【西濃】小津権現山「スノー衆2011パート1」は時間切れ敗退
寝不足と運動不足が続いた為に、これほど体と足が動かなかったのは初めての経験・・・・ |
1月11日から家のリフォーム工事で、ずっと3〜4時間ほどの睡眠しかとれておらず体がだるい。 睡眠不足とともに、家の片付けの12月と1月は山から遠ざかっているため、筋肉もがた落ち・・。 「寝不足続きと運動不足で、ラッセル体力がもつだろうか・・・」と不安の中、久々に山に行き たくて山日和さんの公開オフに山日和号で参加。やぶこぎ仲間に久々に会えるのも楽しみ。 使い慣れたGPS「map60csx」から、初めて「oregon450」に持ち替えての初登山でもある。 楽しみのラッセルも、やはり睡眠不足が2週間以上続いただるい体と落ちた筋肉で、体力 が全くもたず、体が重く足は太ももが何度も攣る寸前。午後から晴れるはずが湿気の多い 雪が朝から降り続いていたのでモチベーションも急降下、体温も急降下、公開オフが僕に とっては修行のような、足もロボットのようにキンキンのつら〜い「準備不足後悔オフ」となった。 やはり体調は万全にしておかないと・・・・。温泉ではいつになくゆっくりつかって、ホッとした。 リフォームも2月12日でやっと終わる・・。次の山行には寝不足だけでも解消しておきたい。 以下は「スノー衆2011パート1」オフのリーダーである、山日和さんのレポートです ※ ( 写真とコメントは矢問 ) |
【日 時】2011年1月22日(土) 【山 域】西濃 小津権現山 【天 候】雪のち曇りのち雨時折日差しあり 【メンバー】緑水さん、バーチャリさん、biwacoさん、宮指路さん、とっちゃん、 矢問さん、クロオさん、ふ〜さん、たんぽぽさん、わりばしさん、山日和 【コース】小津8:10---11:10高屋山---12:30前衛峰手前---12:50高屋山14:10 ---15:50小津 |
天気予報に悩まされた2週間だった。前週は結局悪天候のため中止。 捲土重来を期した今週も前日になってみれば福井嶺南地方は雨またはみぞれ模様である。 雪山の雨ほど嫌なものはない。個人山行なら天気の良さそうな台高方面にさっさと切り替 えるのだが、山日和の公開山行でGTZトリオのお膝元に行っても仕方がないのだ。 美濃地方はまだマシなようだ。ここは困った時の権現頼み。私にとって代打の定番となっ た小津権現山に目的地を変更する。揖斐川町の山の中でも里に最も近いこの山は、奥地の 他の山々に比べて晴天の確率が高いのである。 関ヶ原インターから集合地の道の駅「星のふる里ふるはし」へ向かうと雪が舞い始めた。 道の駅にはたんぽぽさん以外全員が顔を揃えていた。 家から一番近いはずのたんぽぽ号が到着したところで、4台に車をまとめて登山口の小津 へ向かう。雪は相変わらず降り続いている。 |
「本当に昼から晴れるのかなぁ・・」 | 最後の民家横でスノーシュー装着 |
小津体育館の駐車場は、ちょうど1台が出てくれたおかげでギリギリ4台駐車すること ができた。これはラッキー。積雪期の公開山行では駐車地の確保が重要課題なのだ。 小津の集落は屋根に30センチ以上の雪を乗せて、完全に雪国の山村の風情である。 民家が切れたところでスノーシューを装着。biwacoさんにはスペアのライトニングアッ セント22インチを試食していただく。果たしてお味はどうだろうか。 |
ルートを良く知る山日和さん | 「うっ、こんな登りで足の調子が・・・」 |
予想に反してかなり新しい雪が積もったようで、スノーシューを履いてもヒザ近くまで潜る 苦しい出だしである。杉林の中に入ると少し楽になった。 植林の中、わずかな窪みで判断して登山道を辿る。たまに現れる真新しい標識がルートを 間違えていないことを教えてくれる。 矢問さん、biwacoさん、たんぽぽさんと、順番にラッセルを交代しながらの前進だ。 |
「なかなか沈むなぁ」 | 林道との出合の登山口 |
植林を抜ければ林道出合の登山口。無雪期なら車でここまで上がって来れる。 ここでひと息。すかさずとっちゃんから饅頭が回ってくる。今日も次に何が出てくるのか 楽しみである。 ここには鳥居があったはずだが、変わった形の門が行く手を塞いでいた。 門の下のベンチみたいなところに腰を降ろして休む人もいる。よく考えてみたら、それは ベンチではなく、鳥居の一番上の横木だった。何が原因なのか、上部から折れてしまった ようだ。 |
ラッセルを交代しつつ進軍 | 木の股に雪塊がたまっている |
