【若丹国境】堀越峠から頭巾山


【山 域】 若丹国境/頭巾山871m.
【日 時】 2010年5月2日(日)
【コース】 堀越峠−P639m−P675.2m−P674m−横尾峠・子安地蔵
      −頭巾山871m−野鹿ノ滝
【メンバー】やまあそ・丹波のたぬき夫妻・かねちゃん・矢問
「2日に頭巾山に登るよ〜」と言うやまあそさん。ご一緒させていただくことにした。
頭巾山に登るのはMICKEYと2006年5月に登って以来の4年ぶりだ。

朝8時半に名田庄の道の駅に集合。地道で行ったが、6時過ぎに着いた。気温は4度。
2日前から熱は無いものの、お腹の調子が悪くトイレばかりに駆け込む始末・・・・。
今日の山行でお腹が1日持ってくれるだろうかが僕の心配事・・・・。

養父市・氷ノ山からJG3UJHさんがCQを出していたので応答した。5回目のQSOだ。
名田庄までよく飛んできたものだ。

「舞鶴道を下りた。もうすぐ着くよ」とやまあそさんからモービル無線が入る。「了解」。
7時半前にやまあそさん、続いて丹波のたぬきさんご夫妻が到着。
2台で先に下山地の野鹿ノ滝に車をデポしに行かれた。8時前にかねちゃん到着。
「おはよう」かねちゃんとは先月17日に南丹市の地蔵杉の山頂で会って間がない。

道の駅からは、やまあそ号に全員乗り、R162号を京都側に走り堀越トンネルを抜けた所
から旧道を走り堀越峠へ。途中に去年出来た「棚野坂」への登山口の道標があった。
この右手尾根から取り付く 「なかなか急やなぁ」
8:35
堀越峠から県境尾根に取り付く。峠からの植林帯はすぐに終わり15分ほどは雑木林の急
登が続く。まだ涼しい時間なのでありがたい。まだ蕾が多いイワカガミだが、陽当たりの良い
ところでは花が点在して咲いている。たぬきさんややまあそさんは、花の写真に夢中なので
お腹の調子を気にする今日の僕にはペースダウンでありがたい。
右斜面にはまだ山桜が咲いている。

境界石柱の所でみんなが登ってくるのを待つ。峠の反対側のNTT無線中継所の塔が木々
の間から見える。もう新緑の季節。今日の青空に淡い緑の新緑がとても綺麗に映えている。
「エエ感じやなぁ」 やまあそさんのダジャレも快調
9:10
「ムシュウ峠」という木札がかかった峠らしくない所(P639mの1つ東のピーク付近)。
少し行くと「熊壁坂」という平成12年の小畑 登氏の説明板があった。
 「ここは美山町・福居の熊壁から堀越峠道の近道として納田終の棚橋に通じる峠であっ
  
た。峠道はこの稜線を横切って、今も美山・名田庄の両側ともその古道は残っている。
  
明治中期には高浜の魚屋や商人たちが頻繁に通った。のち大正末期頃からこの稜線の
  
西にある横尾峠(美山町の山森から名田庄の納田終の中野へ越す峠)の方へ徐々に人
  
の往来は移る」
ここから少しの間は植林だが、すぐに抜け、また自然林となる。谷筋の源頭部が綺麗な
ところがあると、かねちゃんがカメラタイム。みんな楽しみ方がいろいろでおもしろい。


立派なブナも尾根筋に現れた。「この尾根には太いブナは無いのか」と思っていたので嬉しい。
「まだ先は長いぞ〜」 P675.2m/三角点
9:30
P675.2m。周囲は伐採されており山々の中腹以上の展望がきく。
気持ちの良い尾根道が続く。「エエ感じよね〜」と母たぬきさん。
「新緑が綺麗なぁ」 木々が枯れた稜線斜面より
木々が枯れた斜面に出る。展望は良いが、このあたりの土は風雨で崩れていくような感じ。
このあたりだけ立ち枯れ状態 横尾峠のお地蔵さんの文字を見る
10:25
横尾峠についた。記憶にある子安地蔵の横に記憶にない新しい「冠巾山十二社大権現道」
と彫られた石柱。山頂の手水鉢には「銅禁山大権現」と刻まれているのを記憶している。
お札には「冠布山十二社大権現守護所」と書かれていると「京都丹波の山」の記述にある。
これから行く頭巾山は、もともとは銅禁山なのか、冠巾山なのか、冠布山なのか・・・。
こういういわれは、やまあそさんが得意分野なのできっとまた教えてもらえるだろう。
たぬきさんから柏餅を頂いてしばし休憩。
「あと少しや。頑張ろう」 頭巾山が見えてきた
以前MICKEYと来たときは、この横尾峠から南に下って下山した。
いまはそのルートの笹も薄くなり歩きやすそうに見える。さて、「頭巾山」へ向かおう。
送電線鉄塔の所を過ぎ、綺麗な尾根筋を快適に進む。右横にはムシカリが咲いている。
だんだんと日が高くなり暑くなってきた・・・。「心臓破りの坂」という木札。
山頂からは大勢の声が聞こえる。狭い山頂に相当な人数がいそうだ。
お腹の調子が今ひとつなので、腹に力を入れて登れない。ここからゆっくり登る。
山頂手前で数十名の団体さんが下ってきた。これで山頂も少しは人が減ったかな。
MICKEYと出てきた地点を見る 頭巾山にて記念写真
11:40
頭巾山871m。3〜4人が食事中だ。
この山頂の読み方も「ときんざん」「とうきんざん」などいろいろな呼ばれ方をしている。
4年前に南尾根から登ってきた時に出た避難小屋横の笹藪も薄くなり少し透けている。

