【北摂】山デビューに大野山


【行き先】  北摂・大野山 753m
【山行日】  2011年6月19日(日) 
【メンバー】 ぴょん、あっき〜、矢問
【コース】  西軽井沢−大野山−プラネタリウム−大野山−西軽井沢
「登山をはじめよっかナ〜と思うので、登山靴を買いに行くのにつきあって下さ〜い」と
大阪梅田の4店舗を回り「この子カワイクないですよね〜。アッこの子カワイイ!」と店員さんも
びっくりのハイテンションで靴を選択し、店内を「ぴょんぴょん」と試し歩き。
「こんな靴の合わせかたは初めて見たなぁ」と店員さんと僕は顔を合わせて笑った。
これを見てハンドル名を「コンソメちゃん」から「ぴょんちゃん」に改名決定!。

山デビューは、ぴょんちゃんが靴を日々履いて慣らした後の1週間後の日曜日となった。
梅雨時なのに雨具はまだ買っていないというのが気がかりな予報・・・。
2年前にご家族でチベットにトレッキングに行ったあっき〜さんもつきあってくれるという。

朝の4時から天気図と雲の動きをパソコンでにらめっこ。「う〜ん・・・微妙だなぁ・・」
昨日の鈴鹿の「東多古知谷」の沢登りも予報が外れて雨具を着っぱなしだった・・・。
昨夜よりも予報は悪化も好転もしない。約束の6時に「決行する!」とメールした。

「山デビューには、どんな山に行ってみたい?」とぴょんちゃんとあっき〜さんに聞くと
 1.スタート地点近くにトイレがある方が良いなぁ
 2.山の上にもトイレがある方が良いなぁ
 3.2時間程度の楽な登り道であることは必須条件にして欲しいなぁ
 4.お花か何か山の上にも楽しみがあると嬉しいなぁ
 5.山に来た〜という感じで、展望が良いと嬉しいなぁ
「そしてねぇ〜・・・」
「ストップ〜ッ!もうそれ以上は条件の受付無しや〜」と青い顔の僕。

「ピン」と来たのは、いつも無線や天体観察に行ってる、猪名川町の大野山753m。
西軽井沢から登れば
 「1」西軽井沢の登山口に行く手前にトイレ駐車場がある。
 「2」山頂直下に大野アルプスランドというキャンプ場のトイレがある。
 「3」西軽井沢からだとゆっくり歩いても1時間半ほどで山頂に着く。
 「4」あじさいが山頂周辺にいっぱいある。しかし、これは今年はちょっと開花が
    遅いのでまだ山の上では無理かも・・。代わりにプラネタリウムがある!。
 「5」晴れていると展望は良い山だが、梅雨時なのでこれは天に任せるしかない・・。

JR川西池田駅に8時半集合なので、車で迎えに行く。霧雨が降ったり止んだり・・。
待っている間に、生駒山から関ハムコンテストのCQを出されていたJN3GYJさんに
応答。生駒山はガスで覆われているらしい。大野山はどうかなぁ・・・・。

二人は同じ電車で到着。「おはようございま〜す」と明るい声でぴょんぴょん跳ねている。
流石に、ぴょんちゃんは今時の「山ガールファッション」で登場〜。
「おおっ、相棒やいつも山に行ってる女性達とは服装からしてひと味違うなぁ。」と僕。
二人ともちっちゃいナップザック。「ちゃんと駅のトイレは行ってきたよね」「は〜い」
ぴょんちゃんには、相棒の雨具を貸して、矢問号で大野山へ向かう。途中で小雨・・。
「なんかワクワクしますぅ」ぴょんちゃん 「冷たい水〜」と2人
9:30
西軽井沢に着くと、雨も止んでくれた。ラッキー!しかし湿度が高くてもやっている。
「はい、今日の地形図とシルバーコンパス。そしてストック」と、二人にそれぞれ渡し、
ルートの説明と地形図の見方(方角、磁北線、地図記号、等高線、尾根と谷など)を説明し
次にシルバーコンパスの使い方を一通り説明する。
「便利ですね〜」「わかった気がするわ〜」と二人。「後でテストするからね」と僕。
ぴょんちゃんが体中に虫除けスプレーを振りかけている。日焼け止めクリームの香料に
虫が寄ってくるよ、と脅したせいかな。

