【竜門山地】音羽山(851.2m)
【行き先】竜門山地・音羽山(851.7m) 【日 付】2005年11月27日(日) 【コース】下居−観音寺−音羽山(851.7m)−経ケ塚山(889m)−熊ケ岳(904m) −大峠−不動滝−談山神社 【メンバー】MICKEY、矢問 |
朝5時に家を出発。近畿道も西名阪もETCでは50%引きの時間だ。 天理ICを下りてR169−R165−県道37号で下居へ。 早く着けたので談山神社へ行ってみるが、まだ早くて人もいないし露店も開いていない。 「下山後に来たら談山神社紅葉まつりで賑やかだろうな」と下山後に来ることにした。 下居に戻るが駐車スペースに困る。下山後のことも考えて百市の少し北側の土部分のふく らみに駐車することにした。 |
ここから観音寺への参道スタート | 杉の植林の観音寺・参道 |
7:00 駐車スペースから下居の観音寺への参道を目指す。 観音寺(善法寺)への参道を登る。植林の参道で「17丁」で丁石が1つ1つあり、細い沢の 右岸を登って行く。参道の右手に大きな石碑、左にはお地蔵様。右下に滝が見える箇所 もある。 観音寺まで半分を示す「祓堂」には祠もあり、ここで左に折れる。 上を見上げると、これから登る音羽三山の頂きがのぞく。 「無常橋」というまたげるほどの1m程の橋がある。 コンクリートの道になり、左手に石段が見えてきたら観音寺だ。 |
(善法寺)観音寺 | お葉つきイチョウ |
7:45 観音寺。見事な杉の大木や「お葉つきイチョウ」の大樹がある。 昨年11月に額井岳から戒場山へ行った際に戒長寺で見たお葉つきイチョウの大樹といい 勝負の木だ。男性が落ち葉を集めつつ、お葉つきイチョウの実を拾って集めている。 風とともにバラバラっと落ちてきた。立派な木だ。 住職さんらしい女性が「夕焼けに一番映えますよ。よければ本堂もどうぞ。眼の神様ですよ」 と声をかけてくださる。 「老眼も治るかな」と冗談をいいつつ拝ませていただいた。すごく落ち着くこぢじんまりとした 寺だ。右横の登山道へと出ると「不動堂」があり護摩祈祷をするところだ。 |
不動堂・護摩祈祷所 | 音羽山への登山道 |
ここの横から音羽山への登山が始まる。草が夜露で濡れている。 岩がゴロゴロしてきて水が流れていて、荒れた谷道の部分も一部ある登山道だ。 |
荒れた谷道 | 音羽山 山頂 |
8:25 音羽山。展望はない。ブロックに山名と標高が書いてある、その裏には「マッシュ白鳳」 と記してある。「あれ?マッシュさんの事かなぁ」しばらく休憩。青空が綺麗だ。 「何でここが関西百名山に選ばれたのだろう・・。あの観音寺は値打ちあるけど・・」 「さて行くか」とMICKEYが3歩進んだとき「ちょっと待って。方角を確認しよう」と 見ると逆方向の北。僕らが進むのは南だ。「方角を確認して良かったなぁ。スーッと吸い 込まれるようにそっちの道へ行きそうになるなぁ」「ホント、良かったわ〜」 一旦下って緩い登り。 |
一旦少し下るのね | 経ケ塚山 |
8:50 経ケ塚山 889m。ここも展望はない。お経を埋めたという山で経塚がある。 ここからは急な下りが始まる。下りながら眼前には富士山のように美しい姿の熊ケ岳。 |
熊ケ岳はスタイルがいいね | 腰から胸くらいの笹が続くよ |
「綺麗な形をしているね」「逆光で写真には綺麗に撮れないけどホントに素晴らしい!」 下りきって登りにさしかかるとどんどんクマザサが茂ってきて、終いには登山道も隠して しまうほど茂っている。腰高から胸くらいまでありかき分けて進む。倒木も多い。 熊ケ岳へはあまり人も入っていないのか?? |
