観測。 |
無線をしながら観測の僕 寝ころんで観測するMICKEY (写真:宝塚のSさん撮影) |
「うわっ、右上が少し欠けてきたよ!」と寝ころんで日食グラスを見ているMICKEY。 「ホンマやなぁ!ホ〜、すごいもんや!」かんかん照りでなく暑がりの二人には最適! 三分の一が欠け、半分が欠け・・・。「すごいなぁ・・・」 宝塚の女性が1人登ってきた。Sさん。登山がお好きとのことで、山の名刺交換をした。 やまあそさんや丹波のたぬきさん、白夜の貴公子さん達と向山に登ったこともあるという。 囲炉裏のたけちゃんもご存じらしい。世間は狭い(^^) 日食グラスをお貸しして日食を見てもらった。肉眼ではまぶしすぎて太陽の縁が見えない。 どんどん欠け始めた頃に、D-STARでJJ3WPSさんを再度コールし状況報告。 下界は雲が厚いそうで太陽が見えないとのこと。半分くらい欠けたときに京都でのオフの 時にお会いしたJO3PBIさんがD-STARでモービルからコールを下さった。 欠け方が最大になる11時6分には左端が少し光るのみで、あとはすべて影となった。 最大の欠け(食分0.821)の時には、あたりの照度が落ちて気温が下がり半袖の僕は 肌寒く感じた。「う〜ん、気温が下がったなぁ」「ホント、体感できるね」 段々と下が欠けて、11時半を過ぎると今度は上部が光るのみの欠け方になった。 「この欠け方もすごいね〜。」「ホンマやなぁ」と観測を楽しむ。 徐々に太陽の形が元に戻りつつ、ほとんど終わりかけの正午前に山頂一帯がガスに包まれ 出した。 「欠け始めから欠けのピークまで見られて、下欠けも見られて、もう十分満足できたね」 「うまい具合にガスが来たなぁ。自分の目で日食を観測できて良かったなぁ」 正午10分前に京都のRPTにCQを出していると、生駒RPTからJA3PTRさんからD-STARで コール。日食の観測が出来たことを伝えた。 |
白いアジサイは見頃 |
「あ〜、満足(^^)」と二人とも大満足で下山。キャンプ場のアジサイはまだけっこう 咲いている。白いアジサイは今が見頃の咲き方。 車の窓を開けて下山すると、山頂との温度差をもろに感じる。 「やっぱり下は山頂より暑いな」「ホント、風がぬるく感じるね」 下山途中の集落にある「100円野菜売り場」でナスビとトマトを買って帰路へ。 【今後の日食スケジュール】 今後の大野山および猪名川天文台で見られる日食は以下のとおり。 2010年 1月15日 部分日食 日食の最大:17時10分(食分0.284) 2012年 5月21日 部分日食 日食の最大: 7時30分(食分0.944) (この日、九州・四国・近畿・中部・東北の一部、関東で金環日食が観測可能) 2016年 3月 9日 部分日食 日食の最大:10時58分(食分0.232) 2019年 1月 6日 部分日食 日食の最大: 9時57分(食分0.378) 2019年12月26日 部分日食 日食の最大:15時31分(食分0.369) 2020年 6月21日 部分日食 日食の最大:17時10分(食分0.538) 2030年 6月 1日 部分日食 日食の最大:17時 8分(食分0.733) (この日、北海道で金環日食が観測可能) 2032年11月 3日 部分日食 日食の最大:15時32分(食分0.508) 2035年 9月 2日 部分日食 日食の最大:10時 0分(食分0.929) (この日、中部・関東の一部で皆既日食が観測可能) |
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