ここからしばらくは緩傾斜の樹林帯が続く。わりばしさんが先頭に立ったが、後から見て いても恐るべきパワーの持ち主だ。まるで雪など無いかのようにぐいぐいと前進して行 く。楽をしているはずの後続も付いていくのにひと苦労するほどのペースである。さすが 本日の最年少。しかしわりばしさんが最年少ということは、今日のメンバーの平均年齢の 高さが窺えるというものである。 「変わりましょうか?」と聞いても「まだいいですよ」と答えるわりばしさんに甘えてかなり 楽をさせてもらった。 |
「せっかく登ったのに下るの〜」 | 「まだ頂上には相当時間が・・・」 |
いよいよ尾根上の急登が始まる。時折日が差したり、また曇ったりの繰り返し。 雪がやんだだけでも良しとすべしか。 雪質がかなり重たくなってきた。クロオさん、バーチャリさん、とっちゃん、ふ〜さん、 宮指路さん、緑水さんと、次々に先頭を交代してラッセルして行く。ふ〜さんがタイム キーパーとなって交代のタイミングを告げる。 急斜面では腰までの雪を崩しながらの前進となった。緑水さんはダブルストックならぬ、 ストック&スコップのコンビネーションで雪を崩して進む。なるほど、深雪の時はいいア イデアだ。 宮指路さんがラッセルの後ひっくり返って亀の子状態。起き上がるのにひと苦労だ。 「立ち木のあるところでひっくり返らなあかんで」と緑水さんに突っ込まれている。 |
あのピークの向こうが小津権現山 | 一瞬の晴れ間は天使のほほえみ! |
出発地でたんぽぽさんと話していた山頂までの見積りは4時間だったが、高屋山で すでに4時間が経過してしまった。この雪の状態なら山頂まであと2時間はかかるだろう。 この時点ですでに山頂はあきらめていた。ランチ場としては広々としたこのあたりがベスト である。ある程度前進したらここまで戻ってゆっくりランチとしよう。 高屋山を過ぎるとやや痩せた尾根となり、東側には雪庇が現れるがまだそれほど発達し ていない。目の前に立ちはだかるのはまだ小津権現の本峰ではなく前衛峰だ。 初めてここを訪れた時は、やっと登り切ったと思ったら更に高いピークが忽然と現れて愕 然とするところである。高度が上がったせいか、気温が下がって雪の質もやや軽くなった ようだ。 前衛峰への途中、やめどころを考えながら半分惰性のように前進していたところへたん ぽぽさんから声がかかった。矢問さんの調子が悪いようだ。ハナから山頂まで行けるとは おもってなかったので、ちょうどいいきっかけになった。ゆっくりとランチタイムを楽しむのは 山頂に立つのと同じくらい重要なことなのだ。 私の公開山行ではそのことを謳っている以上、山頂に固執して行動食で済ませるなんて わけにはいかないのである。 |
風のないランチ場所を探して戻る | 「う〜っ、ランチタイムで温まるなぁ」 |
全員にここでの退却を告げて、狭い尾根に身を寄せ合ってクロオさんの一眼レフで記念 撮影。風の通るやせ尾根には小さいながら霧氷の花も咲いている。振り返ると前衛峰が その全貌を現した。みんな思い思いにカメラを向けている。 高屋山まで戻り、風の当たらない場所を探す。いよいよお待ちかねのランチタイムで ある。いつも通りスノースコップでセッティング作業開始。今日は4本もあるので作業が 捗る。ランチが始まると、たんぽぽさんからおでん、クロオさんから香ばしい甘酒、緑水さ んから怪しげな酒、biwacoさんから焼きイワシとダジャレ、バーチャリさんから・・・(忘れ ました。すみません)と、次々に回ってくるのもパーティー登山ならではの楽しみだ。 下界方向に晴れ間が広がってきていたので、青空の下でランチを楽しめると思ったが そううまくはいかなかった。それでもみんなでワイワイ言いながら食べるランチタイムは 楽しいものだ。 |
「甘酒がこげちゃった〜」 | 足が固まらないうちにお先に下山 |
さて、下山である。当初予定では山頂から南東尾根への周回だったが、今となっては おとなしく往路を戻るしか選択肢はない。 11人分のトレースは見事な「道」になっている。これだけ固めてればスノーシューは不要 だろうと、私とバーチャリさんはスノーシューを履かずに下山開始。しかしそれが誤りだと 気付かされるのに時間は掛からなかった。時々片足がボソッと沈んで非常にリズムが 悪い。たまらずスノーシューを装着。やっぱり左右均等に沈まないと疲れてしまうのだ。 |
やっと集落にでた〜! | 雪が小雨に変わった・・・ |
昼前から晴れると思っていた空は、たまに青空が見えたと思ったら次の瞬間には雲に 覆われる。わりばしさん曰く「パンチラ」現象というやつである。 また雪が降り始めたと思ったら最後は雨に変わった。さあ、早く藤橋の湯で冷え切った 体を温めよう。 みなさん、お疲れさまでした。 記 : 山日和 |
本日のルート |
この1つ前は「【六甲山系】鳥原貯水地から菊水山・鍋蓋山」の記録です |