廃墟のようになってきた西軽井沢の別荘地を登っていく。
「ここで準備体操をします」とストレッチ体操を開始。
「おや?ぴょんちゃん、バレエでもやってた?」と僕。「はい、やってました〜」とぴょんちゃん。
足首の曲がり方や体の柔軟性が半端ではない!。「すごいなぁ、うらやましい柔軟性!」

湿度が高くて霧のようにあたりを包まれて、いかにも幽霊屋敷のような雰囲気が漂うが
「とても幻想的ですよね〜」と感動してくれる。木々の緑や静かなせせらぎの音にも楽し
みを覚えてくれているようだ。
鳥の声も増えてきた。雨はしばらく心配ないような雰囲気になってきた。

10:15
谷筋の水に手をつけて冷たさを味わっているあっき〜さんを見てびょんちゃんも真似る。
「冷たい〜」と歓声。少し歩いて斜面やルートの方向が変わる地点で「「はい、では今僕
たちはどこにいるでしょう?今まで歩いてきた斜面や谷筋を考えて地形図で等高線などを
よく見て答えてみて」と僕。二人ともああでもないこうでもないと検討している。
「ここですよね!」と二人。「おしい!」と回答を地形図で説明。「なるほど」と二人。

山の斜面を見つつ草や木の皮を示して鹿の食害の説明。
「鹿がかわいくなくなってきた」と二人。「うわっ、トカゲ!」とぴょんちゃん。
「それはアカハライモリ。ほら裏返すとお腹が赤いでしょ」と僕。
「うわ〜、カエルもいる〜」と、ぴょんちゃんの観察力はなかなかのもの。
「苔のみどりが綺麗ねぇ」と、あっき〜さん。
オオカメノキ(ムシカリ)の花びらが沢山落ちている。

山頂の手前の電波塔ネット裏にはアザミが沢山咲いていた。ツツジの花も少し残っている。
「うわ〜、キノコがあるよ。食べられるかなぁ」とぴょんちゃん。「無理」と即答の僕。
(クサウラベニタケでホンシメジなどのシメジ類と間違い誤食して中毒の例が多いキノコ)

草刈り機の音が聞こえる。登山ルートや山頂、キャンプ場斜面のあじさいの周囲の草を
猪名川町の方達が刈って下さっている。「どこから登ってきたの」「西軽井沢からです」
「ちょっと天気が良くないので残念だね」「プラネタリウムで楽しみます」
「山頂!やった〜」 「外で食べると美味しいねぇ」
11:00
山頂に行くと霧雨が少し降った。「やった〜、山頂に来た。頑張ったね〜私たち。
うわ〜、ミストシャワーで潤うわぁ〜」と、満面の笑顔のぴょんちゃん。
僕とあっき〜さんは蒸し暑さと登りで汗がダラダラ流れているのに、ぴょんちゃんはほとんど
汗をかいていない。「新陳代謝が良くないのか?化粧崩れを防いでいるのか?」

周囲の抜群の展望は、残念ながらガスで全くきかない。すぐ横のプラネタリウムの建物さ
えほとんど見えない始末。地面からすごい低い飛行をするツバメにも二人は感動している。

「お腹が空いたわ〜」とぴょんちゃん。「私も〜。もうペコペコよ〜」と、あっき〜さん。
「食事は少し下の丸太ベンチがあるところに行くからね」と僕。

11:20
おにぎり程度の準備は各自頼んでおいた。味噌汁やコーヒーは僕が作ることにしておいた。
「ハチが来た〜。コワイ!!」と叫ぶ2人。「なにもしなかったら大丈夫」と僕。
「じっとしていると寒いね〜」「だから、雨具は防寒具としても羽織ると良いんだよ」
あっき〜さんはご主人のモンベルのものを借りてきたらしく大きめの雨具。
ぴょんちゃんは相棒のを貸してるので、小柄なぴょんちゃんにはこれまた大きめの雨具。
「雨具を着るとそれほど寒くないね」「ホントホント」と二人は納得している。

「は〜い、みなさん、除菌ウエッティーで手を拭きましょう」と、ぴょんちゃん。
「山でそんなに気にしていたら生きていけないよ」と僕。
「ハンドル名をウエッティーにしてしまうよ!」と、あっき〜さん。
「ウェッティ? う〜ん・・・それでも良いですよ・・」と、ぴょんちゃん。

