【鈴鹿】渋川遡行オフ
【山 域】鈴鹿:東近江市・渋川 【日 付】2006年7月9日(日) 【コース】愛郷の森・舗装路最終点−堰堤−2段8m−滝谷出合−3mの滝 −橋・林道−愛郷の森・舗装路最終点 【メンバー】助役、佐野、亀、まるい、なつ、pikku、ごましお、ひろみ、 まじょっ子、のぶなが、ハチ、こと、かっきー、SUMIE、矢問 |
「今年も沢教室するぞ〜」の助役の声に、のぶながさんとかっきーが「参加したいです!」 と初参加宣言。あれよあれよといつの間にやら15人。まだまだ参加希望があったらしい がここで締め切りの大所帯となった。助役は車の配分やサポートの振り分けに大変。 天気も不安定でやきもきしたが、亀さんの予報を信じて「決行」。流石にピタリと的中! 今回の「沢教室」に選定された沢ルートはいつもとちょっと趣向が違う。 地形図を見ても等高線沿いの渋川。距離は短いながらも、釜のつかり歩きと、出る滝は 直登がほとんど無理で滝横の岩場をよじ登るクライミング技術の色合いが強いルート。 昨年5月に亀さんが行ったことのある遡行ルートだ。 八日市ICから東へ走り、旧永源寺支所に朝8時半に集合が、矢問号の矢問、助役さん、 SUMIEさんの3人は7時に着いてしまった。地元のことちゃんさえ来てない時間。早すぎた〜。 |
助役「はい、注目!注意を言うよ」 | 「あ〜、冷たくて気持ちいいわ」 |
8:40 装備の点検を済ませ、助役からサポートのパートナーの説明と注意があった。「蒸し暑く なってきたぞ」と思っていたら「そろそろ矢問さんが暑いと文句言い出すから出発しよう」 と助役。読まれてる・・・。 |
なっちゃんは泳ぎまくり | 左へ右へ、進めよ、進め〜 |
初回者や初心者はどうしても河原を歩く。「せっかく沢登りに来たんだから水の中を歩い てみてね」と亀さん。そう言えば僕も昔、小山伏さんに何度か言われたなぁ、と思い出した。 崩れた低い堰堤を過ぎ、大きな堰堤を左岸から巻いて浅い平流を進み、橋をくぐると、左 に枝沢があり、その直ぐ先の壁面に人工の四角い石組みがあった。なんだろう?? 次の堰堤は初回者に足場や手の注意をして右岸を巻き、踏み跡をしばらく進む。 |
隊長のような貫禄ののぶながさん | ここは左の岩の割れ目を狙う | ルート工作の助役 |
9:40 今日初めての3mの滝は釜に浸かって左の岩の割れ目を登る。佐野さんと亀さんが右のハ ング気味の岩間のルートをチャレンジしたが初心者通過は難しい。 左の岩の割れ目を、先に助役が登って後続者のためにロープを垂らしてくれた。残留の小 さな支点に足場用にとシュリンゲをかけた。シャントやロープマンの使用説明。 ガンバレ、のぶながさん!! |
今日はえらく慎重なひろみさん | バンダナショット |
次の2段8mの滝の前で記念写真。「うわっ、ヒルがついてる」とあちこちで声。 堰堤を巻いたときや滝を巻いたときについたらしい。僕はディートの虫除けスプレーを靴 とスパッツとズボンにかけていたので全く被害無し。 この滝も直登は無理で、左の岩場を登る。2段目の岩と沢への降り場がちょっといやらし く、佐野さんがロープを念のため張って、亀さんが岩の乗り込みのためのシュリンゲを装 着してくれ後続が続く。ザックのウエストベルトの沢での意味と使用方法などを説明。 |
ハチさんも水圧で左へ逃げた | 「スゴイ水圧で直登無理です〜」 | 水圧と格闘の亀さん! |
助役を踏み台にして登る | 助役「ことちゃん、早く登れ〜」 | 亀さんのロープでハチさん |
11:15 釜を持つ3mは水量がすごくて先行の助役は直登せず左を登る。後続者も直登はあきらめ て右の岩間を登った。あきらめきれないなっちゃんは果敢にチャレンジするも敗退。 次に現れた左から吹き出す岩間4mはスゴイ水圧で、ファイト一発!の、ど根性で亀さん が途中まで登った。最後が水圧でとても無理と、左の岩を登った。ここでもなっちゃんは チャレンジ。やはり水圧がきつくあきらめ。亀さんがロープを出してくれてハチさんがフ ァイト。なんとか亀さんと同じく途中まで登れて左の岩へ。僕も行きたかったが、時間が かかりそうで、みんなと同じく助役の指示した左の岩間を助役の背中を踏み台にして、上 からのごましおさんのシュリンゲ補助で登った。助役を踏みつけてごめんなさいm(..)m 「カメラのポーチから水圧でカメラを落とした」と亀さん。亀さんは登った滝をまた下りて 潜って探すがない。「あった〜!」浅瀬まで行ってたらしい。よかったよかった。 |
ハチさん「泳ぐの好きです〜」 | かっきー「すごく冷たいですね〜」 |
12:00 やはり人数が多いと時間の経過は早い。釜を持つ3mの滝の手前でランチタイム休憩。 |
ハチさん「魚影はどうかな」 | 釜を泳ぎ切る女性陣 |
ハチさんが魚影を見にいくがいないとのこと。この滝は釜を泳いで右の岩面のバンドを使 うのかなと思い、良いカメラアングルで撮るために釜に胸まで浸かって左の岩の溝状の所 から滝の落ち口で待ちかまえた。が、助役達の検討の結果、僕の登ってきたルートを登る ことになったようで、みんな歩いたり泳いだりしてやってきた。ここでは釜歩きの時のザ ックのウエストベルトの使用方法説明。 なっちゃんは熱心に周囲を観察し、遡行図を書いていた。のぶながさんも熱心に地形図で 現在地を確認していた。感心、感心。 |
