【大峰】滝川・本谷(赤井谷)から釈迦ガ岳


涼しいところでテン泊したいがアルプス縦走に行く余裕も今年はない(^^;)
山日和さんから教えて貰ったルートで大峰の滝川・赤井谷で爆睡計画だ(^^)v。
気が付けば暑がりの僕にとって鬼門の南から登る沢(^^;)
曇ってて助かった〜(^^)。
【行き先】 大峰・滝川 本谷(赤井谷)から釈迦ガ岳(1799.6m)
【日 時】 2002年8月10日(土)〜11日(日)(9日前夜出発)
【メンバー】矢問&MICKEY
【コース】 1日目:不動滝------ほんみち送電所−二俣−1184m地点(泊)
       2日目:1184m地点デポ−三俣−千丈平−釈迦ケ岳−大日岳−太古の辻
            −蘇莫岳・尾根西進−1184m地点デポ回収
            −沢沿い道(左岸〜右岸)下山
自宅から3時間半で、日本100名滝の笹ノ滝駐車場に前夜11:30に着く。
気温23度涼しい(^^)v。トイレは少し先の左手にある。

5:30
さらに奥の不動滝の方に行くと、ほんみち私有地としてロープで車道を遮断。
ここから右奥には車は進入できない
ロープ手前のスペースに1台駐車。釣り人かな。僕が停めると他車がUターン出
来ないだろうと、100mほどもどり赤いナメ滝そばのふくらみに駐車して朝食と
準備。

6:10
出発。10分も歩かない内にほんみち資材置き場。その先の階段を左に下りて青
い橋を右岸へと渡り(ここからの上流や橋の下の景色も素晴らしい)、どんどん
階段を登る。朝一番からこりゃキツイ(^^;)立派な林道に出て右へ15分ほど歩く。
6:25
ほんみち送電所の前にある青橋手前から入渓。水はすごく綺麗。川面にほんみち
の床や飛び込み施設や木道などが作られているので急いで川中を通過。

7:00
左岸にほんみちのトイレや青いプール施設が見える。沢には2人の釣り人らしき
足跡がある。綺麗な淵がつぎから次に現れる。出てくる小滝も簡単だが、ゴーロ
はテン泊荷物を持つと疲れる(^^;)
岩の間を抜けていくことも 水はすごく綺麗だ
30分ごとに綺麗な淵で涼しい風に吹かれながら休憩しつつ、ゆっくり歩く。
丸くて滑りやすい岩が多くて歩きづらくバテる。
今日はたっぷり時間があるのだ(^^)v
釣り人が2人いた。邪魔をしないように軽く巻く。
9:30
左岸に橋が流されて止まっている。右岸には岩に赤丸印。ここが嫁越峠への交差
点かな。ここからも綺麗な淵と小滝は続く明るい沢だ。天気は薄曇り。カンカン
照りでなくて助かった。またこの前のみやま谷に続き、南から北上する沢なので
太陽は勘弁してほしい(^^;)
岩間の3m小滝では足場も手もない。僕の膝を踏み台にしてMICKEYを先に上げる。
続いてMICKEYにシュリンゲを出して貰った。後にも先にも協力したのはここだけ(^^;)
沢筋や淵にはなかなかの大物岩魚がいるようだ。何度も魚影を見る事が出来た。
12:45
遡行図には無いが、左岸から右岸にかけて3カ所の丸太橋がある(この辺は涸れ
ているものの増水時は必要なのだろう)。GPSと地形図で確認。北東に遡上して
きた谷が北に向かいだして150m辺りだ。ということは下流部右岸にある登山
道はここまで延びていて左岸にわたり北上しているらしい。これが山日和さんか
ら聞いた1184m地点からの下山道に違いない。このゴーロ帯を下らなくていいの
はありがたい。
ヘビが岩の上で日向ぼっこをしている。この後も3匹ほど見た。大きなカエルも多い。
「てるさんのホームページにあったような、ヘビがカエルを飲み込むところを
見たこと無いなぁ」と僕。
右岸からの橋(すぐ左沢沿いに続く) 沢中央の橋 左岸の橋(階段上の台地へ)


次の淵で休憩していると男女の2人組が追いついてきた。テント泊のようだ。
千丈平泊かな。2人組のあと50mほど離れて続く。
うまくヘツれよ〜。淵は深い お見事〜!
14:00
1184m地点。明るい白いナメ状の二俣。先行2人も休憩している。明日天候が悪
くなったらイヤだし、時間もまだ早いし千丈平まで行くか悩んだが、結構疲れた
ので、予定どおり僕らはテン場探し(^^;)。2人組は千丈平方面へと左俣を進ん
でいった。
雨で増水しても寝てられるように、左岸を8mほど登り山日和さんオススメの台地に
ツェルトを張ることにした。広い快適な台地だ!!
今宵のお宿〜(^^)v
おおっ、白いビニール紐が木にいくつも結びつけてある。
延々と続く登山道らしき踏みあと。これを下るとあの丸太橋の所に行くのかも。
自然林の気持ちいい台地。草のクッションが良く効いて痛くないし水はけも良い。
台地では焚き火も危ないのでツェルト周りに蚊取り線香を置くと虫がいなくなった。
これは、この前Qちゃんに教えて貰い、即実行(^^)効果覿面だ〜!m(..)m(^^)
冷たいほどの涼しい風が心地よい。「あ〜、気持ちいい」とコーヒーを飲む。

15:40
上(テン場)から沢を見てると、男性3人組が二俣すぐ手前に来た。休憩してい
るのかここでテン泊か・・。15分ほどして登って行った。「やっぱり千丈平かな」と
言うと、MICKEYが「おかしい」と。そこは二俣のすぐ手前15mほどにあるやや
広い左の黒い枝沢。そこを二俣の左俣と勘違いして登っていったのではな
いかというのがMICKEYの推測らしい。どうなのか不明だが・・・MICKEYの言うの
が当たっているかも?

