【兵庫】篠山市 トンガリ山から西寺山
【山 域】 篠山市 トンガリ山から西寺山 【日 時】 2008年9月27日(土) 【メンバー】矢問単独 【コース】 井根口池−薬師堂−妙見堂跡−P471m−トンガリ山620m −P570m−西寺山646.2m−井根口橋 |
彼岸花が咲き、稲刈りが終わった田とまだ黄金色の収穫前の田を見ながら、立杭の集落の 横を走り今田町へと北進する。右手には虚空蔵山が青空に映えて美しい。 |
トンガリ山の頂がちらりと見える |
トンガリ山は低山ながらもその姿から「丹波槍」ともいわれている。 四斗谷の集落に入ると男性達が道路端の草刈りをされている。 |
薬師堂の鳥居から登る | 参道には小さな祠 |
9:30 井根口池の横のふくらみに車を止めて出発。ここからもトンガリ山の頂がチラッと見える。 新しく建て替えられた四斗谷公民館の所で左にしばらく進むと、とても古い薬師堂がある。 ここでも男性が草刈りをされていた。軽く会釈して、トンガリ山の登山口でもある妙見堂 跡への参道を進む。竹の杖がいくつも置いてある。妙見堂まで集落の人たちがお参りに 行かれるのかもしれない。右手に大きな石柱の3つのお墓がある。 登山道には小さな祠が2カ所あり、1つ目はもう壊れている。 それを過ぎるとNHKの共同アンテナがあった。静かで鳥の声が気持ちよい。 |
気持ちの良い参道 | 妙見堂跡への石段 |
10:00 妙見堂跡。石段を登ったところの左右に石灯籠、境内の中央に平成4年の石柱がある。 それまでは本堂もあったのだろう。左手には2つの祠が、右にも1つの祠があり周囲には 本堂の瓦らしいものが積んである。1336年、京都から敗走する足利尊氏がトンガリ山 の上に輝く妙見星を拝し「大願成就の際にはこの山上に妙見大菩薩を祀ろう」と誓ったと いう。そして大願成就。この妙見堂は足利尊氏の勧請になるものと今田町では伝えられて いるらしい。元の妙見堂は少し上の古妙見と呼ばれる山上にあったという。 「もう少し早く来ればこの山腹の妙見堂だけでも姿を見られたのに・・」 |
ここからの道が少しわかりにくかった。右手に回り、細い踏み跡を時計と反対回りのよう に登ると、またしっかりした踏み跡になった。左から回り込んだ方が簡単だったのかも。 山頂近くなって、なかなかの急登となってきた。「この山はボッカ訓練によさそう」 |
あとひと登りで山頂だ | トンガリ山・山頂の祠 |
10:30 トンガリ山 山頂。620m。小さな祠がある。妙見菩薩を祀ってあったのかもしれない が、いまは何も祀られていないようだ・・。 |
白髪岳・松尾山へ続く尾根 | 左の写真の続き |
ID-92でトンガリ山・山頂コール | 西光寺山方面 |
北面と東面の展望が素晴らしい。西面の展望は少し先に進むと広がる。南面も葉が落ちる 晩秋から冬なら木の間から見えそうだ。 それにしても実に気持ちの良い日だ。青空にポワ〜ン、ポワ〜ンと白い雲が浮かび、風も 冷たくて木陰もあって、言うことなし。景色を見ながらおにぎりをほおばる。 無線機を出すと、千ケ峰に登っているJN3IRCさんが僕をコールしてくださってる。 うまく繋がった。 千ケ峰も今日は展望が良く気持ちがよいとのこと。 次に、1184年源義経が平資盛を夜半に急襲した「三草山合戦」で有名な加東市の三草山 (標高423.9m)に登っておられるJG3BAOさんのCQに応答し、繋がった。 そこに小野市移動のJP3MXFさんがブレイクでラウンド。IRCさんもうまく繋がった。 またD−STARでは土曜日は違法局の電波で邪魔をされ続けている六甲西430RPT経由 で、東京の浜町430RPTにCQを出すと、JL7HHS/1局が応答してくださった。 本当に気持ちが良い。じっとしていたら肌寒い。上着を着た。 景色を見ながらのんびりしていたら90分も経っていた。ハハハ。 12:00 さて、西寺山に向かおう。なかなか気持ちの良い木陰の登山道だ。南西にどんどん進む。 松が多い。IRCさんがおっしゃっていたように、松茸山なのかな? 鹿の鳴き声も多い。蜘蛛の巣も多いので、拾った枝を振りながら歩く。 12:50 ピークなのに西寺山の山頂札も何もない。白い杭が打たれているだけの狭いピーク。 これが西寺山??三角点は??展望もないし・・・ま、いいか。ここでもしばし休憩。 無線機を出し、D-STARで六甲西RPTをねらうが違法局がかぶってくる・・・。 生駒430RPT山かけ運用でCQを出すと、尼崎の局長さんが応答してくださった。 |
松の木が多い | 展望が開ける |
ぼんやりと地形図を見て・・・「うわっ!」驚いた。「ここは西寺山と違う(^^;)こんなに 早く着くはず無いと思った(^^;)まだ先か〜、ハハハ。時間もあるしゆっくり行こう。」 13:25 ここからは南東進する。一旦下り、P570mへ登り、やや下ってまた登る。 |
もうすぐ西寺山だ | 西寺山 山頂 646.2m |
13:55 西寺山646.2m。ちゃんと三角点もある。「展望は無いが、西寺山に間違いない」 移動局のコールサインがかかれている山頂札も2枚ある。 |
道が二手に分かれている。右は南南西の尾根筋から林道に続くものと予想。左は東南東の 尾根筋からP474mに続くものだと思われる。今日の下山予定路をP474m手前の鞍部から 北東の谷筋にあるであろう廃道並みの林道を下ろうと考えたので、左を選択して進んだ。 まだ新しい緑のテープが所々に付いている。「同じルートを考える人もいるのだな」 地形図には現れないような小さな支尾根に何度か進みかけるが、磁石を見ると判断できる。 (この辺で迷ったとしても南に行こうが西に行こうが集落に出るので大したことはない) 野ウサギが目の前にいた。しばらくは怖がる様子もなかったが、藪のなかへ消えていった。 14:45 鞍部。このまま目の前のP474mに登って、尾根を東進して鳥居マークに出てもいいが。 しばらく考えたが、今日は予定通り、この鞍部から東進して井根口橋に出ることにした。 赤いテープや緑のテープが時々あるが、途中から無くなった。 左岸沿いに下ると林道のような無いような・・・それを下っていくと崩れているので、全く水の ないガレ沢筋を左岸から右岸に渡ると、また林道のような無いような廃道らしき林道となり そのままのんびりと下っていった。 15:05 お墓の所に出ると、目の前が井根口橋。ここから5分で車の駐車場所。 秋晴れの静かで気持ちの良い山歩きができた。満足満足。 帰路では丹波篠山の新米がのぼりを立てて売り出されていた。 田のあぜ道には彼岸花。そしてコスモスの花が沢山咲いている。秋真っ盛りだ。 |
本日のルート |
1つ前の記録は「四国・徳島県 剣山から次郎笈」の記録です |