熊ケ岳 山頂 | 下りも笹をかき分けて・・・・ |
9:20 熊ケ岳。ここの山頂は狭い。三角点を探すが無いようだ。 今日の3つの山頂の中では最も高い904m。 ここからの下りも登りと同じくクマザサが茂り踏み跡がわかりづらい。 竜門岳の姿が南に見える。笹をかき分けかき分け進む。 2つめのピークに「小熊ケ岳・ここが反射板」と木に書いてある が反射板は次のP859のはずで、反射板はここには無い。 9:45 P859。反射板がある。そのすぐ横に「四等三角点」がある。 ここを下ると大峠に出る。 |
大峠 | 大峠からの下り |
9:55 大峠。お地蔵様の祠と「女坂伝承地」の石碑がある。 神武東征の時に、八十梟帥(やそたける)を伐つために女軍(めいくさ)を配置したのが この女坂(めさか)とのこと。それを記念して、石碑にあるように、紀元二千六百年(昭和 15年)に奈良県奉祝会が「女坂傳稱地」の石碑を建立したらしい。 (同様に男軍を配置した「男坂」の石碑「男坂傳稱地」は半坂峠に建っているという) ここからはしっかりした綺麗な登山道。 しばらく下るとキノコか何かを探している男性がいた。 沢沿いのコンクリート林道となり、ここを2kmほど下ると不動滝で県道に出る。 途中に「大峠トンネル」が建設中であった。ここも道路が近い将来貫通するようだ。 トンネルからの延長している道を進むか旧道を進むか・・・・・旧道を進む事にした。 沢筋なので、沢を見ながら歩いているとMICKEYが沢ガニを見つけた。 八井内集落でも上を見上げると「八井内トンネル」の工事中。 |
不動滝 | 破不動 | 真っ二つに割れている岩 |
10:35 不動滝。滝の横には真っ二つに割れた破不動(岩)がある。 1608年(慶長13年)4月談山が鳴動した時に破裂して割れたと伝えられている。 多武峯の談山神社のすぐ上(北)にある御破裂山(おはれつやま/標高607m)には、 「藤原鎌足」の遺骨を葬った円墳があり、国家異変の際には山が鳴動し、談山神社の 本殿(旧寺の聖霊院)の鎌足像が「破裂」するとのことだ。 県道と並行に走る旧道で談山神社へと歩く。「南無阿弥陀仏岩」が途中にあった。 県道から右へ行くと談山神社。左を見ると「八井内トンネル」の工事中。先ほど通った 八井内地区のトンネルの反対側ということだ。ここへ出るトンネル工事だったようだ。 |
談山神社 | 紅葉が素晴らしい |
10:45 談山神社。屋根が檜皮葺(ひわだぶき)で、朱塗りの欄干の「屋形橋」の名で親しまれていた 橋は県道の拡張工事中で無くなっていた。 昔は人のみこの「屋形橋」を渡り、歩いて「東大門」を通り神社へ参拝したという。 この神社は、、藤原鎌足を祀っている。藤原鎌足と中大兄皇子が蘇我入鹿を殺すのを相談 したことからこの名が付いたとか。素晴らしい本殿は日光東照宮の手本とされた。 今朝とは全く違う車の量と人の数に驚く。バスもどんどん来る。流石に紅葉の名所だ。 僕たちは静かな歩行路で神社への登り道を進む。「摩尼輪塔」を過ぎると神社で、露店も 沢山出ていて人も多い。あつあつの栃餅やヨモギ餅、こんにゃく田楽などを食べた。 奈良漬けを買って帰る事にした。 県道に出る手前の坂から、先ほど登った音羽三山の尾根筋を見る事が出来た。 11:30 駐車した所に戻り、途中で昼食を食べ、自宅には午後3時前に着いた。 |
本日のルート |
この1つ前の記録は「奥高野・伯母子岳」の記録です |