3段40mの滝 | くせ者の3mの滝 |
ルート工作中の亀さんと助役 | 足場づくりの佐野さん |
12:35 左に3段40mの滝を見て僕らは右へのルートをとる。その進路を阻む3mの滝は、これまた 直登は無理。左の岩壁はるか上部には残留ハーケンがある。右の岩にも残留シュリンゲと 残留ビトンが2箇所見える。 (10分間ほど霧雨が降った) 左のルートから亀さんが登りロープを張る。次に助役が続き落ち口で合流しロープを張り 右の岩場からみんなを登らせる作戦。滝の上は10mほど滑りやすい流れがあり、その流 れの中の大岩にロープを2本かけて、1本は引き上げ用、1本はロープワークでアブミを複 数個つくり右の岩場に2本そろえて下ろし、それを下の僕らは登れという指示だ。。 右の岩場に取り付くためには、胸までの深さのある釜を岩面まで進む。 そのビトンや残留シュリンゲまで足を上げられるわけが無く、佐野さんがシュリンゲで足場 作りを試みる。どうしても左のビトンに届かない。「ハンマーを仙人杖にくくりつければどうか な」という僕の意見を採用してくれ、再度チャレンジ。 それでもなかなかうまくいかず、ハチ さんとごましおさんが反動をつけて佐野さんを押してハンマーが左のビトンに何とか届いた。 が、「あちゃ〜、ハンマーを落とした」と佐野さん。水中でハンマーが下で仙人杖が上に浮く という状態で沈んでいるのが見つかった。 今日は落とし物が2度。それもまたちゃんと回収出来るという珍事。めでたしめでたし。 |
ハチさんが登るも左へ振られる | pikkuさん「うわ〜、滑るね〜」 |
「のぶながさん、ガンバ!」 | SUMIEさん「しっかり引っ張ってよ」 |
ことちゃん「スゴイ水圧だわ〜」 | まーちゃん「底がツルツル〜」 |
ごましおウインチでまるいさん「ひょい」 | かっきー「うわ〜流されそう」 |
それからがまたまた大変。岩がツルツル、ホールドがない。トップに取り付いたハチさん が四苦八苦している。ロープが左に振られて力が入らないのと足場が全く定まらない。 ロープで作ったアブミにもなかなか足が入れられず四苦八苦だ。みんなも苦労した。 ほとんどが上にいる助役と亀さんに引きづり上げられるという状態で全員登ることに。 途中で助役はウインチ役のごましおさんに交代。女性陣は簡単に釣り上げられるパワー。 次々に登ったらそこから10mほどは急流で水中はトユ状でツルツル。胸まで浸かってロ ープをしっかり持ち安全な岸辺までたどり着く。この3mの滝の横を全員登り終えるのに 1時間以上かかった。恐るべし、3m! |
「今日はこの滝が最後ですよ」 | 右岸を巻く人と泳ぐ人に別れる |
ハチさん「うわ〜、足が攣りました〜」 | まーちゃん「ここで力を出し切りました」 |
14:00 ああ、最後の岩間小滝と5mの斜瀑がみえる。「最後だし泳ぐか〜」とごましおさんが行 くも途中で水圧で進まない。再度チャレンジ。やはり無理。次になっちゃん。やはり「ご ましおライン」で戻される。ハチさんもチャレンジ。これまたごましおラインで戻される。 右岸からみんなはどんどん巻いて小滝の向こうで待っている。 亀さんが上流からロープを流してくれた。ハチさんが途中で流されてきた。「どうした?」 「足が攣りました」ありゃりゃ〜。今日はハチさん泳ぎまくってたから冷えたのだろう。 ごましおさんが行った。次に僕、ハチさん、まーちゃんが続く。 「な、なんじゃこりゃ」ロープを持つ手が水圧でどんどん沈む。ロープを放すと流される し持つと沈む。「あと少し。水を飲んでも行くぞ!」と必死で足だけ平泳ぎ。たどり着い たがヘトヘト。なんて水圧なんだろう。なめたらあかんなぁ。 後ろを振り返るとハチさんがまた流されていった。まーちゃんが必死にロープに食らいつ いてる。顔色が変わってる「引っ張るぞー」と亀さんとロープを引っ張り、岩を巻いてきた ハチさんとで、まーちゃんのザックをつかんで川岸へと引っ張り上げた。 「もう、どうなるかと思いました。手がどんどん沈むんです。今日の力を最後の最後です べて使い切った感じです」と。必死だったのがよく分かる。見た目と大違いの水圧だった。 |
沢教室もここでおしまい | 「あ〜、沢登りって楽しいな」 |
14:30 右岸の岩を登ると、林道の橋があり今日の遡行はここで打ち切り。 舗装された林道を駐車地点までのんびり歩く。途中であの3段40mのビューポイント。 15:10 駐車地点。記念写真を撮って、近江温泉で汗を流し帰路へ。 今回は今までとは違う「沢登りをした」という感じとはまた全く別の「沢教室」ルート。 亀さん、助役さん、佐野さんには本当にお世話をかけました。感謝! |
この1つ前の記録は「若狭・大御影山から大日」の記録です | |
渋川遡行・初参加の「のぶながさんのページ」にリンク |