「お味噌汁やコーヒーって温まるね〜」「コップや食器も買わないとねぇ」と、2人。
「そういうグッズも1つ1つそろえていくと楽しいよ。防災準備品にもなるしね」と僕。

相棒が夜中に焼いてくれた特性のカボチャケーキもコーヒータイムに登場。
「うわっ、これとてもおいしい!」と2人。特にぴょんちゃんは僕と同じくスイーツ好き。

千ヶ峰に登っているはずのOAPさんを無線機で何度もコールしてみたが、つながらず。
六甲山の関ハム記念局のCQに応答した。(OAPさんも僕を呼んで下さっていたらしい)

あっき〜さんからは登山靴のサイズの見方や紐の結び方などの質問が出た。
その説明などをして、駐車場を経由してプラネタリウムへと移動。雨具は全く不要だ。
2人ともぶかぶかの雨具 「両手に花でうれしいねぇ」
13:00
プラネタリウムに行くと1時半の開演まで30分ある。横の東屋でかすかな展望を楽しむ。
「おお、長いこと待たせたねぇ」と解説委員の方が来た。「靴を脱いで上がって隕石など
の展示物を見ながら休んで。すぐに用意するし」と。料金は1人200円。
入ってきたのは10人弱。「これなら座らんでも寝転んで見てくれたらいいよ」と。
僕が子供達を連れてきていた頃もいつも寝転んで見ていたのを思い出す。

2つの話しを映写。こじんまりとしたプラネタリウムで、語り口調も庶民的。
見たいと言えば何度でも繰り返してくれる。2009年の日食や来年来る金環食も日にちを
合わせて見せて下さった。この観客に合わせてくれるスタイルが子供達には人気なのだ。
あの日食の日は、僕と相棒はまさしくこの大野山の山頂に寝転んで観察していたのだ。

今日はあいにくの天気なので2階からの天体望遠鏡での太陽の黒点観察やプロミネンスは
見ることは出来なかったが、二人も久々の星空のお話しを楽しんでくれたようだ。
「アジサイが咲き始めてるわ」
14:30
プラネタリウムを出ると、パァーッと明るくなっていた。
解説委員の方と歓談。今週末には新しいマシンに更新するそうだ。「また来てね」と。
二人と解説委員の方と記念写真。
「綺麗な女性と写真なんてうれしいなぁ。写真送ってね。棺桶に入れるから」と。

キャンプ場横のトイレへ。「下山するので、トイレに行ってきてください」と僕。
「すごいんですよ!水が流れっぱなしなんです」とぴょんちゃん。水が巡回式になってい
るトイレを見たことがない様子。「他にはオガクズで糞尿を分解する山のトイレもあるよ」
というと「オガクズですかぁ?信じられない〜。そんなところいや〜」と、きた。

キャンプ場のあじさいはまだつぼみが固いが、ポツポツと咲いているところで記念写真。
ぴょんちゃんが首を伸ばして立っている姿を見て「まるでプレーリードックね」とあっき〜
さん。「私は一日にいくつのハンドル名を付けられるのかしら・・・」とぴょんちゃん。

アジサイは10日〜14日後くらいが見頃のようす。近くの能勢妙見山でもその頃があじ
さい祭りで9日はイベントがある。
「来たときよりもガスが消えたね」 「薊の花もきれいね〜」
「さてピストンで戻るよ。山頂をまた通ります」と僕。
「了解〜。雨は大丈夫みたいですね。私たち行いが良いのかなぁ〜ホホホ〜」と2人。

再度、大野山の山頂へ。先ほどと違い、展望がきく。ゴルフ場やプラネタリウムも見える。
「うわっ、綺麗なチョウチョ」とぴょんちゃんは近づくも、虫類が苦手の様子。
「登りの時と雰囲気が違う感じ〜」
下山は足にかかる力が違うと実感しつつ、ストックの使い方も体験できて良かったようだ。
「登ってきたときと景色が違いますね〜」と同じコースのピストンでも見え方が違うので
全く別ルートを下りているように感じるらしい。ぴょんちゃんはここでもぴょんぴょんと
跳ねている。それを見て、あっき〜さんと僕が「流石に若いねぇ。負けるわ〜」と笑った。

15:40
下山完了。「おつかれさま〜」「山デビュー、楽しかったです〜」と、ぴょんちゃん。

仕事上でお世話になっている会社や役所の近くを通りながら、JR川西池田駅で解散。
やきもきした天気だったが「ぴょんちゃんの山デビューに、天は味方してくれたね!」と
僕もあっき〜さんもホッとした。ぴょんちゃんの山デビューの日も無事終了!。

「また行きましょう」とあっき〜さん。「楽しみ〜」と、ぴょんちゃん。飛び出す条件がコワイ僕。
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