夕食はまず〜い天丼とみそ汁(;_;)天気を心配しつつ、MICKEYは18:30
「寒いくらいに涼しいね〜」と贅沢なことを言いつつ、シュラフカバーに潜り込み
就寝体勢(^^;)。あっという間に寝息が聞こえた(^^;)(^^;)(^^;)

第2日目
 
3:30
鹿の声で目が覚めた。しばらくして小雨が降りだし降ったり止んだり。
6時に止んだのでMICKEYを起こし、朝からカレーという濃い朝食(^^;)。
下山か釈迦へ登り切るか地図を見ながら相談。

7:00
天気も持ちそうなので、不要な物はツェルトにデポして出発。身軽は楽だ(^^)v
「そこは違うよ!」おっとっと・・・昨日三人組が登った枝沢に入りかけていた
のをMICKEYに注意された(^^;)。二俣左を進むとまたゴーロ帯。「こんなのが上
まで続くといやだなぁ」と思っていると大岩にはばまれて沢が終わりの感じ。
「けげっ、どうするねん・・・」と思うと大岩そばの右から抜けられた(^^;)。
そこからは歩き安い平流となり明るいナメが出だした。その距離たるやすごい。
数百メートルもナメが続く
ときどき岩で分断されるものの、数百メートルも続く!「綺麗なぁ。来て良かっ
たなぁ(^^)」ナメ滝4×13mは右水際がホールドもあり登る。10時間以上爆
睡したMICKEYはメチャ元気(^^;)。
慎重に右水際を登るMICKEY
8:25
トユ状の滝や小滝を越えていくと三俣?。直進ぽい方の右の枝に落ちた赤テープ
枝をはさんでいる。真ん中のトユ状(北向き)、左の滝と迷う。GPSと地形図で現
在地確認。赤テープ枝に惑わされず、真ん中のトユ状の滝を登る。水が切れて膝
高の笹の急斜面をひーこら言いながら登る。笹が濡れていて滑る滑る。
MICKEYが抜いてぐんぐん進んでいく。

9:00
「登山道に出たよ」とMICKEYの声。千丈平には誰もいない。南西の登山道から夫
婦連れが登ってきた。風が冷たくて気持ちよい。

9:15
釈迦ガ岳山頂。残念ながら展望はガスの中。記念写真をとり、途中の分岐で大日
岳方面に。霧雨が降ったり止んだりした。暑い体に丁度いい。晴れなくて良かっ
たかも(^^;)
釈迦ガ岳 山頂

10:00
深仙宿。休憩して、太古の辻を経て蘇莫岳の登りに入り西尾根を注意しつつ進む。
岩の所を過ぎ道標があり磁石を見て「おかしい」と気づきGPSで確認。
80mほど来すぎてる。

10:30
戻って先ほどの岩の際を右に進むと尾根に乗れた。方向もあってる。「こ、これ
が道?」とMICKEY。「山日和さんのオススメルート(^^;)」広い尾根になったり
シャクナゲにさえぎられたりしながらも、鹿の踏みあとがずっと続く、まあまあ
わかりやすい尾根道。鹿の声が多い。「あっ鹿だ!」とMICKEYが3頭見つけた。
何度も磁石とGPSでチェックしながらテン場に向かう。何度もMICKEYが「間違い
ないの?」「方角あってる?」と不安そう(^^;)「ピッタリあってるよ(^^)心配しないで!」

11:30
「あっ、ツェルトが見えた!」とやっと笑顔のMICKEY。コーヒー休憩しつつ、荷物を
パッキング。
ツェルトが見えたよ〜

12:00
テン場横に続く左岸の白テープの登山道を12時下山開始。
綺麗な自然林のハイキング道のような快適な平坦な道で足がラクチン(^^)v。
途中で1度河原に下りてGPSで位置確認しつつ、あの3つの丸太橋の所まで続い
ていた。
そこからは右岸に渡りテープが続き、これまた快適に進める。落ちたところには
丸太橋もいくつもあり整備されている。背より高い笹の道も2人が歩ける幅に刈
ってある。大木に赤ペンキで「ジンセンへ」と書いてある。(ということはこの道は
1184m地点まで続き、さらに二俣の右俣左岸ぞいに続いていたので、石楠花岳
辺りに続いているのか、または深仙宿から大日岳への登りにかかるとき、右斜面
へのうっすらした踏みあとがあったので、そちらに続いているのかも知れない・・・)
登山道から沢筋を覗くと渓流釣りの釣り人がチラホラ見える。
昨日朝に遡行開始したほんみち送電所のところに出て来た。

14:15
車の所に到着。1184m地点からの下山はこの楽なルートに限る!
楽な1泊の方法と下山ルートを教えてくれた山日和さんに感謝m(..)m(^^)。
やはり1000mを越す沢筋でのテン泊は涼しくて快適だった。
ロープもハーネスも荷物になっただけの明るい沢登り(沢歩き)だった。
着替えてると「やられた〜」とMICKEY。左沢靴の足首辺りにまるまると太ったヒル。
「スパッツ脱いでるときに油断したな。思いっきり絞り出さないと血が止まらないよ」
ディートの入った虫除けスプレーで退治。血を吹き出して死んだ(^^;)
名滝・笹ノ滝
笹ノ滝に寄った。流石に美しい滝だ。
観光客が多く出張郵便局が絵はがきを売っていた。

この1つ前の記録は「【奥美濃】大谷川・みやま谷から蕎麦粒山」の記録です