毎年4月には山麓にある3市町村から多くの人が参拝し、祭礼が行われると聞くが今年も
実施されたのだろうか。
灯籠は、祭礼が終わると散乱したように倒しておくというが、今日もそうなっている。

日陰がない・・・。暑さでバテるので僕1人は避難小屋の横の影に逃げ込んだ。
おにぎりやパンも持ってきたがお腹の具合も心配で食欲も今ひとつ。うどんだけにした。

無線機VX-8で位置情報の発信・APRSを試みたがI-GATE局まで飛ばない様子。残念。
ID-92でD-STARをワッチすると生駒RPTの声がクリアーに聞こえるではないか!。
福井県にはD-STARのレピータが無いし嵐山のレピータは低いのであきらめていたが、
生駒のレピータに向けてCQを出してみると堺市のJP3KPJさんが応答して下さった。
メリット5でQSOできた。「試してみるものだな」と思った。

父たぬきさんも僕と同じID-92を購入されたようだ。まだDV設定が完了されていない様子。
是非、D-STARを楽しんでみて欲しいし、今度は山頂間で父たぬきさんとDVのシンプ
レックス交信もできそうだ。

「矢問さん、お久しぶり!」と声をかけられた。「うわっ、山喜多さん、お久しぶりです」
山喜多さんもグループで登ってこられたとのこと。「矢問さんのこの山の美山から登られ
たレポも読んで来たのですよ」とおっしゃって下さった。山喜多さんとお会いするのは
2001年「寺山から広照寺山」の妻恋地蔵さんのオフにご一緒して以来9年ぶりの再会だ。
お互いに記念写真を撮りあう。
野鹿谷への下り開始 岩場にはロープ有り
12:35
下山開始。山頂のおばさま達にやまあそさんは「男前で検索してね」と声をかけている。
少し北西へ進み北の野鹿谷方面へと下る。3〜4名の3グループほどとすれ違う。
岩場にはロープもかけてある。イワカガミの他にイワウチワの花も点在し出した。
たぬきさんややまあそさんのカメラタイム。お腹の調子が今ひとつの僕には休憩できて
丁度良い。シャクナゲの蕾は固そうだったが、陽当たりの良いところは少し咲いていた。
しかし、今年は蕾の数が少ない。等高線上を歩いているかのようになかなか高度が落ちな
い地点がありだらだらと山腹を歩く。展望もなくこのルートでの登りはつまらないだろう。

下から若い女性の声が聞こえた。上ではたぬきさんが歌を歌っている。
やまあそさんは、再度下からのその黄色い声が聞こえるとペースアップ。
水がほとんど流れていない谷筋の岩の上でお弁当を食べている若い女性2人。
「滝を見に行かないの?」とやまあそさんが声をかける。「見つからなかった」と女性。
「もう過ぎてきてるやん」と場所をやまあそさんが教える。「さようなら」と別れた。
林道をのんびりと
13:30
林道に出た。ここからはたぬき号のデポ地までのんびり林道歩き。
斜面に花があるとまたカメラタイムで良い休憩になる。
ところどころ小滝のある谷筋がある。たぬき号のの横にも車が1台あった。
野鹿ノ滝 若い女性もやってきた
14:00
野鹿(のか)ノ滝。僕とかねちゃんは初めて見る滝。なかなか水量も多い。
滝の両岸を観察したり写真を撮ったりしていると、先ほどの若い女性2人が来た。
「写真を撮ってください」と。「すご〜い」「綺麗ね〜」谷間に若い2人の声が響いた。

たぬき号に乗って道の駅へ。たぬきさんからパンを頂く。
靴を履き替える前に道の駅のトイレに飛び込んだ。「ふぅ、一日持ってくれた・・・」
ここでみんなとお別れとなる。
僕はやまあそさんを乗せて「堀越峠」に置いてあるやまあそ号まで行き、そこでお別れ。

朝4℃だった気温が24℃になっていた。暑いが、コーラを飲むのもソフトクリームを食べる
のも我慢しないと・・・。家まで停まらず走行。ふぅ。お腹はなんとかもった。トイレに直行。

兵庫の山仲間との楽しい1日だった。
やまあそさん、たぬきさんご夫妻、かねちゃんありがとう!
本日のルート
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